イギー(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2012/07/15 (日) 04:02:06
更新日:2020/04/06 Mon 13:11:23
所要時間:約 11 分で読めます






やれやれ…
犬好きの子供は見殺しには……できねーぜ!


ジョジョの奇妙な冒険第3部『スターダスト・クルセイダース』の登場キャラクター。
名前の元ネタはアメリカのパンクロック歌手「イギー・ポップ」から。


【プロフィール】

声優:真殿光昭(PS版)/ 千葉繁(オールスターバトル版)/福圓美里(TV版)
出生地:U・S・A(ニューヨーク生まれ)
生年月日:不明
血液型:不明
家族:独身
体高:33.3cm
種族:(犬種はボストン・テリア)
職業:ルンペン
趣味:くつ集め
好きな食べ物:コーヒー味のチューイング・ガム
好きな人:なし
性格:最悪
知能指数:高いようである
スタンド:『愚者(ザ・フール)』


【概要】

DIOの本拠地であるエジプトに到着したジョースター一行の助っ人としてSPW財団から送り込まれたスタンド使いの犬。

元々大金持ちの人間に飼われる由緒正しい血統書付きのボストン・テリアだったが、成長するに連れ人間を大マヌケと思うようになり家出し、
ニューヨークでノラ犬の帝王として君臨していたところをアヴドゥルが苦心して捕まえた。
アニメではペット・ショップ戦後にそのときの様子の一部が回想として描かれている。

この手の動物キャラクターはカワイイだけのマスコットポジにされがちだが、
イギーの野良犬としてのプライドは非常に高く、人間には全く懐かず言う事も聞かない。
また同族である犬に対しても容赦はなく、ペット・ショップ戦前に2匹の犬が絡んで来た時には鋭い眼光を飛ばし、
明らかに体格がひとまわり以上大きいのにビビらせていた。
しかしンドゥールとの戦いの後、吹き飛ばされた承太郎の帽子を拾って持って来たり(噛んだコーヒーガム付きだったが)、
見ず知らずの犬好きの少年を救うなど優しい一面もある。
「犬好きの子供を見殺しには…できねーぜ!」と心中で発していることから、なんだかんだで犬を可愛がってくれる人間に対しては悪い感情を抱いていないことが分かる。

人の髪の毛を口でむしり、その顔に向かって屁をするという下品な趣味を持つ。
やたらと食い意地が張っており、拾い食いや盗み食いの常習犯。
甘味、中でもコーヒーガムが大好物で、ガムで誘い出す事がイギーを従わせる数少ない方法となっている。
犬なので当然会話は出来ないが、ペット・ショップとの戦いではイギー視点で話が進むため、このエピソードに限っては独白の形で喋っている。

人間の言葉や文化をそれなりに理解しているらしく、ジョースターやDIO、SPW財団といった重要単語は勿論、かのブルース・リーを例え話に出す台詞もあった。

また、それまでは実際のボストン・テリアのようなリアル顔で描かれていたのだが、
表情豊かにリアクションしたり喋るようになったからか、このエピソード以降は漫画的なデフォルメがされた凛々しい顔になっている。

第4部で矢に射られスタンド使いとなった事で知能が急激に発達したネズミが登場したが、
イギーの知性もスタンドの発現と関連性があるのかは謎。

ストーリー終盤、一行の中でいち早くDIOの館を発見し、犬好きの少年を救うために館の門番であるペット・ショップと戦う。
死闘の末ペット・ショップを倒すが、イギー自身も前片足を失う等の重傷を負っており、衰弱したまま水没してしまい溺死しかけるが、
少年に助け出され一命を取り留めた。
この件を切欠にイギーもDIOを明確に自分の敵と認識するようになる。


その後はSPW財団の治療を受け花京院と共に一行に復帰。
ポルナレフ、アヴドゥルと共に承太郎達を追ってDIOの館に突入し、
幻覚のスタンドで館を迷路のように見せかけていたケニーGを鋭い犬の嗅覚で探しだして倒している。

続くヴァニラ・アイスとの戦いでは『愚者』の能力でDIOの偽物を造りヴァニラへの奇襲を試みるも反撃され、
「自分にDIO様の姿を破壊させた」として怒りを買ってしまい、報復として何度も蹴飛ばされ肺に骨が突き刺さる重傷を負い、瀕死となる。
それだけの怪我を負いながらもポルナレフがヴァニラの攻撃によって絶体絶命に陥った際には立ち上がり、彼を助けようとする。
しかしポルナレフはイギーの助けを拒み、イギーだけでも逃げ延び、承太郎たちにこの事を知らせるよう告げる。
そしてポルナレフにヴァニラのスタンドが迫り……



「あばよ。イギー」

ガオ ̄Z___ン



「!」



「イギー スタンドを使うなとあれほど言ったのに…
カッコつけやがって…あれほど言ったのに……」


『ニヤリ』

「イギィーイイイイ――!!」

イギーはポルナレフが攻撃を受ける直前、最後の力を振り絞り『愚者』を操作し、彼を避難させていた。
直後に限界を迎え、力尽きるイギー。
しかしその顔には満足気な笑みが浮かんでいた…

その後戦いを終えたポルナレフの前にアヴドゥルと共に幻影として現れ、天へと昇っていった。



おれっていつもそうだ
…いなくなってはじめてわかるんだ



ひねくれたクソ犬と思ってたけれど
どんな人間にもなつかない
つっぱったおめーが好きだった……


いっぺんも愛想をふりまかねえその性格は
本当に誇り高い奴だったってことが
今になってわかった


【スタンド『愚者(ザ・フール)』】


破壊力:B
スピード:C
射程距離:D
持続力:C
精密動作性:D
成長性:C

イギーのスタンド。名前の由来はタロットカード0番目のカード「愚者」から。
犬であるイギーのスタンドだけあって獣の姿をしており、インディアンのような羽飾りのついた民芸品の仮面のような頭部と自動車の車輪状になった後ろ足が特徴。

砂を自由自在に操る能力を持つ。
イギー死亡時に『スタンドの抜け殻』として砂が舞い散っていたことから考察するに、
スタンドそのものも砂を媒体に実体が構成されているらしく、スタンド使い以外にも目視可能だと思われる。

粒子状のボディに物理的なダメージを与えるのは困難。
砂の操作能力は攻撃、防御、果ては精密な分身となり敵を欺くなど、汎用性は非常に高い。
若干スピードに劣るのが難点だが、闘い方次第でカバーできるので致命的ではない。
イギー自身も承太郎の『星の白金』と互角の実力だと自負している。
ただ、仲間になったのが遅かったのもあっていかんせん原作では敵と戦う機会が少なく、しかも相対した敵は全て物理的な攻撃以外をメインダメージとするスタンドだった。

背中に羽を作り滑空することも出来るが、自力では飛べず、風などの外部からの力が必要。

弱点は前述の通り機動力や攻撃速度に欠けるのと、遠距離への攻撃手段が無いこと。
なので近距離型には打撃への耐性で圧倒できるが、素早い相手に飛び道具を使われるとなすすべがない。
そのためまさにその特性に合致するペット・ショップに大苦戦することになった。
相手のほうから近づいてきてくれなければ、そのまま負けていた公算が大。


【余談】

  • コブラチームのRPGではなぜかピラミッドの奥でボスキャラクターとして登場。倒してからイベントをこなすと仲間になる。
    このゲームではジョースター一行は誰も死なず、イギーも最後まで生き残る。

  • カプコンの対戦格闘ゲーム版にも登場。小型犬なのでキャラクターのサイズは非常に小さい。
    また、スーパーコンボ(超必殺技)の「サンドストーム」は瞬獄殺のパロディになっている。
    この技でトドメを刺すと背景に「犬」の字が浮かぶ…予定だったようだが、
    ロケテスト版のみでこの演出はお蔵入りとなり、製品版では見れない没スプライトになっている。
    AC版ではボイスはそのまんま犬の声だったが、PS版ではそれに重ねる形でCVが用意されており、
    そちらは花京院典明の声を担当した真殿光昭が演じている。

  • バンナムのオールスターバトルにも登場。こちらもイギーの心情の翻訳としてCVが存在する。
    ペット・ショップ戦でイギーが喋っていた設定を反映し、戦闘前の掛合や勝利シーンなどでは台詞が用意され、千葉繁氏が声をあてている。
    小型キャラクターであるため攻撃が当て辛く、「愚者」を活かしたトリッキーな戦法は強力だが、
    体力が低く設定されており、またガード時でもダメージを多く受けるというデメリットも抱えている。

  • OVA版での最期は、ヴァニラに下半身を削り取られた後、蹴り殺されるという非常にエグいものだった。
    OVAでは不遇な印象を受けるイギーだが、実はスタッフ全員から愛されており、
    作画を担当していた女性スタッフはこのシーンのくだりに入ると泣きながら作業していたらしい。

  • 第3部の小説版エピソード『砂漠発地獄(ヘルシティ)行き』で、
    乗客のイメージを学習して自己進化を繰り返す列車のスタンド『凶悪連結器(サタニック・カプラー)』がイギーの列車に対するイメージを吸収した結果、
    車両から無数のトゲが生え、先頭からクワガタの大アゴが伸びるというシュールでおぞましい形状に変化した。
    犬から見れば列車はこのような脅威に映るということなのだが、お陰で承太郎が攻略に手を焼くハメに…

  • 加入時初期は仲間というよりはゲームでいうNPCのような扱いであり、
    戦闘に直接参加することは少ないものの、イギーの行動が予期せぬ偶然を招き、結果的に一行の助けとなる展開が多く見られた。
    このトリックスター的なポジションはまさに『愚者』のカードの暗示に相応しいものであった。

  • 実は戦歴が悪い。
    というのも、イギーのスタンドが余りに強すぎたために、自分よりも更に強い相手と戦わされた。
    ある意味、アヴドゥル以上に不遇。
    しかし、ンドゥール戦では彼の嗅覚が無ければ本体を見つける事ができなかったり、オインゴ&ボインゴ兄弟戦やアヌビス神戦ではその食い意地のおかげで敵の思惑を外させ、間接的とはいえ承太郎達のピンチを幾度となく救っている。

  • 一度だけ「犬」というセリフを喋っているようなコマがある。










甘いぜッ!
追記・修正したと思ったのは変幻自在の砂の「愚者」だぜッ!

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