シド/仮面ライダーシグルド

登録日:2014/01/22 Wed 10:46:24
更新日:2024/03/17 Sun 14:43:59
所要時間:約 7 分で読めます





若さってのは強い力を求めるもんだ。たとえ、それがどんなに危険な力だったとしても。

もちろん、大人ならそんなに危ない橋は渡らないがね……。

シドとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武』の登場人物。

演:波岡一喜



◆概要

沢芽市のビートライダーズの間でDJサガラが提案した新機軸のステージ争奪戦形式『インベスゲーム』が流行り始めた頃にふらりと街に現れた謎の男。
上下共に黒づくめの服装で、頭にはいつもボーラーハットを被っている。
小狡そうでいてこちらの内面を見透かすような鋭さを湛えた眼が印象的。

その生業はゲームの駒として用いる怪生物・インベスを呼び出せる謎の錠前『ロックシード』を
各チームのビートライダーに売り捌く『錠前ディーラー』
劇中では錠前ディーラーはシド以外に登場しておらず、
事実上市内にある全てのロックシードはシドが持ち込んで流通させたものと言ってもいい。

ビートライダーズの利用者も多い街のフルーツパーラー『ドルーパーズ』の奥まった席で、
自身もフルーツの盛り合わせやバナナチップスをつまみながら商売をしていることが多い。
(マスターの阪東 清治郎もシドの店内での営業を認めている)
販売拠点は他にもあるらしく、会いたい時に限ってドルーパーズに居なかったりする。
営業の際はロックシード入りのキャリーケースを引いている。

錠前の価格はクラスに応じてピンからキリまであるが、
足元を見られて吹っかけられることもあり、結構流動的な模様。
また、上級クラスの錠前ともなるとチーム鎧武程度の経済力ではとても手が出ない高値の品らしい。


インベスゲーム・ブームが市内に浸透してから次にシドが投入したのが、
ロックシードをセットすることで装着した者を超人的な能力を有する戦士・『アーマードライダー』に変身させるベルト『戦極ドライバー』だった。

アーマードライダーもインベスゲームに参加可能ということから、各チーム間のパワーバランスは激変。
(約1名を除き)シドが見定めた特定のビートライダーズに計6基のドライバーが行き渡ったことでライダー戦国時代が到来し、戦いは更に加速していくことになる。


◆性格及び劇中での活躍

あまり感情の起伏を表に出さない掴みどころの無い男だが、飄々としているというよりも言外に相手を小馬鹿にしているような態度を取ることが多い。
決して強引な手段こそ取らないものの、相手を知らず知らずに自分の思惑通り踊らせる術に長け、その巧妙さや時折垣間見せるどす黒い悪意は脚本家が同じ契約を迫る悪魔を思わせる。

想定外の自体が起きてもそれを面白半分に傍観する愉快犯じみた面があるが、課せられた仕事自体は確実にこなすあたり、やはり切れる人物。
上司である貴虎が相手でもペースは崩さず、隙あらばDJサガラ戦極凌馬との胡散臭い三位一体で弄り倒す。やめたげてよぉ!



約束のロックシードだ…

毎度あり。実にいい取引だった、また頼むよ

俺達はあんたらの思い通りにはならない…!今日はそれを伝えに来た

そろそろ店じまいか…。


その正体は沢芽市を支配する巨大企業・ユグドラシルコーポレーションの暗部に携わるエージェントであり、ヘルヘイムの森の研究部門プロジェクトリーダーである呉島貴虎の下、6基の戦極ドライバーの供与とデータ取得用のモルモットである各装着者の監視を行っていた。

シドはドライバーの供与について「これと見込んだヤツにしか渡さないことにしている」などと勿体ぶったことを言っており、ドライバー購入を申し出た光実に対し、「クライアントの弟に火遊びを教えるわけには行かない」と交渉を断ろうとしたが、ミッチは有力者の息子という立場を逆手にとり逆にシドを懐柔せんとハッタリをかける。

今、兄さんを怖がるのもムリはない!
オイオイ…

先行きホントに怖いのは誰だろうね?
オイオイ…

僕とトモダチになっておくのも…悪くないんじゃないかな?
オイオイ…

《公式動画『4分でわかる「仮面ライダー鎧武」その1』より》

かくして光実の度胸が気に入ったのか、それとも単なる気紛れか、『忘れ物』という形でシドはドライバーの一基をミッチに託し、アーマードライダー龍玄が誕生したのであった。

因みに渋っていた理由は別に適合者がどうこうではなく、単にベルトの力を疑いもせずに軽々しく多用するような、血の気が多く好戦的で、単細胞な馬鹿なら誰でも良かったりする。
( ゚∀゚)o彡゚レーッドホット!イェー!←こんな感じのヤツ
さらに供与した者がそのまま使わずに譲渡や強奪などで第三者の手に渡ろうと一向に構わないなど、
ユグドラシルのモルモットへの対応はかなり大雑把で杜撰。
唯一困るのは変身を控えられたり、ドライバーを紛失・破損されることであるが、そうなる前にデータ取得は完了したため、結果論だが大きな損失にはならずに済んでいる。
ただし主任が1基壊してしまった。わざわざ注意したのに。

同じく暗部で情報統制を担当するサガラと共にインベスゲームを流行させ、ロックシードを売り捌いたのもドライバーを使わせる環境の下地作りの一環であり、
錠前ディーラーとしての仕事はあくまでカムフラージュのための『副業』である。
そのため、森で直接ロックシードを乱獲されれば商売上がったりなのにも拘わらず、アーマードライダー等にヘルヘイムの森への移動手段であるロックビークルを渡して平気でいた。

尤も、ユグドラシルのベースキャンプがある森に部外者を踏み込ませるのは明らかにリスキーなのだが
これはワンマンな態度を取る&面倒な仕事を自分に丸投げしてくる貴虎への意趣返しという向きも強い。
ヘルヘイムの森でロックシード収穫を競うスペシャルゲームを提案したチーム鎧武(光実)の要請で入手したロックシードは全てシドに供出するという条件でアーマードライダー全員分のロックビークルを手配した。
しかし、それはゲームに参加しない仮面ライダー鎧武が森の調査をする謎の集団=ユグドラシルの研究チームと接触するための作戦であり、
多くの犠牲を払いながらもインベスゲームの真相とユグドラシルの陰謀を知った紘汰と光実から訣別の言葉を叩きつけられる。

時を同じくして次世代の変身システム『ゲネシスドライバー』が完成したことで市内のアーマードライダー、ひいては『ビートライダーズ』『インベスゲーム』といったムーブメントそのものが用済みとなり、
錠前ディーラーとしてのシドは沢芽市から忽然と姿を消し、ロックシードの流通も完全に停止した。


やれやれ……。聞き分けのない子供は嫌いだぜ。


新世代ライダーに転身後は上からの指示に従い前線で活動する戦闘要員としての任務が主になる。

紘汰と戒斗がユグドラシルタワーからの脱走を試み、あるいは再度タワーに侵入しユグドラシルの秘密を暴こうとした際には、
社内に通じるクラックのあるヘルヘイムの森で多数の黒影トルーパーを率い、ダブルライダーの行く手に立ち塞がった。
『自由』『真実』を求めてひた走る鎧武・バロン目掛けて必殺の魔弓を手に追いすがる姿は正に狩人。

「汚れ仕事も平気でこなせるようになってからが一人前の大人」と嘯くが、犠牲や欺瞞を是とする言い訳に『大人』という立場を利用し、そうでない者を一方的に『子供』というカテゴリーに押し込んで見下そうとするスタンスは充分大人気ない。
すっかり小悪党になってしまった感があるが、同時に素の自分を剥き出しにしてまで戦う姿には彼なりの意地や面子というものを垣間見ることもできるかもしれない。

話が進むごとに紘汰の青さに対する悪感情*1は露骨さを増していき、貴虎が紘汰との接触でかつての理想主義を揺り起こされ『迷い』を見せ始めたことでついに紘汰の抹殺を決意。
『ゲネシスコアの性能を限界まで引き出させた後なら』という条件付で凌馬の承諾を得たことで動き出す。
タワーに組み込まれた大量破壊兵器『スカラーシステム』の秘密を暴露し、隠蔽のためなら沢芽市を焦土に変えることも辞さないと嘯き紘汰を盛んに挑発。
彼我の性能差もあり一度は鎧武を圧倒するが、追い詰められた紘汰がジンバーレモンに再変身したことで形勢逆転、
予想外の強さに真正面から打ち破られ、チェリーエナジーロックシードを奪われてしまった。

DJサガラからカチドキロックシードやオーバーロードの情報を得た紘汰に危機感を覚えた凌馬から口封じのため彼を始末するように依頼され、再びチェリーエナジーロックシードを受け取る。
そして2度目の鎧武戦では、切り札であるシドロックシードで召還した3体のスイカアームズで鎧武を倒そうとするものの、
カチドキアームズにあえなくスイカアームズたちを殲滅され、自身も以前奪われたチェリーエナジーロックシードで変身したジンバーチェリーアームズに突破されてしまい、またしても敗北した。

第28話にて凌馬が貴虎の排除を計画した際には、耀子、光実とともにそれに賛同し、貴虎を崖の下に突き落とす。
最大の障害であった貴虎がいなくなり、安堵した凌馬だったが…

ヘルヘイムの森に選ばれるのは、奪い合い、勝ち残った一人だけ… つまり、俺にも資格があるわけだ!!

と、小物臭本性を露にし、ユグドラシル社屋内のクラックを破壊して凌馬らに宣戦布告しながら一人ヘルへイムの森に向かった…のはブラフで、実際には密かに沢芽市に帰還。光実と紘汰抹殺という利害の一致により同盟を結ぶ。
その後ヘルへイムの森にて自らを追跡してきた戒斗と交戦するが、彼がゲネシスドライバーを所持していることを想定していなかったためか、バロンがレモンエナジーアームズに変身した際にはその姿に動揺し、初戦とは異なり今度は自らがバロンに苦戦する。
さらにデェムシュを発見した際には喜び勇んで彼に挑むものの、案の定彼に圧倒される。
そんな中デェムシュが偶然開いたクラックから沢芽市に侵入し、紘汰と戒斗も彼を追跡したため光実とともにヘルヘイムの森に残される。
突如としてレデュエが現れて交戦するもレデュエは降参し、彼の求める「禁断の果実」への案内をするという申し出に乗ってロシュオの元へ赴く。
なお光実には見抜かれていたが、レデュエが2人に降参したのは彼らを利用してロシュオの持つ「禁断の果実」を奪おうと画策していたのが真相である。

貴様が求めているのはこれか?

おぉ…そいつが俺の…!


「禁断の果実」を奪い取ろうとロシュオに襲いかかるも相手がオーバーロードの王では敵う訳もなく、やがてゲネシスドライバーも破壊され変身が解除される。


大人しく去れ、さすれば命までは奪うまい…


ふざけんじゃ…あぁぁ!もう2度と、誰の言いなりにもならねぇ!誰にも、舐めた口はき利かせねぇ!


俺は、俺は…!人間を超えるんだぁぁぁ!!!



ふん、自らの愚かさに命まで捧げたか…。よろしい、それが貴様の覚悟なら!

その過ち、死をもって贖え!


それでも妄執は尽きず、ロシュオの念力で岩壁の割れ目に挟まれて圧死するという壮絶な最期を遂げ、アーマードライダーでは初瀬に続いて2番目の脱落者となった。

また、彼を殺した張本人であるロシュオ以外で彼の最期を見ていたのは、皮肉にも彼が野望の為に斬り捨てた貴虎であった*2


番組初期には「大人ならそんなに危ない橋は渡らない」と発言し、紘汰たちを子供と愚弄してきたシド。
だが、そんな彼が最後に口にした言葉は「誰の言いなりにもならない」「誰も舐めた口は利かせない」という自身が散々馬鹿にしてきた聞き分けのない子供と何ら変わりのないものだった。*3

また、かつて自身が仕留めた初瀬は力を求めてヘルヘイムの果実を口にした後、インベスに変貌して人間をやめてしまった。
シドも人間を超えるために力を求めた結果、初瀬と同じく破滅の道を歩んでしまったのは皮肉としか言いようがない。


仮面ライダーシグルド


チェリーエナジー!
ロックオン…!


お前の悪ふざけが招いた結末だ。後始末ぐらいしたらどうだ…?

はいはい…


やめてくれ!そいつは人間だ!俺達の仲間なんだよ!

やめろおおおおおおおおおおおおおおお!!!



どうして…どうして殺した?そいつは…!

何故かだって?一体何がおかしいってんだ?

シド…!?

人を襲う化け物を始末したんだぜ?こいつはいわゆる、正義…って奴だろ?

身長:203cm
体重:105kg
パンチ力:14.0t
キック力:18.9t
ジャンプ力:ひと跳び26m
走力:100mを5.8秒
スーツアクター:金子起也

シドが『ゲネシスドライバー』にチェリーエナジーロックシードを装填し変身する新世代ライダー。
名前は北欧神話の英雄・シグルドから。
残念ながら聖剣グラムは装備してないし動物と話せたりもしない。

ゲネティックライドウェアは従来のアーマードライダーの和・洋・中いずれの系列でもなく、新規に北欧のヴァイキングをモデルにしたデザイン。
チェリーエナジーアームズの頭部「チェルヘッドピース」は角兜を思わせ、胸部装甲「チェルエナジーラング」のエンブレムも角兜である。

素の頭部としては、額の鉱石「ゲネティックシグナル」や頭頂部を保護する「ヴォルスングバイザー」が特徴。
チェリーエナジーアームズを纏った際、角の形をした4本のユニット「ステムホーン」が追加される。

加えて、ゲネティックライドウェアの手足に巻いたガーダーのような繊維「シグルドボーア」には毛皮の意匠がある。
フェイクファーをあしらったスーツのライダーは映画『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』に登場した仮面ライダーレイに続いて2体目。

共通武装であるソニックアローを扱う関係から、纏う鎧は他の新世代ライダー同様左右非対称の弓道着のようなシルエットだが、
シドが左利きであることから、他の3体が右寄りに肥大化した肩アーマーを有するのに対し、
シグルドのみ左肩アーマー「チェルエナジースリーブ」が大きくなっている。

北欧風であるゲネティックライドウェアの色は薄緑がかった銀。
鎧は濃淡の異なる赤で染め上げられ、
双眼「ステアリングアイ」と装甲の内部は、新世代ライダー共通の特徴・結露状の模様が浮かぶ。

サクランボというとても強さとは結びつきそうも無いフルーツをモチーフとしながら、
果実と茎を見事に蛮族の戦士風のフォルムに落とし込んだ工夫は素晴らしい。


マッシヴな体格に違わず新世代随一の怪力を誇るパワーファイターだが、
その戦闘スタイルは荒々しくも冷徹。
ソニックアローを主に白兵戦用の刃として使う他、相手のペースを狂わす挑発、豪腕を振るってのロシアンフックや倒れた相手に追い打ちをかけるヤクザキックなど相当の潜った場数を感じさせるケンカ殺法も得意。
確実にダメージを蓄積させ相手が弱ったところでによる投射で仕留める。

変身後に着用してるわけではないので外からは見えないが、ちょくちょく仮面の内側でずれた帽子の位置を直すように手を額に翳すクセがある。


劇中ではカテゴリーH=初瀬が変化したヘキジャインベスを駆除するべく、他の新世代ライダーと共に出現した。

その強さは圧倒的で、戦う合間に挑発を交えるほどの余裕を見せ、ヘキジャインベスを一方的に蹂躙。
紘汰の静止も空しく、無慈悲にトドメを刺し爆発四散させた。他の3名は突っ立って見てた


シドの言い放った、青臭さを冷笑するような露悪的な台詞・それに対し湧き上がる紘汰の怒りと悲しみなど、演出上の扱いは完全に悪役で、
シド自身もあくまでビジネスと割り切った上で行動し、正義感・使命感といった動機で戦う気などさらさらないのは確かである。

尤も、インベスになってしまった生物を元に戻す方法が存在しない以上、割り切って倒す以外の手段が無いのは厳然とした事実であり、
真の思惑は別としてシグルドもまた『街の平和と秩序を守る正義のアーマードライダー』には違いない。


しかしストーリーが進むに連れ、鎧武 ジンバーレモンアームズやカチドキアームズ、バロン レモンエナジーアームズに苦戦するようになり、「ゲネシスライダー4人組の中では最弱ではないか」という声が一部の視聴者から囁かれている。
しかもこの2人についてはかつて善戦しており、その時には彼らを蔑んだ発言をしていた。
彼らに圧倒されるようになった現在では、皮肉にもかつての発言がブーメランとなって自らに突き刺さる結果となった。


☆装備

★ロックシード

  • チェリーエナジーロックシード
シリアルナンバーはE.L.S.-02。
縦に分割され、くす玉が割れるように下部がパカッと開く。
変身時の電子音はまるでファミコンのような16bitのピコピコサウンドで、ゲネシスライダーが一度に変身すると大層やかましい。

第21話にて怒りに燃える鎧武に敗北。奪取された為第24話で新しくプロフェッサーから受け取り再び鎧武に立ちはだかったが、第31話にてロシュオにゲネシスドライバー共々破壊された。

  • シドロックシード
他の錠前と異なり果物の意匠やシリアルナンバーが無く、機械的な外観をしておりパイプ状のパーツで『S』と刻印されたロックシード。
初期の頃は何に使うでもなく、暇な時によく手のひらの中で玩んでいた。

第24話にて使用。
ゲネシスアローにセットしスイカロックシード×3を撃ち抜く事で、「コネクティング!」の音声とともにスイカロックシードが起動、スイカアームズを召喚。搭乗者を必要としない傀儡としてジャイロモードの状態で稼働、シドの指示で動き出した。

★ゲネシスドライバー

戦極ドライバーから得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、戦極凌馬が完成させた新型ベルト。
エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることで 、バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり、変身が完了する。

第31話にて、ロシュオにチェリーエナジーロックシード共々破壊された。

★創世弓ソニックアロー

ゲネシスドライバーで変身した新世代アーマードライダーの共通武器。
遠近両用の武器で、レーザーポインタの「エイミングスコープ」で標的を確認する。
そして、トリガーの「ノッキングドローワー」を引いて弦の部分の「ソニックストリング」を伸ばし、 アローレストから光の矢を放ち射抜いたり、両端に付いた鋭い刃「アークリム」で接近戦を仕掛ける。

エネルギー矢はホーミング機能を持たせた曲射や無数に分裂しての広域掃射など、多機能な射ち分けが可能。
エナジーロックシードをエナジードライブベイセットすることで必殺技が発動する。
シグルドは主に接近戦で用いる。


★戦極ドライバー

データ取得用に製作された試作型のドライバー。
シド自身が装着することはなかったが、特定のビートライダーに供与し、彼らをモルモットにしていた。

必殺技



ロックオン…!
チェリーエナジー!

★ソニックボレー

ソニックアローにチェリーエナジーロックシードをセットすると発動。
茎で繋がった2個のサクランボの形をしたエネルギー弾を放つ。
矢がヒットした後、アメリカンクラッカーの要領で実体化した2個の果実が、標的を挟み込んで圧砕する。

なお、
  • ソニックアローにチェリーエナジーロックシードをセットすると発動する斬撃タイプの必殺技
  • シーボルコンプレッサーを絞ると発動する各必殺技
は劇中未使用に終わった。


◆余談

劇中では事あるごとにシドロックシードを弄っていたり、チューリップホッパーなど何か手に持っている場面が見られたが、
心理学的には「常に何かを触っている、或いは弄っている人は現状に不満やストレスを抱いている」とされており、
彼の最期の言葉も照らし合わせると、彼自身現状のポストに満足出来ていなかった、或いは満足していなかったとも取れる。

新世代ライダーが特撮誌・児童誌等で発表された際、斬月・真、デューク、マリカの3人は変身者の情報も同時に公開されたが、シグルドのみ誰が変身するのかは伏せられた状態だった。
しかし、内容のディープさに定評のある月刊ホビー誌『宇宙船』の特集記事にて、
「錠前ディーラー時代には見せなかった冷徹さで攻撃を行う。誰が変身するかは謎だ。」というあんまりなネタバレが……。
錠前ディーラーなのか謎なのか、一体どっちなの……?

第32話での悲惨な末路は、「マミる」「初瀬る」にならって「シドる」と呼ばれることも。誰が呼んだか「これが本当のロックシード」「崖の中のシド」
東映公式サイトの第32話のあらすじページでは、波岡氏のオールアップに関して特集されており、ハットが飛ぶシーンはテイクを重ね、非常に拘ったという。
そして合成の撮影を最後にオールアップしたが、実はその日撮影予定のなかった紘汰役の佐野岳氏がサプライズで、耀子役の佃井皆美氏も駆けつけ田﨑竜太監督らと共に記念撮影をしたのだった。
「これからも、鎧武をよろしくな」


アニヲタWikiのWiki篭りなら、入れてくる編集は最低でも色つきフォント。
対抗したいなら、太文字文字背景色が必要だ。これと、あと・・・これがオススメかな。

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最終更新:2024年03月17日 14:43
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*1 シドを演じる波岡氏曰く悪ではなく、一面の真理の下に紘汰を批判しているという感覚(大意)らしい

*2 貴虎はシドに会った直後は怒りを露わにしたが、彼の悲惨な末路には流石に憐れみを見せた。

*3 ちなみに光実はレデュエの考えを見抜き、ロシュオの元へはさりげなくシドに行かせる様に仕向けた。流石にシドが殺されるとは思っていなかったようだが、結果的に彼を見殺しにした形になる。