ミューラ族 (ミューラ・ファミリア)
[解説]
カナド領の南西部、アルカディア帝国領にほど近い位置にテリトリーを構える構成人数80人ほどの小さな部族。
正確な成立年代や経緯は失伝しているが、聖華暦500年頃には成立していたようである。
聖華暦830年代における族長はオントワーン・ミューラ・ファミリア。
部族の特徴として、狩猟の腕を非常に重要視しており、ミューラ族の多くが弓を中心に狩猟に用いる武具や狩猟具の扱いに秀でている。
とはいえ、基本的に好戦的な部族ではなく、カナド人以外の旅行者などを集落に受け入れ、もてなすことも少なくない。
そう行った性質から帝国の街などと交易を行うこともあり、乳製品や食肉、羊毛や毛皮といった畜産物や魔獣由来の魔石や素材などとカナドでは手に入りにくい薬品類や工業品などを物々交換する形で手に入れている。
また、こうして手に入れた薬品や工業品は部族内で消費するばかりでなく、友好関係にあるカナド部族との物々交換に利用することもある。
ミューラ族の慣習として、10歳を越えた子供は一人前とみなされるようになるというものがあり、自らの責任において一人で狩猟に出ることや長期間部族を離れることを認められるようになる。