ザ・テリーマン

登録日:2011/02/22 Tue 19:30:45
更新日:2025/02/06 Thu 22:30:37
所要時間ざっと約 21 分で読んでいってくれよ


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Champion Star そういえば聞いたことがある アイドル超人 アメリカ キン肉マン キン肉マングレート グレートテキサン ザ・テリーマン ザ・マシンガンズ ジョナサン→承太郎 タッグの名手 テキサス テキサスブロンコ テリー テリーマン テリー・ファンク ディック・マードック ニュー・マシンガンズ ネタバレ項目 マッスル・ブラザーズ ヤンキー超人 リア充 レギュラー レスラー 不吉探知機 不屈 伝説超人 参謀 名脇役 地味 地味に強い 小野大輔 巨人ハンター 引き分け 息子との不和 早撃ち 根性 正義超人 正義超人三羽烏 物知り 田中秀幸 親友 親友との不和←タッグ編 解説役 超人 超人レスラー 速水奨 金髪 銀髪 靴紐



\パカラッパカラッパカラッパカラッパカラッ……/

ハロー!
テキサスの荒野を自由に駆け回る
テリーマンだ!

わたしはアメリカの超人だが
キン肉マンのいる日本に来て
すっかり大の日本びいきになって­しまった

なぜなら、日本人もまた
なによりも自由と正義を愛する人々だからだ…


テリーマンとは、「そういえば聞いたことがある…」でおなじみの『キン肉マン』に登場するアメリカが生んだ正義超人
モデルは実在のレスラーであるテリー・ファンク。



☆プロフィール☆

CV田中秀幸
  速水奨(キン肉星王位争奪編のみ)
  小野大輔完璧超人始祖編)
所属:正義超人
出身地:アメリカ合衆国・テキサス州
身長:190cm
体重:95kg
超人強度:95万パワー
好物:ハンバーガー(東映版アニメではホットドッグ)、ビーフステーキ
趣味:乗馬
特技:早撃ち

【得意技】
スピニング・トゥ・ホールド
テキサスクローバーホールド
カーフ・ブランディング
テキサス・コンドルキック
ブレーン・バスター

テーマ曲(旧/新)
テキサスブロンコ(歌:串田アキラ)/Champion Star

【主な戦績】
スカイマン:○
ロビンマスク:●
ラーメンマン:○
ザ・魔雲天:○
アシュラマン:△
はぐれ悪魔コンビ:●(ニュー・マシンガンズ)
はぐれ悪魔コンビ:○(マッスル・ブラザーズ)
ヘル・ミッショネルズ:●○○(マッスル・ブラザーズ→1戦目途中よりザ・マシンガンズ/三本勝負)
キング・ザ・100t:△
モーターマン:中断
カーペット・ボミングス:○(ザ・マシンガンズ)
マッスル・ブラザーズ・ヌーボー:●(ザ・マシンガンズ)
マックス・ラジアル:○
ジャスティスマン:○(ジャスティスマンの途中棄権)

☆概要☆

初登場はシリーズ最初期の怪獣退治編で、キン肉マンのメインキャラとしては最初に登場した。
一人称は基本的に「ミー」だが、試合中など感情が昂っている時は「オレ」になることが多い。
イメージソングの語りなどたまに「わたし」を使うことも。

モデルは実在のプロレスラー、テリー・ファンクと『オバケのQ太郎』のドロンパであり、
闘志を剥き出しにしたファイトスタイルもテリー・ファンクが由来である。
お馴染みのテキサス・クローバー・ホールドやナックル・パート(パンチの嵐)も彼の得意技…超人プロレス風に言えば必殺技であったことから。
また、もう一人テリーのキャラ造形のモデルとなっていると考察されるレスラーがおり、それは同じくテキサス出身のディック・マードック。
寧ろ髪型などの雰囲気はテリー・ファンクよりもマードックに似ていると言われることがあり、マードックがビール腹だったことを除けば確かにそっくりである。
何より、テリーの得意技の内、ブレーンバスターやカーフブランディング、ブルドッキングヘッドロックはマードックの得意技だったりする。

戦績表だけを見るとアイドル超人の中でもずば抜けて優秀なように見えるが、試合内容としては格上の相手に泥臭く食らいつくような展開が主。
他の強豪超人のような派手な技こそ持たないものの、いかなる困難にも正面から立ち向かい、イケメンにもかかわらず傷だらけになりながらも成果を挙げることも多く、その地道な姿を評価するファンも多い。
奇想天外な必殺技とゆで理論あふれるギミックが矢継ぎ早に出てくる世界観にあって、生身1つで最も現実のプロレステイストの試合を重ねるメインキャラなので、根っからのプロレス愛を抱くファンと、素直にバトル漫画として愛読するファンとで印象がガラリ変わってしまうのはやむを得ない。
言い換えれば『キン肉マン』が異能バトル漫画寄り以上に "プロレス漫画" たるため欠かせない象徴・要職なのである。

超人の中でもかなり冷静かつ博識なため試合中の解説役をすることも多い。
あまりに知識があるため、テリペディアなんてあだ名もあるほど。
「そういえば聞いたことがある」の一言ですべてを解説しだすのはテリーマンおなじみのシーン…と言いたいが実はこのセリフ原作漫画では1回しか言ったことがない。新シリーズ含めても2回。
アニメ版で多用されたのがイメージの始まりだろう。

超人強度はキン肉マンと同じ95万パワーで、身長が5cm高く、体重が5kg重い。
アニメ版だと金髪だが、原作カラーだとたまに銀髪になる。ゲームでは何がしらの操作により好きな方(作品によっては2代目グレートも)を選べることも多い。
なお令和放送の完璧超人始祖編では銀髪である。

尚、テリーといえば巨漢選手に強いことで知られているが、現在の公式設定では、これは火事場のクソ力の効果であるらしい。


☆劇中の活躍☆

【怪獣退治編】

キン肉マンに代わる日本専属の超人として初登場する。
登場当初はルール無用の怪獣退治が描かれているので、巨大化して拳銃で怪獣をコナゴナにしていた。何もそこまでしなくても…。
余談だが超人用の銃火器はとんでもなく威力が高く(超人は人間の数百倍頑丈だとプリズマンが発言している)、実際にテリーマンもそれが原因で足を失っている他、
オメガマンも悪行超人をライフルで撃ち殺したりしているので、勿論超人レスリングに移行してからは銃による攻撃は行っていない。
宇宙野武士は撃ち殺してた? あんな卑怯な連中と素手で戦う必要など無い。

実力は高いものの現金な性格で、怪獣退治を頼みに来た子供に「マネーの方は持っているんだろうね」とギャラを要求、
健気に貯金していたお金を差し出した子供を
ハッハハハ ボーイ おとなをからかっちゃいけないよ!と嘲笑しながら蹴飛ばす*1という外道さを見せた。
ここらは後の描写と比較されて結構ネタとなっている。
自分の価値の安売りを避けたり、生活を考えれば断ることそのものは理解出来るものの、性格は悪かったと言わざるを得ない。

しかし自らの利益を省みず戦うキン肉マンの「大和魂」を目の当たりにして改心。
以降は一番の親友となり、怪獣や悪行超人と闘った。


【第20回超人オリンピック編】

一回戦にてスカイマンにオクラホマスタンピートで勝利。
しかしキン肉マンを庇いキン骨マンに超人用ライフルで左足を撃たれ、本領を発揮出来ずに準決勝でロビンマスクに敗北。
その後、傷が悪化し左足を失う事に……。


【アメリカ遠征編】

義足の為、超人レスラーの道を諦めていたが周囲の励ましで復帰、キン肉マンと《ザ・マシンガンズ》を結成。
タッグ名の由来はテリー所有の荒馬マシンガン号。

チーム名に関するエピソードは長らく明かされていなかったが、後に読切として公表。
現在はジャンプ・コミックスの読切傑作選に収録されている。


【第21回超人オリンピック編】

前回大会と同じく本選出場……と思いきや、3次予選「新幹線アタック」で迷いこんだ子犬を救う為に新幹線を止め、それが原因で失格となる。

もっとも、始祖編での回想によるとこの時点での義足はアメリカタッグ選手権の時と変わらず外れやすいものだったので、仮に本選に出場しても大きな戦績は望めなかっただろうとのこと。
実際ウルフマンの試合は初戦でキューブマンに圧勝、次戦でキン肉マンに敗北というものなのでテリーマンが代わりに出ても結果はほぼ変わらなそうではある。

【7人の悪魔超人編】

キン肉マン対ステカセキング戦ではミート君の代わりにセコンドを勤める。
深手を負ったキン肉マンに代わって、マスクを被って次のブラックホールと戦おうともした。

その後はアイドル超人の一人としてザ・魔雲天と対決。
他のアイドル超人が敗北する中テリーマンも追い詰められるが、最後は全身全霊を込めたブレーンバスターで勝利。
直後に魔雲天に道連れで転落させられるが、見事に生還した。
ちなみに、試合中に仲間の危機の度にシューズの紐が切れてなかなか集中出来なかった。
超人強度が7人の悪魔超人中最低の50万パワーの相手に苦戦したのはこのせいだろう。まあ、超人強度なんか関係ないと言える世界だが。

その後、亡霊となってキン肉マンを苦しめる悪魔超人を封印する為、
霊界ポケットを使いブロッケンJr.、謎の男・救世主(メシア)と共に亡霊となって退治する。


【黄金のマスク編】

当初は悪魔六騎士によって超人パワーを奪われていたが、悪魔騎士プラネットマンの人面プラネットから脱出した際にパワーを奪還。
その後、瀕死のウォーズマンを救う為に体内に侵入、五重のリング3階にてアシュラマンと対決する。
正義超人実力No.1として絶対の信頼を寄せられたが、阿修羅バスターや竜巻地獄等の技を持つアシュラマンに大苦戦、自身の両腕も奪われる。
しかし、奇跡が起こりバッファローマンの両腕によって救われ引き分けとなる。
この両腕を失った時期はコミック数巻分続くが、時折見せる、格別不便が無いかのような描写はしばしばネタにされた。
直後のジェロニモvsサンシャインの試合では解説超人らしくジェロニモの素性について真っ先に懐疑論を広げるも、なお奮闘するジェロニモの姿にすぐさま自論を引っ込めた、が……。

その後、奪われた両腕をキン肉マンが取り戻し、破られたキン肉バスターに代わる新必殺技・キン肉ドライバーの特訓に付き合う。
キン肉マンとの戦いで改心した悪魔将軍はサタンを見限りシルバーマンと合体、完璧なマスクの力で義足から生身の足に戻った…はずなんだが(後述)。


【夢の超人タッグ編】

悪魔騎士の生き残りアシュラマンとサンシャインによって正義超人軍団の友情パワーが奪われる。
その結果、テリーマンはキン肉マンとのタッグを解消。
マスク編で死亡したジェロニモを超人の神のもとに導き超人として蘇らせ、ジェロニモと新たに《ニュー・マシンガンズ》を結成。
しかし、アシュラマン&サンシャインの《はぐれ悪魔コンビ》に対しちぐはぐなチームワークによって窮地に立たされる。
その時、キン肉マンの声援によりテリー本来の動きが復活、サンシャインにテキサスクローバーホールドを決め、勝利するかに思われた。
しかし、アシュラマンによってジェロニモを人質とされ、助ける為にサンシャインを離し降伏。
両肩のスターエンブレムを敗北の証として渡すことになる。
その後、死亡したプリンス・カメハメに代わりキン肉マングレートとして参戦、はぐれ悪魔コンビに勝利する。

決勝戦では《ヘル・ミッショネルズ》と対戦。3本勝負の1本目で覆面狩りをされ、正体を露にした。
アシュラマンにスターエンブレムを返却されたことと彼の承諾を経て、試合を続ける権利を得て、2本目に挑む。
最初はキン肉マンからの反感を買ったままだったが、アシュラマンから「友情の回復は自分で掴みに行かなければ」をヒントに、
キン肉マンをリングに担ぎ出し、力を合わせて、クロスボンバーを破ったことから友情を回復させ、マシンガンズとしても復活を果たす。
キン肉マンを救った代償でソードボードに落下・死亡するが、サンダーサーベルが心臓に刺さったことからの電気ショックで蘇生。
さらに、死亡中に見たマグネットパワーの秘密からオモシロ起源説発生源と封印方法を思いつく。
マグネットパワー封印後、マッスル・ドッキングを敢行し、2本目を奪取。
そのダメージからヘル・ミッショネルズは立ち上がれず、3本目も奪取、見事優勝する。


【キン肉星王位争奪編】

テリーは正義超人軍参謀に就き、公正を守るためにキン肉マンを手助け出来ないでいたが、
その地位を捨てキン肉マンチームに加入し、飛翔チーム副将のキング・ザ・100tと対戦する。
重さによって変わる戦法や変化する体に苦戦を強いられるも、カーフブランディングにて粉砕する。
しかし、キング・ザ・100tの最期の攻撃を喰い、立ち上がれずに引き分けに終わる。
この時の傷で次の技巧チーム戦でモーターマンになす術無くやられてしまう。

最後はキン肉マンのマッスル・スパークの練習台となり、その威力を自らの戦線離脱で示した。
ある意味、ウォーズマンよりも扱いが酷かったといえるが、
最終決戦時にはネプチューンマンによる命がけのネプチューン・メッセージを真っ先に受け取り、
多くの正義超人達の先頭に立って大阪城へ駆けつけ、キン肉マン マリポーサに化けてフェニックスの母親を襲った飛翔の神を
ブルドッキング・ヘッドロックで撃破している。

アニメ版では、知性の神と残虐の神が合体したモンスターを仕留めるべく、正義超人軍団友情パワーの結界も作った。


キン肉マンⅡ世

ナツコとの間に息子テリー・ザ・キッドを授かる。しかし、当のキッドからは「所詮はキン肉マンの影に隠れていた地味な脇役」と蔑まれ、親子仲は良好とは言えない状態であった。後にキッドがキン肉マンから父であるテリーマンとの関係性の深さや現役の頃のテリーマンの凄さを教えられキッドの精神的な成長もあって、彼が父の偉大さを理解したことでわだかまりは解消されている。キッドの超人レスラーのデビュー戦をテレビで見て、見事なデビュー戦だったとテレビ越しにキッドを讃えた。
超人オリンピックでは予選で海で溺れている人を救助したことで自身と同じく失格になってしまったキッドに勝利よりも誇るに値する敗北があると伝えた。

過去の世界を描いた究極の超人タッグ編ではキン肉マンと改めてザ・マシンガンズを結成。
当初はキッドの存在を気にしつつも疑っていたが、彼の奮戦を目の当たりにして自分の息子と確信していった。
優勝候補と目されたが準決勝で《マッスル・ブラザーズ・ヌーボー》に敗北する。
この時のスグルはサタン達の呪いの砂時計によってあわや死の一歩手前だったが、
キッドから投げ込まれた帽子(テリーが父から譲ってもらった、汗やら汚れやらが染みついた帽子)から
「スグルのマスクにアイアンスウェットを染み込ませることで磁力で砂時計を逆流させる」という考えを閃き、見事スグルを助けることに成功した。
しかしこの時点でスグルは大きく消耗していたので結局それが響く形となった。

敗戦後はキッドに対し、万太郎とスグルの様に自分もキッドと戦ってみたかったと明かした。


現役時代を描いた番外編では度々、キン肉マンとの決着を息子達に託す夢を語るが実現しそうにない。


【完璧超人始祖編】

初代の王位争奪編以降を描いた新シリーズ。
正義・悪魔・完璧の「三属性超人不可侵条約」が締結されることになり、テリーマンは正義超人代表としてこれを調印。
超人界にもようやく平和が訪れたかに見えた。
しかし、これまで存在を知られてなかった完璧超人の本隊「完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)」「完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)」という新たな敵が出現。
完璧超人の役割はこの世の治安維持であると考えている彼らは、完璧超人が直接「下等超人」と交わることを良しとせず、
また「下等超人」が火事場のクソ力という完璧超人を超えかねない力を手にしたことを危険視し、粛清へと動き出していた。
なお、悪魔超人軍は事前に完璧超人軍の動きを察知し先制攻撃を仕掛けており、これにより闘いは三つ巴の様相を呈していく。

当初、他のアイドル超人は「メディカル・サスペンション」で療養中だったため、テリーマンが「ひとり正義超人軍」として戦うことに。
苦闘の末に無量大数軍の一人、マックス・ラジアルを倒したテリーマンだが、ラジアルは「下等超人」に敗北したため、掟に従い自害してしまう。
これにより、「互いに分かり合うための闘い」を信条とするテリーマンは、結果的に相手を死なせてしまう恐れから心に迷いが生まれてしまうが、
後にキン肉マンの説得や闘いを通じて対戦相手と分かり合おうとするロビンマスクの姿を見て、改めて分かり合うために闘う決意を固めていく。

暫くはラジアル戦の負傷もあり応援・解説役をしていたテリーマンだが、
自分にとって最大のライバルと考えていたアシュラマンが完璧・陸式 ジャスティスマンに敗れたため、その弔いのために彼に挑戦する。
アシュラマンの親友サンシャインも同様に陸式への挑戦を望んでいたが、テリーマンの熱意によって対戦する権利を譲ってくれている。

なお、ジャスティスマンは元々「下等超人」を見下しており、アシュラマンはもとより魔界全体への裁きを下すつもりでいたが、
アシュラマンの火事場のクソ力を目の当たりにし、彼の所持するアイテム「裁きの天秤」もその力を認めるかのような判定を下したため、
精神的な迷いが生まれているようである。
テリーマンとの対決が決まり、「感情の力などまやかしにすぎぬ」「確かな裁きを今一度受けるが良い!」と改めて宣言しているものの、
これも自分に言い聞かせようとしての発言なのかもしれない。

苦戦を強いられつつも「闘いを通じて分かり合う」望みを捨てないテリーに対し、
ジャスティスマンは「お前が勝てば完璧超人の教えにも不備があることを“正義”の名の下に認めよう」と宣言。

ジャスティスマンは元々、始祖の中でも隙のない冷静沈着な判断力という点で群を抜いた存在であり、
感情などの不安定な要素に存在価値を認めず、この世に盤石の安定を築こうと努力してきた男だった。
しかし、かつてゴールドマンやシルバーマンの見出した答えが気に掛かっていたことに加え、
実際に正義超人・悪魔超人の友情パワーを目の当たりし、「感情の力」の真価を見極めたいと考えたようだ。
ジャスティスマンは「確実にお前を殺すつもりで闘ってやろう」と本気を出し始める。

ヘイ、ボーイ!せ…正義の魂を、からかっちゃいけないぜ!

四肢を破壊され、義足も外れてしまったテリーマンは、もはや這いずり縋りつく事しか出来ない。
しかしテリーマンの闘志は衰える事なく、ジャスティスマンへと戦闘続行を宣言する。
そんな対戦相手へとジャスティスマンが下した判断は、彼自身を除くその場の全ての人間と超人に衝撃を走らせた。

ダブル・ジョパディ――二重処罰の禁止と言うルールを自分に課しているジャスティスマンは、
審判を下す最後の処罰…ジャッジメント・ペナルティを最後まで決めた時点で相手の罪は全て裁き終えた事になり、
既に無罪放免となった相手にそれ以上攻撃を加える事は無い。
それでも尚相手が生きており、かつ戦う意志を見せるのであれば、ジャスティスマンの取る選択肢は――棄権と言う事になる。

かくして、テリーマンとジャスティスマンの戦いは満身創痍のテリーマンに対し、ほぼ無傷のジャスティスマンが光のダンベルを譲与し、
敗北を認めると言う結果に終わったのであった。

【時間超人編(仮)】

キン骨マン特製の義足を装着し戦線復帰。その後、ザ・マンの力によりやって来たスリランカ・シーギリアの地で"宵闇の刻"エンデマンと対決する。

【アニメオリジナルでの活躍】

ザ・サイコー超人の挑戦編】

マリの救出時にえらくはしょりまくって勝利していた。いやホントに。
ロビンマスクやバッファローマンも似た感じの勝利を収めていた。

余談だが、やはりサイコー超人軍団のこともちゃんと知っていた。

【地獄の極悪超人編】

夜霧のワイルドバクトと対決。
善戦していたが「勝利の剣」の行方に困惑され、「夜霧の神経衰弱」に敗れた。

余談だが、さすがの彼も地獄の極悪超人は「そういえば聞いたことが……ない」らしい。


☆テリーの必殺・得意技☆

  • 早撃ち
親友であるキン肉マンのキン肉フラッシュ(&ビーム)と同様に怪獣退治時代の必殺技。(?)
腰に下げた拳銃による百発百中の早撃ち。
後の超人レスリングで見せたロマン溢れる泥臭さとは真逆のキャラ付けであった。

  • スピニング・トーホールド
モデルであるテリー・ファンクや、その兄のドリー・ファンクJr.の得意技として知られるテキサスブロンコ溢れる派手なアクションの足間接技。相手の足を軸にして体を回転させ、その軸にしている足を締め上げる。
テリーの代名詞。

  • テキサス・クローバー・ホールド
宇宙超人タッグトーナメント用に開発された、相手の足を腕で四の字の様に固めてから仕掛ける変形の逆エビ固め。
これも、テリー・ファンクが生み出したオリジナル技で、現実のプロレスラーにも棚橋弘至・伊藤麻希など使い手が少なくない。

  • ナックルパート
これもモデルであるテリー・ファンクの得意技から引用された技で、左利きなのも原典通り。
トドメの一撃は左腕を回すアピール(癖)から叩き込まれ、アシュラマンとの対戦で腕を奪われた際には、その隙を突いて反撃に転じた。
尚、トドメの一撃はブロンコ・フィストやテリー・パンチ、テキサス・ストレート等と名付けられたり称されている場合も。
また、ナックルでは無いがマックス・ラジアルとの対戦では圧倒的な破壊力を誇る完裂をエルボーの連打で真っ向から剥ぎ取って勝利を奪っているので、単純な打撃の強さもテリーの持ち味なのだろう。

  • カーフ・ブランディング
出る度に実況も「仔牛の焼き印押し」と一々と訳してくれる、テリーの最大級の必殺技の一つ。
相手の背後に回り込んで飛びかかり、後頭部に膝を押し当ててそのまま顔面をマットに叩きつける技。
決まりかたもド派手なためか、旧連載時やアニメではフィニッシュとして使われた。
これも現実にある技で、テキサス出身の名レスラーの一人であるディック・マードックがこの技名で使用して有名にした技である。(考案者は別)
尚、テリーが初めてこの技を使用した時(アメリカ遠征編)には、実は別の技(ブルドッキング・ヘッドロック)だったことでも有名。
正式な技名と形になったブルドッキング・ヘッドロックも、後には得意技のレパートリーに含まれている。

  • オクラホマ・スタンピート
これもテキサス出身の名レスラー“カウボーイ”ビル・ワットが開発して、その後のテキサス出身レスラーに愛された技で、テリーも得意技としている。
相手をボディスラムの体勢から肩に担ぎ上げ、自分の身体を浴びせるようにしながら叩きつけていく。

  • テキサス・コンドルキック
所謂ダブルニー・アタックで、現実のプロレスでも使い手はいるが、公開はテリーの方が早いというテリーの持ち技の中では珍しい技。
テリーの技は超人らしく、大きくジャンプしてから急襲するというインパクトも大きい技だ。

  • テキサスツイスター
テリーは『Ⅱ世』の『究極の超人タッグ編』とweb連載の『完璧超人始祖編』で、それぞれに同名の技を咄嗟に開発して繰り出しているが、各々に内容が違っている。
前者は自分の身体にロープを巻き付けてから飛び出し、回転エルボーを繰り出す技。
後者は身体にロープとコーナーポストを巻き付け、リーチを長くしてから繰り出す竜巻地獄のコピー。
ロープはまだしもポストを引っこ抜いたら凶器攻撃じゃないのか?ボーイ、プロレスの正義をからかっちゃいけないよ!

  • ブレーン・バスター
プロレスではお馴染みの組み合った相手を逆さまに持ち上げてから自らが倒れ込みながら強烈に叩きつけていく投げ技で、過去の対戦相手でも最大級の巨漢であったザ・魔雲天へのトドメとして使ったことで大きなインパクトを残しながらも、それ以降は使われる機会の無い技となっていたが、マックス・ラジアル戦にて再びフィニッシュとしたことで、俄にテリー最大の必殺技としての認識が高まった。
超人レスラーとしては普通の体格のテリーが超大型の両者を持ち上げたという意味でも、より印象が強くなる大技である。


この他、キン肉マンとのタッグ時でのみの披露だが、マッスルドッキングの際にはキン肉バスターとキン肉ドライバーも繰り出しているが、テリー一族の体質もあってか落下技のバスターは本来の威力を発揮できないと後に設定されていることが単独では繰り出さない理由となっているのかもしれない。
これに伴い『Ⅱ世』ではテリーがバスターで上になるαよりも、テリーがドライバーで下になるβの方が、威力の上でも司令塔のテリーが細かな調整を指示出来るという意味でも本来の威力を発揮できる完全版になるという。
尚、それでも件の体質の問題なのか、テリーはバスターを受け止める為に密かに首を鍛える等の特訓を行っているそうだ。
息子のキッドはこれらの技を地味だからと嫌っており封印していたが、後に解禁しフィニッシャーとして使用している。



☆その他☆

2011年12月6日、アンファーが販売するヘアケアシャンプー「スカルプD」とのコラボ企画に参加。
息子ともどもハゲさせられた。
(モデルとなったテリー・ファンクの実兄であるドリー・ファンクの髪型にそっくりであり、リスペクトを込めたパロディと思われる)

キン肉マンレディー』の作者・小川雅史は、過去作の『速攻生徒会』で「バトル漫画において団体戦の先鋒キャラが高確率で敗北、または相討ちになる」現象のことを勝手に「テリーマン現象」と命名していた。理屈は以下の通り。
  • バトル漫画で新しい敵の強さを読者に知らしめるためには「主人公以外の強そうなキャラ」をぶつけるのが手っ取り早い。物語における先鋒キャラの役割は極論するとその一点しかない。
  • そいつが敵の先鋒≒最弱のキャラと相討ちになってしまえばしめたもので、読者はいたずらに敵を過大評価してくれる
  • 先鋒は「強いって設定だけど人気の無いキャラ」を退場させるのにうってつけのポジション
  • 仲間キャラが多すぎる場合には、そこから主人公以外が一方的に蹂躙されていくヤム○ャ現象」に発展する場合もある

始祖編で、多少ヤ○チャ現象のきらいもあったとはいえ先鋒としての美学を見せつけた今見るとピンとこない説になってしまっているが、「キン肉マン」連載当時のネタなので仕方ない。
ただしこれが出された時点(1997~98年頃)から、実際には「ウォーズマン現象」ではないかという疑いがかかっていた。

ちなみに本編におけるテリーマン自身の勝率は80%と実はアイドル超人の中でもスグルに次ぐ圧倒的な戦績で、特にシングルマッチにおいては超人オリンピックのロビンマスク戦以来は一敗もしていない。

見ての通り大変な暴論なのだが、英語圏にも似たような説として「Worf effect」という用語があるらしい。


かつて、テキサスの自由と独立を守るために
西部の勇者たちが
メキシコの独裁者の­大軍と戦って命を落とした

わたしの体には
その勇者たちの血が流れているのだ

わたしも、自由と正義を守るためには
喜んで命をかける!



そういえば聞いたことがある……
追記・修正を行うwiki籠りという存在がいることを!

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最終更新:2025年02月06日 22:30

*1 旧アニメでは蹴るのは同じだが「ムッ」とする表情に変更されている。完璧超人始祖編第0話では足蹴にはせず手で払い除ける描写となった。