赤い羊亭
[解説]
この酒場は場所が場所だけに、常連客や酒場の従業員に至るまで、何かしらの裏を持った癖の強い人々が集い、賑やかな喧騒に包まれている。
犯罪者も多く集まるので裏の情報も色々と飛び交う場所で、情報屋にとっては商売のしやすい環境である。
その一方で犯罪が跋扈するフェルティリジーロにあって珍しいくらい安全な場所とも言われている。
その一方で犯罪が跋扈するフェルティリジーロにあって珍しいくらい安全な場所とも言われている。
というのも5代目オーナーである通称マダムは殊の外麻薬が嫌いで、店やその周辺で薬物取引などしようものなら、例え大手犯罪組織が絡んでようとも情け容赦なくどんな手を使っても徹底的に叩き潰す事で有名だからである。
また、マダムは各犯罪組織だけでなく軍官僚や政治家にも広く顔が効く為、彼女がなにをやっても揉み消されるという始末だ。
まぁもっとも、彼女自身はなにか犯罪に手を染めるでもなく、この酒場を粛々と切り盛りしているようなのだが。
そんなわけで、赤い羊亭は今日も賑やかに騒がしく、平和であった。