悪魔城ドラキュラ(SFC)

登録日:2010/02/07 Sun 11:16:26
更新日:2025/04/03 Thu 18:20:10
所要時間:約 16 分で読めます





スーパーファミコン版『悪魔城ドラキュラ』(Super Castlevania Ⅳ)は、コナミから1991年10月31日に発売されたアクションゲーム。
SFC初期に誕生した神ゲーの一つと言われる。

任天堂のバーチャルコンソールでも絶賛配信中。
海外タイトルからも解るように、1986年に発売された元祖『悪魔城ドラキュラ』(Castlevania)の流れを汲む作品となっており、ファミコン時代の三部作の雰囲気やゲーム性を引き継ぎつつ、新ハードであるSFCの特性を活かしてパワーアップさせた内容となっている。

ストーリー自体は初代『悪魔城ドラキュラ』のリメイクとなっており、アーケード版のような独自のアレンジも少なく、純粋に世界観のスケールアップがされただけの内容となっているのが特徴である。

【概要】


【物語】


【登場人物】


■シモン・ベルモンド
先祖伝来の鞭を持ち、悪魔城に乗り込むベルモンド一族の末裔たる若者。
後続シリーズの主人公から見ると絵柄の関係で思いっきりオサーンに見えるが青年である。
前述の様に今作の(ヴァンパイアキラー)の性能は歴代シリーズ中で最も高く、本作では十字キーとの組み合わせにり、ジャンプ中の下方向キーを含めて8方向に打ち分けることが可能となっている。
また、ボタンを押したままにして鞭を垂らすことも可能で、この状態を利用して鞭を振り回したり、垂らしたままで盾の様にする事も可能。
特に上方向への攻撃の利便性は計り知れず、余りに強力過ぎて代表的なサブウェポンである斧の存在意義をほぼ奪ってしまっている。
これにより、空中を飛ぶ敵や連続で飛んで来る弾への対応が容易になっており、FC時代には数多のプレイヤーの命を奪った、カラスやメデューサヘッドの様な厄介な軌道を描いて飛んで来る敵も攻略の鬼門ではなくなった。
この、自由性の高い鞭を利用した本作独自の要素としては、フックの付いた蝙蝠にぶら下がれると云う海腹川背のようなアクションがあり、ぶら下がった状態で方向キーを左右に入れてターザンの様に移動する事が出来る。
攻略そのものに直結する部分は難易度が抑えられているが、この鞭移動を極めていないと到達できないエリアも一部に存在する。

【アイテム・サブウェポン】



【モンスター】

シモンの行く手を阻む魔物。
元祖FC版や三部作に登場したモンスターが多いが、差別表現等への配慮から名称や見た目が若干の変更を受けたものも。
FC版と違い流石に攻撃力は一律ではないが、後半ステージからは耐久力が増し、一撃で倒せなくなる敵が増えてくる。

■スケルトン系
  • スケルトン:一定距離を取りつつ突進してくる
  • 骨投げスケルトン:骨を投げてくる
  • ムチスケルトン:ムチで攻撃してくる(今回はシモン自身と相対するためか名前が『悪魔城伝説』の“死門”ではない)
  • レッドスケルトン:倒しても一定時間で復活する
  • フライングスケルトン:盾を持ち、大きく上下にふらつきながら飛んで来る。盾を持ってはいるが正面から倒せない訳ではない
  • フェンシングゾンビ:自分の頭を小脇に抱えたデュラハン状態でレイピアで攻撃してくる
  • スカルナイト:剣で攻撃してくる。フェンシングゾンビに似ているが鎧を着ている為に耐久力が高い
  • ボカ:背景から出現して棍棒で殴ってくる
  • グエ:背景から出現して逆さま状態で襲ってくる
  • ホワイトドラゴン:白骨化した竜。耐久力が高く炎を吐く
  • 骨柱:魔物の頭蓋骨が重なっている。向いている方向に炎を吐く

■アーマー系
  • ヨロイ騎士:槍を持っており、下から突いてくる
  • アーマー:一定距離を保ちつつ、斧を上下に投げてくる

■生物系
  • グールラビット:ぴょんぴょんと跳ねながら襲いかかってくる*4
  • コロチェン:時折大ジャンプする蛙
  • 馬の生首:緩急の付いた動きで飛んで来る
  • 針トカゲ:アルマジロの様に丸まって突進してくる
  • 半魚人:水面から飛び出してくる他、顔だけ出した状態で水鉄砲で攻撃してくる。出現ステージは狭い足場が続くので、水鉄砲や半魚人そのものに引っ掛からないように注意

■人体の部分系
  • 壁から出てくる手:ダメージは受けないが背景からシモンを掴んで動きを止めてくる
  • ゴーストハンド:フラフラと飛んで来てハートを奪う
  • 引っ張る手:地面からシモンを掴んでくる。ダメージは受けないが他のモンスターの攻撃に注意
  • ビッグアイ:ゆっくり飛んで来て毒の涙を流す。時折体当たりをしてくる

■植物系
  • ウネ:シモンが近づくと沸き上がる
  • 葉男:背景から突然現れる
  • ケセランパサラン:足場をぐるぐると回っている。耐久力が異常に高く、倒すことも出来るが障害物扱いなので基本的には倒す必要が無い
  • 木:木人間。背景から突き出すように出現する。グエの反対バージョンに見えるが種族が違う

■亡霊系
  • 透明幽体:不定形で虹色。ゆっくりと床や天井でバウンドする
  • 亡霊:染み出す様に出現してシモンにゆっくりと向かってくる
  • 亡霊男:執事の幽霊。近づくと突進してくる
  • 亡霊女:メイドの幽霊。近づくと大きく飛び上がってから画面下に回り込む
  • 亡霊ダンサー:招待客の幽霊。高速で画面(モニター)の表示位置の限界点の上下でバウンドする

■犬系
  • キャンドルハンター:フラフラと走ってきて蝋燭を壊す
  • 老人と犬:ステージ6-2の隠し部屋のみに出現する。犬を倒すと老人も消滅する
  • ゾンビ犬:掛け声と共に突進してくる。FC版の黒ヒョウに相当するが、こちらは倒しても復活する

■蛇系
  • メデューサヘッド:上下に放物線を描いて飛んで来る。今回は鞭を垂らせたりその状態で振り回せるので動きを捉えやすくはなっているが、それでも耐久力の上がった後半戦では突破してきたり足場が悪いステージに配置されているのは厄介
  • スネグス:蛇の塊。近づくと落ちてくる

■虫系
  • クモ:上から糸で降りてきて子グモを吐く
  • ゲゲ:一度しか登場しないムカデの様な怪物。這う時の固有のSEで驚かされるかも。一応は倒せるが耐久力が高いのと普通に通過するだけでスルーできることが殆どなので無視する方が早い

■コウモリ系
  • バットン:正面からフラフラと飛んで来る
  • バットン2:背景に溶け込んでおり、近づくと高速で突進してくる。敵を一撃で倒せなくなる後半面では狭い足場との組み合わせでダメージを受けたついでに落下死することもあるので侮れない
  • オギデラン:蝙蝠人間。フラフラと飛んで来る他、横軸が合うと反転してくる

■鳥系
  • カラス:FC版以上に読み難い軌道で飛んで来る(…FC板での鬼門の1つ……だったが、今回は鞭を適当に振り回してるだけで対処可能)
  • ハーピー:グールラビットを輸送してくる。羽音と姿が怖い。出てきてから直ぐに倒せないと左右から次々と後続が出現するという無限湧きのような状態となってしまうのが特徴で、結果的に一匹でも厄介なグールラビットを大量に運ばれる=瞬殺される羽目にもなるので注意

■物品系
  • 本:フワフワと羽ばたいた後、シモンが近づくと突進してくる
  • 食人棺桶:シモンが通りすぎると突進してくる
  • テーブルと椅子:近づくと突進してくる

■ゾンビ系
  • 地面ゾンビ:地中から出現して突進してくる
  • ゾンビ:突進してくる

■岩系
  • キッガー:攻撃される度に分裂を繰り返し小さくなる
  • レンガドール:背景から突然出現する

【各ステージ&ボス】




追記修正は悪魔城に突入してからお願いします。

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  • 1991年
最終更新:2025年04月03日 18:20

*1 ※2はフィールド曲

*2 ※『Vampire killer』については『悪魔城伝説』で、『Bloody tears』はAC版でアレンジ使用されており、元々人気の高い曲であった。

*3 ※最初のステージの曲であるのに加え、ラスボス戦で後半戦に突入する際に再度流れる。

*4 原作FC版の“せむし男”が配慮により名称・姿を変えられたモンスター。