登録日:2011/05/09(月) 16:42:28
更新日:2024/04/26 Fri 00:34:06
所要時間:約 7 分で読めます
【概要】
超星神シリーズ第2弾として、東宝が制作した特撮ドラマ。
2004年10月から2005年9月にかけて
テレビ東京系にて放送された。
特技監督は引き続き
川北紘一が担当。幻星神の
合体バンクを自らセッティングするなど、特撮パートを全面的に指示している。
本作から超星神シリーズのロゴが制作され、正式にシリーズ化が決定した。
【ストーリー】
かつて侵略者カイザー・ハデスが
地球を襲い、地球を守るライザー星人ノルンとの間で激しい戦いが行われた。
戦いから450年後の現代。
ハデスはノルンによって
封印されていたが、長い時を経て
復活しようとしていた。
そしてハデスの封印を解くため、活動を再開する配下達。
その時、地球に眠る力〈ジャスティパワー〉とノルンが残した武器が3人の若者に与えられる。
ジャスティライザーとハデス軍団の地球の未来を賭けた戦いが始まる。
【内容】
主なストーリーラインは前作『
超星神グランセイザー』を踏襲しており、本作は3つのパートに区切られている。
ジャスティライザーの覚醒と仲間達との出会いが描かれる。
主な敵はカイザー・ハデス復活を目論むドクター・ゾラ。
ゾラを倒すもカイザー・ハデスの復活を許してしまったジャスティライザーの激闘が描かれる。
主な敵はゼネラル・バッカスとハデス親衛隊デストコマンド。
新たな敵・ダルガ帝国軍が襲来。
地球を守るための決戦が近付く。
主な敵は特殊部隊レジェンダーズ。
【解説】
前作ではヒーローの人数が多すぎたため満足にキャラの掘り下げが出来なかった事やキャパシティ的に無理があった事から、メインを3人に絞っている。
サポートする人間の数も最低限に抑えらえている。
当初は女性戦士が存在しない設定も考えられていたが、「作劇上必要」という意見が出され、この案は見送られた(この案は次回作『
超星艦隊セイザーX』にて採用されることになる)。
前作は終始敵との戦いに専念していたが、今作では家族や友人との絡みなど日常風景が丁寧に描かれている。
しかし、主要人物を絞りすぎた弊害なのか話が膨らみ辛く、第2部半ばになると少々中弛みが発生してしまった。
また、本作は企画段階での設定変更が非常に多く、中弛みの要因も少なからず影響していると思われる。
本作のプロデューサーを務めた船田晃氏が戦国時代好きであることから、ヒーローであるジャスティライザーには和のテイストがふんだんに盛り込まれている。
演出では名乗り時にマントを着用するなど、ヒロイック性を重視したものが目立つ。
特撮面では前作以上に東宝特撮映画のオマージュが多く、幻星神や巨獣の一部に東宝怪獣のモチーフが使われている。
前作とは世界観が地続きになっており、獅堂未加、伝通院 洸、松坂直人の3人がゲスト出演している(脚本段階では魚住愛と弓道天馬の登場も検討されていたが、キャストのスケジュールの都合から実現しなかった)。
【主な登場人物】
●伊達 翔太/ライザーグレン
主人公。剣道が得意な高校生。
後先を考えない所があるのが玉に瑕。
●伊達 源太郎
演:中村有志
翔太の父親。電器店を営んでおり、日常パートの要。
含蓄のある言葉で翔太を支える良き父。
●松平 健一
演:正名僕蔵
伊達電器店勤務のおっさん。
見た感じそこそこな年齢だが劇中で若い恋人を作る。
●市川 徹
演:内田明
翔太の親友。本筋に絡む事は無いが割と出番が多い。
●白川信介
演:かなやす慶行
第3部から登場。国防省対異星人特殊作戦課司令官。
アドロクスに操られ翔太達を拘束するが、正気を取り戻した後にサポートに回った。
●ノルン
演:川合千春
450年前にカイザー・ハデスを封印したライザー星の科学者。
封印の後にジャスティライザーの武装を残し、日本各地にハデス封印の要ステラ・プレートを配置した。
劇中では度々イメージとして現れ、翔太達を導く。
シロガネの登場を予知してリュウトを用意するなど、能力が反則気味。
幾らなんでもハデスの真上にステラ・プレート置く事無いんじゃないでしょうか?
【敵組織】
ハデス軍団
第2部までの敵組織、カイザー・ハデス率いる宇宙人集団。
●カイザー・ハデス
声:谷口節
ハデス軍団の首魁。
450年前に地球を襲撃した宇宙人。
当初はノルンによってステラプレートの力で魔神像に封印されていたが、全てのステラプレートが破壊された事で復活を遂げる。
復活後はジャスティライザーと激闘を繰り広げる。
兄である魔神ダルガを倒して宇宙の頂点に立つ事であった。
そのために地球のジャスティパワーを狙ったのが事の真相であった。
第33話にてマグネシールダーとソニッククラッシャーを合体させた惑星破壊用兵器で地球を破壊する最終作戦を行使するが、
ライザーシロガネとの一騎打ちが長引いたため、巨大ハデスに変貌してジャスティライザーに襲い掛かるも、
新たに出現した星神獣リュウトとライゼロスが合体した究極の幻星神ジャスティカイザーの前に敗れ去った。
●ドクター・ゾラ
声:五十嵐麗
女科学者。ハデス軍団の中でいち早く復活し、カイザー・ハデス復活を画策。
サイバーナイトやサイバービーストを次々に送り込む。
翔太達が知らないのをいい事に次々とステラ・プレートを破壊した。
●ゼネラル・バッカス
声:斧アツシ
第2部から登場した幹部。ハデス親衛隊デストコマンドを指揮した。
デモンナイトとは折り合いが悪く、最終的にはジャスティライザー諸共始末しようとした。
ジャスティライザー3人を圧倒する実力派だったが、ライザーシロガネには手も足も出ず、最後はジャスティクラッシュを受けて爆死した。
●デストコマンド
- 暗殺を得意とするギルモンド
- 毒針を正確に撃ち込むデスタラン
- 身軽さが武器のバスキ
- 息の合ったコンビネーションのツインズナイト兄弟
- デモンナイトの師匠でもあるダンハウザー
以上の6人からなる怪人達でそれぞれが歴戦の猛者。
●暗黒騎士デモンナイト / 神野 司郎
演:波岡一喜
最強のデストコマンド。第2部中盤から登場。
普段は神野司郎という人間の姿をしているが、
「クラストオン!」の掛け声と共に青い鎧を纏い、デモンナイトとなる。
「和風」のジャスティライザーに対して西洋の騎士のようなデザインであり、頭部と胸部に
ドラゴンのような意匠が見られる。
武装は青龍刀状の剣
ナイトシュパード。
必殺技はナイトシュパードを光線状にして打ち出す
「ナイトクリーパー」。
ジャスティライザーの敵であるが正々堂々とした戦いを好み、他のデストコマンドの作戦を邪魔をする事もあった。
命令違反も多くゼネラル・バッカスに見限られてからは流浪の身となる。
実は記憶をハデスに奪われており、その正体はノルンの弟「リゲル」であった。
記憶を取り戻してからはジャスティライザーの味方となり、終盤では正義の力「ライザーパワー」に目覚めるが……
主食はザリガニ。
今作のライバルキャラであり物語のキーマンだが、前作のロギアに比べて人気は少々見劣りする。
もっとも、ロギアの人気が高すぎただけの話であるが。
リゲルと正体が分かった後も出続ける
のテロップがよくネタにされる。
4人で戦っているのに『3つの力が一つになれば~』が歌いだしの挿入歌「3つのチカラ」が流れ、明らかにハブられている。
ダルガ帝国軍
ジャスティパワーに目を付け、来訪した新たな敵。
ハデス軍団以上の規模を誇る。
●コマンダー・アドロクス
声:遠近孝一
特殊部隊レジェンダーズ司令官。
公家言葉とオネエ口調で喋る。
ダルガが地球に到着する為の準備とデータ収集を任務とする。
作戦を悉くジャスティライザーに邪魔され、焦った末にドクター・ゾラとゼネラル・バッカスを復活させるも、2人ともジャスティライザーの復讐に勝手に動き出したために失敗に終わる。
続く最終作戦も失敗した末にダルガからも最後通告を言い渡され、最期はライザーシロガネのジャスティクラッシュで敗れ去った。
●レジェンダー・ドレイク
声:泉龍太
終盤に登場したアドロクス亡き後の敵部隊指揮官。
デモンナイトにとってはかつての恋人を殺した宿敵。
最期はグレンとデモンナイトの同時攻撃で倒された。
●レジェンダーズ
- 頑丈な装甲による防御力が自慢のアルミュール
- 素早い動きで敵を翻弄するギャメリオン
- 無数の巨獣を従えているガーゴイド
- ライザー星人を返り討ちにしたヴァルガン
以上の4人からなる、デストコマンドに引けを取らない強豪。
●魔神ダルガ
声:松本大
ダルガ帝国・皇帝。
カイザー・ハデスの実の兄であり、体色が違うだけで同じタイプの宇宙人。
その力は弟を遥かに上回っている。
地球の持つ強大なパワーを我が物にしようとする。
●
暗黒魔神クロガネ
本作の
ラスボス。
魔神ダルガが変身した姿。
正義の力〈ライザーパワー〉の化身であり、〈ジャスティパワー〉の化身であるシロガネの対となる存在。
本来は〈ライザーパワー〉に目覚めたデモンナイトが変身するはずだったが、魔神ダルガに〈ライザーパワー〉を奪われてしまい、邪悪の化身として誕生してしまった。
黒いシロガネの姿をしており、その力は巨大化せずに星神獣を破壊するほど。
ダルガの武器だったエビルブレードを引き続き使用する。
戦艦と部下を全て失った後は地球を要塞惑星に変えるべく巨大クロガネに変貌してジャスティライザーを迎え撃つが、ミラージュパワーにより巨大化したシロガネには手も足も出ず、最期はジャスティクラッシュを受けて滅び去った。
【巨大戦力】
●宇宙巨獣
本作の怪獣の総称、ハデス軍とダルガ帝国軍で使役される生物兵器。
総数は前作の3倍近くの20体に跳ね上がり、それぞれが個性を併せ持つ。
東宝怪獣やウルトラ怪獣をモチーフにしたものも存在しており例に挙げると、
等々、シリーズ1の種類を誇る本作の見どころの1つと言っても過言ではない。
【主題歌】
◆OP:「幻星神ジャスティライザー」歌:中島満雄
最終回ではエンドロールでも使用された。
◆ED1:「Sky」歌:SweetS
◆ED2:「列島パーティ騎士」歌:HAV
◆ED3:「コトバにできない想い」歌:Water
主題歌が変更されるのはシリーズ唯一の事例となっている。
追記・修正は3つのチカラを1つにしてからお願いします。
- デモンナイトと言えば不自然な吹っ飛び方したのもネタにされてたっけw -- 名無しさん (2013-11-06 18:56:11)
- テレマガ辺りのネタバレが酷くて、最終回の盛り上がり展開を楽しめなかった記憶があるわ -- 名無しさん (2013-11-07 07:48:47)
- 迫り来る悪ズバッとぉぉぉぉぉ!光の壁を破ってぇぇぇぇ!揺るぎない勇気(ry 宮内「!?」 -- 名無しさん (2014-01-27 06:55:57)
- 必殺技が居合いだったのが好きだったな -- 名無しさん (2014-01-27 16:26:45)
- 四神モチーフなのに白虎担当のカゲリが青のせいで妙にややこしくなってる。ホワイトヒロインじゃ駄目だったのか? -- 名無しさん (2014-01-27 18:03:18)
- OPが好きだった -- 名無しさん (2014-01-30 06:17:23)
- ↑オォ、ジャスティライザァァァァァァ! -- 名無しさん (2014-01-30 06:50:49)
- ジャスティカイザーの重厚感たまらんですたい -- 名無しさん (2014-01-30 12:30:38)
- ↑ジュウライザーもなかなかですよ -- 名無しさん (2014-01-30 12:33:57)
- 羽織マントのグレン初めて見た時に一瞬敵かと思ってしまった。羽織マントすっぽり被った正義の味方ってあんまりない気がする -- 名無しさん (2014-08-07 13:19:28)
- 変則的な戦法が楽しかったな。特にグレンの鞘を使った戦法とか -- 名無しさん (2014-12-13 20:50:26)
- ガントの演技力は笑った -- 名無しさん (2014-12-19 17:31:41)
- 今東宝特撮ドラマ色々イベントやらやってるから、この作品を始めとした東宝特撮ドラマをHuluとかアマプラでやってくれないかなあ。 -- 名無しさん (2019-08-15 06:28:41)
- 売上はグランセイザーに比べて落ちてたらしい… -- 名無しさん (2023-03-28 19:28:12)