ヘヴィメタル

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ヘヴィメタル - (2021/03/10 (水) 00:16:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/07/29(木) 10:55:03
更新日:2024/04/10 Wed 19:06:19
所要時間:約 7 分で読めます




ロックのジャンルの一つ。
通称はヘビメタ、メタル、HM
但し、ヘビメタは好ましくない表現とも言われるので注意。
以下メタルで統一。

1970年にデビューしたイギリスのロックバンドBLACK SABBATHの影響が極めて強いが、
当時の彼らの音楽は重くおどろおどろしいブルースロックと言った感じであり、
ジャンル・音楽用語として確立されたのはNWOBHM勢やJUDAS PRIESTがメジャーシーンに踊り出た80年代初頭。

また、リッチー・ブラックモアが在籍したイギリスのロックバンドDEEP PURPLERAINBOW
「70年代最大のバンド」と評されるイギリスのロックバンドLed Zeppelinの影響も大きいとされる。
BLACK SABBATHDEEP PURPLE、Led Zeppelinの3バンドをメタルの始祖とする声は根強い。

その他、BEATLESの『Helter Skelter』やThe Kinksの『You Really Got Me』だとする意見もある。

ハードロックから派生した音楽であり、またメタル自身も激しく細分化しているため定義やハードロックとの境界線は非常に曖昧。
双方の頭文字を取ってHR/HMと呼ぶことも。
アメリカのバンドは特にハードロック寄りな傾向がある。

◆ジャンル名の由来

ヘヴィメタル』というジャンル名の由来には諸説あり、未だ統一の認識は存在していない。(むしろ語源がハッキリしている方が珍しい気もするが)

一応、音楽史上初めてヘヴィメタルバンドとして売り出されたのはBlue Oyster Cultであるのだが、それ以前から特定の音楽性を指して「ヘヴィメタル」と呼ぶ風潮はあったため、彼らがオリジネーターという訳ではない。

音楽史に置いて初めて「ヘヴィメタル」という単語が使われたのは、映画史に燦然と輝く名作「イージー⭐︎ライダー」の挿入歌として大ヒットを飛ばしたSteppenwolfの「Born To Be Wild(邦題:ワイルドで行こう)」の歌詞が初出。

その他にも
  • Led Zepplinの音楽性の比喩表現として用いられたのが最初説(led=鉛から)
  • Zepplinでは無くJimi Hedrixに対する比喩表現が最初説
  • Alice Cooper「俺が大男に抱き上げられてる写真が雑誌に載った時、その男に吹き出しがつけられてて、そこに『HEAVY METAL』って載ってたのが最初」説

と言った具合に、当時の関係者から後の時代の研究者までみんな言うことがバラバラのため、これといった定説は無い。

実際のところ、「音楽業界やファンの間でふわっと使われていた比喩表現が、何となく人口に膾炙し、いつの間にやらジャンル名として定着していた」くらいの面白くも何ともない理由が1番真実に近いのかも知れない。


◆各パートごとの特徴


■ギター
メタルの花形で、重低音と硬質感を重視した音作りし、ディストーションをかける事がほとんど。
多くの場合、パワーコードを主体とした力強いリフを主体とする。
リフやバッキングの手数、速弾きやタッピングを駆使した高速のソロも重視される為、相応の演奏技術が求められる。
ただし速さ=ギターの上手さだと思ってるメタラーは爆発しろ。
一方で、単調にピロピロしてるだけのギタリストはバンドのマンネリ化の原因になる。
エース・フレーリーのように、上手とは言えなくとも個性的であれば高評価を得る場合も。


■ベース
メタルの性質上、基本的に目立たずリフやバスドラムとのユニゾンに徹している。
一部のベーシストはPVやライブDVDにも写らないほど冷遇されている。
だが、BLACK SABBATHにKISS、IRON MAIDEN、MetallicaやMotorheadに初期のX JAPAN(当時はX)とベースが目立つバンドもいるが、
その場合はベースでリードを取るってくらい目立つ。


■ドラム
手数足数が多く、ツーバス使用率が高い。
ただし、ツーバス=ドラムの上手さと思ってるメタラーは爆発しろ。
重低音を重視した巨大なドラムセットを力強く叩き付けるので、メタルドラマーには強靭な肉体とスタミナが要される。
メタルは筋肉と顔で叩くものです。


■ボーカル
一概にこうとは言えないが、いくつかのパターンに分けると大抵のバンドは当てはまる。
  • 従来のハードロック的な声量やハイトーンを重視した歌唱
  • シャウト
  • がなり声、ダミ声
  • デスボイス(大きく分けて「フォールス コード スクリーム」と「フライ スクリーム」の2種類に分けられる)
  • オペラや声楽風の歌唱
  • 津軽弁
いずれにしても喉に負担がかかりやすく、全盛期の声が出なくなるミュージシャンも多い。
ロブ・ハルフォードとイアン・ギランが正にソレ。


■キーボード
殆ど味付け程度のものもあれば、全体をリードするかのように目立つ場合もある。
特に北欧メタルやメロスピでは顕著にキーボードが前へ出る物も多い。
また、メロスピやシンフォニックメタルでは、クラシック(又はオーケストレーション)の素養があると重宝される。
メタル黎明期の暴走キーボード代表はジョン・ロード。


◆全体的な特徴(ネタを含みます)

  • ダサいは褒め言葉
  • クサいも褒め言葉
  • イタいも褒め言葉
  • 糞は尊称
  • 爆音の演奏
  • ほとんどのミュージシャンが長身のマッチョか不健康な痩せすぎ(主にお薬のせい)という両極端で、タトゥーなども好まれるため迫力が凄い
  • 髪型はロングヘアーかスキンヘッド
  • 一見してメタルと分かる特徴的なファッション。だけど一見したくらいじゃ誰かわからないくらいみんな同じファッション
  • 高いテクニックを持つ楽器陣。ただしここでいうテクニックとはどれくらいピロピロドコドコできるかである
  • 歌詞のテーマは悪魔崇拝、戦争、SF、ファンタジーなどで社会批判や反骨精神は比較的少なめ。というか英語圏の人でも聞き取れないので割とどうでもいい
  • ギターソロが長い
  • メンバーの入れ替わりが激しい。というのも、ほとんどのメタルバンドが人格の破綻したリードギタリストやボーカルの独裁政権下にあるからである。また、アルコール依存症や不祥事で解雇されるケースも多い。
  • 腕を上げ、頭振り、髪乱し、息切らす
  • 実は菜食家が多い
  • 人格的に破綻してる人も多い
  • 曲にもよるが難解さとは無縁なので、「うっせぇ」を越えれば案外聴きやすい
  • 女性メンバーは稀有(HEARTやリタ・フォードという例外はいるが)
  • 音自体が特徴的なので他ジャンルの要素を取り入れやすい
  • どうしようもなくジャケットがダサい。メタラーにはそれらを店頭で堂々と買えるほどの強い精神力が求められる。
    アマゾンで買うような軟弱者はマノウォーに殺される
  • 本当はブルース、オルタナティブロック、フュージョン、AORがやりたいなんて人(バンド)も。実際に転身して物議を醸す事も珍しくなく、ベテランほど顕著な傾向にある(勿論、生涯メタルをやり続けるミュージシャンも多い)
  • 中古市場での値崩れが少ない(マイナーなバンドに顕著)


◆日本での扱い

学校でも教育される程に市民権を得ている海外とは違い、日本での知名度はやや低い。
日本だと(メジャーな)マスメディアがあまり取り上げない事や、激しくて野蛮という偏見が強い事もある。
存在は知っているが聴いた事が無い、保護者や学校から禁止されていたという人も多いだろう。
しかし、固定ファンがいるので有名バンドの来日時は東京ドームや武道館を埋めてしまうことも。
ある意味宗教的である。

また、メタルに影響を受けたヴィジュアル系バンドやBABYMETAL*1が一定の人気を得ており、
メタラー以外からも注目を集めている。
コミックバンドの印象が強いSEX MACHINEGUNS*2も、演奏自体はメタルそのもの。
こういったアーティストは、生粋のメタラーからは賛否両論だったりするが、
メタルの遺伝子が日本の音楽シーンにも受け継がれている証左と言える。

現代では、アニメやゲームの主題歌やBGMにメタルが採用されるケースも増えてきている。
これはメタル氷河期以降にメタル出身のミュージシャンがアニメ・ゲーム業界に流れてきた影響が大きい。

一方で、IN FLAMESやARCH ENEMY、Symphony X、Yngwie Malmsteenなど、
母国や米国よりも先に日本で人気を得る所謂「ビッグインジャパン」のミュージシャンも多い(彼らの多くは後に世界的な人気を得るが)。
一方それらの音楽はアメリカではさっぱり売れず、アメリカ市場を狙ってキャッチー路線に転向すると日本人はブチ切れる。

いずれにしても、
日本では、叙情的な旋律を含んだメロディックスピードメタル・メロディックパワーメタル、メロディックデスメタル、
オーケストラを導入したシンフォニックメタル、ヒップホップやエレクトロニカの影響を受けたニューメタル、
ハードコアとメタルが融合したメタルコア/デスコアの人気が高め。


◆日本製メタル(ジャパニーズ・メタル)

日本にもメタルバンド、またHR/HMアーティストから影響を受けたバンドは数多く存在する。
その代表格であるLOUDNESSは高い演奏技術と作曲能力を兼ね備え、海外でのライブを幾度となくこなしビルボードにアルバムを送り込んだ。
しかし、海外進出して成功したメタルバンドは数える程しか居ないのが現状。
活動に関しては、日本国内でのライブやツアーを中心に据えた活動をするバンドがほとんど。


◆派生ジャンル

正統派メタル

何をもって≪正統派≫とするかは意見が分かれるが、概ね80年代初頭のNWOBHM的要素の強いオーセンティックなスタイルのバンドが分類される。

歌詞は悪魔、オカルト、戦争などが多いがバンドによって様々。

いわば最小公倍数的なジャンルなので間口が広く、ここからメタラーになった人、他のサブジャンルから聴き始め人でもハマる可能性がある。
ハードロックとの境が曖昧なため、まとめて『HR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)』とされがち。

80年代中期以降のジャンル細分化や、90年代以降のヘヴィメタルブームの終焉以降も定期的に新たなアイコンが現れるので、なんやかんやで需要はある模様。


NWOBHM

New Wave Of British Heavy Metalの略。
80年代初頭にイギリスから世界に羽ばたいていったヘヴィメタルブームの立役者達を指して呼んだサブジャンル。
詳しくは項目で。


NWOTHM

New Wave Of Traditional Heavy Metalの略。
2000年代後期以降にデビューした正統派メタルバンド群を指すジャンル。
NWOBHM時代から活動するアーティストの再結成・新バンドでは無く、若い世代なのにNWOBHM的な音楽性のバンドを指す。

案の定というか何というか、当時を知るベテランメタラーからは歓迎されたが、若いファンを獲得できたかと言う微妙。


LAメタル/グラムメタル/ヘアメタル

全て同一のジャンルを指すが、呼び名が3つもある。
NWOBHMから始まるヘヴィメタルブームに触発されたアメリカのバンドが、アメリカンロックの明快さと欧州からやってきたヘヴィメタルを融合させる形で生まれたジャンルで、底抜けに明るいパーティーロックや甘々バラードが多い。

歌詞の内容も、やれ女がどうとか喧嘩がどうとかパーティーイェーイ★みたいなモノが多いのは言うまでもない。

派手な衣装と濃いメイクを施すバンドが多いことから、70年代初頭に一世を風靡した「グラムロック」からもじって『グラムメタル』と呼ぶのがワールドスタンダード。
もしくはヘアスプレーでふわふわに膨らませた髪型を揶揄して『ヘアメタル』。
日本限定の呼び方だが、主要バンドがロサンゼルスに多かったため、『LAメタル』と呼ぶ風潮がある。


北欧メタル

名前のまんま北欧産のメタルバンドを指すが、現在は単に「北欧メタル」と言う場合、『北欧産の正統派ないしパワーメタル』を指すことが一般的となっている。

他の欧州メタルと比べても『哀愁』というワードがピタリとハマるバンドが多く、「Final Countdown」で有名なEuropeも、1st,2ndまでは哀愁溢れるメロディが印象的なバンドだった。


ジャーマンメタル

名前の(以下略)
元々『ロック不毛の地』とまで呼ばれたドイツだったが、ベテランハードロックバンドScorpionsの世界的成功以後、さまざまなバンドがデビューしていった。
他地域に比べ野郎臭くて勇壮なメロディに定評のあるバンドが多く、ジャーマンメタルの代表選手であるHelloweenなどは、後のメロスピ/メロパワの祖となった。


このようにヘヴィメタル(特に日本)には地域ごとにジャンルを分ける文化があるため、
北欧産ジャーマンメタルバンドによるLAメタルライクなアメリカンロックナンバー
というような表現が飛び出す可能性がある。トゲアリトゲナシトゲトゲかな?
これでピンと来るようになったら貴方も立派なメタラーです。


ジャパニーズメタル

名(以下略)
詳しくは項目で


メロスピ/メロパワ

日本特有のジャンル名で、それぞれメロディックスピードメタル、メロディックパワーメタルの略。
世界的には単に『パワーメタル』と呼ぶのが一般的で、正統派メタルを更にパワフルにメロディアスにしたバンドをこう呼ぶ。
ファンタジーな世界観を歌うバンドが多く、歌詞の厨二っぷりが凄まじい。

詳しくは項目にて。


プログレッシブメタル

ヘヴィメタルのルーツの一つ「プログレッシブ・ロック」のメタル版。
元々正統派のバンド達の中にもプログレ要素の強いバンドは多かったが、それを前面に押し出して来たバンド群。

基になったプログレ同様、複雑な曲展開、高い技巧を要する楽曲やコンセプチュアルなアルバム等、素人バイバイな要素だらけだが、意外と欧米での人気は高かったり。
日本ではドリームシアターの一強という風潮が強いが、欧米ではToolやMastdonといった、時代の空気を飲み込みつつ革新的な音楽性を持ったバンドが定期的に現れては人気を博している。

「25/28拍子………普通だな!」と思い始めたら貴方も立派なプログレおじさん。


ネオクラシカルメタル

(●3●)<ハッハー!
ヘヴィメタルの根源的ルーツ、クラシック音楽を大々的に取り入れたジャンルだ。
一晩かかってもミスを指摘しきれないようなヘタクソどもとは違って、この俺様のような天才が超高速かつ流麗に引き倒すのが流儀さ。

え?オーケストラを導入したらネオクラなのかって?お前は俺の怒りを解き放った……!!
それは『シンフォニックメタル』であってネオクラシカルじゃない!
まぁバッハ以降初めて作曲らしい作曲をしたのは俺様だけだから、俺様はオーケストラを呼んだりもしたけどね。Yngwie or Highway!!

似通った部分も多いから前述のメロスピ何かと一緒くたにされたりするな。
俺様以外みんなカスなのに、違いが分からないなんて、まるでセンスが無いね。
ちなみに俺様は貴族で、正確には伯爵だ。


???「それがどうした」



こうかはばつぐんだ!!


スラッシュメタル

ヘヴィメタルとハードコアの私生児』とも言われる攻撃的なサブジャンル。
後に世界一のヘヴィメタルバンドとなるMetallicaが開祖とされ、ハードコアパンク由来のシンプルで疾走感のあるドラムビート上に、ザクザクと切り刻むようなギターリフが乗るのが特徴。
X Japanもその音楽性(特に初期)はスラッシュとメロスピの中庸といった形だった。

歌詞もやっぱりハードコアパンクの影響が強く、戦争や政治批判を歌った曲が多い。


???「ビール!ビール!あっそーれ!二日酔い!!」



…………無論、そうで無いのもいる。

当時大流行していたグラムメタルのチャラさやケバケバしさを真っ向から否定し、過激で硬派なシーンを築いたが、90年代に入りグラムともども仲良く爆死。
その過激な音楽性と精神性は後続のジャンルに引き継がれていく。


デスメタル

元々はスラッシュメタルの中でも特に過激でダークな音楽性のバンド群を指して使われていたが、次第に独立ジャンル化、90年代以降再びアンダーグラウンドに戻ったヘヴィメタル界隈を席巻したジャンル。

全般的にスラッシュメタルより過激で複雑なリフや豪快なブラストビート、デスボイスなどを主な特徴的とする。

90年代前半頃には既に細分化を始め
■メロディアスなフレーズを取り入れた『メロディックデスメタル』
■複雑な曲展開と超絶技巧を特徴とした『プログレッシブデスメタル』
■デスとスラッシュがもう一度接近した『デスラッシュ』
■デスメタルの特徴を何倍にも増幅したクソほど過激な『ブルータルデスメタル』
■プログレデスの「複雑さ」と「超絶技巧」を抽出してから濃ぉ〜く煮出して、ブルデスの超過激な音楽性をガバガバ注いで生まれた、アホみたいに複雑でクソ馬鹿過激な楽曲を超超超絶技巧でブチ転がす世界一IQの低い超人オリンピック『テクニカルデスメタル』
■高い奇襲性と全クリーチャー最高クラスの39000という破格のパワーを持つ『ヘヴィ・デス・メタル

などなど、今も元気に分裂中である。


グラインドコア

You suffer.But why?※この間僅か1秒
一応はハードコアパンクの発展系だが、一般的にはヘヴィメタルの範疇として扱われる事が多い。
ハードコアパンクを極限かつ極端に先鋭化させ、重厚ながらもシンプルなリフと直線的で爆速のブラストビート、一曲数秒の曲さえ当たり前の最速かつ最短のヘヴィメタル。

歌詞はやはり政治色思想色が強いが、何せ速い・短い・デスボイスと三拍子揃ってるため、聴き取るのは困難を極める。

爆速のプレイが要求されるためドラマーにかかる負担が大きく、いっそ割り切ってドラムマシンを使っているバンドも多いため、そういうバンドはハードコアテクノに片足突っ込んでたりする。


ゴアグラインド

ヘヴィメタル史上最低最悪悪趣味お下劣吐き気を催す邪悪な種付けメス堕ちオークおじさん。
元はグラインドコアとデスメタルの亜流といった位置付けだったが、次第にシーンが拡大して独立ジャンルに。

とにかく人を不快にさせる方向に全力を注いでるとしか思えないような楽曲、アートワークが多く
明らかにお風呂場で録音したような極悪音質
支離滅裂な演奏と歌唱
一切聴き取れなければ、歌詞カードを見たことを後悔するようなグロテスクで悪趣味な歌詞
死体、おっぱい、ゲロ、うんこ、オマ○コ、SM、奇病etc、見ただけでトラウマ必至の悪趣味ジャケット
などなど……正気の沙汰とは思えない魑魅魍魎が跋扈するトンデモジャンルである。

一方で、この手のアングラジャンル特有のアットホームな距離感の近さもあってか、バンドもファンも和気藹々としながらバカ騒ぎしてる感が強く、ライブ映像やPVは謎のほのぼの感を醸し出してるものも多い。



ぱらこっち★


ブラックメタル

スウェーデンのBathoryやスイスのCeltic Frost、ブラジルのSepultura、Sarcofagoなど、ラフでダーティー、そして悪魔崇拝をモチーフにしたスラッシュメタルバンドの影響から産まれた、ヘヴィメタル史上最凶最悪のサブジャンル。
音楽性としてはジャリジャリとした音色で奏でられるトレモロリフや激しいブラストビート、獣の断末魔のようなハイトーンのデスボイス等が挙げられる。
バンドによっては荒涼した雰囲気であったり荘厳であったりするが、反対に明るい曲は全く無く、徹頭徹尾暗黒の音楽を奏でている。

しかし最大の特徴は徹底した《反キリスト主義》にあり、それは先輩たちが描いた「フィクションとしての悪魔」「風刺としての悪魔」などでは無く、明確に「キリストの敵対者としての悪魔」である。とにかく歌詞からアートワークから何から何までアンチクライストで、衣装やステージに悪魔や逆十字架を描く。ステージ上から豚の生き血をばら撒く。現実社会での暴行、強盗、殺人、教会への放火に爆破テロ未遂などなど、キリスト教を根幹とする現代欧州社会の秩序と常識を片っ端からぶち壊しにいく姿勢で、当然の如く本場ノルウェーでは社会問題化した。

関係者の逮捕やジャンルがある程度一般化してしまった現在では、ブラックメタル=犯罪者予備軍とされるような風潮は薄れて来ている。
なんせ国王の前で演奏するブラックメタルバンドが出て来るくらいである。

こちらもデスメタル同様サブジャンルが多いが、何気にデス系以上にサブジャンルが多い。
■メロディアスな以下略『メロディックブラックメタル』
■ブラックメタルの特徴を何倍にも以下略『ブルータルブラック』
■ブラックメタルにクラシックの要素を取り入れてスケールをデカくした『シンフォニックブラック』
■ごく初期の頃の劣悪な音質とアングラ感を保ち続ける『プリミティブブラック』
■「鬱系」「自殺系」とも言われる絶望と悲しみをテーマにした精神崩壊末期ジャンル「デプレッシブブラック」
■戦争をテーマにした『ウォーベスチャルブラック』
■ポストロック的な浮遊感を内包した『ポストブラック/アトモスフェリックブラック』
■シューゲイザーmeetsブラックメタルな『ブラックゲイズ』
■ネオナチ思想に染まりきったスーパー極右メタルの『NSBM(National Socialist Black Metal)』
■ブラックメタルでキリストを賛美する(!?)ジーザスクライストな『アンブラックメタル/クリスチャンブラックメタル』

などなど、今日も元気に増殖中。


ペイガン/ヴァイキング/フォークメタル

ある日北欧のブラックメタラー達は気づいてしまった。
俺らサタンだのルシファーだの言ってるけど、それって《キリスト教の悪魔》でしか無いから、実質キリスト教じゃね?
そんな自己矛盾に気づいてしまった彼らが行き着いた答えは
そうだ!キリスト教が伝来する前は、北欧神話の神々を信仰する多神教徒だったじゃん!キリスト教徒やめてオーディン信仰します。

と言うわけで、アンチクライスト路線は維持しつつ北欧神話の神々を賛美する楽曲が特徴の『ペイガンメタル
ブラックよりはデスメタルをベースに、自身のルーツであるヴァイキングをモチーフにした『ヴァイキングメタル
民族音楽をそのままメタル化したような『フォークメタル』のそれぞれが生まれる事となる。

隣接ジャンルのためなにかと混同されがちだが、一応
ペイガンメタル……ブラックメタルがベースで民族音楽要素はほとんど無し
ヴァイキングメタル……どちらかと言えばデスメタル寄りで民族音楽要素はそこそこ
フォークメタル……ブラック/デス要素は希薄で民族音楽要素が強い

といった違いはある。

あと派生ジャンルに、大海原を行く海賊をイメージした『パイレーツメタル』というのもある。Ahoy!!


ドゥームメタル

ヘヴィメタル界最重最遅を誇るスローなジャンル。ヘヴィメタルの始祖とされるBlack Sabbath直系のスロー〜ミッドテンポでおどろおどろしい雰囲気の楽曲が多く、ハードロックやサイケデリックロックの影響も強い。
メタル界でもブームになった事が無いため、みんな忘れがちだが、ジャンルとしてはスラッシュメタルに継ぐ古さ。
オルタナやガレージ寄りの『ストーナーロック』や、スローで激重な『スラッジコア』が内包・隣接ジャンルとして存在するのも特徴か。

詳しくは項目で。


ゴシックメタル

スローなデスメタルバンドが荒涼した雰囲気を演出するようになって生まれたジャンル。
日本と欧米で「ゴシック」と言うワードに対する認識がかなり違うので、よく『シンフォニックメタル』と混同される。

詳しくは項目で。


シンフォニックメタル

オーケストラを導入したり、シンセサイザーでそれを再現したりするジャンル。
クラシックの本場欧州で根強い人気があり、オランダのWithin Temptationのように国民的バンドとなった例も存在する。

他ジャンルに比べ女性ボーカルと相性が良く著名バンドの多くが女性ボーカリストを擁する。

みんな大好きRhapsody(of Fire)のようなパワーメタルとの折衷バンドは『シンフォニックパワーメタル』と呼ばれ

る。


オルタナティブメタル/ニューメタル

既存のメタルから逸脱した音楽性が特徴のジャンルだが、とにかく定義が曖昧な上に内包する要素が多過ぎるため実質的には「90年代以降に現れた既存のメタルとは違うアレとかソレ」くらいのガバガバ定義で出来ている。

電子音楽やヒップホップの要素を取り込んだり、ギターソロを廃したり、メロディよりもグルーヴ重視だったり、とさまざまなバンドが十把一絡げで同一ジャンル扱いされているので、ベテランメタラーでも上手く説明出来ない。

日本ではいわゆる『ミクスチャーロック』に分類されるバンドも多く、一定の年齢以上の世代には『モダンヘヴィネス』や『ラウドロック』という名前の方がお馴染みかも知れない。


インダストリアルメタル

シンセサイザーや各種電子楽器を用いて冷たく無機質な雰囲気を演出したヘヴィメタル。
それ故キーボードやDJの在籍率が高く、ドラムレスでドラムは打ち込みのバンドもチラホラ。

アメリカやドイツといった工業大国のイメージが強い国で盛んであり、前者は90年代にRob ZombieやMarilyn Mansonが大流行、後者はRammsteinを筆頭に一大シーンを築いた。

アメリカではLinkin Parkや(Hed)PEのようにインダストリアル要素の強いオルタナティブ/ニューメタルが多い。


グルーヴメタル

90年代にPANTERAなどが作り上げたジャンル。
どっしり低い重心でうねるようなリズムが特徴で、スラッシュメタル、ハードコアパンク、サザンロック等からの影響が強い。
一時は若手からベテランバンドに至るまで様々なバンドがグルーヴ路線を取り入れたが、まともに売れたバンドは少なく、ジャンル丸ごとオルタナ/ニューメタルに呑まれたため、純粋なグルーヴメタルバンドは殆ど存在しない。ジャンル名というよりほとんど比喩表現の範疇。


メタルコア/デスコア

ヘヴィメタルとハードコアパンクが再び接近して産まれたジャンル。
メロディックデスメタルの攻撃性とハードコア由来のビートダウンを特徴とし、00年代以降のメタル界隈を席巻した。

そもそもはアメリカツアーに来た欧州のメロデスバンドらが、本場アメリカのハードコアシーンから影響を受けてその要素を取り入れたところから始まり、ハードコア界隈もメタル由来の叙情性を取り入れたことで誕生した経緯がある。

そんな経緯からパンク側のニュースクールハードコアとは互いに影響を与え合うような関係で両者の交流も盛ん。それ故ファン層がかなり被っており、どちらともとれるバンドが多い。

また、この手のジャンルの宿命で00年代にデビューした新世代バンドが片っ端からメタルコア扱いされ、殆どハードコア要素が無いのにメタルコア扱いされたバンドもいたために収拾がつかなくなっている。

デスコアはハードコア/メタルコア要素のあるデスメタルのこと。これもうわかんねえな。


Djent(ジェント)

プログレッシブデス/スラッシュメタルバンドMeshuggahが生み出した異形のヘヴィメタル。
ポリリズムを多用した複雑怪奇なリズムパターンが1番の特徴。
ただでさえテクニカルデスメタルが冗談みたいな速弾きと人外クラスの超高速ブラストビートで跳ね上げていた技術レベルを《リズム》という点から更に革新させた。

しかしながら革新的スタイル故か、それともやっぱり難し過ぎるのか、このジャンルの有力バンドは数えるほどしかおらず、一大旋風を巻き起こした割にその終息は早かった。

ちなみにジャンル名のDjentとは、Meshuggahのギタリストが、自分達の曲のリフを口で説明した際に口にした「Djent,Djent(じぇん、じぇん)」という擬音から来ている。本人的には不本意だったらしく、後年のインタビューで「クソダサいジャンル名になっちゃってゴメンよぉ……」と嘆いていた。


嬢メタル

キャバ嬢のようなルックスと正統派なメタルサウンドでデビューしたAldiousを祖とする、女性メタルバンド群を指して用いられるジャンル名。(Voのみ女性の場合でも用いられる場合もある)
国内最大手のヘヴィメタル雑誌BURRN!のプッシュもあり、続々と新バンドがデビュー。国内だけとはいえシーンと呼べるだけの規模へと成長した。

元々欧米に比べ女性メタラーが多いと言われていた日本ならではの現象ではあるが、「若い女性ばかりのバンド」という事で良くも悪くもアイドル的な人気が出てしまいがちで、メタルシーンというより《地下アイドル現場》化してるのでは無いかという批判も時々上がってくる。

音楽性よりもルックス重視でバンドのおっかけをする中年男性を揶揄した「嬢メタルおじさん」といったワードが生まれるなど、その立ち位置はかなり微妙なところ。

一方、逆にアイドル業界の方からマジガチの演奏陣を引き連れたBABYMETALがデビューしているが、好悪はともかくあまり批判の槍玉に挙げられる事は少ない。
「ドル売りするメタルバンド」と「メタルを歌うアイドル」という印象の差なのか、それとも海外での成功や超大物ミュージシャンとの交流など実績面での評価からなのかは不明。


その他

○カワイイメタル
→BABYMETALでググろう

○妖怪メタル
→陰陽座でググろう

○津軽メタル
人間椅子

○森メタル
→セルフでパイズリ良い感じ♪

和ロック(和メタル)


◆他ジャンルとの関係

ハードロック

直接の先輩であり、最も大きな影響源。
そもそも『ヘヴィメタル』という単語自体、ハードロックバンドの音楽性を表した比喩表現から来ていると言われている。
初期のメタルや後の正統派メタルにはハードロック要素が強いバンドが多く、「Rainbowはどっちに含めるべきか」などは多くのメタラーの頭を悩ませてきた。細けえことはいいんだよ!の精神で行こう。

一応、「ブルース要素があったらハードロック、無かったらメタル」という分け方も出来るが、それでも分けきれない関係。


プログレッシブ・ロック

直接の先輩2。音楽性を丸っと受け継いだハードロックと違い、「長尺」「高い技巧」「クラシックからの影響」「コンセプチュアル」「幻想」など諸要素を受け継いだという形。
プログレからの影響が全くないバンドもいるが、腕の立つプレイヤーは多かれ少なかれ影響を受けている。


パンク

ハードロック・プログレッシブの両パイセンをぶちのめし大旋風を巻き起こした経緯から、いにしえのメタラーおじさんからいい顔をされなかったりするが、前述の通り様々な場面で影響を与え合い、時に半目し時に手を取り合う微妙な関係。
仲の悪い兄弟】にも例えられる隅に置けない間柄なのだ。

コア系が流行ってからは、ハードコアの聴衆が流入してきたが、メタルフェスではコア系が冷遇されがちで、再び断絶モードに入っている。


グランジ/ポストグランジ

80年代に隆盛を極めたヘヴィメタルに対し、90年代開始早々冷や水を浴びせてアンダーグラウンドに蹴落としたハードロックとハードコアパンクの落とし子。
とは言えグランジのルーツの半分はメタルと同じという事もあり、一部のバンドはハードロックの亜流といった音楽性である。
実際、MegadethSlayerAnthraxら大物スラッシュメタルバンドが一堂に会した伝説のライブツアー「Crush Of The Titans Tour」にはブレイク直前のAlice In Chainsが参加していたあたり、やはりハードロックの仲間とされていたようである。

一方で、ドゥームメタルの隣接ジャンルである「ストーナーロック」勢は元々パンクやガレージロックの影響が強かった事もあり、両者の交流は盛んだった。

そして時代が進んでグランジをよりメジャーに、かつスタジアムロック化させた『ポストグランジ』が誕生すると、その境は更に曖昧になってしまい、ぶっちゃけ後追い世代からすれば「90年代型ハードロック」と言っても過言ではない音楽性になってしまう。

現在でもグランジはパンク/オルタナ文脈で語られるジャンルではあるが、実は遠くて近い親戚ジャンルだったりする。


ヒップホップ

80年代終わり頃から90年代前半に黄金期を迎え、そのエッセンスを吸収したオルタナティブメタルがアメリカ市場を席巻した。

ヒップホップサイドでもSlayerをサンプリングしたりAnthraxと共にラップメタルの祖となったPublic Enemyや、メタル要素を取り入れたCypress Hillなど、90年代当時の世代は交流が盛んだったが、現在は流行の違いなどから両者の接近は少ない。


レゲエ

パンクと共にニューウェーブの一翼を担ったジャンル。ドイツを代表するHR/HMバンドScorpionsがレゲエ曲を出すなどしたが、後はオルタナティブメタル時代にレゲエ要素のある曲をリリースしたバンドがいた程度。

少し前からSkindredというバンドがメタルにダンスホールレゲエの要素を取り入れた『ラガメタル』というジャンルを名乗っているが、シーンを形成するところまでは至っていない。


ポップス

80年代は厚い断絶の壁が立ちはだかっていたが、次第に壁は崩れメタル要素のある楽曲も増えていった。
レディー・ガガなどメタル好きのポップスターも現れるなど、往時に比べその壁は薄くなっている。


V系/ビジュアル系

オリジネーター達が本来はHR/HMバンドだった事もあって、メタル要素が強いバンドが多い。
事実上メタルから分岐していったジャンルではあるものの、メタルとはまた違った様式美の世界であり、その癖のある曲調や歌唱、そしてやはり《ビジュアル系》という単語のせいもあってか「見た目重視の軟弱野郎」的な目でメタラーからは嫉妬の目で見られがち。

とは言え、目さえ瞑れば普通のメタルバンドと変わらないバンドも多いのもまた事実であり、Dir en greyのように海外フェスで世界的な知名度を得たバンドが現れるなど、決して侮ってはいけない界隈である。


アニソン/ゲーソン

前述した通り、80年代のヘビメタブームにバンドを組んでいたミュージシャンが音楽で飯を食うためにスタジオミュージシャンとなった影響で、90年代以降のアニソン/ゲーソンにはメタル調の曲が増えていった。
メタルっぽい曲で無くとも、よくよく聴けばHR/HM的なハイゲインギターのバッキングが聴こえてきたりやたら熱いギターソロが入ったりと、その影響は大きい。

著名なところだと数々のアニソンを歌ってきた影山ヒロノブや、アニソンのメタルカバーシリーズ「アニメタル」で活躍したさかもとえいぞうは元々HR/HMバンド出身である事は有名。
そして彼らが中核メンバーとなったJAM Projectのメタルっぷりは周知の通りである。

その甲斐(?)あってかオタクにはメタラーが多く、Dragon Guardianのようにオタクっぽい世界観のメタルバンドが活動したり、アニソンのメタルカバーを演奏するような同人メタルサークルが多数活動したり、GRANRODEO妖精帝國のようなメタル要素の強い声優/アニソンアーティストがデビューしたりと、その関係性はかなり濃い。

近年でもアイドルマスターシンデレラガールズ星輝子X Japanの名曲「紅>紅(X JAPAN)」をカバーしたり、BanG Dream!内ユニットRoselia>Roselia(BanG Dream!)が人気を博すなど、まだまだオタクとメタラーの関係性は続きそうだ。


項目があるバンド(近接ジャンル、ヴィジュアル系を含む)



◆その他

上記の通り最近はすっかり細分化が進んでしまったが、その分色々特殊なバンドも現れるようになり、これはこれで良い状況なのかも知れない。
ともあれ、メタル本流に近いあたりの音楽様式的源流を辿ると、なんとモーツァルトに行き着くと言うのは基本的に変わらないスタンスである。
いわく、『半音階の連続的変化をメロディーに据える』と言う様式。
例えばギターソロ部分の速度を少し落としてピアノで弾くと、あら不思議クラシックに早変わりするのだ。
逆に、『熊蜂の飛行』をギターで速弾きすると典型的なメタルっぽいフレーズに聴こえる。
極端な所になると、チェロ奏者4人のメタルバンドもあるぐらいだ*3
更に、津軽三味線にしてもそうだが、クラシックの他にも色々な民族音楽と親和性が高いようで、アイリッシュ楽器を編取り入れるバンドも欧州には数多い。

80年代に最盛期を迎え、90年代の突入と同時に当時のメタルのスタイルとはほぼ真逆を行くオルタナティブロックのムーブメントに飲まれる形で衰退した。
しかし90年代後半からはメロスピ、メロデス、ニューメタル、メタルコアが流行し、また多くの古株バンドの再結成やリバイバルブームなど再評価の流れが続いている。
ちなみに90年代はJUDAS PRIEST、IRON MAIDEN、DEEP PURPLE(4回)、MOTLEY CRUE、RATT、VAN HALENなどの大御所が次々とボーカリストを交代させたが、一部バンドは評判が良くなかった。


余談だが、アニヲタでも濃いメタラーは意外と見かけたりする。
ここへ追記修正しに来てる人とか。





Screamin' TSUIKI,SHUSEI!! \m/



ちなみに\m/とは人差し指と小指だけを立てた“メロイックサイン”と呼ばれ、悪魔を呼び寄せると同時に祓う意味があるとか。
身長1hydeでメタル界の北島三郎ロニー・ジェイムス・ディオが布教したが、彼は2010年5月16日に胃癌で死去してしまった。

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