マッスルリターンズ

登録日:2012/07/01(日) 15:38:03
更新日:2020/03/20 Fri 15:51:43
所要時間:約 5 分で読めます






キン肉マン復活編!






マッスルリターンズとは1997年7月10日に発売された表題作を含む読み切り4編を収めたゆでたまごの単行本。
英国紳士が集う会社…ではなく角川書店から刊行された。



◎各話紹介

◆マッスルリターンズ


表題作。
王位争奪戦終了後から5年後が舞台。
悪行超人がいなくなり平和になった日本正義超人たちによる第一回超人究極(アルティメット)チャンピオンシップという大会が行われていたが
無名超人BUKIボーイウォーズマンバッファローマンテリーマンを圧倒的な強さで破り優勝。
しかし正義超人らしからぬ傍若無人な振る舞いにロビンラーメンマンは憤るが負傷のためまともに闘えない状況。
頼みの綱は正義超人最強のあの男だが…

キン肉マンⅡ世連載開始の2年前に掲載された作品であるためどこかで見たことがあるような描写が散見される。

以下一例
  • 世捨て人になり髪がマスクを突き破るほどボサボサに伸びたキン肉マン
  • マッスルことキン肉マンとともに生活するはぐれ超人のクァン
  • 品行方正で礼儀正しいロビンの息子ケビンマスク
  • パンツドライバー
  • 成長したミートくん

成長したミートくんはⅡ世的に黒歴史なのかその後他の単行本に収録される際にはジェロニモに差し替えられている
(もともとジェロニモがいたシーンはウルフマンに差し替えられている)
ケビンの鎧やマスクもⅡ世のケビンとは異なるものだったが同様に差し替えられている。
ついでに性格も…

そんなわけで、JC37巻に収録された際には
  • ケビンマスクは幼児に
  • ミート君は一切登場しない
  • 「王位継承戦以来被ることが無かった」というセリフが「戦いが終わってから」に変わっている
など一部のコマや台詞が変わっている。
だからって新章やⅡ世に直結してるとは到底思えんがな!

見所はテリーマンの熱いファイトとキン肉マンの復活劇。
特にキン肉マンとBUKIボーイの対決はギャグを交えつつ迫力ある戦いが描かれ見応えがある内容。
肉好きなら是非とも見ていただきたい。



◆キン肉マン幼年編


「キン肉フラッシュ誕生の巻」とも。
キン肉マンの幼い頃を描いた作品でミートとの出会いや初期の必殺技キン肉フラッシュの誕生秘話などを描いたもの。
あれ?スグルって赤ん坊の頃に宇宙船から捨てられたんじゃね?などと言ってはいけない。
あれ?スグルってフェニックスと同じ学校に通ってたんじゃね?などと言ってはいけない。

  • 大王なのに自分の国の法律が変わったことを知らない真弓
  • まだ赤ん坊のミートの世話がめんどくさいからと川に捨てたり体育倉庫に捨てたりと非人道的なスグル
  • 自分の星の王子をいじめる恐いもの知らずのクラスメイトたち

など突っ込みどころ満載である。
もともとはVジャンプのような児童向け雑誌を集英社が展開しようとしてゆでに依頼が舞い込み執筆したが
企画自体がお蔵入りしたためにこの作品もお蔵入りしてしまったらしい。
2色カラーだったり絵柄や内容が子供向けだったりとその名残が見て取れる。


◆キン肉マン特別編 ロビンメモの巻


ロビンメモとは正義超人のリーダー格であるロビンマスクが各超人たちの弱点を事細かに記したメモである。
しかしそれが謎の悪行超人ブートンにロビンとともに盗まれてしまう。
キン肉マン、テリーマン、ラーメンマン、ウォーズマン、ブロッケンJr.、ウルフマンはロビンとロビンメモを奪還するため
ブータンのいるウイーク・ポイント星に乗り込むのだった…

全体的に突っ込みどころしかない読み切り作品。


  • 完全空気のウルフマン(台詞もなし)
  • 壁の倒壊に巻き込まれただけで失神するロビン
  • ブートン?ブータン?
  • アジトなのに部下一人しかいないウイーク・ポイント星
  • ウイーク・ポイントさがしの名人のロビン(苦笑)
  • 最後の必殺技にもはぶられるウルフマン


絵柄的に夢の超人タッグ編辺りに書かれたものだと思われるがストーリーがペラッペラである。
まあ8Pだからしょうがないといえばしょうがないが。
しかしいつからロビンはウイークポイントさがしの名人になったのだろう…

また劇場版キン肉マン第4作『逆襲!宇宙かくれ超人』はこのロビンメモが原作となっており、
ブートンはハイドラキング率いるかくれ超人軍に置き換え、過去の敵も復活する娯楽作となっている。
あと「弱点」の意味が違う。


◆デスゲーム


日本武道館で行われている全世界空手トーナメント。
主人公である香港のワンは見事この大会に優勝。
勝利の味を一人息子のジョンと分かち合うもマネージャーのナカーノ(アデランスの中野さんに似てる)の策略で謎の男のもとへ送られる。
謎の男はワンに地図にものっていない南シナ海の孤島インモラ島に行くように命令する。
インモラ島には七重の塔がありその最上階には謎の秘宝がありそれを持ち帰るのが目的である。
七重の塔には各階に7人の寝ずの番人がおりそいつらを倒さないと上に行けないためワンの力が必要だという。
はじめはワンもこの誘いを拒否するが息子のジョンを人質に取られ渋々承諾。
荒くれ者の死刑囚のベルモンド、かつて脱出不可能のインモラ島からたったひとり脱出したコルレオーネを引き連れワン達はインモラ島に乗り込むのだった…

簡単に言うとゆで版死亡遊戯。
どっかでみたことあるボクサー、プロレスラー、ヌンチャク使い、空手チャンピオン、棒術使いに最上階にはやっぱり3m近い身長の巨人とオマージュしまくりである。
きっとゆではノリノリで書いたことだろう。
ワンが明らかにカンフー胴着を着てるのに空手家だったり(大会ゲストかも知れんが)、ベルモンドがものすごいあっさり死んだり
ゆでにしてはラストが哀愁漂うものであったりとゆでらしさとゆでらしくなさがうまく混じりあった作品である。

また劇場版キン肉マン第7作にして最終作である『正義超人VS戦士超人』はこのデスゲームが原作となっており、
こちらもワンをキン肉マン、ジョンをミート、ベルモンドをネプチューンマンに置きかえ、正義超人も総出演するにぎやかな娯楽作となっている。








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