刀 - 聖華世界 @ wiki

刀

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聖華世界の刀について

聖華世界における刀はカナド人に伝わるカナド流刀剣術の根幹を担う武器である。
その形状は日本刀のそれであり、WARESの起こった新世暦、コールドスリープによって生き延びていた日本人グループによって再び作られたものがその発祥となる。

・新世暦において

この時代の刀は、使用される素材がかつての日本刀とは根本的に異なる。
材質は極めて純度の高いチタンやカーボン、特殊合金などを用い、刃先を単分子加工してある、いわゆる単分子ブレード(仮)という代物なのだ。
これらによって古代の日本刀とは比べ物にならない程の異次元の耐久性と切れ味とを持ち合わせている。

高い科学技術の恩恵で素材が高純度である為に、かつての日本刀では当たり前であった折り返しなど不純物を排除して素材の質を高める工程を大幅に省力でき、素材の切出し、研磨、全てにおいて精密にオートメーション化する事で高い品質を維持した上で量産性も確保していた。

このように、単分子ブレード(仮)は新人類の中でも特に高い身体能力を持つHeizに量産品の近接武器として支給される物品の一つとなったのである。

・聖華暦において

高度な科学技術を放棄したこの時代、高品質の刀を量産する事は帝国、聖王国、同盟のいずれの勢力にも不可能である。

ただし、量産は出来なくても、名工と呼ばれるような職人の手によって作られる刀は存在する。
もちろん素材は科学技術による合金などでは無く、錬金金属製となるのでイシルディン製の刀が最高品質と目される。

まぁ科学技術製の刀には及ばないのだが。

他方、カナド地方に住まうカナド人達は現在では狩り取った鋼魔獣の鋼材(それこそチタンやカーボン、特殊合金)を材料として、そこから加工研磨し、刀を作り出している。
科学技術を放棄していないのでこれらの素材の加工技術は持ち合わせている。
だが、単分子加工の技術とそれを実施できる施設を失っているので、結局は通常の刀しか作れなくなってしまっている。
ゆえに刀の品質は入手した素材によって左右されてしまう。

やはり新世暦に生産された単分子ブレード(仮)のような刀を作る事はほぼ不可能なのである。
ちなみに禁忌の地やそれ以外の旧大戦の激戦地跡、カナド地方の滅びた部族の集落跡などから、かつての単分子ブレード(仮)刀が発掘される事は、稀にある。