ハウゼンシュトリヒ攻防戦 - 聖華世界 @ wiki

ハウゼンシュトリヒ攻防戦

［解説］

聖華暦834年3月、帝国は貴族連合軍の大部隊が緩衝地帯を超え同盟の国境砦を突破。
バフォメット事変により戦力低下したのを好機とみた、皇帝ジークハルト・フォン・ユーゼス・アルカディアによる派兵であった。
しかしながらこれは、本来は皇帝の軍権増大を危惧したラズール公爵家による提案であった。
鮮血帝がこれを認めたのは、想定ではこの攻勢が失敗すると見ていたためである。
同盟攻略の失敗の責を負わせ、貴族たちの権限を更に弱体化させることが目的であったのだ。
もっとも自由都市同盟政府の弱腰により、危うくその目論見は崩れかねないところであったのだが……。

国境線を突破した帝国軍が次に狙いを定めたのはハウゼンシュトリヒ要塞である。
かの要塞は中央都市と国境砦の中間に位置し、同盟内における駐屯地の役割を担っていた。
帝国軍は要塞を占領し橋頭保を築く事で本国から更なる大軍を呼び寄せるつもりだった。

同盟政府は和平交渉による決着を望んだが、事態を重く見た栄光の宴をはじめとする、冒険者ギルドは再び冒険者義勇軍を結成し、要塞へと急行した。

三週間に及ぶ要塞攻防戦は聖王国が帝国領に対して侵攻を開始した事で終結する。
帝国軍はすぐさま本国へと撤退し、同盟に多額の賠償金を支払うことで和睦が成立する。