オズモーン(マリオストーリー)

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オズモーン(マリオストーリー) - (2023/03/28 (火) 23:55:30) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2023/3/27 (月曜日) 00:00:00
更新日:2024/03/31 Sun 15:38:04
所要時間:約 8 分で読めます





世界中を 雲だらけの
らくえんに するっちゅーのが
わしの りそうでゴワス

それが わからないヤツは
みんな ゆるさんのでゴワス


オズモーンとはNINTENDO64のゲーム『マリオストーリー』に登場するキャラクターである。

【概要】

雲のモンスター『クモクモーン』の親玉である、巨大な黄色い雷雲のモンスター。

大柄な体格に違わず?鹿児島弁で、見た目も相まって力士のような佇まい。
クッパの配下となり、星のせい『テール』を監視していた。

一見すると温和な人柄にも見えるビジュアルだが、その実やっていることは結構エグイ
「世界中の空を雲で覆い尽くす」という野望を叶えるために活動しており、厚い黒雲を作り出す機械「クモクモマシーン」によって空を無茶苦茶に荒らしまわっていた。
その結果草花の住人たちはどんどん元気を失い、太陽の精も意気消沈して閉じこもるなど大きな被害を与えていた。
悪事によって与えた被害規模と影響範囲でいえばクッパ軍団一ともいえるだろう。
オズモーン自身もこの計画には熱を入れており、計画を台無しにしたマリオには「たとえクッパの命令が無かったとしても叩きのめす」と豪語するほど。

【活躍】

花と緑に溢れた世界『フラワーランド』。
6人目の星のせいを求めてやってきたマリオは、この地を苦しめるオズモーンの存在を知る。
一匹狼……にはなりきれていないツッパリのジュゲムポコピーを仲間に加え、冒険を続ける。
雲を産んでいたクモクモマシーンを破壊し、更にオズモーンが身をひそめている雲へ向かうために
ゆたかなつち(つちッ!)まほうのマメ(タネッ!!)おいしいみず(みずゥ―――!!!)を入手。大きく育ったマメの木を登り、とうとうオズモーンの本拠地である雲の上へたどり着くのであった。

マシュマロのような雲の上の空間、そこで待ち構えるのは怒り心頭のオズモーンであった…!
自身の野望を打ち砕かれた怨みをぶつけんと、その巨体をもたげて襲い掛かる!



ゴワッハッハッハッハッーーーッ!

かかってくるで ゴワス!


【VSオズモーン】


HP60という後半のステージボスに相応しい高い耐久力。攻撃力5も油断ならない数字だ。
宙に浮いているためハンマー攻撃も届かない。マリオのバッジや仲間の選出は空中戦向けにカスタムしよう。

巨体を活かした体当たりや、雲らしく突風による攻撃でマリオを追い詰めてくる。
必殺技たるカミナリ攻撃は1ターンのチャージを要するものの、一度放たれれば12ダメージというトンデモない火力。*1






…しかし彼の特長は何といってもコレだろう。
オズモーンと対峙したマリオ(とプレイヤー)が、挨拶がわりにと踏んづけてやると………



\ポコっ/

なんか増えた。

ダメージを受けると分裂してしまうのだ。しかもダメージ量だけ数も増える(最大9体まで)。
オズモーンから分かたれた分体『コグモ』はHP1または2、攻撃力2と貧弱な性能だが何よりも数が厄介。
マリオに纏わりついて攻撃し続けるモーションも厄介であり、ボタン連打で振り払うというリアル体力とコントローラーにもダメージを与える優しくない設計。

更にオズモーンもコグモを吸収して回復する、あるいは協力して地震を起こすなどフル活用してくる。
特に地震攻撃はHPが残り僅かという瀕死状態にならないと使わない限定技だが、コグモの数だけダメージが増える鬼仕様。最大数のコグモ9体ならば5+9=14ダメージという理不尽極まりないシロモノ。

そのため無計画に攻撃したところで数の暴力というカウンターで為す術もなくボコボコにされ、体勢を立て直す間にオズモーンはモリモリ回復するという悪夢のような光景を拝むことになる。
初見ではクリオのアドバイスを身をもってよ〜〜〜く味わうことになるだろう。

また雷雲なだけあって電気属性の攻撃は全て無効。アカリンの攻撃は全く効果が無く、アイテムの『かみなりゴロゴロ』『かみなりドッカン』も一切効かない。
おまけにカミナリ攻撃をチャージしている間は触るとこっちが痺れてダメージを受ける始末。
攻防ともに隙のない難敵である。



とにもかくにも増えまくるコグモの処理が鍵。
本ステージで加入するポコピーのFP技『みだれなげ』は低コストで低火力かつ全体攻撃という本ボスへの超キラーキャラ。この攻撃によってもコグモは生み出されるが、マリオが与えるダメージよりは低いためコグモの数を抑えて立ち回れる。
『くもがくれ』で回避率を上げれば被ダメージを更に抑えられるのもメリットだ。

強力なカミナリ攻撃はレサレサの『すきとおり』が効果てき面。というか必須。いつでも技を使えるだけのFPは用意しておこう。
バッジ『スバヤクカワール』を装備しておけばターンを消費することなく仲間を交代させられる。

その他、バッジ『ビリビリーン』などでビリビリ状態になればチャージ中にもジャンプ攻撃が通じる。
ただやはり向こうがこちらに接触してきてもダメージを与えることは出来ない。

星のせいの技「ちからをぬいて」による攻撃ダウンも有効。
うじゃうじゃ溢れたコグモをオズモーンごと無力化できるためだいぶ余裕が生まれる。この技をかけた後オズモーンを攻撃した際に出現するコグモにも、この技の効果が既にかかった状態となっているのでコグモが出てくる度に一々かけ直す必要は無い。
ただし増えたコグモを放置すれば回復されるので注意。



ちなみにオズモーンは最初こそクッパにも引けを取らない巨体だが攻撃を受ければ受けるほど縮んでしまい終盤にもなるとコグモより一回り大きい程度のサイズにまで縮小してしまう。可愛い。







大激闘の末オズモーンを撃破したマリオ。
オズモーンはバトルのダメージに耐えきれず、体がバラバラのコグモに分かれてしまい四散!
そのままあっけなく雲海の底に姿を消すのであった………


わしが まけるはずが~~~

6人目の星のせいを救出し、残るはとうとう1人のみ。
長い長いマリオ達の冒険もいよいよ大詰めに向かうのであった。



フラワーランドを苦しめたオズモーンであったが、エンディングのパレードでもコグモと共に再登場。
しかしたまたま遭遇したチビヨッシーたちに綿飴と勘違いされて食べられてしまい、更にグルメヘイホー俺も食わせろと言わんばかりに追いかけ回される、と散々な目に合うのだった。
やらかした悪事への因果応報……と言いたいところだがチビヨッシーのお腹は大丈夫なんだろうか。パチパチした綿飴みたいでで美味しいのかもしれない。

余談

  • ポコピーを連れてオズモーンと対面すると専用台詞を見ることが出来る。部下だった彼が自分を裏切ったことに憤り、マリオ共々倒すことを宣言するという内容である。
    ちなみにオズモーンはポコピーの願望通り、彼のことを「ジョナサン」と呼んでいる様子。

  • オズモーンから分裂したコグモは彼の体の一部にも見えるが、どうやら個々の個体にも意識がある模様。
    バトル中もしっかりコミュニケーションを取って連携してくる。
    そうなるとオズモーンに吸収されたりやられた時はどうなっているんだろう……影分身の様なナニカだろうか。

  • バトルBGM『オズモーンでごわす』はメルヘンな雲のフィールドや丸々としたオズモーンのシルエットとは正反対に重厚でズシンとくるミュージック。本作でもあまり類を見ない、ゴリゴリにドラムが効いたものとなっている。
    画面に溢れ返るコグモと相まってプレイヤーをじわじわと、しかし確実に追い詰めてくる雰囲気で満ちている。
    それにしてもなんと分かりやすい曲名か。

  • 漫画『スーパーマリオくん』では何故か鹿児島弁ではなく関西弁で喋る。
    ボケボケだがお天気攻撃と称して原作の地震カミナリに加え、相手の顔が「はれ」上がる連続張り手、小雨ならぬ小鮫、雪に偽装したボム兵ばら撒きを駆使する強敵。
    しかし連載11周年記念でかけつけたルイージ・ワリオ・ヨッシーの助太刀で形勢逆転され、最後は新武器のウルトラハンマーによるハンマーナゲールで逃げようとするオズモーンを捕獲したワリオごと倒された。

  • オズモーンを初めとするクモクモーン系のキャラクターは本作でマリオシリーズ初登場*4
    にも関わらずボスキャラクターとして抜擢というなかなかの厚遇っぷり。*5
    オズモーンの大暴れっぷりが評価された……かどうかは不明だが、続編続々編でクモクモーンの派生種が登場するなど活躍の機会を多く得ることになった。



オズモーンさまぁ~
オイラも 項目を 追記修正する~
見ててくれ~!!
まかせたでゴワス!

画像出典:マリオストーリー/インテリジェントシステムズ/任天堂/2000年8月11日発売
(画像は2021年12月10日に配信のNINTENDO 64 Nintendo Switch Online版)

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