登録日:2019/06/26 (水) 02:07:27
更新日:2024/03/18 Mon 18:10:11
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●目次
【概要】
『
烈火魂』『
ダブルドライブ』のテレ東時代から主要スタッフは変わり、『激覇』『ブレイヴ』で演出だった渡辺正樹を監督に据え、脚本:冨岡淳広、キャラデザ&作画監督:湯本佳典&石川てつや、音楽:瀬川英史など当時のスタッフが揃っている。
『ブレイヴ』以降の作品ではバトルの演出も変化していくこととなるが、今作の演出は『激覇』『ブレイヴ』と全く同じであり、いい意味で当時と変わらない雰囲気を保っている。
主題歌は『激覇』のOP「Battle no Limit!」を担当した
JAM Projectの「Returner~復活のレジェンド~」。
一部の歌詞がえらく聴き取りづらい曲となっている…
『ブレイヴ』放送後に実装された
バースト、
創界神ネクサス、ソウルコア、煌臨なども登場。
50話作品から3話になったことで予算は少ないようで、新規CGスピリットは殆ど無く、過去のスピリットたちは「ブレイドラX(テン)」や「巨蟹武神キャンサードX(テン)」といった形で再登場している。それでもCGバトルの迫力は往年のものと変わっておらず、創界神ネクサスのある最新のバトル環境をアニメで上手く表現している。
◆公開後・反響
2019年6月14日にYouTubeLIVEにて「サーガブレイヴ前夜祭」として先行配信され、YouTubeで6月15日第1話公開された後にはその夜にYouTube急上昇ランキング1位を獲得・Twitterでは『ダン』といった関連ワードがトレンド入り・本家TCGにおいてアニメに先んじて登場していた「創界神ダン」「超神光龍サジットヴルム・ノヴァ」は元々高価だったのにも関わらず更に高騰するなど、相変わらずの高い人気を見せた。
7月29日にはYouTubeで公開中の1話が100万再生を突破。
作画監督の交代も無いためか2話は7月14日時点でも制作中と作画監督が明かしている。
その後、2話は9月19日のサンライズフェスティバル2019風月で前半部分が先行上映され、10月25日にYouTube配信と発表された。
第2話配信の10月25日には、「バトスピNight ~2019 秋の陣~」を配信。
第3話は、2020年1月24日に配信。配信前後には、2020年1月24日から26日にかけて「バトスピ SPECIAL 3DAYS」を実施。
24日にはYouTube Liveで「バトスピNight」にて第3話配信や4月からの商品展開を告知。
25日には、「超煌臨編 第4章:神攻勢力」を発売。
26日には、「バトルスピリッツ アニメ祭」と題し、BS11夜7~9時に『バトルスピリッツ ブレイヴ』50話と『サーガブレイヴ』全3話を放送。
2020年1月24日の「バトスピNight」では、新作Webアニメの企画『バトルスピリッツ 赫盟のガレット』製作決定を発表。
今までの作画監督陣は交代となるが、脚本:冨岡淳広によれば、『激覇』『ブレイヴ』と同じ世界観で「コアの光主」を掘り下げるつもりとのこと。
2019年9月には、「バトルスピリッツ サーガブレイヴ コレクターズ BOX」受注計画がスタート。1700個受注突破で生産が決定し、全3話絵コンテ集・冨岡淳広書き下ろし小説『少年激覇ダン51話「暁闇」』・設定資料集が付属して2020年3月に発送。
【あらすじ】
◆episode1「激突王のキセキ」
以下ネタバレ注意
バトルスピリッツ ブレイヴ最終回で馬神ダンが神々の砲台の引き金となってから10年。
未来の地球は人類と異界魔族の尽力により、双方の種族が導く統一政府のもとで共に歩める世界となっていた。
しかし、ダンが消えた8月30日に行われる毎年恒例の記念式典で統一政府魔族主幹の
バローネと人類主幹のクラッキーが挨拶をしていたところ、一般人を装っていた謎の刺客に襲撃され、バローネに向けられた銃撃をとっさにクラッキーが庇ったことで重症を負ってしまう。
かつての仲間のピンチに、ズングリーが飾っていたクラッキーの切り札「天使長ソフィア」は血に染まり、過去の地球にいる同じコアの光主である、
まゐ・
秀斗・剣蔵は時空を超えてクラッキーの身に起きた異常を感じ取っていた。
バローネの命を狙っていたのは統一政府発足当時より暗躍していた魔族の徹底排除を掲げる人類至上戦線「カーディナル・サイン」。
カーディナル・サインの首魁レオス・ギデオンは消滅したはずの
12宮Xレアを全て所持しており、巨蟹武神キャンサードをパワーアップさせ計画を進めていた。
そんな中、ダンと深い関わりのあるズングリー、クラッキー、剣蔵、秀斗のデッキには「激突王のキセキ」という謎のカードが現れ始めていた。
クラッキーは車椅子で出歩ける程度には回復。「激突王のキセキ」をダンからのメッセージだと解釈した彼はカザンやステラ、デュック、イザーズといった仲間たちとその事について話し合う。
一方、統一政府の安全保障局にスパイとして潜入していたカーディナル・サインのグラトスが、クラッキーがわざと流した魔族との会合の情報に誘い出され、バローネ達魔族を抹殺しようとソフィア号を包囲していた。
バローネは自分の命を、グラトスはギデオンの居場所を賭けて、誇り高き決闘のルール『バトルスピリッツ』で決着を着けるようにバローネが提案し、ギデオンの指示でグラトスもそれに乗って両者は戦う事に。
序盤はバローネの優勢に進むが、一方のグラトスは消滅したはずの「
12宮Xレア巨蟹武神キャンサードX」を召喚し、異様な力を纏う「
巨蟹神刀カニキリ」を
合体させて攻め立てる。
バローネも負けじと友の新たな姿である「
月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタ」を召喚。その効果で引き当てたのは「激突王のキセキ」であった。
しかし、グラトスの策でバローネは一気に劣勢に。絶対絶命のバローネにキャンサードXが迫った、その時……。
【登場人物】
本編で動向について説明できなかったキャラクターは、3話公開後の公式サイトキャラクター紹介にて補足された。
◆現代の地球
2020年。
紫のコアの光主。
『激覇』『ブレイヴ』のヒロイン。
NPO法人に所属し難民の救助活動をしており、髪はブレイヴ当時よりかなり短くなっている。服装も『ブレイヴ』のダンを意識したようなものに変わっている。
今では(少しずつではあるが)人々から支持を得ているものの、現代の地球は未だにフィクサーの世論誘導の影響が残っており、世間からの偏見はおろかフィクサーに命まで狙われている等、今は亡き百瀬勇貴の二の舞になりかねない立場に置かれている。
他の光主と同様クラッキーの危機を感じ取っていた。
「激突王のキセキ」は彼女のデッキにも出現していると思われるが、ダンを失った苦い思い出故か自らのデッキには触れておらず、複雑な表情をしている。
緑のコアの光主。
10年経ってショタからかなり背が伸び大人に成長している。
なお可愛い声はそのまま。外国に留学している。
あまりの緊急事態に未来の地球との連絡手段を用意しておかなかった事を悔いていた。
父は日本のフィクサー。
青のコアの光主。
10年経って顔付きが逞しくなっている。
世界を放浪して得た経験を活かして国際情報機関に所属し、自分自身で情報を集め各地のテロ活動を見張っている。荒事にも手慣れており、拳銃の扱いにも長け、自分の命が危険な仕事もその胆力でこなしてしまう。
相変わらずのカードコレクターでカード限定の潔癖症。海外の友人に日本のカレーを勧めるなど、彼もまたダンのことを忘れられないようだ。
血に染まった大天使イスフィールを見て、クラッキーの危機に思いを馳せていた。
バトスピ大好き声優の生放送!2019年4月10日放送分の阪口大助氏によると、硯の年齢は24歳。
ただし、『少年激覇ダン』開始時の硯は中学1年生の13歳(ダンは同じ中1で12歳)で、『激覇』『ブレイヴ』での冒険やその間に約4年は経過している。脚本陣もサーガブレイヴ前夜祭にて「大人になったみんなを描きたかった」と述べているので、年齢はおおまかなイメージによるものと思われる。
現代地球において、経済・政治の最上部・暗部に位置する計算複合体のトップ。経済やマスコミをコントロールすることで、政治までも自在に支配している。己の利益・エネルギー資本の独占のために戦争や紛争すらコントロールしており、刃向かう者は容赦なく社会的な立場から抹殺している。
富める者・貧なる者が分かれている「矛盾」の一因ともなっている。
弾たちは異界王に勝った後、戦いを通してフィクサーの存在に気づき、戦おうとしたが敗れたという。
◆未来の地球
統一政府主幹
ブレイヴにおけるダンのライバル。
過去の経験と統一政府の魔族主幹となったことで威厳と穏やかさを持ち合わせた青年に。魔族は長命のため容姿はほぼ変化なし。クラッキーを呼び捨てで呼ぶなど、クラッキーとも10年にわたって統一政府を導く中で友情を育んだ様子。
周囲から銃口を向けられている絶体絶命の状況でも自分の命を賭けバトルスピリッツで決着を付けようとするホビーアニメキャラの鑑。
使用デッキは白から赤に変わり、懐かしのスピリット達が新生した「ブレイドラX」「モルゲザウルスX」や新たな力を得た友「月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタ」、新ギミックである創界神ネクサスの「光導創神アポローン」を扱う。
バトルフォームは作画監督の一人である石川てつやの努力趣味で新衣装となった。
ドローした謎のカード「激突王のキセキ」が「超神光龍サジットヴルム・ノヴァ」へと変化し、帰還した弾と交代。
弾がグラトスに勝利した後は、10年前の神々の砲台起動のバトル後に弾から差し出された手に応じるべく、弾と握手を交わした。
弾が事態解決のために時空を再び超えた後は、イザーズの調査やクラッキーの推察でカーディナル・サインの首領ギデオンがこの時代の人間でないと知り、ユースの提案もあってギデオン捜索を打ち切り。
改めて、血を流す武器ではなく、これからは「全てをバトルスピリッツで決める」ことを宣言した。
そして余暇の時間では、弾から受け取ったカードを元に新たなデッキを構築し、クラッキーとバトルを楽しんでいた。
「月光龍ストライク・ジークヴルムX」以外はガチガチの「甲竜」デッキだったのは秘密。絵コンテ集だと「白のXXレアを使う」と表記されていた。
黄のコアの光主。
10年経って背も更に伸びガッチリした体型に。
光主の中で唯一未来の地球に残っており、統一政府の人類主幹となっている。
私生活では前作で恋人になったアンジェと結婚し男の子と女の子の2児の父。
バローネを庇い大怪我を負ったが、すぐに車椅子で出歩けるくらいには回復した。
未来の人間・魔族
人類軍を辞め普段は培った知識や技術を活かし、魔族の子供であるアン、ファン、今は市場に出回るようにもなった修理ロボット「ポメ」達と機械全般修理専門「メカっこ屋」を営んでいる。
10年経って背が伸び、夫を心配するアンジュの女心に理解を示すなど大人に成長したが服装や口癖はそのまま。
胸は成長しなかった。
ダンから未来を託されたこともあってか、緊急事態とはいえ安易に恩人である過去の地球の光主たちに頼ろうとせず自分たちの手で事態解決に動こうとするなど精神的にも自立・成長している。
自身がストリートチルドレンで苦労した経験・機械いじりが得意だったおかげで人類軍での職につけた経験から、孤児達が犯罪などに走らず自分に自信を持って生きられるよう、「メカっこ屋」営業の傍ら、孤児達に機械修理・製作の技術を教えている。
バローネの「月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタ」に見惚れたようで、グラトスの襲撃事件解決後は孤児達とストライク・ジークヴルム・サジッタの実寸大ロボットを製作していた。単なる趣味ではなく、絵コンテ集では、「高値で売るつもり」と注釈がついている。
前作でも一緒にいた双子を連れ、世間から距離を取って過ごしている。
かつて「暗闇のザジ」として世界を混乱に陥れたり、犠牲者の命から古代魔術で「蛇皇神帝アスクレピオーズ」を生み出したりと、命を弄んだ罪を償うべく僧院にて魂の浄化につとめている。
とはいえ、かつて戦った面々とは交流があるようで、イザーズは古代魔術の使い手として社会を裏側から見ることが出来るため、独自に入手した情報を統一政府に情報をもたらすこともある。
クラッキー狙撃後には、ソフィア号に集まったメンバーに、魔術で“
光龍騎神サジット・アポロドラゴンに似た謎のスピリット”が自分たちの世界に接近してくる姿を見せた。
通称親父殿。
息子ルガインに家督を譲り隠居していたが「激突王のキセキ」出現という緊急事態にダンの知己の一人と言うこともあってクラッキーに召集された。
隠居はしているが、政治に詳しいため、ルガインやバローネにアドバイザーとして活躍している。
グラトスのキャンサードXを見た時は過去の因縁からか、いの一番に反応を見せた。
統一政府メンバー
『少年激覇ダン』では、異界王の命令を受けてズングリーの村を襲って人々を徴収していた張本人で、ダンの(グラン・ロロでの)初戦相手。過激な行動をとって異界人に危害を加えていたが単なる私欲ではなく、環境汚染で破滅していた未来世界から人類を救うべく異界王に従っていた。後にダンたちに正義・信念を見いだして彼らに未来を託すべきと考えて異界王を離反した。
『ブレイヴ』では、異界王の介入で未来が変わったことで環境破壊が無くなった代わりに、地球に残った異界魔族と戦う人類軍の長官を努め、ダンたちをサポートした。
10年後は統一政府の大臣職に就いており、その経験・見識をもってクラッキーらへのアドバイスを行っている。
統一政府科学局所属の科学者。
緊急事態に直立不動君剣蔵と連絡が取れないか悩んでいたが、光主達に安易に頼ることを良しとしないプリムに窘められる。
統一政府の管理局事務次官補。クラッキーとバローネをサポートしている。
ルガインとの親友関係も続いており、バトスピで鍛えあい、これからの人間と魔族社会の未来について語り合ったりしている。
ギデオンが未来の人間ではなく追跡は不可能と知った後は追跡の打ち切りをクラッキーに進言。
カーディナル・サインの影響で混乱の中にある社会の建て直す決意を示した。
『ブレイヴ』にて
馬神弾から未来を任された身として、人々と魔族をよりよき未来へ導けるようになるべく、立派に成長している。
ステラと共に新しいバトルフォームの開発・調整にも取り組んでいる様子。
デュックの領地の一部を継承して新国家として再編成。父デュックや母シーマのサポートもあって魔族と人間の共存社会を築き上げている。
新世代として成長しており、その人脈などから魔族に対しても大きな発言力をもつ。
カーディナル・サインの出現により統一政府議会の人間と魔族の強硬派の衝突が増えた際は、彼らをユースと共に抑えた。
少年激覇ダンに登場した兄妹白のコアの光主百瀬勇貴とマザーコアの光主百瀬華実の生まれ変わり。
ゾルダーは統一政府治安警備局第1警備隊隊長として警備や襲撃者の拘束をしている。センチュリオンデッキも強化済み。
フローラは第1警備隊副隊長。ゾルダーとフローラの痴話喧嘩は警備局の風物詩となっている。
フローラは作画監督の一人である石川てつやの努力趣味で新衣装となった。
人類至上戦線カーディナル・サイン
異界魔族と人間の約300年に及んだ戦争終結宣言・統一政府発足後から活動を徐々に開始。
人間を『純粋種』・人間の変化した姿である魔族を『劣等種』と表現し、異界魔族を憎む人々を煽り、魔族を根絶することをもくろむ。
魔族に対する人間の優位性を主張し、統一政府に対する抵抗勢力を取り込むことで勢力を拡大してきている。
魔族に支配された多くの人間は、バトルにしか興味の無かった頃のバローネをはじめとした心無い魔族の圧政に苦しんでおり、場合によってはユース・グリンホルンのように肉親・仲間を失っている。
百年以上の“恨み・憎しみ”を考えると、このような組織が活動開始してしまうのも必然といえる。ユースも人類軍にいなければこの組織にいたかもしれない。
人間を嫌う魔族の過激派はなりを潜めているようだが、『ブレイヴ』でのテロ組織「魔族絶対主義アスクレピオーズ」でそういった面々が拘束されたことや人間のいる地で生きることを嫌い魔大陸オクトの沈没と運命を共にすることを選んだことが理由だろうか。
ただしカーディナル・サインの出現により、統一政府内でも人間・魔族双方の強硬派の対立や軋轢が増え、ユースやルガインが必死で調整しているのが現状。
カーディナル・サインの首魁。
過激な主張で賛同者を増やし、手段を問わない過激な活動・テロ活動も先導・扇動している。その演説をはじめ高いカリスマ性も持ち、部下達の忠誠は厚い。部下達は「
ジークギデオン!ギデオン閣下に忠誠を!」を合言葉としている。
テロ活動もいとわないが、いざという時は『バトルスピリッツ』で行方を決める矜持は持ち合わせている。
魔術の使い手で、異界王が著した異界見聞録も所持しているほか、神々の砲台起動の際に失われた十二宮Xレアを全て所持しており、バローネの命を狙い「巨蟹武神キャンサード」をパワーアップしてグラトスに持たせる・異界グラン・ロロで異界人同士の同士討ちを狙わせるなど、何らかの計画を進め暗躍している。
過激な発言をする秘書ターナに対して「その冷酷さが魅力だがね」というなど少々怪しい仲。
実は現代人であり、元戦場カメラマン(ジャーナリスト)。
古代魔術を習得してコアの技術にも通じており、コアシステムを用いて未来や異界グラン・ロロに干渉していた。
かつて、一般人だった頃のギデオンは、戦場・紛争地帯を渡り歩いてその現場をカメラに収めたが、戦争や混乱の中で、無辜の人々の命が奪われ、殺され、失われていく地獄・世界の矛盾を目の当たりにし、そんな戦場を作り出す今の世界に絶望。
そんな中、地球に出現した異界王が「すべての秩序はバトルスピリッツが決める」と宣言し地球を導こうとしたことに「泥沼の混乱で無駄に命が失わせる世界」が終わるのではないかと希望を抱くが、異界王はダンに倒されてしまう。
ギデオンは弾への怒りを感じながら、異界王が目指したものを知るべく独自に異界王が著した「異界見聞録」を入手し古代魔術を習得。
地球と6つの異世界を創世した神々の力が込められた12宮Xレアを入手し、その力で未来を見た。その結果、600年にわたり人間が魔族に蹂躙される未来を知る。
その普通なら受け止めるにはあまりに重すぎる事実を知りながら、“逃げるのではなく戦う”ことを選択したギデオンは、魔族を根絶して未来を変え、自分の「支配」をもって戦争や紛争を無くした世界を作ることを決意し「カーディナル・サイン」を結成。
手始めに、自分たちの利益のために世界を操り紛争や貧困を作り出す憎むべきフィクサーにあえて近づき、援助を引き出してその権力を利用することで魔族根絶のための行動を起こした。
その過程でフィクサーの要請に応じてコアの光主達を危険人物扱いする記事を書いたり、現代の地球で密かに生きる魔族狩りを行ったり、コアシステムを用いて未来や異界グラン・ロロに干渉して魔族を排斥しようとした。
そして、ゆくゆくはフィクサーをもねじ伏せて支配し、自分が紛争や“痛み”のない理想の世界を未来でも現在でも実現しようと目論んでいた。
未来を変えるための決意は固く、コアシステムの発展系である「ブレインコア」を自らの体に埋め込み、すでに普通の人間の体を捨てている。
軍産複合体のトップであるフィクサーのことはその権力や世論操作によって不都合な人間を社会的に抹殺する「見えざる政府」ながら、個人では到底打倒できる存在ではなく、権力を利用すれば様々なことができるため「必要悪」と評している。
弾のことは「異界王を倒したが、愚直にフィクサーに挑み敗れ、未来では望まぬ引き金にされた男」と認識しており、異界王を倒しはしたが「世界の矛盾」「人々の“痛み”」は何も変えることが出来ず、フィクサーに真正面から挑んで敗れたかつての弾を「若くて無策だった」と評している(弾もそのことは否定していない)。
想定外であった
馬神弾の出現により、蟹座・獅子座・射手座の12宮Xレアを弾に奪われてしまう。
時空を超えて自らのアジトに現れた弾に対し、それぞれの12宮Xレアをかけてバトルすることに。
バトルでは、「魔星神ゾディアック・デスペリア」を切り札とし、所持する9枚全ての12宮Xレアを投入した青の系統「異合」中心デッキを使用。
ギデオンの秘書を務めている美女。魔族を嫌悪している。
黒幕と思われていたキャラの補佐役がラスボスというシリーズの伝統からか、既に言動が怪しまれている。
実は現代人であり、グラン・ロロから現代に残ってしまった魔族の生き残り。
しかし、現代を生きる魔族達の中で、彼女は同族である魔族達から慰み者として虐げられ、誰も信じられない・希望の見えない絶望の中にいた。
そんなときに自分たちを虐げた魔族達を皆殺しにし、絶望の中から救ってくれたのがギデオンだった。
その経緯から、強い信念を持って未来を作り上げようとするギデオンを「未来を変えるための信念と実力を持った者」として深く信頼し、一方で魔族達のことを自分を虐げた「劣等種」として忌み嫌うようになった。
最終的に現代を去ったギデオンの後を継いで2代目首魁となった。
統一政府安全保障局所属。左目に眼帯をした男。
正体はカーディナル・サインのスパイで、クラッキーの情報に引っかかり仲間を連れソフィア号を包囲し、バローネとバトルすることに。
使用デッキは緑で、切り札は十二宮Xレア「巨蟹武神キャンサードX」。緑スピリットで攻めを行い、相手の反撃は意識外であろう他色のバーストでカウンターするという巧みさを見せる。
◆異界グラン・ロロ
ズングリー達の村
『激覇』以来の登場。
小柄ながらも背が伸び成長しているが、独特な訛り口調はそのまま。
グラン・ロロにいた頃にダンたちと共に旅をした少年で、今は兄弟姉妹達と生活している。反抗期なのかマギサからの子供扱いに憤っていた。
飾っていた天使長ソフィアのカードが血に染まっていたことでクラッキーの身を案じ、更には『激突王のキセキ』という謎のカードが出現したことに戸惑う。
ズングリーの兄。
侵攻してくるザバイアの勢力と対立しており、彼らを撃退すべく兄弟達とデッキ・バトルの腕前の強化にいそしんでいる。
同じく『激覇』以来の登場。
4000歳を越える長寿の異界魔女→マザーコアの光主兼女神。
天才とも言うべき魔女であるマギサが、異界グラン・ロロの心かつ太陽でもあるマザーコアの光主となった事でグラン・ロロを見守る女神となった。
相変わらずズングリーを昔と同じあだ名である「ズンちゃん」と呼んでいるが反抗期真っ最中の本人には不評。
「激突王のキセキ」出現について何か知っている模様。
ザバイアの勢力
◆その他
相変わらず良い声で世界観やカード効果を説明してくれる。
天翔ける闇祓う光!超神光龍サジットヴルム・ノヴァ、月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタに煌臨!
バトルスピリッツ 少年激覇ダンおよびブレイヴの主人公。
赤のコアの光主で通称“激突王”
バトルに掛ける熱い思いと姿は全く変わっていない。
10年前に未来の地球で引き金として消滅、帰らぬ人となったが、バトル中のバローネが危機に陥った際、彼と入れ替わる形で登場。
フラッシュタイミングで「激突王のキセキ」が変化した「超神光龍サジットヴルム・ノヴァ」を「月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタ」に煌臨させる。
煌臨コストはブレイドラXから確保!して。
次のターン、
神話ブレイヴ「銀河星剣グランシャリオ」を合体してトリプルシンボルにし、グランシャリオの効果でバーストを破棄し懐かしの「行け、合体スピリット!」の掛け声で勝利を収めた。
その後、10年前バローネと交わすことのできなかった握手を改めて交わすことになる。
その肉体は魂が実体化したもの。
エネルギー体として時空を超えることが可能となっており、ダンの接近を魔術で予期したイザーズはダンの化神である「超神光龍サジットヴルム・ノヴァ」の姿で捉えていた。
復活直後のバトルでも自身が消える前のバトルには無かった
バースト・ソウルコア・煌臨・
創界神ネクサスなどを十二分に使いこなした。
アスカ・シンのように異世界を旅していたのだろうか。
【余談】
2018年12月26日にYouTubeで配信された「バトルスピリッツ2019年最新情報大発表会」で続編制作について発表。
発表後には公式ツイッターの告知ツイートが初の1万リツイート越えを果たしたり、ツイッターのトレンドに「ダンさん」「ブレイヴ」「馬神弾」が入る盛り上がりを見せた。
2019年6月15日の1話公開夜にはYouTube急上昇ランキング1位を獲得。
更に、アニメと連動して発売された構築済みデッキ『アイツのデッキ』は収録カードの豪華さもあって発売前から追加生産が決定し、発売済みのアイツのデッキはアニメファンも巻き込んで大ヒットに。
ブースターパック『神煌臨編 第4章:神の帰還』収録の「創界神ダン」「超神光龍サジットヴルム・ノヴァ」のシングルカード相場もそれぞれ5000円・3000円以上にも高騰。
あまりの高騰ぶりもあってか、6月20日には「創界神ダン」再録が(『神の帰還』発売から5ヶ月足らずで)発表された。
『サーガブレイヴ』第1話配信前後には、『ブレイヴ』セレクションをYouTubeにて1週間限定で公開。
全話無料配信が無いのは残念だが、直前の5月に『バトルスピリッツ ブレイヴ』Blu-rayBOX発送があったり、バンダイチャンネルでの配信もあるので、公式側のできうる限りの計らいか。
2018年7月7日開催。緒乃冬華・阪口大助・冨岡淳広によるトークショーと『激覇』『ブレイヴ』のオールナイトセレクション上映を実施。緒乃冬華は最後に「またな」と言って退場した。
冨岡氏によって「『激覇』の人気が出たので『ブレイヴ』がつくられた」「当初の予定通り『激覇』で終わっていれば最後はダンが地球とグラン・ロロという二つの世界を導く新たな異界王となるラストの予定だった」「『ブレイヴ』制作開始時点でラストは決めていた(OPはその伏線)」「作画監督が明かした三部作構想はあくまで監督のアイディアでダンの世界観での三年目の企画などは当時動いていない」などが語られ、
更に「『ブレイヴ』最終話のダンは、脚本時点では「神々の力で脱出できなかった」というストーリーだったが、監督は「ジェミナイズがぶつかったせいにしよう」と提案。冨岡氏は反対したが「神々の力で脱出出来なかったでいいんだけど、まゐ達にはあの事故が原因みたいな認識に見せたい」という監督の謎のこだわりがあって「硯のジェミナイズ発言」が生まれた」と暴露明かされた。つまり冤罪ジェミナイズ。
後のサンライズフェスティバル2019風月でも、『ブレイヴ』『サーガブレイヴ』上映が決定した。
6月14日には、YouTubeLIVEにて、1話先行配信および監督の渡辺正樹・脚本の冨岡淳広・声優の緒乃冬華を招いて『激覇』『ブレイヴ』などの裏話を明かす前夜祭を配信。
『
アニポケ』『
イナズマイレブン』などキッズアニメのシリーズ構成で有名な冨岡氏がこうした映像収録される表舞台に上がるのは実はかなり珍しかったりする。
「緒乃冬華はまだそのとき知らなかったが、サンライズフェスティバル2018光焔でのオールナイト上映時点で『サーガブレイヴ』企画は始動していた」「光主達全員に見せ場を作ろうとスタッフでアイディア出し合っていたら、クラッキーや魔ゐがリアルファイターになった」「雷皇龍ジークヴルム/月光龍ストライク・ジークヴルムの登場シーンの元ネタの一つは
初代ゴジラ初登場シーン」「バローネの『我が友』は、ホビーアニメでよくある『相棒』という呼び方に変わるものとして考えた」等と色々語られた。
追記・修正は激突王のキセキを見届けてお願いします。
- 3話で終わる気がしないのでこの3話は序盤設定でテレビできちんと1~2クールぐらいでしてほしい -- 名無しさん (2019-06-26 07:24:08)
- ダンさんは今度こそ平和を掴めるのか。ぶっちゃけまた最後消えそうな予感 -- 名無しさん (2019-06-27 01:05:44)
- 帰ってきてくれ~マジでホント一応普通に綺麗に終わった状態で続編作ったんだから更なる続編でもない限り帰ってきてくれよ~ -- 名無しさん (2019-11-10 18:35:43)
- 2話泣いた。 -- 名無しさん (2019-11-18 01:05:00)
- 全3話は少な過ぎる… -- 名無しさん (2019-11-18 18:21:49)
- ダンさんもうカレー食えない身体なのかよぉ… -- 名無しさん (2020-01-25 15:58:13)
- ダンシリーズ完結編でもありアニメ第3シリーズ一発目でもあったと… -- 名無しさん (2020-01-26 10:23:26)
- 未来は変えられないのか・・・ -- 名無しさん (2020-01-26 10:43:37)
- 戦いはまだ終わらないのか・・・ -- 名無しさん (2020-01-26 12:15:10)
- 弾さんの戦いは終わらないのは悲しいが、相手からしたらどこまで逃げても不動の精神で追ってくると思うと… -- 名無しさん (2020-01-26 16:19:36)