仮面ライダーアビス

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仮面ライダーアビス - (2019/03/17 (日) 12:45:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/13 (金) 04:40:34
更新日:2024/02/12 Mon 21:16:20
所要時間:約 4 分で読めます




「私に勝てるライダーはいませんよ」

「この場で私が…死刑を申し渡す!」



仮面ライダーディケイド』の『龍騎の世界』に登場する龍騎タイプのディケイドオリジナルライダー。

変身者は鎌田(演:入江雅人)。


『仮面ライダー龍騎』がモチーフのライダーに変身する鎌田の正体は『仮面ライダー剣』の怪人〈アンデッド〉であり、“剣の怪人が変身する龍騎のライダー”というディケイドならではのコラボライダーと言える。



【鎌田】


『龍騎の世界』でシンジが勤める『ATASHIジャーナル』の副編集長。下の名前は不明。
その正体はパラドキサアンデッドであり、自身の正体に感づいた桃井レイコ編集長を殺害、夏海に罪を着せた。
アンデッドの力を使ったおかげで完全犯罪だったが、警察が結構無能だったり裁判制度がアレな世界なのでそんなに意味はなさそうだった。

その後、夏海を有罪にするため仮面ライダーアビスとして仮面ライダー裁判『ライダーバトル』に参加するが、タイムベントにより犯人と暴かれ、ディケイドと龍騎相手に戦い敗北。『剣の世界』へ逃れた。
やはり緑色の血だった。


『剣の世界』ではBOARDの理事長になっており、ブレイド達のライダーシステムを集め〈ジョーカー〉誕生を目論んでいたが、ディケイドとブレイドにより完全に倒された。

ちなみにこれでカテゴリーKはすべて通常フォームに倒されてしまったことになる。上級アンデッドェ…


鳴滝と手を組んでおり、ディケイドで4週に渡り士の前に立ちふさがる。
結局鳴滝が何をしたかったのか、なぜ『龍騎の世界』に赴いていたのかは不明のまま。

戸籍がないであろう世界でジャーナリストになり、副編集長になったうえ自分の世界では理事長という職には恵まれたおっさん。


最終話ではスーパーアポロガイストのライフエナジーで再生したアンデッド達を吸収し、「悪の勇者」として他のボスと共に復活。
ギラファアンデッドの武器を使い戦うが、最終的にワタルが変身したキバのダークネスムーンブレイクにより倒された。

オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』にも登場しており、ディケイドと戦った。



なお、『仮面ライダー剣 ラウズカードアーカイブス』のブックレットでは、パラドキサアンデッドの怪人態にハテナマークが付いている。
このことから、原典におけるパラドキサの姿はまた違うものなのかもしれない。

本作のパラドキサのデザインは原典のアンデッド達と同様に韮沢靖氏が手掛け、意図的にカリスっぽくない姿にされている。




【仮面ライダーアビス】


スーツアクター:永徳

鎌田が『龍騎の世界』で変身する仮面ライダー。
モチーフはサメで、カラーは水色
顔はどことなく王蛇に似ている(龍騎の世界では王蛇がいなかったことから、何らかの関連性を疑う声もある)。
ゲストとはいえ、なかなか凝ったデザインをしている。

デザインは、ライダーや怪人でおなじみの篠原保氏。
補完的なライダーらしく、自分が担当したライダーとプレックスデザインのライダーの中間あたりのデザインにした、とのこと。
王蛇(プレックス)とシザース(自分)の間に置くと、なんとなく落ち着けるらしい。
よくよく考えてみると、シザースとは水中生物モチーフのモンスターと契約したライダーという点では共通していたりもする。

龍騎系ライダー準拠のデザインだが、配色は異なる(龍騎ナイトゾルダを除いたライダーは黒スーツだが、アビスはその一部に水色が配色されている)。


能力は高く、ディケイド、龍騎、ナイトの三人を吹き飛ばし、に「強すぎる」と言わしめた。
カードのAPだけならサバイブ、オーディンオルタナティブのような強キャラには及ばないものの、ゾルダやユナイトベント込の王蛇並みで、リュウガとはアドベントと所持していないガードベントを除けば互角(つまり龍騎より上)。

龍騎の世界のライダーではリュウガ、王蛇を除いた11人とアビス、そして別世界からの参加者であるディケイドで13ライダーになる。

ちなみに龍騎の世界でのライダーは基本支給品で裁判の道具であり、検事や弁護士といったポジションではなく関係者の鎌田が使用したことから、作品としてではなくあの世界だけで考えると特に鎌田専用のライダーや悪ライダーではないと思われる。
もっとも、劇中の雑誌記事にはアビスがいなかったため、実は龍騎系のライダーシステムと見せかけて鎌田自身が正体を隠すために用意したフェイクだった可能性もある。



【召喚機】


〈アビスバイザー〉

コバンザメ型で、龍騎やライア同様左腕に装着している。
口の中にカードを入れて読み込ませる。
先端から光刃を連射可能。



契約モンスター


サメ型の〈アビスハンマー〉と〈アビスラッシャー〉の二体を保有している。
カードはアビスラッシャー仕様。
武装もアビスラッシャー由来なのでアビスハンマーはおまけ程度。

ストライクベントもしくはファイナルベルト時には契約モンスター二体が合体し、巨大なサメ型モンスター〈アビソドン〉(原典未登場)になる。
4つの形態があり、状況に応じて変形する。
これは王蛇のユナイトベントによるキメラモンスター〈ジェノサイダー〉と共通した面を持つと言える。

DCDオリジナル設定なのか、アビソドンが倒されてもブランク体にならなかった。



【所有カード】


アドベント:〈アビスラッシャー〉 AP5000
使用するとアビスハンマーも一緒にくる。
これはインペラーに似ており、こちらはギガゼールを召喚すると大量のガゼル系モンスターを引き連れてくる。
インペラーにはその特性によるライダーバトル上でのメリットとデメリットが存在したが、こちらはそもそも原作と異なる世界観なのであまり当てはまらない。

どちらのモンスターも原典の『龍騎』の野良モンスターや海外リメイクの『ドラゴンナイト』に登場している。


ソードベント:〈アビスセイバー〉 AP3000
鮫の歯の形をした剣。
アビスラッシャーが使うものと同形状。
本来はアビスラッシャー同様二刀一対で、カードにも2本描かれている。
ただし、バイザーを外さなければならないためか劇中では使用されず。

二刀流は『仮面ライダーディケイド 特写写真集』で確認できる。
後述のフィギュアーツにも2本付属する。


ストライクベント:〈アビスクロー〉 AP3000
アビスラッシャーの頭部を模した手甲で、右腕で持つ。
鮫型の高圧水流を放つ《アビススマッシュ》を使用できる。
その際にできた水面からは、アビソドンを召喚できる。


FV:《アビスダイブ》 AP7000
アビソドンを召喚し、敵を攻撃させる。




ネット版 オールライダー超スピンオフにて】


そんなディケイドならではの強敵ライダーだったが、『オールライダー超スピンオフ』では悲しい扱いを受けた。

クイズで「サメがモチーフのライダーは?」と出題された時のことである。
もちろん、このアビスのモチーフこそサメなのだが……


士「そんなのいたか?」

そんなのいたか?


そ ん な の い た か ?


なかった事にされている。あるいは忘れられている。
ユウスケ夏みかんも海東も首を傾げ、アビスをなかったかのように扱った。
そして、クイズの正解は「ファイズ」だった……(初期はサメモチーフだったらしい)。

哀れアビス……。

実は契約モンスターがサメなだけで、アビス自身のモチーフはシャチなんだそうです。



【過去と未来の鎌田が…ひとつに!】


第7話(後編)で士が言った言葉。
タイムベントにより士とシンジが過去へ飛んだ際、一緒に飛んできた鎌田が過去にいた鎌田を吸収した際に発した名言。

まぁ言葉通り一つになっているのだが、見たまんまの状況を言葉にするという、あまりのシュールさからネタにされる。
士とシンジにも同じことが起きているはずである。

その後、鎌田は再び「変ん身!」した。

また、『Double-Action Abyss form』やら『KAMATA form』やら言われていて、動画まで作られている。



【真空波】


生身の鎌田が繰り出したアンデッドの技。
これを遠くから放って桃井編集長を殺害したが、タイムベントで過去に跳んできた士たちによって阻止された。
ファンからは『鎌田カッター』と呼ばれることもある。


OP「Journey through the Decade」のPVではGACKTが真空波を放っており、これも『鎌田カッター』と呼ばれたりする。

ちなみに、このPVでは何故かパラドキサアンデッドが敵として登場している。
GACKTの扱いが曖昧な描写のせいで、鎌田=パラドキサ≒GACKTという捉え方もできなくはない。

最終的に廃墟の中でディケイドのディメンションキックを受け倒された。相変わらず封印されない。



【ファンからの扱い】


原典『仮面ライダー剣』において、ハートのカテゴリーKのアンデッドはすでに封印済みで登場しなかったため、ファンの間ではハートのカテゴリーKのアンデッドの人間の姿について度々議論されていた。

そしてついにディケイドにてベールを脱いだハートのカテゴリーKは、鎌田というまさかのくたびれたおっさんだった。
(パラレルとはいえ)このことに剣ファンはいろんな意味で衝撃を受けた。

しかも、龍騎の世界のオリジナルライダーとして、続いて剣の世界ではBOARDの理事長として士と敵対するというボスキャラとしての風格を見せた。


以上のことからディケイドのキャラでは、ニーサンこと海東純一と並んでカルト的な人気を誇り、「某生まれたばかりの大手BBS」では彼をネタにして盛り上がっていた。

もちろん、カルト的なネタ人気のみならず、ガチ方面での人気も普通に高い。
原典『仮面ライダー龍騎』にはいないライダーながら、龍騎ファンからも高い評価を受けている。

契約モンスターも原作で登場したモンスターであり、アビスラッシャーを気に入っていたファンには正にサプライズだったと言える。
また、龍騎のTV本編や劇場版では13人の全容が明らかになっていない(しかも劇場版にはいないオーディンやリュウガの正体という謎もある)ことから、もしかしたら原典世界でも見えないところで戦っていたのではないかという妄想をしているファンもいる。



演じた入江雅人氏は『サラリーマンNEO』等でおなじみのベテラン。
ブログでは『「仮面ライダー」直撃世代で、「変身」と言えて良かった』と喜んでいて、子供の頃の思い出についても語っている。

何だかんだでファンにも中の人にも愛されているのだった。




【グッズ】


出番の少ないゲストライダーなので、多くはない。
バックルやカードは仕方ないとして、ソフビも発売されてない。まあゲストだしね…

その分、マスコレやガシャポン等では出ている。


大人向けアイテムに関しては、魂ネイション2011にてS.H.Figuartsが参考展示された。
カッコいいのだが、いずれ出ると思われる契約モンスター共々、限定になる可能性が高い………と思いきや、まさかの一般化。
同時に発売されたのは当時放送中の『仮面ライダーウィザード』のインフィニティ

13ライダーですら限定行きだというのに破格の扱いである。
また、パッケージは他の龍騎ライダーと同じような配置。

素体はfigmaドラゴンナイトに負けじと作られた龍騎アーツと同じなので、可動造形含め良好である。
また、ゲスト怪人と同じくくりでスーツが作られたアビスだが(しかも龍騎たちはドラゴンナイトでリニューアルされたスーツである)、こちらでは同じ様に作られているため、かっちりした出来に。

更に水色もメタリック塗装。
各部武装に加え先述の設定だけの二刀流も可能。

これは契約モンスターが限定だろうか。


魂ネイション2009では『RIDER WARS』というS.I.C.の巨大なジオラマが展示され、ディケイドを囲む30人以上のライダーの中にアビスが含まれている。
こちらもカッコいい。
このジオラマの様子は『S.I.C. HERO SAGA vol.3』に掲載された。


先述のラウズカードセットがプレミアムバンダイで受注されていたので、アビスを含めたアドベントカードもいずれ限定で出すと思われる。
後に『仮面ライダー龍騎 アドベントカードアーカイブス』としてプレバンで商品化され、アビスのカードは『仮面ライダーシリーズ カードアーカイブス対応バインダー(カード同梱版)』に付属した。

そして2018年、CSMのVバックルの商品化と共にアビスのカードデッキもまさかの商品化が決定。
アビスラッシャー、ファイナルベントのカードも収録。しかし声の収録は行われていない。



【その他】


SPカードとして『仮面ライダーバトル ガンバライド』に参戦している。
効果は1/3の確率でコウゲキ+800、失敗するとボウギョ-400
というロマン溢れる代物。
敵が使うとやたら成功するから困る.



余談だが、『週刊 仮面ライダー OFFICIAL DATA FILE』104号はアビスが表紙を飾っている。





士「鎌田とアビスの項目が…アニヲタWikiに!」

鎌田「編ん集!」

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