スタンド能力(ジョジョの奇妙な冒険)

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スタンド能力(ジョジョの奇妙な冒険) - (2019/10/26 (土) 16:44:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/09 (日) 20:44:26
更新日:2024/02/15 Thu 00:09:55
所要時間:約 7 分で読めます





この巻から『スタンド』と呼ばれる新しい能力が出てきますが、
それは超能力を絵でイメージ化したものです。

従来の超能力はビルを崩したり
光や電気のようなものでパワーの強さを表現していました。
それ自体を表現できないかと思って考え出したのが『スタンド』です。

さあ!承太郎たちといっしょに新しい冒険の旅にでかけましょう。





「承太郎!おまえが悪霊だと思っていたのは、生命エネルギーが作り出す、パワーあるヴィジョンなのじゃ!
そばに現れ立つというところから、そのヴィジョンを名付けて・・・『幽波紋(スタンド)』!!」


スタンド能力とは、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する能力。ここでは主に概念を記載する。

生命エネルギーを元とする能力で、発現するとその能力者の傍に像として現れる。
その像は一体一体が形が異なり、人と殆ど変わらないものから亜人型、動物、機械等、千差万別である。

その像は本体が念じればその手足、または像の持つ物理法則を越えた超能力によって能力者を守ったり敵を攻撃したりする。

その為そこから『守護霊』と言われる事もあるが、
時と場合、能力によっては周囲はおろか能力者自身にも命に関わる危害を及ぼすので『悪霊』と言われる事もある。

能力者である登場人物(メタ的な意味では読者にも)には、自分のスタンドのみならず別の能力者が発現したスタンドも見え、干渉できるが、
スタンド発現の素養がまるっきり無い人間には(一部例外を除いて)スタンドは見えず、触れることもできない(スタンド側から干渉することは可能)。


名前の由来は第3部では『傍に立つ (stand by me)』、第7部では『立ち向かう (stand up to)』の意味。

その名前に関しては同じ発想に至れるのか、どこかから仕入れて来たのか、
物語開始時点で命名者やその関係者と全く縁のない筈の人間(代表格が『パッショーネ』)も同じくずっと前からその呼称をこの能力に使っている。

この呼称の点に関しては、上記のメタ的な視点に通じるが、「スタンド」に当たる各種超能力を指す言葉が別個に存在し多様に使用されてはいるが、作者が我々読者のための共通言語として「スタンド(能力)」と統一して翻訳してくれていると解釈することもできるだろう。
(漫画やアニメ作品において、外国人や宇宙人といったキャラクターであっても特段の理由なく日本語でコミュニケーションを取るのと同じようなことである。)

この能力を扱う事が出来る者を、『スタンド使い』、または『スタンド能力者』と呼ぶ。
スタンド戦やパラメータでは『本体』という呼び名が当たり前である。


スタンド名は第3部は主に大アルカナ関係(最初は名前にがついていったが途中でなくなった)、第4部以降は洋楽のアーティスト名、バンド名、楽曲名、アルバム名から取られている。
他、第3部には一体だけ楽器名から、第7部では邦楽から取られているものもあるので、法則性は特に無い。

このスタンド能力は誰でも得られるという訳ではなく、獲得には素質が必要である。
この素質は一代限りのものではなく遺伝するので、作中ではスタンド使いの血縁者がスタンド能力を得ている、覚醒した例も多々ある。
またスタンドの矢に「選ばれた」者はスタンドを発現することができるが、あくまで素質のある者のみ選ばれるのであり、素質の無い者は矢に貫かれた時点で死亡してしまう。

但し、虹村形兆は『凶悪な犯罪者ほどスタンド能力が目覚める可能性が高い』という発言をしており、その素質は先天的なものだけとは限らない事が伺える。

犯罪者の発現率が高い理由は不明だが、『天国』に行く為の手段の一つに罪人の魂が必要だった事から、それに関連している可能性もある。

人間以外の動物も持つ事が出来、作中ではオランウータンハヤブサドブネズミ
果てはプランクトンまで確認されている。
彼等は共通して知能は高く、人語を介し、話すものもいる。また、一部のものは身体的特徴の部分的な変化が確認された場合もある。


基本的にスタンドは『闘争心』や『自分や誰かの身を守る』という意志で発現する為、
性格が穏やか過ぎる人間はスタンド能力の素質があり、覚醒したとしても能力が害になって最終的に死んでしまう。
(上述の犯罪者の発現率が高い理由はこの事が関係しているのかもしれない)

元凶を取り除けば健康体に戻り、スタンドも扱えるようになる。
但し、それらの意志の代替するだけの強い意志があれば戦いに向かない人間でもスタンド能力を扱う事が出来るようである。*1

また、使い手が死亡しても消滅しないタイプや使い手すら制御できない(ひどい場合は自身を殺しかねない)タイプも存在する。

能力の発動に条件が必要なものもいる。
傾向として割とみられるのが、「相手に何らかのルールを提示し、それを違反した場合に発動する」というもの。
この場合、相手はルールを違反してしまったという後ろめたさに付け入る形となっており、基本的に防御不可
倒すには、ルールの範囲内で相手を打ち負かす以外にない。

「特定の能力を持った生物を生み出す」という能力などもある。
ゴールド・エクスペリエンスが代表的だが、パープル・ヘイズやグリーン・デイなども自然界にはいないであろう生物を生成している点では同じ。一応ベイビィフェイスもこれに当たる。
これらの生物はスタンドによって生み出されたが生物的・物質的な側面を有しており、実体がある関係上、スタンド使いでない者にも見ることができる。
また、生物である以上、本体であっても完全には制御できないタイプもおり、例えばゴールド・エクスペリエンスで生み出した生物の行動は本体であるジョルノも大まかにしかコントロールできないし、
ベイビィフェイスの本体であるメローネも、スタンド(が生み出した生物)が実質暴走状態に陥ってしまったことが遠因となって敗北している。


スタンドの種類は大きく分けて、
以上の3つが存在する。

第3部はスタンド能力の発現経緯は『強いスタンド能力を得た者の血縁的な影響』か『生まれついて』が明らかになっていたが、
後に後天的にスタンド能力を発現するアイテム『弓と矢』『聖人の遺体』や別人に能力を移植できるスタンド『ホワイトスネイク』、
スタンド能力を発現させる『悪魔の手のひら』や『壁の目』等が次々に明らかになっている。


他、スタンド使いとスタンド使いは引かれ合うらしく、どんな間柄で、どんなきっかけかでいずれ誰かが誰かに出会うらしい。
スタンド使いの密度が濃く、何等かの共通点(同じ組織にいる、同じ建物にいる)があればその確率は必然的に上がる。
自覚する前より後の方がその遭遇率は高いようだ(実際にジョルノはスタンドを自覚した後に次々にスタンド使いに出会っている)。

スタンドのステータスは単行本で「破壊力」「スピード」「射程距離」「持続力」「精密動作性」「成長性」の6系統についてA(超スゴイ)~E(超ニガテ*2)まで評価されたものが掲載されている。
読者間でのスタンドの強弱議論はこのステータスが元になることも多い。
だが、ぶっちゃけ作中の表現と矛盾しているところも多いためあまり当てにはならない
例を挙げると……

  • 破壊力Cのゴールドエクスペリエンスが自動車を破壊できるのに、破壊力Aのストーンフリーが鉄格子を壊せない。
  • 「クリーム」や「ザ・ハンド」の防御無視系スタンドの破壊力が「B」と低すぎる*3
  • 射程距離が「何の射程」を表しているのか不明。
    • ザ・ワールドは射程距離Cだが、能力の時間停止の射程は 全宇宙が対象 であり、Cでは到底収まらない。これはスタンド像の射程と思われる。
    • 一方キッスの射程距離はAだが、キッス自体は完全な近距離パワー型であり、スタンド像の射程距離はザ・ワールド以下。こちらは能力の射程なのだろう。
    • エコーズACT3とパープルヘイズは同じ射程5mだがパープルヘイズの方が評価では上。

「物語を通してスタンドも成長する」という描写もあるので、このパラメーターで固定というわけではないのだろう。
ホワイトスネイクとか登場が早すぎたせいでほとんどのステータスが不明状態だし

本体の性格や気持ちがスタンド能力に影響する場合もあり、群衆型スタンドは精神的欠陥があると発現すると『恥知らずのパープルヘイズ』で明言されている。また、ジョルノはグリーン・ディを「心のブレーキが無いからここまで凶悪化した」と評価している。

また、明言こそされていないが一部のスタンドはある程度の自立走行も可能なようで、
  • 第三部冒頭、スタープラチナにハエを捕捉させその姿をスケッチさせているが、承太郎が捕捉した姿を代わりにスタープラチナに描かせている訳ではなく、スタープラチナが捕捉した姿をそのままスケッチさせているだけ。
  • 明らかに人間の感覚では捌ききれない攻撃をスタンドを使って防御。
  • 人型でも、ましてや生物や機械ですらないホワイトアルバムに「一時冷却を解除しろ」と命令。
  • エコーズACT3やスパイスガールに至っては普通に喋る。
  • というか殆どのスタンド使い達は叫んでスタンドに命令している。
いちいち言葉に出して命令しているわけでもないので、その時何をしたか分かりやすく演出するための漫画的表現の一環に過ぎない可能性も十分あるが、スーツタイプ含むほぼ全てのスタンドにもれっきとした意思があり、必要性がないからラッシュくらいしか喋っていない・自分で勝手に行動していないだけ、という可能性がある。*4
ただし出し入れは本体の意思でないと出来ない様子。


「アニヲタ!おまえが荒らしだと思っていたのは、パソコンとキーボードが作り出す、知識あるwiki篭りなのじゃ!
項目に書き加えたり直したりというところから、そのヴィジョンを名付けて・・・『追記・修正(エディット)』!!」

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