登録日:2021/5/29 (土曜日) 22:29:10
更新日:2025/04/18 Fri 01:51:05
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数百メートル級の巨体と
銀色の鱗を誇る竜の大妖怪。
東国の支配者で、アニメでは
犬の大将、
麒麟丸、豹猫族のお館と肩を並べる妖怪の王・獣王の一人である。
竜の頭の額にある人の顔が主人格であり、話すときはそこから話す。
五段階評価の能力値としては、巨体が禍して瞬発力だけは半妖時の
犬夜叉にも劣るが、それ以外のパラメーターは犬の大将と同等で最高値を記録する。
作中屈指の大妖怪である……少なくとも数値的には。
原作では本編の60年前(犬夜叉封印の10年前)、アニメでは本編の200年前に犬夜叉の父親である
犬の大将と戦い激闘の末に致命傷を与えるが、自身も大将の爪に心臓を貫かれ
封印される。
その後、
鉄砕牙を軽くする試練として刀々斎の提案で鉄砕牙で心臓を貫く為に竜骨精の谷へ向かった
犬夜叉の眼前で
奈落により封印の爪を溶かされて
復活。
奈落の傀儡により犬夜叉が大将の息子だと知らされ恨みを晴らすべく対決する。
(この際アニメでは奈落の傀儡は雷球で破壊されました。)
元から恨みも無く身動きも出来ない竜骨精の寝首を掻くような真似は嫌であった犬夜叉もやる気マンマンになり対決を開始。
鉄砕牙が重すぎて満足に動けない犬夜叉の攻撃を幾度かまともに受けるが、持ち前の頑強さで軽く跳ね除け、雷球と
噛み付き、巨体を駆使して一蹴。
しかし、追い詰められて妖怪化した犬夜叉には、巨体にもかかわらず片手で殴り飛ばされてしまうなど醜態も晒す。
その後、自らの意志で元に戻った犬夜叉に鉄砕牙で心臓を貫かれるも平気で、さらに風の傷で吹き飛ばされても対したダメージを負わず立ち上がる。
怒りを爆発させ最大級の雷球を犬夜叉に放つも、犬夜叉がこれを避けずに風の傷で薙ぎ払って発動した爆流波を受け全身を打ち砕かれて倒された。
本作以前のアニメシリーズでも、かつて犬の大将、豹猫族のお館、麒麟丸、竜骨精の内の獣王の一人であったことが明かされ、度々名前が言及されてきた。
犬の大将との戦闘(原作版)
ワイド版での原作者の
高橋留美子のインタビューによると、犬の大将とはヤクザのシマ争いのような関係で、本編から60年前特に理由もなく腕試しに喧嘩を仕掛けたらしい。
腕試しだから敢えて武具を使わず素手で挑んだのでは?という見解もあるが、ともあれ真の姿を晒した大将を迎撃し、
大将の右の脇腹を牙で貫き致命傷を与えるも、大将の爪を心臓に突き立てられて封印された。
なお、楓が犬の大将について知っていた理由は「60年前とかなり最近に没した妖怪だから」と言うことで整合性は取れる。
犬の大将との戦い(アニメ版)
本編から200年前、映画
犬夜叉 天下覇道の剣と同時期、戦闘理由は力試しなのか世の平定を求めていた大将が東国を守る為だったのかは不明。
鉄砕牙も叢雲牙も使わなかったか、邪魔が入らない一対一の戦いだったのか等、戦いの仔細も定かではない。
ただ、死神鬼との戦いからそう間をおかずに竜骨精と交戦したことは、大将が消耗して死期を早めた一因として描かれている。
こちらでも真の姿で戦った大将に致命傷を与えるが、爪で封印される。大将は致命傷を受けながらもしばらく生きていたが、傷が治らず余命を悟っていた。
大将はその後、妻十六夜を守るべく刹那猛丸と戦い命を落とすわけだが、既に大将は瀕死であった為、死に追いやったのは猛丸では無く竜骨精である。
戦闘能力
「くく……これだけか? 小僧……」
弥勒達の見立てでは、「(
殺生丸と遭遇した後でも)これまで感じた事のない強大な妖気」と評する膨大な妖力を保有する。
口から放つ雷球と牙による噛み付き、白銀(アニメでは紫色)に輝く
鋼より硬い肉体を活かした肉弾戦を得意とする。
またその牙には毒牙があるようで(犬夜叉の一族の傷の再生を阻害するのは蛾天丸や殺生丸の毒爪など
毒によるものなので)、大将は竜骨精の毒牙で脇腹と右頭部を貫かれ致命傷を受けた模様。
上述の通り瞬発力は控え目なだけに攻撃を度々喰らい、吹っ飛ばされることもあるが、その堅牢さが脅威的。
アニメでは妖怪化した犬夜叉が一方的に爪で表皮を裂き互角以上と言って良い健闘ぶりを発揮していた独自描写があった。
だが、犬夜叉が理性を取り戻した後は、原作とアニメいずれの媒体でも、その尋常でない硬さでもって風の傷の直撃も掠り傷一つつかずに受け切った。
加えて、例えその表皮を突破し心臓を貫こうとも動きは鈍らず、バラバラにされない限りは動き続けるという。
犬の大将との戦いの経緯や顛末は、仔細は不明である。
あの世とこの世の境目にある大将の亡骸は真の姿かつ右の脇腹を貫かれ頭部に傷があり、
さらに竜骨精も爪を突き立てられて封印されていた為、経緯はどうあれ最後には真の姿で戦ったのは確定である。
作中の
刀々斎は
「犬夜叉よ、変化したまま竜骨精と戦えば命は助かるかもしれん」
「妖怪化した犬夜叉が竜骨精を倒したら次はわしらの番だ」
と述べて退却しようとしており、妖怪化した犬夜叉を含め犬の親子三人ならば素手の殴り合いでも渡り合えるようである。
ただしアニメにおいては、「竜骨精は爆流波でしか倒せん」とも言っており、実際問題、上記の頑強さを誇る竜骨精を妖怪犬夜叉が爪だけで倒せるのかは怪しい。
余談
上述の言動やアニメの描写を考慮に入れつつ整理すると、妖怪犬夜叉の戦闘力は素手の殺生丸と知能や毒を除けばほぼ互角であることから、大将が素手で闘ったと仮定すると、
殺生丸(素手)≧妖怪犬夜叉>竜骨精>犬の大将(真の姿)
となってしまい、
矛盾が生じる。
一切言及されていないので少々考え難いが、心臓部に開いたままの傷が原因で竜骨精の耐久力や妖力が衰えて弱体化していたと仮定したら、
竜骨精(全盛期)>犬の大将(真の姿)>殺生丸(素手)≧妖怪犬夜叉>竜骨精(復活後)となる。
殺生丸は爆砕牙を手に入れた最終盤の頃にようやく父たる犬の大将を超えたと言及されているので、一応矛盾しなくなるが、
「西国を統べる責務を忘れて素手縛りで実質相討ち、って間抜け過ぎはしないか」
という話でもあるので、少々苦しい。
ただし、叢雲牙や冥道斬月波を考慮に入れなければ、鉄砕牙をもってしても勝利出来なかった理由は説明がつく。
爆流破は「相手の妖力、および繰り出した技が強ければ強い程に威力が上がる技」であるが、
仮に竜骨精が爆流破を警戒して、低威力の小技のみで慎重に攻め立てていたならば、犬夜叉が竜骨精に傷を与えられる手段は皆無になって万策尽きていた。
竜骨精はさっさと犬夜叉に止めを刺す為に、竜骨精自身をもバラバラにできる強烈な一撃を見舞って敗北を喫してしまった。
だがそれは、犬夜叉のことを妖力は低い半妖だと見下して警戒を怠り、立ち回りが雑になったが故。
これが犬の大将や、何らかの手段で鉄砕牙を扱えるようにした殺生丸が相手だったなら、その力量を警戒して慎重に立ち回り、勝負の顛末はまた違うものになっていただろう。
追記・修正をお願いします。
- ワイド版で作者の高橋留美子が大将はあくまで腕試しで鉄砕牙を使わずに真の姿で竜骨精に挑んだと名言してるのになんで爆流波で倒さない?矛盾だと今だ言ってる人がいるんだよね -- 名無しさん (2021-05-29 22:37:11)
- ってことは、大将は腕試しで致命傷食らって死んだってこと? -- 名無しさん (2021-05-29 23:11:06)
- こいつが犬の大将の強さをややこしくしてる原因だと思う。(起き抜けだったにせよ)当時の犬夜叉に倒されるくらいの強さなのに大将は致命傷を食らう。けどこの時の犬夜叉よりも遥かに強いであろう終盤の殺生丸は死神鬼にまるで敵わず、その死神鬼は犬の大将に完敗して冥道残月破を奪われてる -- 名無しさん (2021-05-29 23:29:22)
- ↑だから竜骨精戦は真の姿での戦い、死神鬼戦は人間体で鉄砕牙を使用しての戦いなんだから何の矛盾も無い -- 名無しさん (2021-05-29 23:57:10)
- 矛盾ないっちゃないけどなんで真の姿のほうが弱いんだ… -- 名無しさん (2021-05-30 00:26:09)
- 腕試しとは言われているが、真の姿で挑んだかは明言されていたか?というか、武具を封印して挑んで瀕死の重傷を負うのもまた間抜け過ぎるが -- 名無しさん (2021-05-30 00:49:38)
- ↑2 相性の問題とかあるんじゃない?というか殺生丸も原作最終版だと真の姿よりも刀使った方が強いだろうし -- 名無しさん (2021-05-30 00:53:39)
- 原作では本編の10年前って犬夜叉が封印されてる時間考えてなかった感じ? -- 名無しさん (2021-05-30 00:57:37)
- ???「(真の姿ってもまぁ犬だし、殺生丸様もあの時はあまり賢そうではなかったし…割と本当に間抜けかもしれぬ…)」 -- 名無しさん (2021-05-30 05:03:36)
- 永い封印による妖力弱化+寝起き+犬夜叉を舐め腐った傲慢さが敗因かなーと。それでも奈落や殺生丸以上の妖気だし、犬の大将と同じ枠内に居るだけはある -- 名無しさん (2021-05-30 11:47:35)
- 腕試しで死んだといえば間抜け臭いけど、剣心対斎藤のようなヒートアップしすぎたからだろな -- 名無しさん (2021-05-30 17:24:39)
- よくよく考えたら、殺生丸が無茶苦茶拗れたのも犬の大将がちゃんと説明しなかったからだし、「責務を忘れて素手縛りで致命傷負った間抜け」って大将らしい気がしてきた。 -- 名無しさん (2021-05-30 18:00:04)
最終更新:2025年04月18日 01:51