血骨の獣 - 聖華世界 @ wiki

血骨の獣

血骨の獣は、狼のような体格とハイエナのような頭部を持つと言われる体長2〜3mの四足歩行型魔獣である。
その全身は血で染まった黒い鋼鉄のように硬い毛皮で覆われ、獲物を容易に切り裂くことが出来る鋭い牙と爪を持ち、目は燃え盛る血のように赤く輝き、見た者を恐怖に陥れると伝えられている。
目撃談では共通して背中には異常発達した赤い背骨が表皮を突き破って露出していると語られており、これが名前の由来となっている。

血骨の獣は、深い森や山奥に生息していると考えられ、月の光に照らされた夜に群れで狩りを行う。
また、獲物の血の匂いを数十キロ先から嗅ぎつけることができる鋭い嗅覚と聴覚を持ち、獲物の位置を正確に把握することができると考えられている。
さらに、痛覚が非常に鈍いと考えられ、戦闘中に致命傷を負っても、すぐに立ち上がって死ぬまで狩りを続けると言われる。
種全体として非常に獰猛な性格を持っているとされ、獲物を見つけると容赦なく襲い掛かり、血と骨を残して獲物を食い尽くす恐ろしい存在として知られている。

血骨の獣の唯一の弱点は銀であるとされ、種として銀にアレルギーを持っていると考えられる。
そのため通常の武器で致命傷を負わせた際にもしばらくは活動を続けるのに対して、銀の武器で致命傷を与えた場合は即死する。

血骨の獣は、多くの謎に包まれた存在であり、その生態や能力、起源など、まだ多くのことが判明していない。
しかし現在に至るまでかなりの数の人間や家畜が殺害されており、その被害は未だ増加傾向にある。
そのため血骨の獣の狩猟には多額の報奨金が設定されており、生息地とされる場所の近くの街には冒険者が集まり、狩りの夜に備えている。