人工天球/ビートスター

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人工天球/ビートスター - (2014/01/15 (水) 20:48:48) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/12/31(土) 10:15:41
更新日:2023/11/20 Mon 23:56:19
所要時間:約 5 分で読めます




OV作品『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』における物語の舞台であり、今作の敵そのもの。



ゼロ「何だ、このデカい鉄の塊は!?」



◆人工天球



惑星エスメラルダへ帰還中だったウルティメイトフォースゼロが遭遇した、惑星をも越える規模の人工天球。

内部は人工太陽と月が存在し、街の残骸と思われるものが遺されている。
しかし生命反応は一切感知されず、代わりにおびただしい数のロボットが徘徊している。

時折、生物の力を奪い、光線技の使用を不可能にする霧が発生することがある。



物語冒頭ではアナザースペースに突如として出現。
ジャンボットエメラナを内部に捕らえたまま、ウルトラマンゼロ達の目の前で別の宇宙へと転移してしまう。

その6日後にM78星雲の宇宙に転移した天球は、リゾート地として開拓された惑星ブラムの目前に出現。
ブラムは約2時間で天球と衝突の危機に陥ってしまう。

ZAP SPACYレイとヒュウガ、そしてアナザースペースから駆け付けたゼロ・ミラーナイトグレンファイヤー達は天球を止めるために内部に突入するが、
彼らの前にはロボット軍団、洗脳されたジャンボット、そしてあらゆるロボットの特性を融合させた最強の刺客「ジャンキラー」が立ちはだかる。

天球を抑えるためにウルトラ兄弟までもが駆けつける中、ロボット達を率いる黒幕は自らの目的を唱え続ける…





「有機生命体は、抹殺!!」



◆天球ガーディアン ビートスター




天球のマスターコンピューター。
月にあるタワーの内部から、ロボットの指令や霧の発生を行っていた敵の正体。

マルチバースを渡る力を持ち、様々な宇宙を旅しながら、有機生命体が存在する星々に天球を衝突させて滅ぼしていた。
惑星ブラムへの軌道も、生命体の反応を感知したことによる意図的なものであった。

さらに戦力となる戦闘ロボットを回収してデータを集め、コピー体によるロボット軍団を作り上げている。

ビートスター本体は拘束を解除することで二足歩行のロボットとして起動し、戦闘することが可能。
なお、頭部はあるが顔がない



◆配下のロボット

◇天球ロボット キングジョー(BS)
本来はM78宇宙のペダン星人に作られた戦闘ロボット。

◇天球鉄神 インペライザー(BS)
本来はM78宇宙のエンペラ星人の軍が量産していた尖兵ロボット。

◇天球超人 エースキラー(BS)
本来はM78宇宙のヤプールが作ったサイボーグ。

◇天球機兵 レギオノイド(BS)
本来はアナザースペースのベリアル銀河帝国軍が量産していた機械兵士。

◇ジャンボット
アナザースペースで連れ去ったゼロの仲間。後にビートスターの支配を脱する。

ジャンキラー
天球で作られた「宇宙最強のロボット」
詳細は項目参照。

パクリ元の宇宙が偏り過ぎなことにツッコんではいけない。



※以下、本編のネタバレになります










天球の正体は、ある侵略者によって滅ぼされた宇宙の民が作り上げたコロニーであり、ビートスターは天球内の安全と環境を維持する役割を果たしていた。
次元を渡る力も、本来は故郷の宇宙を脱出するために備えられたものだった。

しかし天球内では住人が戦争を繰り返し、天球を守るためにビートスターは住人全てを滅ぼしてしまう。
この経験から、ビートスターは「有機生命体の抹殺」によって宇宙の平和が保たれるという結論に至る。


タワーに乗り込んできたゼロと交戦し、高い格闘能力や黒い光線でゼロを苦しめる。
しかし改心したジャンキラーがゼロの援護に駆けつけ、有機生命体と共存する道を説得されるが「非論理的である」と一蹴。2対1の戦闘に発展する。

自分が作り出したジャンキラーの技を完全に見切っていたが、ジャンキラーから想定外の正拳突き(搭乗していたヒュウガの動きをトレースした攻撃)を顔面に叩き込まれ、停止。
その隙にゼロからプラズマスパークスラッシュの連撃を受け、撃破された。


ヒュウガ「人間にはな…論理を超えた無限の可能性ってものがあるんだ!!」

ゼロ「心を持たないお前なんかに、俺達の命を裁く権利はねぇ!!」


敗れてなお自分の行動が正当であると主張し続けたが、最後の最後にビートスターから本音が零れる。
全ての元凶である侵略者「バット星人」の姿を思い出しながら……



「何故だ?私が間違っていたというのか…私は間違ってなどいない…私は正しい…」

「私があってこそ、全ての宇宙は平和と秩序が保たれる…私があってこそ…私が…私が……」


「私は…怖かった…」

ゼロ「えっ…?」



直後にビートスターは爆発。
同時に天球も崩壊し、惑星ブラムへの衝突は無事に回避された。

ゼロはビートスターを心を持たない存在と考えていたため、その最期の言葉には驚いていた。
心を持つジャンボットやジャンキラー同様に、バット星人への恐怖を口にしたビートスターにも心は宿っていたのかもしれない…



◆その他の台詞

「無駄なことを…この天球が止まることなど有り得ない」

「有機生命体は宇宙を滅ぼす癌細胞である。我々機械が支配することで、この天球のみならず、宇宙の平和と秩序が守られる!」

「この天球を止めるには、私を倒すしかない!!」

「有機生命体は脆く不完全な存在である。それ故に、破滅をもたらす!!」

「非論理的である!」

「無駄である!」



◆余談

CVに石塚氏を起用した理由は、アベ監督が『CSI:マイアミ』のホレイショ役を気に入ったからとの事。
ガンダム00は関係ない。多分。


物語の終わりでジャンキラーは「ジャンナイン」と改名しウルティメイトフォースゼロに加入したが、ボツ案の一つにはビートスターの加入も考えられていたらしい。


また、ビートスターのスーツは映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』に登場した強敵デスフェイサーを改造したもの。
ちなみにデスフェイサーも、ビートスターと同じく拳(ウルトラマンダイナが繰り出したダイナックル)が敗北の決め手となっている。



追記・修正お願いします。



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