シモン・ベルモンド

登録日:2024/09/08 Sun 23:49:02
更新日:2024/12/18 Wed 14:27:29
所要時間:約 12 分で読めます





この鞭を持つ男として、負けられるはずがない


シモン・ベルモンド(Simon Belmont)は、コナミから発売されている『悪魔城(Castlevania)』シリーズの登場人物。
1669年生まれであり、17世紀の人間である。

記念すべき初代主人公であり、シリーズでも最多の出演・客演数を誇る。

海外(北米・欧州)版では発音の都合上サイモン・ベルモントという名前になっている。


✝概要✝

先祖から受け継いだヴァンパイアキラー(呪われし聖鞭)を手に、自分達も人外と恐れられつつも人間達を魔物達から守ってきたベルモンド一族の末裔たる若者。
英雄クリストファーを先祖に持つ一族の直系であり、歴史の影に埋もれていた“ベルモンド”の名を再び世に知らしめることになった人物でもある。

その活躍から、後世では“最も高名なベルモンド”や、その強さを讃えて“最も鞭の扱いに長けたベルモンド”とも呼ばれる一族でも屈指の勇者である。

前述のように、シリーズに限っても最多の出演回数を誇るが、正史的には1691年に発生したドラキュラ伯爵の復活(『悪魔城ドラキュラ』)と、1698年に7年の呪いに耐えてきた後に辛うじて生き延びていた伯爵を再封印する(『ドラキュラⅡ 呪いの封印』)まで……が、シモンの公式での冒険の記録となる。

その他の主人公を務めるシリーズ作品も多数存在しているが、メタ的に言ってしまえばこれらのほぼ全てが偉大なる始祖であるファミコン版『悪魔城ドラキュラ』のリメイク作品であるという事情のためで、微妙に設定が違っている場合はあるが媒体を変えつつも最初の冒険が幾度も描かれているということである。

基本デザインは踏襲されているが、昔のゲームらしくタイトル毎に微妙では留まらないレベルでデザインも違っているので迚も同一人物には見えないことも。

ファミコン版『悪魔城ドラキュラ』から、最後発のX68000板『悪魔城ドラキュラ』までは、往年の中世怪奇映画をオマージュしたメインビジュアルに併せ、革鎧を装備した厳つく筋骨隆々な男性として描かれており、一応は此れが基本デザイン。

前述のように、当時は(『悪魔城ドラキュラ』シリーズに限らず)シリーズ作品であってもタイトル毎にガラリとデザインが変わるなんてことはザラだったためか、シモンもタイトル毎に革鎧の色や装備品、挙げ句には髪色まで違っていたりとデザインが安定していなかった。
この辺の細かなデザインの違いの解説は後述の出演タイトルでの活動に回す。

以降は、シリーズそのものが純粋なアクションゲームから探索型ゲームに変わりデザインも昔の怪奇映画風のデザインから小島文美による耽美なデザインに変更される等したこともあってかタイトル毎にシモンもガラリと姿を変えていくことに……。
が、流石に違和感と否定意見が多かったのか、スマホゲーム『Grimoire of Souls』以降は、小島文美デザインでも昔のシモンのイメージを踏襲した姿で登場している。

テーマBGMは「Vampire Killer」とされているが、本シリーズは伝統的に「最初のステージ(エリア)BGMがその作品の主人公のテーマ」と見做す向きがあり、これを踏襲すると「Bloody Tears」と「シモン・ベルモンドのテーマ」が加わり、シモンのみテーマBGMが3種類も存在する事になる。

尚、FC版3部作ではシモン以前の時代が舞台の『悪魔城伝説』のみ登場していないが、その代わりというか何なのか“死門”というムチを装備したスケルトンが敵として登場している*1*2

初代主人公としてシリーズの路線が変わりつつも依然として顔役として扱われ続けており、後のシリーズでの活躍が描かれるようになった事で「ベルモンド・サーガの中興の祖」的な立ち位置となった。

✝登場タイトル✝(右側は海外版のタイトル名)


悪魔城ドラキュラ(Castlevania)

1986年9月発売。
記念すべき初代となるファミコン・ディスクシステム版『悪魔城ドラキュラ』であり、シモンの初登場作品。
この当時でも古めかしくも懐かしいホラー映画スタイルのアクションで、ドラキュラ以下、西洋のモンスター(妖怪)達を鞭でしばき倒していくゲーム性が大受けしてヒット作となった。
ステージ1を飾る“Vampire Killer”をはじめとする各種の楽曲も人気となり以降のシリーズでも幾度も使用されている。
ディスクシステムの第1弾ソフトという意味でも歴史的な意義のあるソフトであり、難易度の高さの反面アクションゲームとしては珍しい途中セーブ機能が実装されていた。
尚、当時を代表する名作タイトルの一つとあってか移植の機会に恵まれていたり配信されている媒体の数も多く、FC版の時点でも、後にセーブ機能は廃したもののイージーモードが追加されたカートリッジ版が発売されている。

✝今回のシモンさん✝

パッケージイラストでは後ろ姿のみだが、筋骨隆々で茶髪(金髪)の長髪で茶色の革鎧を纒っている。
腰には剣もぶら下げているが、主人公のメイン武器が“”というのは当時としては斬新だったのだとか。*3
鞭の他にもサブウエポンとしてナイフ・聖水・クロス懐中時計を使用可能。
この仕様は以降の先祖や子孫にも共通したシリーズ伝統の仕様としても引き継がれていくことになる。
生年からすると21〜22歳の時の冒険であり、此れは他の同名異作でも同じだろう。
俗世から離れて生きていたようだが、一族の仇敵である魔王ドラキュラ伯爵の復活を知り、亡き父から引き継いだ呪われし聖鞭“ヴァンパイアキラー”を手に悪魔城に挑む。
余談だが、海外人気も高い本シリーズだがキリスト教圏では(最強武器扱いとはいえ)十字架を投げるなんてトンでもない!として、後にクロス弾を打つ様式になったり『ドラキュラ伝説II』の海外版ではクロス投げが出来なくなってたりと扱いが不安定になっていく。


■悪魔城ドラキュラ(Vampire Killer)

1986年10月発売。
此方はMSX2版『悪魔城ドラキュラ』であり、最初のパラレル作品。
コナミ初のMSX2参入ソフトでもある。
先に欧州地域にて発売された後に国内向けにもローカライズされたが北米地域では長らく遊ぶことが出来ないタイトルだった。
純粋なアクションゲームであったオリジナルとは違い、ハード性能による制限*4を逆手に取って既に探索型の要素が加えられており、マップ構造が複雑だったり脱出の為のアイテム収集を必要とするのが特徴。
地味にアーケード版に先駆けて最強武器が剣になっている。
ファミコン版とは違い移植の機会に恵まれていなかったが、2014年にWii U向けのダウンロードタイトル(バーチャルコンソール)として配信された。現在ではプロジェクトEGGに加入するとプレイ可能。

✝今回のシモンさん✝

メインビジュアルはファミコン版の流用。


悪魔城ドラキュラ(Haunted Castle)

1988年2月稼働開始。
此方はアーケード版『悪魔城ドラキュラ』であり、同名異作も既に2作目。
当時から最初から家庭用で発売されたタイトルでもなければアーケード→コンシューマーの流れが普通だったが、シリーズ人気からアーケードに逆輸入された。
……が、ゴールデン降格の如く色々と難のある内容*5となってしまい、ヒットには結びつかず割とマイナーなタイトルとなってしまった。
当時は遥かに家庭用ゲームより高性能だったアーケード用基板を用いたグラフィックやBGMは一定以上の評価を受けていたのだが……。
シモンの目的が結婚式でドラキュラに拐われた新妻(恋人)・セレナを救うためという、従来とは大きく違った設定なのもツッコミどころ。
だがGBAの「蒼月」シリーズで本作のBGMやオマージュが見受けられるなど、決してなかったことにはされていない。
2024年にリメイク版が発表され、「悪魔城ドラキュラ Haunted Castle Revisited」として「Castlevania Dominus Collection」に収録されている。こちらはアーケード版の難を解消しつつ大幅にリファインした完全新作ともいうべき内容。

✝今回のシモンさん✝

メインビジュアルは、またもやファミコン版の流用。一方、ゲーム内のシモンは青髪に緑っぽい黒色の革鎧と割と特徴的な配色となっている。
歩き方は腕を縮こませ腰を落とした独自のもので、そこから横薙ぎにメイン武器を振る。ジャンプやしゃがみは普通にできるが、自分も敵もデカいので回避にはあまり役に立たない。
Revisited版も同様だが、タイトル画面はファミコン版の色であることが明確な一方、ゲーム内は鎧がよりモノクロの黒っぽく、歩き方もリヒター・ベルモンドに近くなっている。

原作ではメイン武器が鞭→モーニングスター→剣と強化されるのだが、色々とツッコミが入ったためかRevisited版では鞭固定で2+1(時間制限&被ダメでも解除)段階という、『ドラキュラ伝説Rebirth』風の仕様になった。鞭の振り方もそちらに近く上にも当たり判定があるものの、Rebirthと異なり後ろには当たらない。
原作のサブウエポンは下に投げてダメージを与える松明と爆弾、前方へ飛ばすそして戻ってこないブーメラン、4つの弾を撃つクロス、そして敵の動きを止める懐中時計の5つ。ハートの消費量は懐中時計以外は1個、懐中時計のみ2個となっている。とはいえ厄介なランダム要素を避ける意味でも懐中時計一強であるが……。
Revisited版は爆弾と懐中時計が削除され、代わりにナイフと斧が追加された。続投のブーメランとクロスも性能が変更され、ブーメランは投擲後に自機へ戻るように(従来のクロスと同じ)、クロスはハート大幅消費&クールタイムありだが画面全体に1ダメージという、過去作のロザリオやSTGのボムのような性能になった。


悪魔城ドラキュラ(Super Castlevania Ⅳ)

1991年10月発売。
スーパーファミコン初の『悪魔城ドラキュラ』であり、同名異作の3作目。
海外版タイトルからも窺えるように続編、前日譚と来て今度はリメイクであり、この時点までのシリーズの決定版的なタイトルとして企画・開発されたのだと思われる。
実際、ゲームの方も企画に違わぬ内容となっており、難易度そのものは据え置きだが、操作性がFC版までどころか非探索系シリーズとしてはトップクラスに良くなっており、テクニックではカバーしきれない動きの不自由さも難易度に含まれてしまっていた理不尽さが改善されている。
特に魂斗羅バリの8方向打ち分け+垂らした状態の振り回し、特定のオブジェクトに引っ掛けるとワイヤー移動が可能になった鞭の便利さは余りに強すぎたので以降のシリーズでは引き継ぐのを見送られた・今作のサブウェポンの存在を喰っているとまで言われる程*6で、
本作でシモンは“最も鞭の扱いに長けたベルモンド”の定評を確固たる物としたことであろう。
FC版各タイトルの人気BGMを一気にアレンジ使用して採用したことによる“ドラキュラ三大名曲”の定番化や、初の主人公側のテーマ曲である“シモン・ベルモンドのテーマ”が登場したりと音楽面の評価も高い。

✝今回のシモンさん✝

日本語版パッケージでは茶髪で青い革鎧。
妙に老け顔。
海外版パッケージでは金髪に金色の鎧。
ゲーム中のグラフィックでは茶髪に深緑色の鎧。
パッケージのイメージイラストではワイヤーアクション中に剣を抜いているが、ゲーム中ではできない。残念。
鞭捌きの陰に隠れがちだが、しゃがみ移動という珍しいアクションも習得している。
またボタンの多いSFCというハードに移行した事で地味にサブウェポンがワンボタンで撃てるように変更され、操作方法の都合上不可能だった「サブウェポンのしゃがみ撃ち」も可能となっており*7
前述のしゃがみ移動と相俟って見た目以上に戦術的な動きができるようになっている。

悪魔城ドラキュラ/悪魔城年代記(Castlevania Chronicles)

1993年7月発売(『悪魔城年代記』は2001年5月発売)。
90年代前半に、その高額さから資金力、及び志の高いマニア御用達のマシンとなっていたものの当時の家庭用ハードとしては基板の直接購入を除けば最もアーケードに近いスペックのゲームを遊べたX68000にて発売された『悪魔城ドラキュラ』の同名異作シリーズの4作目。
スーパーファミコン版がFC版から続いた『悪魔城ドラキュラ』の集大成・正統進化とするのならば、此方はX68000のスペックを活かして果てしなく斜め上な方向に異常進化した、とも呼べる作品。
例えるならば、初代ファミコン版がメジャータイトルとなれないままに諸々のゲーム性を引き継いでハードだけ変わってったら……みたいな。
なので、ゲームとしてはSFC版は言うに及ばず、FC版最終作の『悪魔城伝説』と比べてもこっちのが遊び難いかもしれないレベル。
本作の発売から少し後にはPCエンジン(CD-ROM²)にて、以降の『悪魔城』シリーズの転換点の始まりとなった『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』が発売されており、そういう意味でも先祖返りしたかのような本作の方向性の逆行ぶりが目立つ。
ある意味、シリーズでは最もマニアックなタイトルとなっていた感すらあったものの、2001年に初代プレイステーションにて『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』のタイトルで移植版が発売。
上記の通り、原作は企画もゲーム性もシリーズ中でも相当に尖ったタイトルだった訳なのだが、発売された頃には、既にシリーズが『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』以降の耽美なダークファンタジーの世界に染まった後だったので、移植版である『悪魔城年代記』のメインビジュアルも小島文美による誰だお前なシモンが描かれて語り草となった。

✝今回のシモンさん✝

X68000版はファミコン版のビジュアルを引き継いでおり、茶髪(金髪)で茶色の革鎧。

悪魔城年代記版は前述のように小島文美による全く過去のイメージからかけ離れたビジュアルとなっており、赤髪の美青年で黒色の鎧を纏っている。……流石に違和感が大きすぎると判断されたのか移植版モードではシモンのモデルを切り替え可能という手間のかかる配慮がされている。
赤髪と、耽美とはいかないまでもイケメンの特徴は地味に後続作品にも引き継がれていたり。


■ドラキュラⅡ 呪いの封印(CastleVania Ⅱ:Simon's Quest)

1987年8月発売。
前作のヒットを受けて、再びディスクシステムにて発売されたシリーズ第2弾……だが、色々とハイブロウな仕様で賛否両論(否より)を巻き起こしたFC版第2作。
前述のように、正史でのシモンの最後の冒険と此の時点でのドラキュラとの決着を描く。
ある意味では後の主流となった探索型『悪魔城』シリーズの元祖……と呼べなくもないのだが、本作の時点ではゲーム性が練り込み不足にも程があるレベルであり、結果的に次回作『悪魔城伝説』からは初代の正統進化としての純粋なアクションゲームとなっていった。
とはいえ、本作を初出とするアイディア(ドラキュラの5つの遺骸、等)が後のシリーズにて復活していたりも。
特に、本作が初出となる問答無用の神BGM“血の涙(Bloody tears)”は“ドラキュラ三大名曲”の中でも特に人気の高い楽曲として知られている。
ゲーム開始直後、町から一歩踏み出した瞬間の感動は筆舌に尽くし難い。

✝今回のシモンさん✝

金髪で、本作のメインビジュアルのみ軽装の革鎧ではなく赤い重装鎧を着用。
鞭の強化は、革→茨(長さ以外の外見は変わらず)→鎖→分銅(鎖に棘鉄球が追加される)、の5段階。
サブウェポンは聖水(火は出ないが特定の地形を壊せる)、聖なる炎、短剣、銀のナイフ、金のナイフ、跳鉱石(地形に当たると跳ね返る鉱石)、ニンニク(設置して触れた敵にダメージ。ラスボスをハメ殺せる)、月桂樹の葉(一定時間無敵)、樫の木の杭(ドラキュラの遺骸が入った球を壊せる)と豊富。
またドラキュラの遺骸の1つ・あばら骨は装備する事で盾として使用可能。
説明書のビジュアルは「南斗聖拳使いそうなシモン」とか言われる事も。

本編では語られてはいないものの、これまでの時代では世間から嫌われ者であったベルモンド族が今作での村人との交流の後、世間からのベルモンド族のイメージが変わったとされている。村人の中に嘘つきが紛れているのは今までそういう事だったってわけかも。

キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲(Castlevania: Harmony of Dissonance)

2002年6月発売。
ゲームボーイアドバンスにて発売された探索型『悪魔城』シリーズ。
IGA初のオリジナル作品としてもネットミームと化す程の早解き動画ネタでも有名。
本編の主人公は彼の孫であるジュスト・ベルモンドとその友人マクシーム・キシンだが、クリア後に追加されるボスラッシュモードのゲストキャラクターとしてシモンを使用可能。
ファミコン版のデザインと性能を踏襲している分、攻撃力が圧倒的という特徴がある。

その為、浮遊のジュスト加速のマクシームに加えて、火力のシモンと呼ばれている。

悪魔城ドラキュラ ジャッジメント(Castlevania Judgment)

2008年11月発売。
Wiiにて発売された3D格闘ゲーム
筆頭キャラクターとなっており、ドラキュラを倒してから1年後という設定。
自らの力を証明する為に偉大なる先祖であるラルフ・C・ベルモンドを越えようとしている。

✝今回のシモンさん✝

年代記版を踏襲してか赤髪で黒いレザー風のコスチューム(短パン)姿。
デザイナー(漫画家の小畑健)の都合から“新世界のムチ使い”呼ばわりも。
ゲーム中グラフィックは若干新世界感が薄く、割と真っ当なイケメンになっている。
CVは鈴村健一。


悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair(Castlevania: Harmony of Despair)

2010年8月配信開始。
Xbox360にてダウンロード販売された『悪魔城』シリーズの番外編タイトル。
2011年からはPlayStation3でも販売開始。
DSにて展開されていた探索型『悪魔城』シリーズを元にした作品だったが、シモンもDLCにてゲスト枠として追加参戦となった。
キャラとしてはドットの枚数が少ないので攻撃の隙が少なく、火力はある方。防御面は低身長だが無敵技がないため少々癖が強く、全体的にはアクションに慣れたプレイヤー向けとなっている。
ゲームシステム的な都合でバックダッシュやスライディング等が可能になっているが、これらのアクションは当然新規描き込み。
他のVK組と比較すると攻防一体のマーシャルアーツを持たない分を隙の少なさや食らい判定の小ささによるハンドスキルでの回避でフォローしつつ、MPのほぼ全てをつぎ込んだサブウェポンと鞭の連打で戦うという、FCキャラらしいシンプル且つ渋い性能。
サブウェポンはリヒターやユリウスとほぼ同じで、聖書など原典にないものも使える一方、「呪いの封印」で使っていたはずの跳鉱石はなぜか使用できない。
後述の通りボイスが無いのでラジチャネタで
蒼真「\ヨロシクナ!/」 アルカード「\ヨロシクタノム/」 シモン「\・・・/」
等とイジられることも。*8

✝今回のシモンさん✝

ゲーム中の姿は同時期のロックマンと同様にファミコン版ドット絵を踏襲しており、他のキャラより頭身が低い。メニューなどのキャライラストは年代記版となっている。
ボイスも設定されていないが、他キャラからはデュアルクラッシュ要請時に「シモン!」と呼び掛けてはくれる。
シモン側の応答台詞が無いので「シモン!」「……」「オーラブラスト!」と若干シュール。


■キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ 宿命の魔鏡(Castlevania: Lords of Shadow – Mirror of Fate)

2013年3月発売。
3DSにて展開された『悪魔城』シリーズの再解釈作品『ロードオブシャドウ』の2作目『宿命の魔鏡』の主人公の1人。
筆頭主人公トレバー・ベルモンド*9の生き別れた息子で、ドラキュラと成り果てた祖父にして前作主人公のガブリエル・ベルモンドの孫。
アーケード版の設定を元にセレナという妻が居る。
初期装備はバトルクロス(ヴァンパイアキラー)ではなく純粋な革製鞭「ビーストハンター」。


✝今回のシモンさん✝

赤髪・黒を基調としたコスチュームという『悪魔城年代記』以降の特徴を踏襲はしているが、幼少期に敵の襲撃により両親と離れ離れ(実母サイファとは死別)になった後は山の民に育てられてきた為か、野性味溢れる外見となっている。
設定年齢も36歳と高め。
CVはアレック・ニューマン。
外国人がCVのためか、明らかに“サイモン・ベルモント”と発音されている。


■悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls

2021年9月配信開始。
『悪魔城ドラキュラ』シリーズ初のスマホ向けオールスター作品。シモンも主人公の1人として登場。
ゲーム序盤から魔導書を管理する組織「エルゴス」に所属するルーシーによって『蒼月の十字架』以降の近未来に召喚される。が、やはり召喚されたと同時に有角の正体がドラキュラの一族と勘づいており、警戒するもルーシーの説明によりなんとか収まった。その後は有角と共にチームのリーダーシップを率いる事となる。

これまで正史系列作品においてシモンの内面や人物像などはまともに描写されなかったが、本作においてはラインハルト・シュナイダーのように礼儀正しい偉丈夫として描かれている。

✝今回のシモンさん✝

小島文美デザインだが、初めてオリジナル(X68000版まで)のデザインを元に再設計された。また、ショップでの購入でSFC悪魔城を踏襲した青色の鎧や年代記を彷彿とさせるシモンも使う事が出来る。
CVは石川英郎。
実は石川は、コナミ・タカラ・ハドソン版のスマブラパクリゲー『ドリームミックス』以来のシモン役。


✝悪魔城シリーズ以外の客演作品


■コナミワイワイワールド
キャッスルステージで囚われの身となっており、ボスを倒して入手した鍵を使って救出することで使用可能になる。固有BGMはおなじみ「Vampire Killer」。
通常攻撃のムチはリーチに優れるもモーションが長く火力面で心許ない上に、仕様か設定ミスかは不明だが、原典とは違いムチの射程範囲内に複数の敵が入っていても一体しか当たり判定がない。
だが、飛び道具のクロスは1回の使用につき弾丸(原典のハートに当たる)を5つ消費するが、ボスの無敵時間がほぼ無いという仕様から連続ヒットする為、ボスキラーとして活躍できる。
本作ではフルネームが「シモン・ベルモンドIII世」となっており、シモン本人および公式孫であるジュストであるかどうかは不明。

■ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城
本作ではプレイヤーキャラクターである「リックル」がコナミヒーローの一人であるシモンに変身するという形になっている。
攻撃で与えるダメージが2倍という特徴を持っているが、前作同様モーションの長さが足を引っ張る。

■牌の魔術師(ゲーム)
コナミのMSXオールスターと麻雀を打てるゲーム。彼以外にもゴエモンやヴェノム、ポポロンなどがいる。
各キャラには肩書が付けられているが、シモンは「変態代表 愛のムチだ!」と妙なキャッチコピーになっている。さらに負けると号泣する。
基本設定ではタンヤオや対々和を好む一方鳴きはあまり使わず、降りる時は潔い守備型キャラ。

■がんばれゴエモン外伝2
ドラキュランと呼ばれる吸血鬼を倒すために日本まで来たが洋館に囚われてしまい、ゴエモンに助け出され一時的に加入。ゴエモンが参加していた大会のライバルの1人に変装していたドラキュランを倒した後、ヨーロッパに帰っていった。
余談だが後の「暁月の円舞曲」で蒼真が言っていた「大泥棒の石川五右衛門がドラキュランと戦ったという言い伝え」は本作の事だと思われる。

■がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス
他コナミ作品のゲストキャラとして*10SFC版シモンが登場。ドラキュラの気配を感じて日本にやってきたらしい。
クリア後の隠しステージ「ばーちゃじごく」においてドラキュラと酷似したボスが出てくるが、そんなパチモンにまで反応してしまうとはシモンのドラキュラセンサーパねぇ。

■ポップンミュージックシリーズ
悪魔城のメドレーアレンジ「悪魔城ドラキュラメドレー ~ハイブリッド・ヴァージョン~」*11が15 ADVENTUREで収録された際に、担当キャラクターとして共に登場。*12
デザインは初代仕様で、カラーチェンジするとドラキュラⅡ 呪いの封印風の配色になる。
鞭振り、ナイフ投げ、魔力の玉のキャッチなど、原作を踏襲したアクションがてんこ盛り。
ちなみに、シモンのプロフィールが少量判明しており*13、出身はトランシルヴァニア、趣味はムチ振り、好きなものはロウソク、嫌いなものはドラキュラ。誕生日は不明となっているが、お祝い日*14は初代の発売日の9月26日に設定されている。

悪魔城のメドレーアレンジは先んじて9に「AKUMAJO DRACULA MEDLEY」*15がキーボードマニアから移植されていたが、17 THE MOVIEにて担当キャラクターがユーリからシモン(カラーチェンジ版)に変更。
ヴァンパイアのユーリからヴァンパイアハンターのシモンへの変更も納得。
更に18 せんごく列伝にてパチスロ悪魔城ドラキュラより「trezire de spirit」が移植された際に、カラーチェンジ扱いでご先祖のラルフが追加。
全体的に黒いカラーリングで、サークレットが無くなり、左眼に傷が入っているといった差異がある。

ドリームミックスTVワールドファイターズ
年代記版の姿で登場した。
CVは石川英郎で、シモン役に声優がついたのは本作が初となる。
余談だがこの作品、ゲームとしての評価は高くない(ぶっちゃけスマブラの劣化コピーだし…)が、ちゃんとオリジナル声優のコンボイ総司令官でリカちゃんにトランスフォームして突撃をかませたりと、登場キャラクターに思い入れがあるなら決して持ってて損はないアイテムだったりする。

■ハイパースポーツDS
ミニゲームで隠しキャラとして登場。姿は年代記版準拠。

モンスター烈伝オレカバトル
第6章でモンスターとして登場。
キャラデザインはファミコン版を踏襲しているが、髪形や瞳の色などにアレンジがみられる。
BGMは「Vampire Killer」をアレンジした「シモンのテーマ」。
「投げナイフ」「投げオノ」「聖水」などといった多彩な技を駆使して戦うテクニカルタイプのモンスター。
EX技は「ホーリークロス」、超EX技は「グランドクロス」。
リヒターのアイテムクラッシュとは異なり、巨大なクロスをぶん投げる全体攻撃技。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
ダッシュファイターリヒターと共に新規参戦。CVは『ドリームミックス』と同じく石川英郎。
制作経歴的にはどちらから派生したというわけではないらしく、技は2人で共有し合っており、聖水の属性*16や当たり判定のわずかな違いがあるのみ。
姿はGoS版に近いが、より角ばった若々しく力強い顔つき。さらに鞭も十字架型の柄を持つ鎖鞭となっている。
鎖鞭を振る横空中攻撃と横スマッシュ攻撃が少しだけ斜めに方向調整でき、また横空中攻撃で崖を掴むワイヤー復帰もできるなどSFC版オマージュも盛り込んでいるが、
ダッシュアタックやスライディングキックなどリヒター由来のアクションが多く目立つため、原作との落差からシモンの方がダッシュファイターっぽいと見られることも。
最後の切りふだは「グランドクロス」。相手を棺に封じ込め、鞭で上空に放り投げおなじみのモーションで無数の十字架を放ってフィニッシュ。かっこいい。
ヴァンパイアキラー同様ベルモンド一族の象徴的な必殺技だが、実はシモンが使用した例はかなり少なく、オールスター作品の本作とGoSを除けば「オレカバトル」のEX技くらいである。
弱点は復帰性能の低さで、鞭によるワイヤー復帰があるが上Bの上昇性能が高くないので少しこづかれただけでも復帰できないこともある。


追記修正はヴァンパイアキラーを振るってドラキュラを打倒してからお願い致します。


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最終更新:2024年12月18日 14:27

*1 元々は『月風魔伝』のキャラ。ちゃっかりSFC版にもそれらしき敵が登場しているがそちらの名前は普通に“ムチスケルトン”である。

*2 「Harmony of Despair」のモンスター図鑑では「シモン・ベルモンドの死後の姿」と書かれている

*3 そのためかMSX版やアーケード版では最強武器が“剣”になっており、多分の後付けを含むとはいえ「シリーズの特徴がない」として、ファンからも不評となっている。

*4 カートリッジ容量が少なく、本体の表示能力も低いので純粋なスクロール方式のアクションゲームとは出来なかったとめ。

*5 アーケードの癖に決して操作性が良い訳では無く家庭用よりもっさり・懐中時計がラスボスにまで通用してしまいゲームとしてのバランスが崩壊している……etc.

*6 ただしクロスはSFC版でも健在だし、その後も斜め撃ちやワイヤーアクションを使えるキャラはいたりする…が、さすがに8方向打ち分けはレアケース。

*7 実はFC版でも裏技的な操作をすれば一応可能だったりする。

*8 ボイスが無いだけでラジオチャットの表示はされるためマルチプレイのコミュニケーションに問題はない

*9 ラルフ・C・ベルモンドの海外版での名前。

*10 同作には他にも「ツインビー」のパステルや「ゴッドメディスン」の主人公3人組などがいる

*11 「Vampire Killer」→「乾坤の血族」→「真実の嘆き」のメドレー。

*12 登場当時は楽曲自体が指定の条件を踏まないと出現せず、楽曲が通常解禁されるまでシモンをプレイヤーキャラとして選択することが出来なかった。

*13 イラストブックに掲載されるため。悪魔城ドラキュラチームにアニメーションの確認のついでに聞いたとか。

*14 Sunny Parkより、キャラクターを誕生日当日から1週間の期間中にプレイヤーキャラに選択するとお祝い演出が入る。誕生日が不明となっているキャラクターにも、お祝い日として代替の日付が設定されている。

*15 「悲劇のWedding March」→「十字架を胸に」→「血の涙」→「悪魔城の崩壊」…と、AC版の楽曲のメドレーとなっている。

*16 シモンは炎、リヒターは波導属性(ポケモンのルカリオの技と同じ属性)。スピリットによる強化とボンバーや爆発箱の即起爆するかどうかの差