弥勒(犬夜叉)

登録日:2020/05/27 (水) 01:03:10
更新日:2020/06/27 Sat 23:52:15
所要時間:約 5 分で読めます






私の名は弥勒……法力にて人助けをしております。



出典:犬夜叉完結編、12話「珊瑚の想い 弥勒の覚悟」、読売テレビ、小学館、サンライズ、
2009年10月3日~2010年3月29日まで放送、© 高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2009

概要

『弥勒』とは『犬夜叉』の登場人物。

CV:辻谷耕史、
  高橋理恵子(幼少期28話)、高城元気(幼少期100話)、斎藤千和(幼少期22話(完結編))


物腰が柔らかく礼儀を弁えており、敬語で話す法師。18歳。
また僧侶のためこの時代には珍しく読み書きができ、後述のせいで特定の寺に所属せず妖怪退治の旅をしている。
一見すればイケメンだわ性格もいい僧侶の鑑なのだが、その実態は女好きかつ粗暴な性格の不良坊主。
登場時など妖怪退治のために家の者を追い出した後金目の物を奪ったり、
最終回では妖怪退治のための護符一枚で米一俵を報酬として貰う等、アコギな商売をしている。
一応金持ちを狙う、弥勒の子供が生まれる等の事情もあるが、少なくともまっとうな僧侶ではない。
八衛門狸という狸の妖怪を子分のようにコキ使っているが、彼には素の態度をよく見せておイタをした際は容赦なく罵詈雑言と共にボコる。

特に女好きは祖父から受け継いだ筋金入りのもので、女をみれば手をとって 「私の子を産んで下さらぬか」 と迫るわ、尻を撫でるわとセクハラ三昧。
ただしこれは生来の女好きの他にも、後述のせいで長生き出来ないので、早く子供を残さなくてはいけないという切羽詰まった事情もある。

しかし表面上の顔は良い事と教養に優れている事、何より法師という立場自体民衆からの支持が高い事から、主に人里において犬夜叉一行の交渉役を務めている。
特に犬夜叉一行は子供とはいえモノホンの妖怪に口より先に手が出る半妖、
セーラー服という異質な物を着た女など、傍から見れば不審者過ぎる一行なので、弥勒がいないと色々成り立たないのだ。
一行が人里で立派な寝床と食事とおもてなしを受けられるのは、弥勒のおかげなのである。勿論、美女によるおもてなしもそれとなく、だが強く希望する。
また、女好きではあるものの、この手のキャラにありがちな女好きが原因で見境なく行動した結果のポカをすることはほとんどない。
キチンと本質を見抜いて対処したりする冷静さも持ち合わせているのである。


弥勒が妖怪退治のために旅をし、旅先で出会う女にセクハラをする理由、それは『風穴』の呪いにあった。
50年ほど前に活躍していた弥勒の祖父・弥萢は、当時生まれたばかりの奈落と神久夜という半妖たちと三つ巴の戦いをしていた。
奈落と幾度ともなく戦っていた祖父だったが、ある時奈落は美女の姿で現れる。
弥勒の祖父は大変な法力の持ち主だったが、孫と同じくスケベだったため隙をつかれて封印の札ごと右手を貫かれ、『風穴』という呪いが生じてしまった。
風穴は周囲の物をなんでも飲み込むブラックホールだが、数珠で封印していても徐々に広がっており、
何もしなくとも20前半で風穴に飲み込まれ死んでしまうという恐ろしいモノだった。

実際弥勒の父も弥勒の前で風穴に飲み込まれ、映画では風穴をコピーした瑠璃も死んでいる。
この呪いを解くためには奈落を倒さねばならず、弥勒は呪いを解くために旅をしていたのだ。
そしてこの奈落が犬夜叉一行の宿敵と判明したため、彼らに同行している。


珊瑚とは仲が良く、事あるごとに尻を撫でている。
当初は普通に嫌われていたが、旅の途中に相思相愛の関係になった。
のはずなのだが、何故かスケベの弥勒は珊瑚の気持ちに向き合おうとせず宙ぶらりんの関係に。
実は弥勒は珊瑚を本当に愛しているからこそ、もう間もなく死んでしまう自分の事で悲しんでほしくなかったし、風穴付きの子供だって産んでほしくなかった。
だから珊瑚には自分以外の男と幸せになってもらいたかったのである。
じゃあ、行きずりの女に子供を産んで欲しいと言っていたのは?ということになるが、行きずりの女にならお互い愛がないので、いいのだろう。

しかし中盤自分の気持ちと向き合い、珊瑚に奈落を倒し無事だったら一緒になろうとプロポーズをした。
その際、珊瑚に「もう浮気はしないよね?」と言われたが答えられなかった。実際後日、七宝に身代わりさせて自分はナンパに行こうとしている。

最終回では珊瑚と結ばれ、三児の父親になっている。


戦闘

法師なので法力を使った戦闘をする他、法師の癖に身体能力が高くオーパーツの自転車を初見で乗りこなし、錫杖で鉄砕牙とも渡り合う。
法力レベルは5段階評価で3とまぁまぁであり、札を使って妖怪の洗脳を解いたり、結界を張ったりするが、いずれも他キャラのものと比べるとかなり弱い。
しかし、そもそも法力は妖力や霊力とは違い生まれつきのものではなく、仏門に入って日々修行することで会得する力である。
まだまだ若い弥勒がこの年の時点で法力レベルが3なのは驚異的であり、
煩悩を捨て人生を仏門に捧げれば白心上人クラスも夢ではないかもしれない(弥勒が煩悩を捨てるとか無理だろうが)


  • 風穴
弥勒の右手にある『あらゆる物を飲み込む』呪い。普段は法力で封印されている。
普段から少しずつ広がっているが、この風穴を使う、あるいは穴の端に傷がつくなどをすれば普段以上の速度で広がる。最後は広がり過ぎた風穴に所有者が飲まれる。
何もしなくとも20前半位、使い過ぎた終盤の弥勒は18歳の時点で飲み込まれる寸前。
作中では上述した弥勒の父や、映画で瑠璃が何も考えず風穴をいたずらに広げた為弥勒の前で飲み込まれた。

そのブラックホールのような吸引力で風穴以上の大きさ・重さの物すら飲み込む。
その力は作中トップクラスであり、人間キャラ最強の白心上人ですら結界で風穴を防ぎきれず、勝ち目がないと判断して逃げる事しかできなかったほどである。
それもそのはず。その吸引力は700㎏以上にも相当するのだから。
吸い込む以外にもこの吸引力を利用し軌道をそらしたりといった使い方も出来る。ドラマCDでは、出力を調整できるらしい描写がある。

これは風穴を生み出した奈落ですら例外ではなく、そのため奈落は最猛勝(毒虫)を出すことで凌いでいる。
実は風穴は飲み込んだものの影響を受けないが、瘴気だけは例外であり、弥勒の体を蝕んでしまう。
つまり風穴を使用するだけで寿命が減るのに、瘴気を吸うと風穴関係なく肉体の寿命が減ってしまう。
なので、

弥勒「風穴!」

最猛勝「ブーン♪」

一行の誰か「あれは、奈落の毒虫!?」

弥勒「くっ!(風穴をしまう)」

これが犬夜叉のテンプレと化してしまった。
逆に言えば弥勒が瘴気を気にせずに風穴を使っていれば、序盤の時点で奈落は倒せたのである。
しかし弥勒を責めてはいけない。瘴気を吸うと滅茶苦茶痛いし、そもそも弥勒は風穴を消し寿命を延ばすことが目的なのだから。
奈落も弥勒がなりふり構わないと見れば相応の反撃をするだろうし、完全に吸い込む前に弥勒が毒でぶっ倒れてどの道吸収できず……だってありえるだろう。


それでも真にひっ迫した状況などでは瘴気を気にせず吸おうとするのだが、その度に仲間達に止められている、あるいは途中でダウンしてしまったりする。


序盤、女に化けて襲ってきた妖怪を吸い込んだ際にその刃で風穴が広がってしまい、
終盤吸い過ぎた瘴気のせいで弥勒の体は限界に近付いており、風穴を使うどころではない事態となった。
そんな時、薬老毒仙から薬をもらい、瘴気の痛みが効かない体となった。
しかし、あくまで瘴気を無効化するでも蓄積した瘴気を消すでもなく、痛みが消えるだけ。ようは超強力な痛み止めをもらっただけである。
これによって瘴気の痛みを気にせずに風穴を使えるが、瘴気は確実に体を滅びに向かわせている。
最終盤、奈落をも上回る猛毒を持つ曲霊を吸い込み、痛みを感じていない筈にも拘わらず吐血して瞬く間に昏倒してしまい*1
桔梗の看病で一命はとりとめたが封印していても風切り音が聞こえる程風穴が広がってしまい、あと数回使えば呑み込まれてしまう状態にまで追い込まれた。

最終決戦で奈落に致命傷を与えたことで風穴の呪いが弱まったためか、(呪いが完全に解ける僅かな間ではあるが)再び普通に使えるようになった。



追記・修正は右手に風穴がある方がお願いします。

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