登録日:2011/11/21(月) 22:16:05
更新日:2024/10/12 Sat 03:26:18
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「いしのまき」と読む。
「いしまき」ではない。更迭されたとある大臣は震災復興担当でありながら三度も読み間違えたがな。
宮城県の中では、仙台や松島、
気仙沼の方が知名度が高いかもしれないが、宮城の市では仙台に次ぐ人口を擁する。
<歴史>
元々は漁村だったが、
伊達政宗が海外との貿易と通商を計画し、石巻を国際貿易港として整備した。
実現はしなかったが、石巻は港として栄えることになる。
<産業>
漁業、造船、製紙等。
全国でも有数の水産都市であり、カキの養殖は石巻が開発した。
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石巻魚市場 |
かつての震災で被災し全壊、その後に再建された石巻魚市場。
以前から「東洋一」や「世界最大規模」などと言われていたが明確な裏付けはなかった。
再建後の石巻魚市場の長さは875.47メートルとなった(これは震災前の石巻魚市場の654メートルよりも約220メートル長くなっている)
そして、石巻魚市場はある記録を持っている。
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longest fish marketとしての石巻漁港 |
石巻魚市場は世界一長い魚市場として2021年9月21日にギネス記録に登録されている。
魚市場の全長875.47メートルがギネス記録として登録されているが、
実際に文字だけで875.47メートルというとよくわからないため、宮城県に関係のあるもので例えると
宮城県の応援ポケモンである ラプラス(ポケモン)が 横一列に218匹も並ぶことができるのだ。(これはラプラスの横幅を4メートルと仮定した場合である)
震災からの復興を表すシンボルでもあり、石巻振興のシンボルでもある石巻魚市場。かつて「東洋一」や「世界最大規模」と言われたが裏付けがないといわれていた。しかし、ギネス記録に登録されたことにより名実ともに「世界最大規模」と呼ばれる日が来るのはそう遠くないのかもしれない。復興というのは今も終わっていないのである。
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観光地としての側面も持っている。
<グルメ>
沖合には世界三大漁場と名高い三陸金華山沖漁場があり、そこから揚がる豊富な海の幸のほか、石巻焼きそばがご当地グルメとして有名。
ちょっと太めの麺の歯ごたえがどこか懐かしい味わいだ。茶色い麺は初めて見たら驚くかもしれないが、石巻では
給食でも普通に出る極めてポピュラーなものである。
元祖の石巻焼きそばを食べたいのなら駅前の藤や食堂がオススメ。あくまで「元祖」なのでシンプルなもの。
他の店では海産物を加えた豪華なもの等もあるので一軒だけで判断せず、色々と巡ってみよう。
<震災>
東日本大震災により、甚大な被害を受けた。
市街地のほぼ全域が浸水。前述の主たる産業がいずれも海の側に施設があることもあり、壊滅的な状況下にあった。
復旧が進み、主たる産業が賑わいを取り戻した。生々しい爪痕が残っている場所は震災遺構として保存されていて見学が可能、震災や津波が起こした爪痕の写真などは津波復興記念公園内に伝承館で見ることができる。
<観光>
宮城県出身であり
仮面ライダーの生みの親である石ノ森章太郎の協力を経て漫画のまちとしての街造りに取り組んでいる。
駅周辺には石ノ森章太郎のキャラクターの像があちこちにが建っており、石ノ森漫画館という建物もある。
また、フェリーで約40分の沖合に浮かぶ田代島は猫が人口よりも多いとされる猫の島として知られている。
餌やり禁止(※2019年現在)などのマナーをちゃんと守り、住んでいる方々に迷惑をかけないようにして楽しくニャンコと触れ合おう。
<石ノ森漫画館>
ベレー帽のような形をした建物。中には、みやげもの売り場や漫画の展示コーナーがある。
三階は大量の漫画本が置いてあり、読むことができ、作品は古いがアニメも鑑賞できる。
無料の漫画喫茶のようになっている。
『
ジョジョの奇妙な冒険』や『
忍ペンまん丸』といった、作者が宮城県出身の漫画は目立つように展示してある。
絶版となった貴重な漫画も所蔵している。
東日本大震災で津波が直撃したが、建物は残っており、翌年2012年の11月から入館が再開された。
<ご当地ヒーロー>
シージェッター海斗というヒーローがいる。漫画のまちということで非常に力が入っている。詳細は項目へ。
<鉄道>
JR
仙石線・
石巻線が通っている。詳細は項目へ。
石巻市内の区間は2013年3月16日までに復旧したが、他の区間が長らく復旧できないままでいた。
2015年3月21日に石巻線が全線復旧、5月30日には仙石線も復旧した。
<大学>
石巻専修大学がある。
震災の際に避難所となり、千人以上の被災者を受け入れた。その後はボランティアの拠点となっていた。
全国からボランティアが来てくれた為、グラウンド一面がテントで埋まった。
私立の大学でありながら、施設の一部を合同庁舎やボランティアセンターとして貸し出している。
<祭り>
石巻川開き祭り。
江戸時代に北上川河口部の改修を行い、石巻発展の礎を築いた川村孫兵衛の偉業を讃えるとともに、
海難事故、水難事故によって亡くなった英霊を供養するために行われる祭りである。
毎年8月1日と2日に行われる。
商店街には出店が並び、花火大会やパレードがおこなわれる。
震災の影響により中止という話が出たが、規模を縮小しながらも例年通り実施した。
<図書館>
海に近いが、高台にあったため津波を免れた。
結構自重せず、やたらBLの小説があったりする。
<その他>
珍しい施設ではライフル射撃場がある。石巻で日本選手権が開催される予定だったが、大会の二日前に震災が発生してしまった。
パチンコ店とゲームセンターがかなり多い。二つがセットになっているような所も少なくない。
詳細は伏せるが、北斗やゴルゴ13、Fate等の古くて希少な
ゲーム、癖のあるゲームを置いている味のある店舗がある。
<アニヲタ的な情報>
●シーガル
東北に展開するゲームショップのチェーン店。
かつて石巻周辺で唯一と言っていいエロゲー、
同人ゲームが購入できた店。
石巻店は津波を受け、建物が損壊。休業していたが、移転し営業を再開している。2022年に2度目の移転をしており、2022年11月より2度目の移転先での営業を再開している。
一時期、エロゲーの売り場には各メーカーさんから贈られた、営業再開を祝福するメッセージ、励ましのメッセージが載せられた美麗なイラストが飾られていた。
シーガルのHPで見られるので一見の価値あり。
このシーガルでしか手に入らない、限定品の特典テレカも存在する。要チェックだ。
現在では
プラモデルも取り扱っていて、カードゲームのスペースもある。
追記・修正はいずのまぎにおいでなぃんして海産物や石巻焼きそばなどのうまいもんをけしてはらくっついてからお願いします。
- 震災前の人口が約15万人。市内の津波の犠牲者が3972人。2.5%の人口が減ったと考えると甚大な被害。 -- 名無しさん (2019-03-11 15:39:12)
- 相談所に報告のあった違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2022-06-12 19:01:00)
最終更新:2024年10月12日 03:26