1970年代
◇LAZY
後のラウドネスの高崎晃と樋口宗孝、後のNEVERLANDの田中宏幸と井上俊二、そしてアニソン界のプリンスこと影山ヒロノブが結成したバンド。
デビュー時は樋口を除いて高校二年生、メンバー全員が十代でのデビューというすんごいバンド。
元々はディープパープルなどをコピーするバンドであった(バンド名もディープパープルの曲から取っている)
だが、デビューした際に本人達のやりたい音楽とは違うアイドルバンドをさせられてしまい、しかも赤頭巾ちゃん御用心という曲がヒットしてしまう。その後、やりたい曲と求められる曲に悩まされながら、ついに宇宙船地球号というジャパメタの夜明けとも取れるアルバムを出すも、そこでメンバー間の音楽性の違いが出てしまい、解散する。
高崎と樋口はその後はラウドネスで日本を代表するメタルバンドになり、田中と井上はネバーランドというバンドで再デビューする。ネバーランドは解散し、井上はランティスというアニソンレコード会社を立ち上げたりしている。
影山は特撮からアニソンまでを幅広く歌うアニソンシンガーとなり、ドラゴンボールの主題歌で世界でも有名になる。
1998年に再結成し、現在も活躍するも、田中と樋口のリズム隊は田中は2006年に、樋口は2008年に亡くなった。
このようにジャンルは違えど、皆が解散した後に与えた影響が多すぎるバンド。
◇BOW WOW/VOW WOW
ジャパメタを象徴するバンドその1。
『B〜』は Aerosmith(エアロスミス)や KISSの前座を務め、
『V〜』はヨーロッパを拠点に活動し、高い評価を獲得、成功を収めた。
メンバーの中でも、山本恭司(Gt.)は後の多くの有名ギタリスト達に影響を与え、
『V〜』の人見元基(Vo.)は今なお日本トップクラスのロックボーカリストとして挙げられる。
現在はオリジナルメンバーの『BOW WOW』として活動している。
VOW WOWとしては時々、ライブ活動を行っている。
◇EARTHSHAKER
ジャパメタを象徴するバンドその2。
HR/HMでありながら、キャッチで聴きやすいメロディーが特徴で、『歌謡HR』といわれる。
1986年に国内HRバンド初の日本武道館でのライブを行った。
1994年に解散するも、1999年に復活、現在に至る。
デビュー前はLOUDNESSでボーカルを務めるに二井原の姿もあった。
1980年代
ジャパメタを象徴するバンドその3。そしてジャパメタの王。
デビューライブは異例の大ヒット、1985年には全米デビューを果たし、成功を収める。
名実ともに日本を代表するバンドとなり、国内外問わず後世に多大な影響を与える。
度重なるメンバーチェンジ、オリジナルメンバーの一人であった樋口宗孝(Dr.)の死という大きな転機があったものの、
2011年には結成30周年を迎え、今なおジャパメタの王として君臨し続けている。
◇44MAGNUM
メンバー全員金髪、LAメタルばりのルックスは当時かなり衝撃的だった。和製モトリークルーと宣伝されてデビューした。
音楽は攻撃的なハードロックだったが、会社の命令で路線を変更したことによりファンの反感を買い、結果解散まで追い込まれてしまった。
(解散後に発売されたデモ音源集『STILL ALIVE』は好評であったため、解散前にリリースしてほしかったと惜しむファンも多かった)
そもそも、全員金髪というのも会社の命令であった。
言わずと知れたカリスマ的人気を持つバンド。
派手なルックス、激しくスピーディーな曲調、メンバーの話題等は音楽業界及び芸能界に大きな爪痕を残す。
色々な意味で後世に多大な影響を与えたのは言うまでもない。
詳しくは項目で。
デーモン閣下率いる悪魔ヘヴィメタルバンド。
デビュー当初は、その見た目及び悪魔的世界観からイロモノバンド扱いされていたが、
ブリティッシュHR/HM色の強いサウンド、各構成員の演奏技術の高さ、幅広い音楽性、閣下の富んだバラエティー性により、
良くも悪くも 日本国民にヘヴィメタルというものを認知させた。
1999年に解散するも、不定期に再集結を行い、信者(ファン)を着実に増やしている。
詳しくは項目で。
MORRIE(Vo.)が描く退廃的で妖艶な歌詞の世界観と、叙情的な曲の融合は高く評価され、
この音楽形態は後のヴィジュアル系バンドの雛型として後世に受け継がれていった。
1990年にMINATO(Dr.)が脱退、バンドは解散したが、2009年に突然の復活を果たし、現在も自分らの音楽を貫き通している。
詳しくは項目で。
◇MARINO
1984年にデビュー、アースシェイカーや44マグナムと共に関西三大メタルバンドと呼ばれた。だが、他の二バンドと比べて、活動時期は短め
どこまでも男らしく暑苦しい楽曲と、大谷令文の繰り出すギターは当時のギターキッズの心を掴んだ。
2004年に再結成するも2022年に大谷令文が死去。
だが、現在もサポートメンバーを加えて活動している。
◇ANTHEM
1985年にデビュー。堅物で有名なBURRN!の当時の編集長・広瀬に気に入られ、硬派なパワーメタルバンドとしてプッシュされる。
ボーカルの 坂本英三(さかもとえいぞう)は JAM Project、リーダーの柴田直人(Ba.)はLOUDNESSでの活動(黒歴史?)も知られる。
しかし、80年代末のメタルシーン衰退に伴って人気は陰り、度重なるギタリストの交代に柴田の心労が伴って解散。
その後、まさかの元RAINBOWのグラハム・ボネット(Vo.)を迎えて復活、後に坂本も復帰して現在も活動中。
◇SHOW-YA
当時のヘヴィメタルでは珍しい女性のみで構成された実力派バンドで、ガールズバンドのパイオニアとして挙げられる。
CMで使われた『限界LOVERS』で一躍有名になる。
1991年に寺田恵子(Vo.)が脱退、1998年にバンドは解散。しかし、寺田の呼びかけで2005年にオリジナルメンバーで復活を果たす。
◇人間椅子
1987年結成。往年のブリティッシュ・ハードロックから影響を受けたサウンドながら、怪奇や文学をモチーフにした歌詞を日本語で歌う独特のサウンドを持つ(津軽弁を使うことでも知られる)。
その音楽性から「和製 BLACK SABBATH」と呼ばれる事もあり、国産ドゥームメタルの代表的な存在でもある。
◇SEX MACHINEGUNS
デビュー前後がジャパメタ氷河期であったため、当初はヴィジュアル系バンドとしてやっていくことを強いられたバンド。
ジャーマンメタルとパワーメタルを主体とした曲や『みかんのうた』等のネタ要素の強い曲が持ち味。
トーク時間>演奏時間
はざらである。
1990年代
◇Sigh
1990年結成の日本のブラックメタル/エクストリームメタルバンド。
日本のブラックメタルシーン黎明期から活動しており、 ノルウェーのブラックメタルシーンとも交流を持っていた。
海外を中心に活動しているのも特徴で、アンダーグラウンドなメタルシーンにおいては「日本の音楽は「Sigh」だけ知っている」と言う海外ミュージシャンもいるほど。
また、ブラックメタルに留まらない多岐に渡る音楽性を持っており、エクストリームメタルを中心に絶大な影響を誇っている。
2022年には、「Destinia」などのバンドを結成しデザイナーとしても活躍する若井望(Gt.)が加入した。
◇六三四Musashi
1991年結成の 和ロックバンド。竜童組のメンバーであった小針克之助(六三四のプロデューサーも務めた)が結成。
ギタリスト、ベーシスト、キーボーディスト、ドラマーに加えて、三味線、尺八、和太鼓の奏者が在籍する大所帯バンドである。
和楽器とハードロック/ヘヴィメタルを融合させたバンドの先駆者の一つであり、 プログレッシブ・ロックなども取り入れたスタイルは唯一無二。
日本では知る人ぞ知るバンドといった立ち位置だが、その独自のスタイルは後継のバンドにも強い影響を与えた。
アニメ「 NARUTO‐ナルト‐」の劇伴を(増田俊郎と共同で)手掛けたことでも有名であり、少年編の印象的なメインテーマは彼らによるもの。
GRANRODEOを結成する飯塚昌明(Gt.)、ソロの三味線奏者として有名になる上妻宏光、BABYMETALの神バンドを務めた瀧田イサム(Ba.)、アニメの劇伴を多数手がける高梨康治(Key.)、著名アーティストのサポートや劇団の作曲を行う遠山裕(Key.)など、後の音楽シーンでも活躍する名だたる人物達が在籍していたバンドでもある。
長らく活動休止状態が続いていたが、2023年以降「六三四(武蔵)Project」名義で毎年一夜限りの公演を行っている。
◇BORIS
1992年結成。前衛的・実験的な物も含め、一言では語れない多岐に渡る作風を持つ。
海外での評価も高く、様々な音楽シーンに影響を与えている。
1997年結成。大阪で結成されたヴィジュアル系ロックバンド。
メタルなどをベースにした楽曲と高い実力で、日本のみならず海外でも高い評価を得ている。
詳しくは項目で。
1998年結成。様々なジャンルを包括するラウドロックバンドだが、オルタナティヴ・メタル/ニューメタルバンドとして紹介されることも多い。
タイアップなどにも積極的であり、メタルやラウドロックを好んで聴かない層からも知名度が高い。
このバンドがメタル入門となった人も多いのではなかろうか。
詳しくは項目で。
◇陰陽座
通称:妖怪ヘヴィメタル
アニヲタ的には バジリスク~甲賀忍法帖~のOP『甲賀忍法帖』が有名か。
黒髪ロング、ステージ衣装に和服、正統HR/HMの音楽と横文字を徹底的に廃除した古語/漢語のみの和風な世界観を描いた歌詞は、
ある意味最もジャパメタらしいバンドかもしれない。
2000年代以降
◇Galneryus
ネオクラ/メロスピを主体とした次世代ジャパメタを担うといわれているバンド。
中でも、高い演奏技術とライブでの安定性を併せ持つSyu(Gt.)は新ギターヒーローとして高く評価されている。
また、2005年には 小野正利がボーカルとして加入し話題となった。
また、アニメ「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」ではOP『ALSATIA』を歌っていた
同人音楽でも知られるIron-Chino(Gu.)によって結成された正統派寄りパワーメタルバンド。
アツい武士の志を放ち、硬派かつ次世代屈指の厨二バンド。
リリースしているアルバムは同人ショップでも購入可能。
詳しくは項目で。
◇Crossfaith
2006年結成。メタルコアとクラブミュージックを融合させたエレクトロニコア(ピコリーモ)のバンドとして有名。
デビュー時から注目され、日本だけでなく海外でも積極的にライブ活動を行うなど、新世代の国産メタルバンドを代表する存在に上り詰めた。
◇BABYMETAL
2010年結成。女性二人組のダンスユニット(に加えて神バンドと呼ばれるバックバンドや作曲家がいる)。
J-POP(アイドルソング)とヘヴィメタルを融合させたパフォーマンスと楽曲が特徴で、新たなメタル像を創り出した革命児。
従来のメタラーからの賛否は分かれるものの、『第71回NHK紅白歌合戦』に出場したり、著名なアーティストとコラボ、海外フェスの出演など、輝かしい実績を残している。
日本よりも海外での人気が圧倒的に高い。
◇BAND-MAID
2013年結成。秋葉原のメイドカフェで働いていたメンバーによって結成されたバンド。ステージ衣装も メイド服である。
変わった経歴ながら実力は本物であり、『Download Japan 2022』のオープニングアクトや「GUNS N' ROSES」のサポートアクトを務め、
海外でもライブ活動を成功させるなど積極的な活動を行っている。
◇花冷え。
2015年結成。エレクトロニコアを基調とし日本のサブカルチャーを意識した歌詞を歌うガールズバンド。
2023年にはメジャーデビューを果たし、ラップメタルバンド「LIMP BIZKIT」のサポートアクトを務めるなど躍進中。
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