竜骨精

登録日:2021/5/29 (土曜日) 22:29:10
更新日:2023/04/15 Sat 21:25:32
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小僧、殺してやる


犬夜叉』の登場人物。


数百メートル級の巨体を誇る竜の大妖怪。東国の支配者でアニメでは犬の大将麒麟丸、豹猫族のお館の四画の一角で妖怪の王である獣王の一人である。

五段階評価の能力値としては、巨体が禍して瞬発力だけは半妖時の犬夜叉にも劣るが、それ以外のパラメータは犬の大将と同等で最高値を記録する。
作中屈指の大妖怪である……少なくとも数値的には。


原作では本編の60年前(犬夜叉封印の10年前)、アニメでは本編の200年前に犬夜叉の父親である犬の大将と戦い激闘の末に致命傷を与えるが、自身も大将の爪に心臓を貫かれ封印される。
その後、鉄砕牙を軽くする試練として刀々斎の提案で鉄砕牙で心臓を貫く為に竜骨精の谷へ向かった犬夜叉の眼前で奈落により封印の爪を溶かされて復活

奈落の傀儡により犬夜叉が大将の息子だと知らされ恨みを晴らすべく対決する。(この際アニメでは奈落の傀儡は雷球で破壊されました。)
元から恨みも無く身動き出来ない竜骨精の寝首を掻くような真似は嫌であった犬夜叉もやる気マンマンになり対決を開始。

鉄砕牙が重すぎて満足に動けない犬夜叉の攻撃を幾度かまともに受けるが、持ち前の頑強さで軽く跳ね除け、雷球と噛み付き、巨体を駆使して一蹴。
しかし、追い詰められて妖怪化した犬夜叉には片手で殴り飛ばされ、
正気に戻った鉄砕牙で犬夜叉に心臓を貫かれるも平気でさらに風の傷で吹き飛ばされても対したダメージを負わず立ち上がる。

怒りを爆発させ最大級の雷球を犬夜叉に放つも、犬夜叉がこれを避けずに風の傷で薙ぎ払って発動した爆流波を受け全身を打ち砕かれて倒された。

本作以前のアニメシリーズでも、かつて犬の大将、豹猫族のお館、麒麟丸、竜骨精の内の獣王の一人であったことが明かされ、度々名前が言及されてきた。


犬の大将との戦闘(原作版)

ワイド版での原作者の高橋留美子のインタビューによると、犬の大将とはヤクザのシマ争いのような関係で、本編から60年前特に理由もなく腕試しに喧嘩を仕掛けたらしい。
腕試しだから敢えて武具を使わず素手で挑んだのでは?という見解もあるが、ともあれ真の姿を晒した大将を迎撃し、
大将の右の脇腹を牙で貫き致命傷を与えるも、大将の爪を心臓に突き立てられて封印された。
なお、楓が犬の大将について知っていた理由は「60年前とかなり最近に没した妖怪だから」と言うことで整合性は取れる。


犬の大将との戦い(アニメ版)

本編から200年前、映画犬夜叉 天下覇道の剣と同時期、戦闘理由は力試しなのか世の平定を求めていた大将が東国を守る為だったのかは不明。
鉄砕牙も叢雲牙も使わなかったか仔細は定かではないが、死神鬼との戦いからそう間をおかずに竜骨精と交戦したことも、大将が消耗した一因として描かれている。

こちらでも真の姿で戦い大将に致命傷を与えるが、爪で封印される。大将は致命傷を受けながらもしばらく生きていたが、傷が治らず余命を悟っていた。
大将はその後、妻十六夜を守るべく刹那猛丸と戦い命を落とすわけだが、既に大将は瀕死であった為、死に追いやったのは猛丸では無く竜骨精である。


戦闘能力

弥勒達の見立てでは、「(殺生丸と遭遇した後でも)これまで感じた事のない強大な妖気」と評する膨大な妖力を保有する。
口から放つ雷球と牙による噛み付き、白銀(アニメでは紫色)に輝く鋼より硬い肉体を活かした肉弾戦を得意とする。
牙には毒牙があるようで犬夜叉の一族の傷の再生を阻害するのは蛾天丸や殺生丸の毒爪などによるものなので、大将は竜骨精の毒牙で脇腹を貫かれ致命傷を受けた模様。

上述の通り瞬発力は控え目なだけに攻撃を度々喰らい、吹っ飛ばされることもあるが、その堅牢さが脅威的。
アニメでは妖怪化した犬夜叉が一方的に爪で表皮を裂き互角以上と言って良い健闘ぶりを発揮していた独自描写があった。
だが、犬夜叉が理性を取り戻した後は、原作とアニメいずれの媒体でも、その尋常でない硬さでもって風の傷の直撃も掠り傷一つつかずに受け切った。
加えて、例えその表皮を突破し心臓を貫こうとも動きは鈍らず、バラバラにされない限りは動き続けるという。

犬の大将との戦いの経緯や顛末は、仔細は不明である。
あの世とこの世の境目にある大将の亡骸は真の姿かつ右の脇腹を貫かれ頭部に傷があり、
さらに爪を突き立てられて封印されていた為、経緯はどうあれ最後には真の姿で戦ったのは確定である。
作中の刀々斎は
「犬夜叉よ、変化したまま竜骨精と戦えば命は助かるかもしれん」
「妖怪化した犬夜叉が竜骨精を倒したら次はわしらの番だ」
と述べて退却しようとしており、妖怪化した犬夜叉を含め犬の親子三人ならば素手の殴り合いでも渡り合えるようである。

ただしアニメにおいては、「竜骨精は爆流波でしか倒せん」とも言っており、実際問題、上記の頑強さを誇る竜骨精を妖怪犬夜叉が爪だけで倒せるのかは怪しい。


余談


上述の言動やアニメの描写を考慮に入れつつ整理すると、妖怪犬夜叉の戦闘力は素手の殺生丸と知能や毒を除けばほぼ互角であることから、大将が素手で闘ったと仮定すると、

殺生丸(素手)≧妖怪犬夜叉>竜骨精>犬の大将(真の姿)
となってしまい、矛盾が生じる。
巨体を素手で殴り飛ばされるなど明らかに体の耐久力関係で妖力が衰えていたとは思えないが、仮に竜骨精が弱体化していたとしたら、

竜骨精(全盛期)>犬の大将(真の姿)>殺生丸(素手)≧妖怪犬夜叉>竜骨精(復活後)となる。

殺生丸は爆砕牙を手に入れた最終盤の頃にようやく父たる犬の大将を超えたと言及されているので、一応矛盾しなくなるが、
「西国を統べる責務を忘れて素手縛りで実質相討ち、って間抜け過ぎはしないか」
という話でもあるので、少々苦しい。


ただし、叢雲牙や冥道斬月波を考慮に入れなければ、鉄砕牙をもってしても勝利出来なかった理由は説明がつく。

爆流破は「相手の妖力、および繰り出した技が強ければ強い程に威力が上がる技」であるが、
仮に竜骨精が爆流破を警戒して、低威力の小技のみで慎重に攻めれていたならば、犬夜叉は竜骨精に傷を与える手段は皆無になって万策尽きていた。

竜骨精は犬夜叉をさっさと止めを刺す為に、竜骨精自身をもバラバラにできる強烈な一撃を見舞って敗北を喫してしまった。
だがそれは、犬夜叉のことを妖力は低い半妖だと見下して警戒を怠り、立ち回りが雑になった結果である。
これが犬の大将や何らかの手段で鉄砕牙を扱えるようにした殺生丸が相手だったなら、その力量を警戒して、勝負の顛末はまた違うものになっていただろう。




(冥ω殿)「追記・修正すると鉄砕牙が軽くなる?」

「小僧、項目を追記修正してやる……」



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最終更新:2023年04月15日 21:25