天地を喰らうⅡ赤壁の戦い

登録日:2010/02/05(金) 15:11:05
更新日:2023/04/22 Sat 07:16:01
所要時間:約 5 分で読めます




1992年にカプコンからアーケードゲームとして登場。

システム基板はCAPCOM SYSTEM 1を使用。

本宮ひろ志の同名漫画が原作だが、本作の副題である『赤壁の戦い』までは原作は進まず打ち切りとなっている。

同社のファイナルファイトのようなベルトスクロールアクションの類であるが、コマンド入力により技が出せたり、オプションである馬に乗る事により戦い方に差異が出るなど、多彩なアクションが可能になった。

難易度は少し高めで、要所要所で的確な立ち回りを求められるが、「より気を配った戦い方を必要とする所が楽しい」「良く作り込まれており、奥が深く飽きない」という声もあり、登場してから20年近く経つがいまだに各地のゲーセンで細々と稼働を続けている名作である。


プレイヤーが使える武将

◆関羽(かんう)
五虎将の一人。皆さんご存知のヒゲ武将。
連続技が非常に使い易く強力な為、初心者から上級者問わず安定した強さを誇る。
通常時は素手で鉄拳をかまし、騎乗時は青龍堰月刀で敵兵を両断しまくる。
ジャンプ攻撃や相手を掴んでからのジャンプ投げも大変便利。後の世で神格化されたのも頷ける。

◆張飛(ちょうひ)
五虎将の一人。
動きは鈍いがパワーと防御力なら武将一。持ち味は掴み技でグラップルな戦い方がメイン。
またレバー一回転のコマンドで相手を掴む、回転投げの威力は凄まじい。
また、技の一つで相手に噛みつくという荒業も披露。通常時は素手で戦う。
騎乗時は蛇矛を装備し、縦横無尽に戦場を駆け巡る。コマンド必殺技のストレートパンチは、止めに使うと相手の上半身が爆発する。
さすが中国、この時代から闘、食、性においては天下無双みたいだ。

◆趙雲(ちょううん)
五虎将の一人。ものごっつう強いアゴの割れたイケメン武将。
スピード、リーチはあるがパワーが劣るのが玉にキズ。だがダッシュタックルは移動と回避との両方で使えるほど素早く重宝する。
騎乗時はを装備。通常時はで戦う。
相手を掴んでからのジャンプ技はないが、空中投げが可能。
また、コマンド入力の必殺技でストリートファイターおなじみ昇龍拳の如く剣を振り上げ跳躍する技がある。
この技で敵武将(ボス)を討ち取ると敵武将首がスパーン、と飛ぶ演出が見られる。雑魚は胴体真っ二つ。

◆黄忠(こうちゅう)
五虎将の一人。
ご存知パワフルおじいちゃん。
弓矢を使う唯一の飛び道具キャラで、敵のレンジ外からの攻撃が可能。
乗馬中も弓矢なので相手の射程圏外から攻撃が基本となる。
その反面、近接が厳しい状況が多いものの、強力な投げ技やダッシュコマンドで繰り出すスライディングを駆使して危機を切り抜けた時は至福。
一番ワンコインクリアが難しいとされているが、やり甲斐があるキャラクターである。

◆巍延(ぎえん)
五虎将…ではない。
だが、説明書では五虎将の一人として扱われており、何故か禿頭にされてしまった武将。武器は
安定した性能で、タックルも使い心地は悪くない。
必殺技はサマーソルト(斬馬蹴り)。このキャラの代名詞とも言える技で、掴み状態から使うと発動時の隙が減るためとても使い勝手が良い。

◆劉備
ご存知の劉備であるが今作はプレイキャラにあらず。

◆馬超
五虎将の一人。だが何故か出てこない

◆孔明
ご存知「罠」の方。
作中では武将にご馳走を用意して労ってくれたりするが、火計、水計を図る鬼。

◆孫権
途中で逃げて来た劉備に利用されるだけの哀れな人。


◆ストーリー

逆賊・董卓を劉備軍が打倒してから7年が過ぎた。中原を制圧し中国全土の1/3を手に入れた曹操は自ら王と名乗り、劉備が治める荊州へと侵攻してきた。今作の物語はここから始まる…




孔明「ご安心を。すでに策は練ってあります。
武将をお選びください。



武器や必殺技でとどめをさすと、内臓が飛び散ったり、首や胴体が真っ二つになるなどのスプラッタな描写があった。

家庭用のコンシューマ移植もされた。
90年代に発売されたSS版とPS版、2000年代に配信された携帯アプリ版、主要ゲーム機で発売中の「カプコンベルトアクションコレクション」と「カプコンアーケードスタジアム」に収録された5種類が存在。

◆SS版
ほぼ完全移植だが、現在中古市場にほとんど出回っておらずプレミア化している。見掛けたら御一報を
隠し要素で、"裏モード"が用意されている。ふっとばし攻撃以外ではダウンせず、プレイヤー武将に超必殺技と空中投げが追加されている。

◆PS版
上記に挙げた残虐描写を自主規制(血がオレンジ色、撥ねた首が画面に残らず消滅など)。
裏モードはこちらでも可能。
2000年代に入ってから、攻略本つきで"カプコンゲームブックス"として再販された。やや品薄だが場所や手段によっては容易に手に入ることも。
2011年10月26日には、PSアーカイブスでの配信が開始された。ダウンロード価格は600円なので遊ぶだけならば最も安価だった。

◆アプリ版
無敵アイテムの追加。だが一部ステージが削除されており、携帯のキーでの操作が非常にやり辛くストレスが溜まる。コンフィグが出来るがあまり意味がない。何故移植したし

◆カプコン ベルトアクション コレクション版
PS4、XBOX ONE、Nintendo Switch、Steamで2018年9月20日より配信、またPS4とNintendo Switch版はパッケージ版も販売中。
アーケード版忠実移植とのことで、さらにオフラインでの協力プレイのみならずオンライン通信による協力プレイも可能で英語版も収録。
このソフト以外に6本収録されているため、どの機種でも3,000円程度するが、セールで半額程度になることも。

◆カプコンアーケードスタジアム版
Switch版は2021年2月18日、PS4/XBOX One/Steam版は同年5月25日から配信された、基本無料オムニバスソフトの中の一本。前作も収録されている。
上記ベルトアクションコレクションとの差異は安さ(10本パックでも1500円、PS4以外は単品200円)とオンラインプレイ不可な点と、無敵DLCの存在。

ちなみにオリジナルの基板だが、人気作かつ流通量が少なめという理由で3〜5万円ほどで取引されている。環境が整っている御方は是非どうぞ。


関羽「きっ、貴様は呂布! 確かに殺したはず。」

呂布「曹操を手助けする義理はないが、劉備が項目を編集するのは気に入らん。ゆくぞぉおー―――!!」


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  • おい最後呂布www -- 名無しさん (2016-03-22 09:54:12)
  • ファイナルファイトより、ステージが長めで体力多い敵を倒すのに手間取ったりと、爽快感が無いのが残念 -- 名無しさん (2017-05-09 10:39:01)
  • 魏延生存ルート&馬超ハブられる―と -- 名無しさん (2019-07-16 17:22:18)
  • これと似たゲームで『三国戦紀』って台湾製のベルスクがあるんだけど、それも是非やってもらいたい。「武将争覇(英題NineDragons)」がおすすめ。 -- 名無しさん (2019-07-16 17:58:49)
  • まあ一応赤壁までなので馬超がいないのはしょうがない。魏延黄忠はちょっと早めに来ただけだから(震え -- 名無しさん (2019-07-16 22:32:45)
  • ぎっ魏延は五虎将軍と並ぶ実力者だから。(震え声) -- 名無しさん (2020-07-04 07:34:50)
  • ちょっと追記。冒頭付近の文言を言いたかったのであろう感じで修正。 -- 名無しさん (2021-11-28 02:02:02)
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最終更新:2023年04月22日 07:16