ペーパーマリオRPG

登録日:2010/03/12 Fri 01:24:46
更新日:2025/06/04 Wed 16:30:05
所要時間:約 15 分で読めます





ペラペラマリオが、不思議な世界を、

ペラ〜ンと大冒険!


〜概要〜

ペーパーマリオRPG』(Paper Mario: The Thousand-Year Door)はゲームキューブで発売されたアクションRPG。
マリオストーリー』の続編。略称は主に『ぺパマリ』。制作は前作に引き続きインテリジェントシステムズが担当。

基本的なゲームデザインは前作をベースに、新たなゲームシステムをいくつか追加している。
前作も飛び出す絵本のような世界観が特徴だったが、本作では紙がめくれて隠されていたものが明らかになるなど、“紙”にちなんだ描写や“飛び出す絵本”のようなエフェクトがより強化されている。
キャラクターもやはりペラペラだが、それを活かした大量のキャラが同時に登場するシーンも本作の特徴のひとつ。
クオリティも上昇しており紙なりになかなかリアル。ペーパークラフトのような立体物も多くある。
また、今作はフィールド上で受けるダメージでもマリオのHPが0になるように変更されており、マリオたちを回復できる道中の「ハートブロック」が有料になっている。
また、前作に比べて敵の攻撃力やHPに結構なインフレが起きている他、こちらの強化手段も増えているので前作よりバランス面では大味なバランスになっている。これはこれで楽しいのだが、そういう意味では同じシステム上でありながらも結構異なるゲーム性となっている。

2023年9月に配信された「Nintendo Direct」にて、Nintendo Switch向けのリメイク版『ペーパーマリオRPG』が発表。2024年5月23日に発売された(詳しくは後述)。

〜あらすじ〜

ある日、マリオにピーチ姫から手紙が届きました。
そこには「ゴロツキタウン」という街で手に入れたという、宝の地図がありました。

しかしピーチ姫が待っているというゴロツキタウンに着くと、ピーチ姫はいなくなっていたのでした。
お宝を探すため、ピーチ姫を探すため、「スターストーン」を求めてマリオは新たな冒険に出かけます。

そしてこの世界は、ペラペラの紙でできておりました。

〜登場人物〜

ご存じ我らが主人公でペラペラなヒーロー。
行方不明のピーチ姫を探すため、「スターストーン」をめぐる冒険の旅へ。
今回は「黒い箱」からかけられた「のろい」により、様々な形に変化する体質になる。
基本的に優しい正義漢だが、プレイヤーの行動次第では鬼畜と化す事も…。

マリオに「宝の地図」を送ったのを最後に消息不明になってしまった。が、幕間でまたもスパイ活動をすることに。
本作ではお姫さまとは思えない高速タイピングを披露する。
何気に本作はシャワーを浴びたり、着替えたり、潜入のため服を脱いだりと脱衣シーンが結構多い。

  • キノじい
ピーチ姫の執事のお爺さんキノピオ
船の燃料を補給するためゴロツキタウンへ立ち寄ったが、目を離したスキにピーチ姫がどこかへ消えてしまったという。
マリオシリーズでは常連キャラクターだが、意外にもペーパーマリオシリーズへの登場は本作が唯一。

  • メガバッテン
ピーチ姫をさらい、「スターストーン」を狙う怪しげな組織。
総統の「バツガルフ」と、噛ませ犬な幹部の「ペケダー」、その他やられ役の「ぐんだんいん」などがいる。
バツガルフを除きどこか間の抜けた連中が多いが、実はとんでもない場所に本拠地を構えており、そこからゴロツキタウン地下に繋がる転送装置を用意するなど、科学力の高さは脅威に値する。
協力者に「カゲ三人組」という謎の三人組がいる。

元祖悪役。マリオやメガバッテンが「スターストーン」のために動いているのを聞き付け行動を開始するが、悪の限りを尽くした前作とは打って変わってどうにも後手後手に回ってしまう。
幕間では時にプレイヤーが操作でき、スーパーマリオブラザーズならぬ「スーパークッパブラザーズ」なステージもある。
基本的にギャグ担当。しかし最終ステージではその強大なパワーで多くのプレイヤーを苦しめる。クリスチーヌ曰く「くさっても大魔王」。

前作から引き続き登場した、クッパの側近の魔法使いのオババ。情報収集担当だが、いつも少しだけ古い。
前作はイベント戦闘のみの出演だったが、今回は本気の彼女と戦える。
尚、彼女は本作を最後に以降のシリーズには登場しておらず、次々回作である『ペーパーマリオ スーパーシール』以降では『ヨッシーアイランド』や『NewマリオWii』のように普通のカメックがクッパの側近を務めている*1

  • フランクリ先生
クリスチーヌの通っている大学の先生。考古学を教えており、ゴロツキタウンの「伝説の宝」について研究している。
彼のゴミ箱を漁れば「ものしり」を使い忘れたボスキャラクターの情報をゲットできる。

  • 黒い箱
マリオの行く先に時々存在する、ナゾの黒い箱。
中には誰かが閉じ込められているらしく「黒いカギ」で開けることができる。
が、開けると「のろい」がかけられてしまう(いい意味で)。
彼らの正体はゴロツキタウンの東側にいる吟遊詩人に聞くと分かる。
「ブワハハハ! バ〜カ〜め〜!!」

  • チュチュリーナ
オンナドロボーのチューさん。ハート型に曲がった尻尾が特徴的。
珍しい物を求めてマリオの行く先で度々現れる。
なお、本編とは関係ないが、彼女とのイベントをこなすと……

マリオの弟にして緑の人気者。
今回もお留守番する予定だったが、ワッフル王国からエクレア姫を救ってほしいという依頼を受け、彼も独自に冒険する事になる。
ちなみに、バトル中たまに観客席に紛れている。

〜なかま〜

本作でもゲームを進めていくと様々なキャラクターがなかまに加わる。
前作と違い各仲間にも「HP」が設定されており、HPがゼロになると戦闘不能となる。
仲間が戦闘不能になってもゲームオーバーにはならないが、マリオと同様の戦略が求められる。
またそれ故に仲間にも効果がある「バッジ」が追加された。
なお前作と同様に「レベルアップ」はしないが、「ランクアップ」することで「こうげき力」や「さいだいHP」がアップし新しいワザを習得できる。
ランクアップは各地で入手できる「シャイン」をデアールの館で3つ消費すると行える。

最初に仲間になる、クリフォルニア大学に通うクリボーの女の子。3年生。メガバッテン軍団に絡まれていたところをマリオに助けられる。
年頃の女の子だからかオバケや蜘蛛、ニュルニュル系など苦手なものは多い。可愛い。その一方、パタクリボーに憧れる等、どこかずれた感性をしている。
通常攻撃は「ずつき」。マリオの「ジャンプ」と同様に攻撃するわざで、ランクアップでこうげき力があがるとより多くダメージを与えられ使いやすい。
また「ものしり」で敵の情報を確認でき、一度調べた種類の敵は残りHPが常に表示されるようになる効果がある。得体のしれない敵と出会ったらまずは「ものしり」を使ってみよう。
前作のクリオが使えたチャージ技は覚えず*2別の効果の補助技となっているが、それ以外はほぼ前作のクリオと同じ感覚で使える。
フィールドでも今いる場所や近くにいる人物・物体について解説してくれる。謎解きのヒントが聞けることも。
Switch版ではれんぞくずつきのコマンドが難しくなった。


「ハナハナ村」に住む、少し内気なノコノコの青年。ヘタレだがリア充
基本的な性能は前作のカメキとほぼ同じだが、フィールドではコウラを蹴り飛ばした状態でホールドすることができる。
またさいだいHPはほかの仲間より少し低めだが、ぼうぎょ力が「1」ある。
ただしノコノコなので、バトル中に上からの攻撃や地面を振動させる攻撃でひっくり返され、少しの間行動不能になってしまう。
ひっくり返っている間はぼうぎょ力もなくなるので要注意。Switch版では舞台装置のダメージが防御力を無視するようになった上、敵の行動に防御力を無視する技が多くなったので相対的に弱体化した。

風をあやつる雲の精霊らしいのだが、同族が旧作含め一切確認できない謎のキャラ*3。かつては名の知れた舞台女優「マダム・クラウダ」として活動していたが、煌びやかな世界のウラのとってもドロドロした「オトナの世界」につかれてしまったらしく、「ふしぎの森」に家を構え静養していた。
ダイナマイトなボディを持つマダムだが昔はスレンダーボディだったらしい。
フィールドでは風を起こして「なにか」を吹き飛ばし隠れていたものを出現させたり、敵の目を回したりできる。
バトルではセクシーなボディを活かした「ムッチムチプレス」や、相手のぼうぎょ力をムシしてHPを吸い取る「セクシーキッス」などの攻撃が可能。

生まれたばかりのヨッシー赤ちゃんなのに喋ることができ(そもそも喋るヨッシー自体がかなり珍しい)、生意気な性格。
色はタマゴを手に入れてから孵化するまでの時間で変わり、プレイヤーが自由に名付けることができる。黒と白はちょいレア。
フィールドではマリオが背中に乗ることで速く移動でき、ふんばりジャンプでちょっとした谷間も飛び越えられる。
通常攻撃の「ヒップドロップ」は敵を連続で上から何度も踏んで攻撃するワザで、ノコノコ系の敵にとくに有効。
ただし一発のこうげき力は低いので、前作のレサレサ同様ぼうぎょ力のある敵には歯が立たない。
ただし、FP消費技に敵のぼうぎょ力をムシする攻撃技を持つので、レサレサよりは汎用性がある。

「カゲ三人組」のひとり。ピンクの髪の毛がカワイイ女の子……かと思いきや、じつはオトコのコ。つまりいわゆる“男の娘”である(大人の事情でリメイク前の一部海外版では、本当に女の子となっている)。
リメイク版では、時代に考慮してか本人曰く「体は男の子だけど、心は可愛い女の子」の「MTFのトランス女性」という設定に変更され、海外でも統一された。
マリオに助けられたことで一目ぼれし、カゲ三人組を裏切ってマリオの仲間になる。
仲間になるタイミングが絶妙で、訳合って仲間全員が裏切っている状況下で戦力に加わってくれる。
前作のレサレサの「すきとおり」と同様の効果のワザ「カゲがくれ」が使える。次のターンに強力な攻撃をされそうなときにつかうと有効。
また通常攻撃「カゲぬけパンチ」は敵の体に火をつけて追加ダメージを与える効果があるのと、マリオ含め通常攻撃唯一の「横からの空中攻撃技」(トゲのある飛行敵を攻撃可能)なので便利。勘違いしやすいが、カゲぬけパンチそのものには火属性はないので注意。
この他敵全体にぼうぎょ力をムシして攻撃する「まほうのほのお」や、敵全体を「こんらん」状態にする「メロメロキッス」を使用できる。

年寄りのボムへいの水夫。過去の経験から人と関わりたがらず、少々気難しい性格。
通常攻撃は「バクハツ」。前作のピンキーと比べてこうげき力は低いがFPの消費なしで使用でき、炎の敵には与えるダメージが増すなど使い勝手は良い。
ただし、ほかのワザも全て爆発で攻撃するものなので、爆発に耐性のある敵には何もできない。
また、爆発攻撃には攻撃が当たりづらくなる霧の舞台装置を解除する効果がある。
おじいさんだが水夫で鍛えているのか、さいだいHPは高め。

ゴロツキタウンの「おなやみセンター」のある依頼をクリアすると仲間になる怪盗チューさん。正体はバッジ屋の店長*4で、その時は黒いアイマスクをしていた。
フィールドでは近くにアイテムがあるかが分かる。リメイク版では大まかな方向も示してくれるようになってより便利に。
こうげき力やさいだいHPは低めだが、デフォルトでぼうぎょ力貫通の技をつかえるほか、敵を「グルグル」状態にしたり、マリオのHPを回復したり、敵の持つアイテムを盗めたりなど、技のレパートリーは自体はかなり豊富。
仲間キャラの中では唯一サブイベントを経由しないと加入しない。

〜バトル〜

フィールド上の敵にふれたり、先制攻撃したりされたりすると画面が切り替わり、バトル(戦闘)がはじまる。
バトルの基本システムは前作と同じ。ターン制でバトルが進行するが、新たなシステムが多数追加されている。
ここではおもな新システムについて記述する。

  • 劇場システム
本作では敵にふれると画面がいきなり劇場に変化。たくさんの観客が見守る中、舞台の上で敵とバトルすることになる。
「アクションコマンド」を成功させて観客を盛り上げることでマリオたちが有利になるほか、
背景のカキワリが倒れてきたり、舞台装置が勝手に動き出すなどのハプニングが発生し、バトルに影響を及ぼすことがある。特に冷却装置は厄介。
劇場ははじめは小さいが、マリオのレベルが10アップするごとにバージョンアップしていく。
観客席が増えたり舞台装置が豪華になったりと見ているだけで愉快であり、よりにぎやかなバトルを楽しめる。

  • スーパーガード
敵に攻撃される際にタイミングよくボタンを押すとダメージを減らせるアクションコマンドに、「スーパーガード」が追加された。
「スーパーガード」は攻撃をうける瞬間にAボタンではなくBボタンを押すと発動する。
通常のAボタンでのガードと比べて成功判定がシビアだが、成功するとガード可能な攻撃をすべて0ダメージにできるうえ、「接触攻撃をしてきた敵には1のダメージを与える」ととても強力。
バッジ「キケンデパワー」の効果を維持しながらBで全て弾き返すことも……。

  • スターパワー
バトル中にアクションコマンドを成功させたりすると観客が盛り上がり、それに応じて「スターパワー」がたまっていく。
「スターパワー」のたまる量はアクションコマンドの成功や観客の人数などで変化し、技をつかう時に特定のタイミングでAボタンを押して「アクロバットコマンド」を成功させるとより多くたまる。
たまった「スターパワー」はマリオの「スペシャル技」の発動に必要。

  • スペシャル技
本作ではゲームをすすめてスターストーンを入手するたびに、マリオが使える「スペシャル技」を習得することができる。要するに前作で言う「星の精の技」である。
使用するには技ごとに決められた量の「スターパワー」が必要。観客を盛り上げてスターパワーをどんどんためよう。
スペシャル技はいずれも強力な効果を持ち、うまく活用すればバトルが有利になる。

  • 観客とファン
客席にいる観客はたまにコマンド選択中のマリオたちに物を投げてジャマをしてくることがあり、コマンド選択中にXボタンを押して攻撃することで阻止でき、さらに退場させる。*5阻止できなくてもガードは可能。
ただしアイテムやコインなど良い物を投げてくれるファンもいるため、その場合は間違って攻撃しないように*6注意する必要がある。有利不利関係なく観客が何かを投げてくる時は警告音とXボタンマーク表示が必ず行われるので、何を投げてくるのかを素早く判断しよう。
なお、観客のアクションでマリオたちや敵、他の観客に何かが起こったりすることもある。*7
さらに敵もまた観客の存在を認知しており、たまに敵キャラに食われたり砲台の弾代わりにされたりすることもある。もちろん、その後どうなったかは……。
ある意味、本作らしいブラックな描写である……。

  • BINGO!スロット
アクションコマンドを成功させると画面右上にアイコンが表示され、同じアイコンが2つ並んでいる時にアクションコマンドを成功させると「BINGO!チャンス」が始まる。
スロットを止めて同じアイコンが3つ揃うと、そろったアイコンに応じて様々な効果が発生し、マリオたちのHPが回復したり観客の数が最大になったりとうれしい効果がえられるが、「どくキノコ」が3つそろった場合はマリオとなかまのHP・FP・スターパワーがそれぞれ半減し、観客が0人になってしまう。
さらに「ニバイダメージ」のバッジを付けて「どくキノコ」が揃った場合、そのまま100%のダメージ数値になるため、マリオのHPは0になってしまう。
「きんきゅうキノコ」がない場合、当然ながらゲームオーバー

  • スターポイント
バトルで勝利すると「スターポイント」がもらえ、100ポイントためるごとにマリオがレベルアップする。
前作と同様、もらえる量は敵の種類やマリオのレベルによって変化し、マリオのレベルが上がるにつれもらえる量が少なくなる。
なお、前作ではマリオよりかなり弱い敵とのバトルで勝利してもスターポイントは一切もらえないようになっていたが、本作ではバトルで勝利するとかならず1ポイントはもらえるようになった。

  • レベルとステータスの上限
前作ではマリオのレベルや各ステータス(HP、FP、BP)にそれぞれ上限があったが、本作では上限はあるもののかなり高くなり、より自分好みにマリオを育成することが可能となった。
普通に進めたクリアレベル帯であれば上限に引っかかることは無いだろう。どのように成長させるかはプレイヤー次第。

〜冒険の舞台〜

名前のとおり、ならず者が集う港町。本作の冒険の拠点。
東西の区画にわかれており、東側のほうが治安が悪い。色々な施設があり、ここから様々な土地へアクセスできる。
街の地下にはかつて大昔に沈んだとされる大都市の遺跡が広がっており、ここにも色々な住人がいる。
地下のさらに奥深くには「1000年のトビラ」と呼ばれる固く閉ざされた巨大な扉があり、その先には「伝説の宝」が眠っているらしい。

  • ドラドラ平原
ゴロツキタウンの東側に広がる、いつも暖かくのどかな平原。
「ハナハナ村」や「スットンとりで」、「ゴンババ城」へ行くことができる。

  • ふしぎの森
ゴロツキタウンの北に広がる、モノクロカラーの森。
「プニプニ族」をはじめ、ここの植物や生物はみなが白黒。地面のみ虹色。あやしくも美しい世界が広がっている。

  • ウーロン街
空に浮かぶ繁華街。ゴロツキタウンから飛行船に乗って行くことができる。
日々いろんなファイターたちが熱戦を繰り広げている「とうぎ場」が街の目玉スポット。
だが、このとうぎ場にはなにやらヒミツがあるらしく……

  • ウスグラ村
その名の通り、一日中薄暗い村。住んでいるひとたちもみな顔色が悪い。
この村では森の奥にある「オドロン寺院」の鐘が鳴るたび、村人がブタの姿になってしまうというヘンテコな事件が起こっていた。
寺院の道中ではスターポイントを大量に排出する「きらめくパンジーさん」がそこそこの確率で出現するので、レベル上げの絶好の場となっている。

  • トロピコアイランド
ゴロツキタウンの南にある無人島
島には「海賊王の宝」が眠っているとされ、今まで何人もの荒くれものが宝を求めて向かったが、戻ってくる者はひとりもいなかったらしい。
そのせいか世間で「海賊王の怨霊が島に来る者を襲っている」とウワサされるようになり、だれも近寄ろうとしなくなった。

  • リッチリッチエクスプレス
ゴロツキタウンから発車している、名前の通り豪華な寝台列車。
中はけっこう広々としており、寝室はもちろん、レストランや売店もあり、居心地がよい。
終点の「ピカリーヒルズ」にスターストーンがあるという情報を得たマリオたちは、列車に乗って向かうことに。
快適な寝台列車の旅になるはずだったが、その途中、奇妙な事件が発生し……

  • リバーサイド駅
エクスプレスの燃料補給の為に停車する経由地。
美しい夕日とそれに見合った黄昏時のBGMがファンの間で人気。
かなり旧式の建物であり、シャッター式の古いエレベーターが現役で稼働しており、桟橋を動かす為に立ち寄る事になる。

  • ピカリーヒルズ
エクスプレスの終着点の街。
金持ちの富裕層が多数住んでおり、住宅も高級クラス。
ホテルもあるが、少々割高。
「ピカリーしんでん」に安置されているスターストーン目当てに立ち寄る。

  • サイハテ村
雪原の奥にある雪に覆われた村。
たくさんのボムへいたちが暮らしている。
中央には特大サイズの大砲が鎮座している。

  • メガバッテンのアジト
とある場所にある、メガバッテン軍団のアジト。色々なトラップが仕掛けられている。
メカニカルなギミックとハイテンポなBGMが人気。

  • やみのきゅうでん
とある場所から行くことができる、ラストダンジョン
さまざまなギミックが仕掛けられており、登場する敵はどいつもこいつも堅い。

  • 100階ダンジョン
ストーリー本編とは一切関係のない、いわゆる裏ダンジョン。
ゴロツキタウンの地下にある「1000年のトビラ」のエリアの左側に「100階ダンジョン」への入口がある。
その名の通り100階層の部屋で構成されたダンジョンで、それぞれの階で敵と戦い、倒すと次の階に進むことができる。

ひとつ前の階に戻ることはできないが、10階ごとに宝箱が置いてあり珍しいアイテムが手に入るほか、土管で地上に戻ることが可能。
50階ではマリオのアイテムの最大所持量を10個から20個に増やす「ふしぎなふくろ」が入手でき、入手するとその後の冒険が非常に便利になる。

基本的にはどこまで進めるかというチャレンジダンジョンで構造は単純だが、進めば進むほど登場する敵が強くなっていく。
100階まで進むのは相当の難易度を誇り、中途半端な準備ではPPやアイテムが持たない。
また時間もかかるうえ、途中で地上に戻った場合再度チャレンジすると1階からとなる。

途中でセーブして中断することもできないので、最後まで攻略するならマリオや仲間を強くし、アイテムやバッジも万全にしておこう。
そして、ついにたどり着いた100階では、なんとゾンババという隠しボスが待ち受けている。
90階台は「きらめくパンジーさん」が出現しやすいので、ぜひ直前にコイツでレベルアップして万全な状態で挑みたい。

〜その他〜

  • 同じバッジ複数装備
基本的に「アイテムドロップからバッジが出る確率が異常に低いため量産が非常に困難*8」なゲームではあるが、ゲームコーナーで買える物は例外。
ただし、威力は上がるがそれ以上に消費FPが増えていき、装備したバッジ数の「乗」で計算されていく。
消費FP2の技「ガツーンナグーリ」ですら、調子に乗ってバッジをたくさんつけようものなら消費FP256とか512なんて次元に突入してしまう。
ちなみにFPの上限は200+フラワーフエール装着数×5(最大33個)なので消費FP256以上は物理的に使えなくなる。

コマンドにその技が追加されない普通のバッジの場合このペナルティは発生しないが、ゲームコーナー産以外のバッジの大量入手の難易度が異常なのはこちらも同じ。

  • バランスブレイカーな攻略法
本作には「HP5マリオ」と呼ばれている有名な裏技が存在し、ストーリー中盤以降から使用可能になる。
バランスブレイカーすぎて多用するとつまらなくなるので、普通に楽しみたいならおすすめしない。
見たくない人はクリックしないこと。



〜Nintendo Switch版『ペーパーマリオRPG』〜

2024年5月23日にNintendo Switch版『ペーパーマリオRPG』が発売。
基本的なゲーム内容は原作のゲームキューブ版と同じだが、グラフィックや紙らしい演出力が向上。ゲームを遊びやすいようにさまざまな変更や調整が行われている。『スーパーシール』以降の作品に合わせた仕様や高評価だった点の逆輸入も多い。
おもな変更点は以下。



  • CEROがB(12歳以上対象)になった。*10
  • 初起動時、タイトル画面にマリオしかいない。ストーリーが進行するにつれてキャラが増えていき、最終的には原作ではタイトルにいなかったキャラも追加される。また、原作ではタイトル画面での放置で流れていたオープニングムービーがファイル初起動時に流れるようになった。
  • BGMがアレンジされ、また新規のBGMが多数追加された。なお、新規に追加されたバッジ「ナツメーロ」を装備するとゲームキューブ版のBGMに切り替えてプレイすることが可能(装備していても、switch版で追加された新規のBGMはそのまま流れる)。
    • 通常の戦闘BGMは、『カラースプラッシュ』の一部ステージや『オリガミキング』のようにステージの雰囲気に合わせて別アレンジが流れるようになった。ナツメーロ装備中はすべて原曲に統一される。
    • ボス戦のBGMもペケダーなど原作では同じ楽曲を使用していたボスにもそれぞれ別アレンジが用意されるようになっている。また、一部新曲を新たに用意されたボスもいる。
  • 同時に所持できる消費アイテム数が、原作の10個から「15個」に増加。なお、100階ダンジョンで入手できる「ふしぎなふくろ」の効果は原作と同じ(同時に所持できる数が15個から20個に増加する)。
  • どかんに入る方法がAボタンに変更。
  • イベントバトルが少し追加。
    • ステージ1では観客のシステムのチュートリアルが行われる。
    • メガバッテンのアジトで必要なセキュリティカードが原作の3つから4つにふえ、それにともないエリートぐんだんいんと戦うイベントが追加された。
      • これが行われるのはピーチイベントの風呂があった部屋。原作では地下4階にいく必要がなかったので、テックの部屋の存在に気づきやすくなっている。
  • バトル中、既にものしりを使った敵キャラならいつでもものしりの解説を見れるようになった。
  • クリスチーヌのものしりとは別に「なかまヒント」という機能が登場。『スーパーシール』以降のパートナーキャラが担当したようなストーリーの進行に応じたヒントをくれる。基本はクリスチーヌが話すが、仲間の能力が必要な場所では該当する仲間がヒントをくれる。
  • フィールド上でワンボタンで仲間を切り替えられる「なかまリング」機能が登場し、テンポが良くなった。
  • 各地に「バトルたつじんのキノピオ」が登場。話しかけるとバトルのアクションコマンド(攻撃やガード)の練習ができる。
  • メニュー画面の「たびのきろく」内に「サウンドギャラリー」「アートギャラリー」が追加。各ステージ+2で分かれており、条件をクリアすることで開放される。
    • サウンドギャラリーはシリーズお馴染みのBGMを聞ける機能。ナツメーロを使用中は原曲を聞ける。ちなみに原曲が聞けない=新規で追加されたBGMは非常に多く、楽曲に気合が入っていることがわかる。
    • アートギャラリーは『カラースプラッシュ』からシリーズおなじみとなったアートや開発中の資料を見れる資料集。
    • 原作からあったものしり、料理、バッジリストについても全体のうちどれほど埋まっているか表示されるようになっている。加えてものしりに関して、カゲ三人組の再戦などが別カウントされるようになった。
  • なかまをはじめ、数多くのキャラクターの動作、表情パターン、後ろ姿が追加。
    • なお、マリオにはグッドポーズなどが追加された一方で片手を上げる動作が削除。プレイヤーの間ではナチスの敬礼ポーズに似てたからと噂されており、海外のGC版でも削除されていた。
  • さすがに性的だったためかバニーテレサが猫耳のテレサに変更。こちらも海外のGC版で変更されている。
  • いくつかの演出が追加、変更。臨場感が増した。中にはヤバさがパワーアップしたものも…。
  • 一部のセリフが変更。
  • 一部区画にショートカットとなる道が追加され、イベントやアイテムの入手などで長い道を往復する必要がなくなった。ワープどかんの数も増えた上、ゴロツキタウン中央の広場から即座にワープどかんの部屋に行けるようになった。
    • 具体的には原作になかったウーロン街、ウスグラ村、サイハテ村。ウーロン街は飛行船があるためと思われるが駅まで遠く、演出分手間がかかっていた。ウスグラ村、サイハテ村は地下西エリアとゴロツキタウンから直通で行ける場所にどかんがあった為と思われるが、これもチビヨッシーが必要なためちょっと手間。
    • ゴンババ城にはピンチデマモールがあった辺りに追加され、ギミックを動かす手間を省いて行き来出来るようになった。
    • 「ン」を手に入れる所まで進めるとオドロン寺院地下にウスグラ村直通のどかんが追加、往復の手間が省けるようになった。アトミックテレサ戦を先延ばしにした時の回収や、ナンシーの依頼、おうごんはっぱの採取等にも使える地味にありがたいショートカット。
    • トロピコアイランドのチビヨッシーで昇っていくエリアにあるジャンプ台を落とすと入口から最上段まで飛ばせるようになった。
    • ステージ6クリア後、リッチリッチエクスプレスでピカリーヒルズに向かう時、リバーサイド駅を経由せずに直接ピカリーヒルズまで休むことができるようになった。
    • やみのきゅうでん入口と最深部のショートカットも追加。カゲの女王に負けた時はこれで準備に戻れるようになった。クリア後も使えるのでものしりリストを埋める時にでも。
  • バアランスブレイカーと名高かったレンゾクジャンプ及びれんぞくずつきのアクションコマンドが原作に比べて難しくなった。
  • 原作ではイツーモゲンキで防げなかったこおり、ほのおといった状態異常が防げるようになった。
  • ゴロツキタウン地下のショップや100階ダンジョンに登場する行商人ダマスからウルトラきのこやローヤルゼリーを買えるようになった。
  • チビヨッシーのダッシュでトゲーヲガードを入手できなくなった。
  • 原作では存在を仄めかされながら、実際に試すと失敗になっていたある組み合わせの料理が本当に作れるようになった。
  • ゆうぎ場のメンバーカードを貰える依頼について、依頼文章にメンバーカードをあげますと予告されるようになった。
  • ヤッツケアタックのBPが0になった。『スーパーシール』以降一定以上の弱さの敵を先制攻撃で一撃で撃破できるのはデフォルト仕様だったので、それに合わせたものと思われる。
  • チビヨッシーに乗りながら人に話しかけたり扉を開けたり出来るようになった。
  • 『スーパーシール』以降の作品のように、ガード及びスーパーガードをする際にマリオがガードする構えを取るようになった。これにより、ガードのアクションコマンドのタイミングを測りやすくなった。
    • パンジーさん系統の攻撃の際、マリオめがけて飛んでくる音符が追加され、これに合わせてガードすれば良い形になり分かりやすく。
  • マリオ側のみセットや劇場の仕掛けでダメージを受けた際に敵が嘲笑してくる仕様となった。
  • 舞台装置のダメージが防御力を貫通するようになった。
  • 原作から存在していた「相手のぼうぎょ力をムシする攻撃」が敵側でも明確に表記され、魔法やブレス、ビームなどといった攻撃がぼうぎょ力およびバッジ「ナイスデボウギョ」では軽減不可能と言うことがバッジの説明にちゃんと明記された。*11
    • ちなみに味方側では、既存のバッジ「ハンマーナゲール」が新たにこの性質を付加されるようになった。代わりにハンマーを強化してもダメージが2で固定されるように。
  • 上記のバランスブレイカーな戦法はリメイク版でも健在だが、必要なバッジが値上がりしたので用意の手間がちょっと増えた。
  • 隠しボスが2体追加されている。両方ともゲームキューブ版から存在していたキャラクターである。
    • 片方は原作内でも強豪とされたキャラで妥当な選抜だが、もう片方は強さを微塵も感じさせないキャラであり、まさかの抜擢でペーパーマリオシリーズファンの度肝を抜いた。
    • 2体とも法外な威力の連続攻撃を持っており、特定条件下では1ターンで合計100を超えるダメージを叩き込んでくる。
  • NPCや連れてる仲間、ゴキブリ(しかもこちらは潰すとコインを落とす)をハンマーで叩けるようになった。

その一方で良くも悪くもそのままを再現されている所も…




追記・修正は、ボムへいくじでズルしようとゲーム機の本体時刻を巻き戻した方にお…………












ひどいボム ひどいボム ひどいボム
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なんて かなしい ことだボム
なんて かなしい ことだボム
なんて かなしい ことだボム

なんて かなしい ことだボム
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なんて かなしい ことだボム
なんて かなしい ことだボム
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もう ダレも しんじられないボム
もう ダレも しんじられないボム
もう ダレも しんじられないボム

もう ダレも しんじられないボム
もう ダレも しんじられないボム
もう ダレも しんじられないボム

もう ダレも しんじられないボム
もう ダレも しんじられないボム
もう ダレも しんじられないボム

もういいボム もういいボム もういいボム
もういいボム もういいボム もういいボム
もういいボム もういいボム もういいボム

もういいボム もういいボム もういいボム
もういいボム もういいボム もういいボム
もういいボム もういいボム もういいボム

もういいボム もういいボム もういいボム
もういいボム もういいボム もういいボム
もういいボム もういいボム もういいボム

もう こんなこうもく おわりなんだボム!!





















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……つぎやったら ホントに
おわらせてやるボム
もうしないと やくそくするボム























……
Wikiの かみさまにも やくそくするボム
もうしないボム?


















では改めてまして………
追記・修正は100階ダンジョンを制覇した方にお願いします。

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最終更新:2025年06月04日 16:30

*1 海外のサイトで記載されていた開発者のインタビュー記事によると、「『ペーパーマリオ スーパーシール』以降、マリオのキャラクターに変更を加えたり、マリオの世界に影響を及ぼすオリジナルキャラクターを作ることができなくなった」とのこと。このことが、カメックババが後のペーパーマリオに登場していないことと関係があるかは不明。

*2 ただし仲間がチャージを使えるようになる「チャージP」のバッジが存在しているので、クリオのように「チャージ→連続頭突き」のコンボは自体は可能。

*3 風を起こす雲のキャラは『64』のたかいたかいマウンテンにいたが、そのまんま顔のついた雲で外見が全然違う。

*4 その事はバイト店員の黄色チューさんにも知っているようで、カゲの女王戦ではチュチュリーナに応援する姿が見られる。

*5 阻止できても低確率で居座る観客もいる。

*6 万が一妨害ではない観客に攻撃してしまうと、ペナルティとしてその観客だけでなく、まとまって複数人の観客も退場してしまう。当然アイテムなどももらえない。

*7 例えば、観客がみんな眠ってしまった上にスターパワーが減ってしまったり、敵や味方にバフが付いたり、舞台に乱入して仕掛けを動かしたり……など

*8 チュチュリーナがいれば、敵がバッジを持っていなくても低確率で盗める為、時間を掛ければ量産は可能。

*9 今作最強のダメージはきらめくパンジーさんの「20」だが、ほぼ攻撃してこず。他はボスもチャージ技を除き1桁ダメージが基本なのでキラーパックンの「9」が普通の攻撃の最大ダメージ。

*10 なお、パッケージ裏面に表記されているコンテンツアイコンは「犯罪」。

*11 GC版から「敵の防御無視攻撃にはナイスデボウギョとボウギョプラスは一切無力で、ダメージを直接減らすナマクラヤイバー、ダメージを割り算でカットするピンチデマモールのみ有効」という仕様自体はあるが、ゲーム中ではどこにも明記されておらず攻略本などでも「ナイスデボウギョは防御無視攻撃にも有効」という間違いがある物もある。

*12 当然だがコンプリートするべきバッジの中に「キンピカール」は含まれない

*13 フィールドで触れただけで弱い敵をたおせるようになるバッジ