登録日:2013/08/23 Fri 23:50:59
更新日:2025/04/21 Mon 13:18:53
所要時間:約 33 分で読めます
わたしは完璧超人のボス
ネプチューンマンだ!
優勝は間違いなく我われのもの
なぜなら
完璧超人に負けはないからだ!!
「ネプチューンマン」とは、『
キン肉マン』に登場した超人。
デザインは募集超人「イチバンマスク」と「ハルクマシーン」を組み合わせた物。
……というかどちらもデザイン元が“超人”
ハルク・ホーガンなので見た目はそのものである。
名前の“ネプチューン”マンも当時のプロレス中継で古舘伊知郎氏がホーガンを評して叫んでいた「現代に甦ったネプチューン!」のフレーズから付けられたものだろう。
更にコスチュームは“超獣”ブルーザー・ブロディが元ネタ。
必殺技の喧嘩ボンバーが元ネタのハルク・ホーガンとは違い左腕で放たれる事から“不沈艦”スタン・ハンセンへのオマージュも込められていると思われる。
……つまり、歴代最強ガイジンレスラーが合体した夢の超人レスラー……それが
完璧超人ネプチューンマンなのだ!
Ⅱ世ではネタキャラだったけどな!
目次
プロフィール
イメージソング
無冠の帝王(歌:山中のりまさ)
戦績:
対
ロビンマスク×(試合放棄)
対超人師弟コンビ○(タッグ戦)
対2000万パワーズ○(タッグ戦)
対ザ・マシンガンズ×(タッグ戦)
一本目○
二本目×
三本目×
対知性チーム○(タッグ戦)
対スーパー・トリニティーズ○(タッグ戦)
対ヘルズ・ベアーズ○(タッグ戦 備考:途中チーム変更)
対世界五大厄×(タッグ戦 備考:
マンモスマンが試合放棄)
対リヴァイアサン○
担当
声優
岸野一彦(旧アニメ/マッスルグランプリ2)
堀之紀(キン肉星王位争奪編)
竹本英史(キン肉マンジェネレーションズ/マッスルジェネレーションズ)
稲田徹(CR夢の超人タッグ編)
杉田智和(完璧超人始祖編)
人物
わたしはその昔、喧嘩男だった
その時でさえロビンマスクの実力のなさに
嫌気がさして戦わなかったのだ
そのわたしが
史上最強のマスクマンの
ネプチューンマンとなったのだ!
フハハハハハ…!!
宇宙超人タッグトーナメントに部下の
ビッグ・ザ・武道と共に正体不明の地獄の伝導師
「ヘル・ミッショネルズ」を結成し出場した完璧超人軍の
首領を名乗る強豪超人。
総身を覆うはちきれんばかりに強靭な筋肉と顔の半分を覆う仮面
ネプチューンマスクに長い金髪、そして口髭とくっきり割れたケツ顎が特徴。
ヒゲのせいで老けて見えるが、登場当時は20代の青年レスラーであり世代的には
ロビンマスクと大体同じくらいの人物である。
若ハゲやヒゲ面のせいで日本で活躍始めた当時は若かったのに老けて見られがちだったのもモデルであるハンセンやホーガンの再現なのだろうか。
上半身には六本(本数がよく変わる)の巨大な鋲の付いたチョッキ、両膝下にはファー付のレッグウォーマーを身に着けている。
原作ではマスクは銀(若しくは赤)チョッキは赤色、アニメ版ではマスクは銀、チョッキは緑色。
「神に最も近い超人」とされる完璧超人軍の首領であるためたゆまぬ鍛錬と計算高い頭脳からなる高い実力を有し、正義超人や
悪魔超人といった他の派閥に属する超人を一括して「下等超人」と呼んで憚らない。
凶器仕様や敵前逃亡といった卑怯な行いを禁じる完璧超人に課された鉄の掟の敬虔な順法者であり、それを破った者は身内であろうと断固とした態度で粛清する。
また、それと別に
「超人にとってマスクとは真の実力者の証である」という固い信念を持っており、弱体でありながらファッション感覚でマスクを身に着けて戦う
覆面超人を蛇蝎の如く嫌い軽蔑している。
トーナメント出場には世にはびこる弱体覆面超人への制裁という目的もあり倒した対戦相手からマスクを奪い取る
「マスク狩り」を敢行するなど、
素顔を明かすことが致命的なキン肉マンにとってはまさに死のメッセンジャーの如き恐ろしい男である。
その正体はイギリス出身の超人レスラー「喧嘩男」。
デビューしてからの期間は短く新人と言ってもいい格付けであったが、同時に実に541試合という圧倒的な試合数を短期間にこなしており、且つその全てを1分以内に対戦相手をKOしての完全勝利という形で収めている猛者の中の猛者であった。
しかし、妥協を一切許さないそのファイトスタイルは世間一般の観戦者からは一様に不評で、その勝利は常に罵声飛び交う栄光なきものであった。
これは試合を常に開始からわずか1分で終わらせてしまうエンターテイメント性の欠片も無い姿勢が「プロレス」を求める側には不快…いわゆる塩レスラーだったことが原因と思われる。
「陸式」のような実力者も存在する完璧超人としては望ましいとも言えるが…。
喧嘩男もまた、自分の信念を譲らぬ頑なな態度を崩さなかったために世間との摩擦を深め、ついには
「自分の強さを認めず、見た目が派手なばかりのロビンマスクの如き偽物のチャンピオンが評価される」
…と世を拗ねた絶望感から自殺未遂を起こすまでに自分を追い込んでいた。
そんな中で完璧超人の首領たる証である「ネプチューン・マスク」を受け継ぐに足る強者を待っていたビッグ・ザ・武道と邂逅。
喧嘩男はマスクと共に世にはびこる下等超人を審判するという完璧超人の使命を受け継ぎ、地上最強の覆面超人、ネプチューンマンとして転生する事になった。
決して譲れない信念と妄執とを抱き、神に最も近い超人となった男は超人レスリング界に猛然と舞い戻ったのだった。
完璧超人の中ではシリーズ全体を通して最も試合数の多いキャラだが、作中で描かれたのは『旧作』から『Ⅱ世』までは全てタッグマッチだった。
代表的な必殺技がツープラトンであるクロス・ボンバーだからだろうか。
極めて冷酷で対戦相手を大上段から見下す超・上から目線の言動と、外見に違わぬ異様にパワフルでハイテンションな言い回しが特徴。
味方になってからはストイックな強者でありながらも根底には確かな情を宿した人物として描写されており、その強さも相まって人気があった。
…しかし後述のように『Ⅱ世』で登場した際の迷走によって大きく株を落としてしまったという暗い側面も持ったキャラクター。
もっとも、最初に完璧超人へ転身した理由は確かな実力を持つ自分を評価しない世間の風評に対する絶望という割とミーハーなものである辺り、根本的には割と目立ちたがりで名声を欲しがる人物であった事自体はうかがえる。
まあそもそも超人プロレス界にいるのは目立ちたがり屋ばかりだろうが、後の迷走もある意味必然ではあるだろう。
WEBで連載されている新章では、完璧超人としての誇りを持ちつつも、旧態依然とした状態で固まっている自軍に新風を吹き込むべく内側からの改革を願う行動家として描かれており、こちらは評価が高い。
本シリーズは事実上『Ⅱ世』との時系列の繋がりが絶たれており、こちらのネプチューンマンが後々老害化する可能性は一応低いものと思われる。
来歴
『キン肉マン(無印)』
【本編登場以前】
喧嘩男としてイギリス国内で活躍していた。
この頃はまだマスクをしておらず、見た目は完全にハルク・ホーガン。
しかし先述の通り、その荒々しく妥協を許さないファイトスタイルが観衆から受け入れられず、いつもブーイングを受けていた。
ただし、喧嘩男はそのイメージと裏腹に実際に対戦相手を殺したり再起不能にした試合はただの一度も無かった。
常に過不足のない実力者に相応しい良心的な対応を取っていた事がロビンマスクから語られる形で判明した。
第20回超人オリピックの国内予選決勝で当時既に世界一のスーパーヒーローと言っても過言ではない上り調子のロビンマスクと対戦するが、組み合った瞬間ロビンに全く歯応えを感じられず、一方的な試合放棄という形で姿を消した。
この無礼千万な振る舞いにロビンは憤懣やるかたなく試合後もかなり荒れていたが、その時控室の引けば開くドアをわざわざ押してぶっ壊して入室。
挑発めいたことを告げ、すぐに逃げ去るという意味不明の行動を見せている。
そしてその後自身の強さが世間に受け入れられないことに絶望し、テムズ川に身を投げ自殺を図る。
しかし川底で武道と遭遇、彼からネプチューンマスクを授かり『完璧超人ネプチューンマン』へと生まれ変わったことで生き存え、そのまま天上界へ上り修行をしていた。
後年明かされた完璧超人に関する設定を考えると、始祖から冷遇されるようになったネプチューン・キングが直属の配下をスカウトするために、完璧超人として見どころのある喧嘩男を見張っていたものと思われる。
完璧超人となってからしばらくはキングと共に無量大数軍にも所属しており、《完狩》の称号を授かっている。
アニメ版によれば、少年時代は両親と死別し数々の惑星を転々としつつ生き延びてきたが、氷の星にて食料を盗んだ罪で袋叩きにされていたのを、長老セメントスに助けられたという。
どんなに痛めつけられても折れることのない不屈の闘志を見込まれ、彼の後継者として育てられてきたが、数年前にネプキンに唆されたことでセメントスと決別した。もっとも、少年時代から既にトゲ付きチョッキを着ていたり、時期的にはビッグ・ザ・武道であるはずのネプキンに唆されたと言う話がある時点で上述の話と繋がっているとは言い難いのだが…
【夢の超人タッグ編】
完璧超人の首領は
我われ
ヘル・ミッショネルズだ!!
武道と共に地獄の伝道師コンビ《ヘル・ミッショネルズ》一号として黒装束を着てタッグトーナメントに参加。
正体を伏せていたのに一切の審査を行わずに出場を決めた委員会はヤバイ。
登場当初は台詞をほとんど発さず、「クォックォクォ」と怪しく笑いつつ上半身を左右にガクガク揺らしながら2号(武道)と一緒に練り歩く、という、えらく気色の悪いパフォーマンスをノリノリでやっていた。
2000万パワーズVSモースト・デンジャラスコンビの試合に乱入した
殺人遊戯コンビが返り討ちになる形で敗北後するとその正体を現し、完璧超人の名誉を汚した両名を粛清した。ナンバーワーン
この時、喧嘩男しか使いこなせない幻の必殺技
「喧嘩スペシャル」でケンダマンの上半身を縦に真っ二つにしており、ロビンにその正体を訝しまれることになる。
これは厳密には試合終了後の私闘であり、リング外で二人を挑発後に勝手に争いを起こして両者を殺害した事になると思われるが、特にお咎め無しであった。
一回戦で因縁の相手・ロビンマスク率いる超人師弟コンビと対戦。
自身の正体を疑うロビンの追及をはぐらかしていたがロビンの罠に嵌り組み合ってしまい正体を暴かれた。
しかし、試合自体は終始優勢に進みロビン、
ウォーズマン相手にマスク狩りを成功させ勝利をおさめた。
この時武道とのツープラトン
「クロスボンバー」でウォーズマンを殺害。
ロビンが喧嘩男との決着の為に開発・温存していたという曰くつきの必殺技
「ロビン・スペシャル」を初見で完璧に見切り、
「重い鎧を装着しているために後から投げ上げた相手に向かって跳んでも自分の方が先に落下する」…通称
「完璧物理学」を応用。
空中でロビンから鎧を剥がし取って自分の落下速度を加速させ、逆にロビン・スペシャルをかけるという、
「掟破りのロビン・スペシャル」を炸裂させて完全勝利した。
優勝候補と目されていた師弟コンビを、余力を残してほぼ一方的に叩き潰すという衝撃的な試合展開は出場チーム全員を震撼させた。
二回戦ではマッスル・ブラザーズに敗北したはぐれ悪魔超人コンビに制裁を与えるという面目で試合終了後に乱入し、
アシュラマンのマスクを狩り、
サンシャインを易々と殺害。主催者でもないのに他人の試合の敗者を襲い、勝手な理由で殺害したことになるが、これまた運営側からは何の処罰も無かった。
続く2000万パワーズとの試合もマグネット・パワーで圧倒し、
モンゴルマンのマスクを狩りとって勝利。
彼の正体が
ラーメンマンであったことを満天下に明かし、晒し者にした。
さらに怒りから突っ込んできた
キン肉マンの
左腕をクロス・ボンバーで切断する。
この件は先に仕掛けたのがキン肉マンであるため正当防衛とされてしまうのだった。
決勝戦の相手はマッスル・ブラザーズ(ザ・マシンガンズ)。
マグネット・パワーを用いた戦法でマッスル・ドッキングを阻止した上で
グレートのマスクを狩り、1セット目を先取する。
2セット目はキン肉マンのマスクを狩ると宣言したが、テリーマンとの捨て身のトリックの前に失敗。
常に完璧に試合を構築していた自分が初めてミスを犯したという瑕疵にこれまでにない狼狽を見せるが、そこにこれまで無口な兵隊としてネプチューンマンに付き従っていた武道が突如修正を入れる。
…実は武道の正体こそ、古代完璧超人界最強とされていた伝説の超人
「ネプチューン・キング」だったのだ。
武道がネプチューン・キングとしての姿を現したことでチームリーダーを彼に譲る。しかしマシンガンズの不屈の友情を見せつけられた上、追い詰めた敵を甚振り嘲るこれまで標榜してきた高潔さから
あまりにかけ離れたネプキンの言動を目の当たりにするうち、ネプチューンマンは完璧超人の在り方に疑念を感じ始める。
そしてネプキンが
鉄柱を凶器として使用するに至って遂にネプキンに反抗し彼に攻撃してしまう。
そうして精神的な隙を衝かれる形でマッスル・ドッキングをかけられる。マグネット・パワーを封じられたことで技を破れず、直撃を許してしまう事となり、2セット目を奪われる。
3セット目はマッスル・ドッキングで受けたダメージによって立ち上がれず、最終的にマシンガンズに敗北を喫した。
試合後「この世には完璧なものがひとつだけある…それは正義超人の友情さ!」と言い残し、地球に向かってきた完璧超人達を追い払う為体内で爆弾を爆発させる「人狼煙」を上げ爆散、死亡した。
これまで多くの仲間を傷つけられ、自分も深手を負ったキン肉マンだが彼の最期を見届けた後は静かに「男であったぞ」とその気高い死を悼んだ。
【キン肉星王位争奪編】
その勇気ある志を惜しんだグレートハリケーン、フィッシングマン、キャッチマン…通称
「完璧超人いい奴3人衆」たちの手によってバラバラになった肉体を回収され、蘇生・復活を果たす。
(Ⅱ世の描写では更に
ターボメンザ・ターボマン、アモイマンも加わった。)
アニメ版では超人預言者の手で復活する展開に変更。
復活後は
アタルの預言書の灰を回収し陰ながらキン肉マンチームの特訓を支援。
ジ・オメガマンにその命を狙われていたため、決勝戦では謎の超人
「ザ・サムライ」に扮しキン肉マンチームに加入。
サムライとしては古風で貫録のある口調に、夏の風物詩である風鈴の音色を讃えるなど、見事にジャパネスクな言動を取っていた。
元のリングネームが漢字表記なあたり、もしかすると最初から日本文化が好きだったのでは?と思わせるところもあった。
決勝戦でロビンの最期を見届けた後正体を明すが、その真意を訝しむキン肉マンに疑惑を向けられ連携をとれなくなってしまう。
しかし自身の命を賭してでもロビンたちの遺志を継ぐ姿勢を見せた事で和解。
『キン肉マン』史上に於いてもトップクラスのスーパードリームタッグ・『巌流島コンビ』を結成し、キン肉マンと共にフェニックスとオメガマンを追い詰める。
このキン肉マン&ネプチューンマンのタッグは当時史上最強タッグと言っても過言ではなく、正義&完璧の垣根を越えた夢のコンビ結成に全国のちびっこ達が胸躍らせた。
ちなみに実況によればキン肉マンが
武蔵で、ネプチューンマンは
小次郎の方。
しかしキン肉マンを庇ってオメガマンの「Ωカタストロフ・ドロップ」を受け、更に
フェニックスの仕掛けで預言書が燃やされたことで歴史から消滅してしまう。
この時、預言書のページをつるした糸に繋がった縄で前身を縛り上げられ、仕上げに火のついたロウソクを立てられるという屈辱的なムーブから、フェニックスは
変態「S」、ネプチューンマンは
変態「M」とネタにされている。
それでも試合中継を通すことで全世界の超人に未来への希望を守れというネプチューン・メッセージを放つ。
彼の呼びかけに応じ、世界中から盟友・キン肉マンを応援すべく多くの正義超人たちが決戦の地へと駆けつけるのだった。
最終回ではロビン、
ジェロニモ、アタルと共に天界の邪悪大神殿から火事場のクソ力を解放。
試合後、キン肉マンのフェイスフラッシュで他の超人達と共に復活した。
回想シーンやイメージ図などでその姿が描かれていたが、本人は長らく登場しなかった。
【究極の超人タッグ編】
ウォーズマンと同じくタイムマシンに密航して過去の世界に現れる。
王位争奪編から数十年が過ぎ54歳と歳をとったが、来る悪行超人の襲撃に備え田舎に隠遁し鍛練をしていたため全盛期の肉体を保っている。
一方で孤独な生活を経て再び「完璧な強さ」を求めるようになった。
登場の少し前に海底に敷設されていた光ファイバーケーブルを強奪して取り込むことで、マグネット・パワーに代わる新たな力「オプティカル・ファイバー」を身に着けている。
当初は
万太郎達を支援するつもりで過去へと渡るが、行き着いた過去が自身の黄金期であるタッグ編の時間であったため、
完璧超人としての栄華を取り戻す野望に駆られ敵に回る。
セイウチンの中にある野生の強さを見出し「ヘル・イクスパンションズ」を結成し新タッグトーナメントに出場するが、
- セイウチンの野生を目覚めさせるため洞窟に吊るして蝙蝠に襲わせる
- 泣き言をいうセイウチンを有名なイギリス寓話に準えて
ギター侍の物真似をしつつ愚弄し、遂に正気を失わせてしまう
- オプティカル・ファイバーを使うためセイウチンの牙に穴を空けフッ素を流し込む
二回戦のヘルズ・ベアーズ戦では理性を取り戻したセイウチンを見限り、こともあろうに対戦相手である
マンモスマンを新たなパートナーとして迎え「
新星・ヘル・イクスパンションズ」を結成した。
更に、キン肉マンを苦しめるべく
世界五大厄が
大魔王サタンを召喚しようとした際には、完璧超人としての矜持もキン肉マンとの友情も忘れたのか、
マンモスマンと一緒になって召喚を手伝う始末であった。
しかし準決勝の世界五大厄戦では友情パワーを捨て切れていないことが露呈。
若造であるライトニングから「もっともなことをしゃべっているようで、その実、老害を撒き散らしてるだけだ」、「おめえみたいなオッサンがリーダーになるような超人集団に未来はねぇ~~ッ」等とボロクソに言われてしまった。
その矛盾する言動に失望したマンモスマンに今度は自身が見限られ、クロス・ボンバーの誤爆で左腕を破壊されたうえ時間コンビにフルボッコにされ敗北。
見せしめに火山の火口に放り込まれるが、
カオスに助けられ、近く復活する20世紀ネプチューンマンとの対消滅を防ぐためカオスのエキゾチック物質で21世紀へと送り返される。
その際
「この世にひとつだけ完璧なものがあるとすれば、それは正義超人界の友情だ」と再度口にした。
このシリーズは無印とⅡ世のキャラに加え多数の新キャラが入り乱れる内容であり、ただでさえ間延びした感のあるところにネプチューンマンの離反・チーム組み換えなどの行動が重なり話のグダグダが決定的なものとなった。
また準決勝ではブレブレな言動のみならず、パートナーのマンモスマンがラスボスである時間超人相手にある程度渡り合えていたのに対し、ネプはいいようにやられるだけなばかりか見当違いな指示を出してマンモスマンを危機に陥れる等、実力面でも大いに疑問符が付く有様(マグネットパワーが復活してからは無双するが、直後にマンモスマンの裏切りに至る)。
更には(ネプが差し向けた訳ではないとはいえ)結果的にネプを救出しようとしたカオスの死因を作ってしまった。
夢の超人タッグ編での活躍、王位争奪編でのキン肉マンを助けるためにザ・サムライとなって現れた姿を知る読者からすれば、あきれ果ててしまうレベルの失態である。
そのため王位争奪編終了からⅡ世本編を経て待望のネプチューンマン再登場に歓喜したファンを絶望のどん底に叩き落とすことになってしまったのだった。
『キン肉マン(Web連載)』
【完璧超人始祖編】
公式ガイドブック『超人閻魔帳』では、元
完璧・無量大数軍で
《完狩》の称号を持つことが判明した。
無量大数軍に所属していた時期や脱退の理由は現時点では不明。
第二話における
ストロング・ザ・武道の発言を顧みると、王位継承サバイバルマッチの際にキン肉マンに組して戦ったことが決定的だった模様。
シリーズ冒頭、完璧超人代表として三属性超人の不可侵条約に調印。
この展開により、何気に旧連載〜『Ⅱ世』までとは違い、正義超人達と協力こそしたが完璧超人から鞍替えしていなかったことが判明。
この描写からも解るように、新連載(Web連載)以降は“正義超人こそ絶対”とされていた旧連載〜『Ⅱ世』までと違い、悪魔超人と完璧超人も元の属性のままで価値観を維持している扱いで、その上で正義超人と共闘していたとする、事実上の設定の再編が行われている。
「完璧超人の基本はあくまで完璧な強さの追求であり、切磋琢磨するにせよイデオロギーから無用ないがみ合いは不要」と独白しながら署名を記した。
正義・悪魔超人ともリングの上で交流を深めていこうという意思が見えるこの発言は、世界の管理者という完璧超人本来の理念と完全に衝突するものであり、この独白こそがネプチューンマン率いる完璧超人主流派(改革派)の基本理念であると思われる。
ちなみにサインは流麗な筆記体で書しており、なかなかの達筆。荒々しくとも根は英国紳士ということか。
とんでもない金釘文字のアシュラマンとは対照的。
しかし、勝手に代表を名乗ってネプチューンマンが行った調印自体が越権行為であるとされ、無量大数軍からのリンチを受けて幽閉されていた。(一応、後に解放された時には特にダメージを負っていなかったので、数で押し切られてとっ捕まってただけなのかもしれない。あいつら意外に優しいし。)
かつては同じ無量大数軍の《完恐》
ピークア・ブーと共に首領格ストロング・ザ・武道から特別目をかけられていた逸材だったようだが、キン肉マンに感化され完璧さを失ったという理由で武道からは失望されていた。
弟子への失望がザ・マンを独断に走らせたことを鑑みると、調印式の越権行為はあくまで最後の藁一本だったのであろう。目をかけていたネプチューンマンが友情パワーに感化されて宗旨替えを行ったことが彼を激しく憤らせ、地上への本格進行を決意させる切っ掛けの一つになった事は想像に難くない。
かくして虜囚の身になり長きに渡って出番すら無いネプチューンマンであったが、キン肉マン対ネメシスの試合を前に入院中のピークア・ブーが怪我をおしてネプチューンマンを救出。
第1話から4年越し、174話にてとうとうキン肉マンの前に姿を現し、同時に彼が目指した完璧超人改革の様子も描かれた。
調印式の行動を度々越権・独断と繰り返してきた無量大数軍だったが、実際にはネプチューンマンは完璧超人の議会において当時の主流派を説得し、名実ともに完璧超人の代表として調印に臨んでいた。
越権は兎も角、独断はむしろザ・マンの一存で議会の代表を拘束・調印を破棄して正義・悪魔超人界との全面戦争に突入した無量大数軍の方である。
こういった要所要所で発生する始祖の独裁もネプチューンマンにとっては完璧超人の枷と映ったのかもしれない。
絶対者ザ・マンへの意見を許されない問題は「私はいいと思う」の時から変わっていなかったのだ。
ネメシスを新たな完璧超人界の旗手として見定めるネプチューンマンは、完璧の流儀に拘泥するネメシスの心を揺り動かさせるのはキン肉マンしか居ないと考え、「必ずネメシスと戦え」と檄を飛ばす。
しかしロビンマスク・ラーメンマンの敗退を見ていつものビビリ癖を最大出力で発露してしまったキン肉マンは、「自分が今まで勝てたのは全てマグレ」などと己を卑下し、すっかり自信を喪失。
かつての強敵、そしてタッグパートナーであった男の醜態に嫌気がさしたネプチューンマンは、本気の喧嘩ボンバーでスグルを抹殺せんと襲いかかった……
…と見せかけて、これはキン肉マンの戦う意志を再確認するための演技。
尤も、キン肉マンへの信頼があるからだが、喧嘩ボンバーその物は本気で放っており、目論見通りに自分の本気の攻撃をキン肉マンが受け止めたのを見て笑みを浮かべた程だった。
初めから失望などはしてなどおらず(二人の信頼関係も火事場のクソ力の断片しか見ていないピークは唖然としていたが)、力の確認と、それをキン肉マン自身に示すことで背中を押すつもりだったのだ。
仮に自分達が止めなかったとしても試合前には必ず帰ってくるだろうとも考えるほど信頼を寄せていた。(尚、元々キン肉マンの側に付いていたウォーズマンも出ていった以降の動きに気付いていたが、ネプチューンマンが来たことで悟ったのか何も言わずに戻ってキン肉マンを待っていた。)
明日は表立って姿を見せることはできないと前置きしつつも、キン肉マンを激励しいずこかへ去っていった。
当日、試合会場にピークア・ブーが駆けつけ、ネメシスのセコンドに付いたのと同時に登場。
会場の廊下から密かにネメシスに対し「完璧超人界を立て直すためにも、キン肉マンに勝て」とエールを送った。
元々ネプチューンマンはキン肉マンに感化されてはいるが、旧シリーズのように正義超人に鞍替えした訳ではなく、本意はあくまでも他の属性の超人達と切磋琢磨することによって完璧超人を更なる高みに登らせようと願うが故の変革である。
そのため、試合中はネメシスにキン肉マンに勝つため慈悲と結束(=友情パワー/火事場のクソ力)を受け入れるよう応援している。
奥義を尽くした死闘の果てについにネメシスが敗れ、介錯のために武道(ザ・マン)がリングへ降り立った際には、ついに自らもリングに乱入し、完璧超人界革新の中心になり得る人物であるネメシスの助命を訴える。
尚、この時ザ・マンをして「お前ほどの男が首をかけるのか」と言っているので、ネプチューンキングに唆されて出ていった上に自分に反する思想に染まっているとはいえ“見処のある完璧超人”として目をかけられていたのが解る。
ネメシス、ザ・マン、ネプチューンマンの三名が語らうこのシーンは名言のオンパレードなので是非単行本を手に取ってもらいたい。
弟子に刃向かわれるという一番の逆鱗に触れた武道と一触即発、ロックアップ寸前となるがそこに悪魔将軍ことゴールドマンが介入。
もはや超人閻魔となったザ・マンには対話の余地はない、この場で抹殺すると宣言する悪魔将軍に対し、ネプチューンマンたちは武道…ザ・マンを背後に守って立つ。
ネプチューンマンは決してザ・マンを排除したいわけではない。ただ、対話を通じてより良い方向へ向けていきたい、ザ・マンに認めてほしいだけなのだ。
あえてこのシーンでは表情が描かれていないが、可能性を見いだした3人の新しい弟子たちの行動にザ・マンも心動かされるものがあったのか、3人を下がらせてゴールドマンとの直接対決に望む。
この際に「今の掟に異論があれば、掟を体現する私の戦いを見てから判断せよ(意訳)」と述べるあたり、既に処罰の意思は無いことが見て取れる。
超人閻魔と悪魔将軍の決着がついた後、ゴールドマンとの約定により引退するザ・マンより、ネメシス、ピークア・ブーともども完璧超人界の後事を託された。
戦闘シーンこそ描かれなかったものの、友情を知る完璧超人として体制の改革に挑んだ知性派としての一面が描かれた事で、読者からは王位争奪編に至るまでの経緯や彼の師であるネプチューン・キングは本当に単なる小悪党だったのか?等、新たに様々な考察がなされるようになった。
ネプチューンマンは完璧超人の理念の崇高さは認めつつも「完璧超人自体の進化が止まっている」と評しているが、完璧超人入りして数年で無量大数軍へ登用される程のスーパーエリートである彼がそう判断するあたり、不老不死がもたらす組織体制の硬直は相当なものと推測される。
最終決戦でネプチューンマンが呟いた『見方によっては彼(ザ・マン)は独裁者かもしれない』という発言は、永劫に渡り一人君臨し続けるザ・マンを彼が以前からそう見なしていたことの表出ともとれる。
だが同時に『ある種の信念は通っている』『誇りに満ちている』とも評しており、偉大なる先人とその元で技を磨くことへの敬意こそがネプチューンマンを正義超人への鞍替えではなく完璧超人の改革という、より困難な道へと進ませる原動力なのだろう。
ただし、動向や星の白黒で言えばタッグ編・王位編と「ホームを飛び出して勝手に暴れた上、下等超人に二度も負けて帰ってきた」果てに完璧超人の代表ヅラしたわけで、無量大数軍ベクトルの完璧体質派としては赦し難い感情が湧くのもちょっとやむを得ない。
また、それでもなお議会多数派で結構な存在感を持つらしきネプチューンマンの人間力、更には議会成員たちがザ・マンに抱くもどかしさや抵抗意識も浮かび上がる話かもしれない。
余談だが、総集編『キン肉マンジャンプ』では「完璧超人として健康な体を維持するため
昆虫食を始めた」と喜々として語っている。
Ⅱ世を意識しているのだろうか?
前シリーズに引き続き完璧超人の生き残りとしてザ・マン、ネメシスらと共に超人墓場に滞在。
他の勢力の超人達同様サタンの結界によって超人墓場に閉じ込められており、モニターで彼らと共にキン肉マンたちと
六鎗客の戦いを見守っていた。
【超神編(仮)】
大魔王サタンが倒されたことで墓場の封印が解かれると共に、解いた当人にして完璧超人始祖として復帰した
ジャスティスマンによりキン肉マン達がザ・マンの御前に導かれ、古代に於ける天上界の神による超人絶滅の真実が語られることに。
ネプチューンマンはネメシスと共に現在の完璧超人勢力のトップということなのか、ザ・マンの側に付くことを許されるまでになっており、先んじて調和の神のことも聞かされていた模様。
その後、天界より下天し自らの肉体と新たな名を得た
超神との戦いでは、先ずは六鎗客との戦い同様に戦いを見守っていた。
戦いが一先ず一段落してからのザ・マンと調和の神による直接の交渉の末、地上の超人達から代表
真の男たちを選び、天上界に上がる資格を得る為にバベルの塔に挑むということが決まった段階にて、初めに名乗りを挙げたネメシスを
(お前は実は年寄りだろうと)制し、ザ・マンとジャスティスマンの許しを得る形で完璧超人の代表として出陣することが決定。
この中で因縁のあるロビンの復活についても特に声をかける等はしていなかった。しかし初戦となったジェロニモと
ジ・エクスキューショナーとの激闘の後、神々が超人を創造とした理由が明かされるた事で別行動を宣言したロビンに同調。
ロビンの思惑も見抜きつつ、2階に辿り着くとロビンに自身の戦いを見届けるよう頼み込み。完璧超人という存在の意味すら問われる“禍福の神”が下天した超神
リヴァイアサンとの戦いに挑むことに。
ダメージを負うと思わずコーナーに誰も居ないのに手を延ばしてしまう…等、読者も心配していたように過去には単独で戦ったことがない=“タッグ屋”である過去をメタ的にいじられる展開もあったものの、その後はロビンの叱責と激励を受けて喧嘩男時代の『孤高の一匹狼』としての本質を取り戻し、“キャッチスタイル”を復活させる。アメプロの象徴たるホーガンがモデルのキャラでこれを魅せるとは。
初見であるにも関わらずそれにすら対応してきたリヴァイアサンに苦戦しつつも、キン肉マンに対するライバル心から友情パワー(火事場のクソ力)を発動し、最後はザ・マンの理想が現世代完璧超人にも生きていることを証明するかのような正攻法での超神攻略を成し遂げて勝利を得た。
試合後には、ロビンと改めての理想と意志の交換を確認しつつ、最後にロビンに最上階で待っていると言葉を残して、一足先に天界への切符を手に入れるのだった。
最上階に辿り着くと、先に辿り着いたジェロニモと合流する。
共に天界のあるものを目にして「これは神も動くわけだ」と言葉を漏らした。
その後は合流してきた他のリアル・ディールズの生き残り達と共に、宇宙のパワーバランスが崩れたことで崩壊しかける天上界という凄まじい光景をバックにザ・マンと“調和の神”ことザ・ワンの対話と協議を聞くことに。
事実上の和解となったことで、スグル達と同様に集めたカピラリアの欠片をザ・ワンに譲渡し、ジェロニモの自己犠牲を経つつも天上界の崩壊がカピラリア七光線により食い止められるのを確認。
【時間超人編(仮)】
バッファローマン、ロビンマスク、アシュラマンがザ・ワンに従うことを決めて去っていった後に残されて困惑しているスグルとウォーズマンを落ち着かせ彼らとともにと共に超人墓場へ戻り、そこで新たなる脅威となる下天した“刻の神”と彼の生み出した時間超人の存在を知ることになる。
また、ザ・マンからは此の場に居る中ではキン肉マン(スグル)、テリーマン、ウォーズマン、ネメシスと共に時間超人の幹部級である“五大刻”に対抗し得る戦力の1人として数えられていることを改めて伝えられている。
そしてザ・マンの力でレバノン・バールベックにワープし、この地にあるマグネット・パワーを狙う
パピヨンマンと対決する。
『Ⅱ世』とはまた異なる形や経緯でネプチューンマン、あるいは勢力としての完璧超人の在り方が大きく移り変わったこの一戦でも割と相変わらずな面も見せており、パピヨンマンがマスク超人であることを
ホモホモしい構図と台詞で看破した際には
即座にマスク剥ぎ実行に言及している。
また、確かに以前からパワーファイター型ではあったものの、旧連載時はバッファローマンに押し負けたり、
新連載後も喧嘩ボンバーの破壊力こそフィーチャーされつつも、リヴァイアサン戦では寧ろテクニシャン型であったような描写がされていたのだが、
このパピヨンマン戦を前に見せしめのように吊り下げられてたキング・ザ・100トンを助けた時には超人界最重量であろうその巨体を片方の腕だけて余裕で受け止めていたりと、矢鱈と怪力がフィーチャーされるようになっている。それ以前に100トンを余裕で吊り上げてた鎖ってなんだよとツッコミたくなるが。
そして、試合中にも発揮されはじめているその怪力は、1億パワーを誇るパピヨンマンをして脅威を感じるレベルのようで、今後のネプチューンマンの持ち味(大きな武器)となっていくようである。
そして戦いの中、封じられたはずのマグネット・パワーを再び発動させる。
その他
【戦国大戦編】
「おきて破りの虎口スペシャル!!」
セガのATCG・戦国大戦~破府、六十六州の欠片へ~に戦国数寄(コラボレーションカード)で参戦。
キン肉マンが
織田信長で参戦していたのに対し、自身は
柴田勝家として登場した。
3コストの槍足軽に相応しい武力10に軍備特技を持つため、白兵戦ではまさにダイヤモンドの如き硬さを誇る。
反面統率力は低く、ダメージ計略や妨害計略にはめっぽう弱い。
使用する計略も「喧嘩爆弾」で、カードを押えてチャージすればするほど移動距離が上がり、移動距離が長いほど相手に与える武力ダメージが上がるという同ゲームでの示現流計略。
ただし、使用するのは
日本刀でも
槍でもなく、自身の腕。
計略ムービーではアックスボンバーを披露し、カードの裏書の計略説明にもしっかりとアックスボンバーと書かれている。
計略使用時には「硬度10!ダイヤモンドアーム!!」とまで叫び、やりたい放題。
一応、勝家が信長と弟・信勝との後継者争いの時に信勝側について戦ったものも、後に信長のもとで戦ったという史実を考慮した配役だろう。
【劇場版「正義超人vs戦士超人」】
夢の超人タッグ編の終盤で自爆した後、爆発の瞬間に出来たエアポケットに飲み込まれた事で奇跡的に生き延びていた。
しかし、生きがいを失い街で暴れ回っていたために超人警察の手により逮捕される。Ⅱ世の老害設定並みにひどい設定である。
フランス超人刑務所に囚人4771号
「死なない」として収監され死刑判決を受けるが、執行寸前にキン肉マンにより救出され、南シナ海に浮かぶ未知の島インモラ島への道案内として同行。
キン肉マンと共に七重の塔最上階にて
戦士超人軍団の総大将・ビッグ・シンジョウと対峙する。
かつてはインモラ島の戦士超人の一人だったが、邪悪な心で宇宙征服を夢見るビッグ・シンジョウの部下であることに耐えられなくなり脱退したという。
それじゃあ喧嘩男時代は一体何だったんだ…?
最期はビッグ・シンジョウと戦士超人軍団のゲオルグ博士を道連れに、空中で再び人狼煙の爆薬により自爆する。
【必殺技】
わたしとコンビを組むのは
ビッグ・ザ・武道
そのコンビの名をヘル・ミッショネルズ
すなわち、地獄の伝道師!
二人で協力してやる必殺技
つまり、ツープラトンは
クロス・ボンバーだ!!
シングル技
相手と両腕を絡めてガッチリと組み合い、その力量を測定する。
喧嘩男時代に超人オリンピック国内予選でロビンマスクと組んだ際、「闘うに値しない相手」とみなし試合放棄したシーンが印象的。
Ⅱ世の究極タッグ編では
ブロッケンJr.の弟子
ジェイドに対して使用。
一度は「自分と闘うに相応しい相手」と認めたかに見えたが、ある理由により結局失格の判定を下している。
超人強度のみならず、潜在的能力やメンタル面の強さも判断できるとのこと。
後に
ネメシスもこの技を使用。ネプチューンマン独自の技ではなく完璧超人の技とされた。
じゃあなんで喧嘩男時代にも使えたんだというと、判断方法が組み合った時の触った感覚だから。
大木のようとか岩のようなとか鉄の塊のようなとか、結構フィーリングだったりする。
時間超人のライトニングに行った際はヌメヌメとしたとらえどころがない感覚で、強さ自体を測る事は出来なかったが、純然たる殺意で行動していることを見抜いていた。
居合切りボンバー、ロンリークロス・ボンバーとも。
その硬度10ダイアモンドアームの左腕から繰り出される
ラリアート。
正式にはホーガンの必殺技である腕を直角に曲げて放つアックス・ボンバーなのだろうが、現実のホーガンと同様に腕の角度が曖昧で普通のラリアットになっていたりするのも元ネタ再現と言える。
左腕で放つのは前述の様にホーガンの先輩であり、この技の元祖であるハンセンへのオマージュだろう。
単純な技だが作中でも屈指の破壊力を誇り、相手がかなりの巨漢だろうが軽々と吹っ飛ばしてしまえる程。
これをタッグ技として放つのが
クロス・ボンバー。
ツープラトンの至宝であるマッスルドッキングに次ぐ、ツープラトンの極技の一つ。
本編で覆面狩りを行う際には決まってクロス・ボンバーの体勢を取ってきた彼だが、喧嘩ボンバー単体でも覆面狩り自体は可能らしい。
無量大数軍時代はこの技に《完狩》の二つ名が付いていたのだろうか。
『王位争奪戦編』では、当初は正体を隠してザ・サムライを名乗っていたので
居合い斬りボンバーとアレンジして使用。
とは言え破壊力は据え置きであり、争奪戦で猛威を振るっていた
マンモスマンを場外に軽々と吹き飛ばしていた。
『時間超人編(仮)』では、マグネット・パワーで強化されたマグネット
喧嘩ボンバーを披露。
「喧嘩」の字に「クォーラル」の振り仮名で表記することが多い技だが、quarrelとは
論争や口喧嘩
を示す語であり、暴力を使う喧嘩には当てはまらない。
ソード・デスマッチの剣板を装着して放つソード・ボンバーという亜種もある。思いっきり凶器を使っているがツッコんではいけない。
卍固めを変形させた関節技。ケンダマンを葬った。
ロビン曰く「喧嘩男にしか出来ない」技らしい。
背中側から相手の右腕に左脚をかけてロックし、更に両腕で相手の右腕を引き絞るようにして絞め上げていく。
実は現実のプロレスにもあった技であり、故
アントニオ猪木が一時期のみ新必殺技として試験的に使用していた“新卍固め”が同型。
チョッキの鋲で相手の背中を突き刺し固定。そこから相手の両足を抱き抱き抱えるように掴んで開かせつつ後方へ急角度のスープレックスで脳天からリングに叩き付ける。
これも
思いっきり凶器を使っているがツッコんではいけない。
喧嘩ボンバーと並ぶ代名詞だった様で、ネプチューンマンをコピーした
ステカセキングに技のセットアップに入られた段階で、元同僚のターボメンは戦くような反応を示していた。
実際、旧連載時にはサンシャインを葬っているし、後の『Ⅱ世』でも必殺技扱いだった。
向かってきた相手を自身の左腕で掬い上げるようにして後方に放り投げ地面に激突させる、一種の投げ技。
ソードデスマッチではそのまま場外に落として剣板に叩きつける。
また、超人絞殺刑破りのためマグネット・パワーで剣板を引き寄せ相手に突き刺し、そのまま地面に叩きつける「魔の直滑降スペシャル」もある。
体から強力な磁力を放つ能力。
クロス・ボンバーの威力強化の為に使用するほか、引力・斥力を自在に発生させる事で間合いを問わない戦いが可能になる。
このパワーの前に敗れたバッファローマン曰く『インチキ臭い技』。
完璧超人始祖編において、単なる生体磁気ではなく、地球自身の生命エネルギーを抽出して超人に植え付けたものという事実が判明。
読者の中には完璧超人の極端に高いがあまり戦績に反映されてるように見えない超人強度は、このマグネットパワーによるドーピングなのではという見方もある。
マグネット・パワーと縁の無かったキン肉マンが王位編で披露して見せた事から、単純に自前の超人パワーを磁力として放射すること自体は完璧超人以外にも可能な模様。
また
オメガ・ケンタウリの六鎗客の一人パイレートマンも不完全ながら使用出来る。
余談だが、本来なら鎧着用+ロボ超人の超人師弟コンビ相手にこそ最も効果を発揮する能力だったと思われる。
ロビン・スペシャル破りももっと無理のない形でできた気がしないでもない。
敢えて使わなかったとすれば、「初戦で手の内を明かしたくなかった」「格闘能力の差を見せつけるため」「ゆでが後から思いついた」等の事情があるのかもしれない。
上空から落雷を発生させ、それを小脇にかかえて投擲、あるいは抱えたまま突進し相手を刺突・感電させるゆで理論の極みのような技。
相手を釘づけに出来るあたりどうやら電気エネルギー以外に実体があるらしく、恐らく電磁力で集結させた細かい金属のチリを稲妻型に整形し帯電させている模様。
ネプチューンマン曰く『完璧超人最大の秘密兵器』だそうだが、後にマグネットパワーの創始者であるサイコマンからネプチューン・キングを経て連綿と受け継がれた技である事が判明した。
『Ⅱ世』で使用。封印されたマグネット・パワーの代わりに、左腕に海底の光ファイバーケーブルを取り込んで得た能力。
こちらもクロス・ボンバー発動時に使用。
ロビンの必殺技。
超人師弟コンビ戦でかけられた際、「重い方が先に落下する」という物理法則完全無視のゆで理論(通称"完璧物理学")に基き、空中でロビンの鎧を奪い取り先に落下して発動した。
この直前に武道に使用された最初のロビン・スペシャルは威力を抑えた不完全版だったため、結果として「好敵手の必殺技の完全版を本人より先に披露して本人に喰らわせる」という正に掟破りなことをしでかしている。
スライディングキック。ロビンの攻撃をかわすために使用。
ネプチューンマンが喧嘩男時代に、マスクマン専用に考案した技。
先ず相手にチョークスリーパーを極めたままスープレックスを仕掛けて
声帯を一時的に破壊。
その後
マスクを前後逆さまにひっくり返してしまい、視覚・聴覚・声を奪うというもの。
仕掛けられたマスクマンは敵が見えず、音もろくに聞き取れず、声を出して助けを呼ぶ事も出来ないまま、マスクを元に戻す間もなく一方的に嬲りものにされ、やがて恐怖に耐えきれなくなって
自らギブアップしてしまう。
マスクマンにとっては非常に恐ろしい技ではあるが、逆に見方を変えると、
相手を無闇に傷つけることなく降参を促せるという、当時の喧嘩男の本心が現れた非常に人道的な技であるとも言えなくもない。
“禍福の神”リヴァイアサン戦で初公開。
ブレーンバスター(バーティカルスープレックス)で相手を垂直に持ち上げてから腕のロックを外し、自らの身を反転させて空中で無防備になった相手に喧嘩ボンバーを放つ。
メタ的にも“タッグ屋”であると弄られていたネプチューンマンの印象を払拭すると共に反撃の狼煙となった一撃。
リヴァイアサン戦で初披露。
背中側から相手の首に跨り、左脚を相手の首に絡めて絞め上げつつ、右脚を相手の腰に絡めて股下でロック。
更に、相手の両手首を自身の腕のそれぞれで捉えて引き絞っていく。
ロビンマスクが自身に対するとっておきの技であったロビンスペシャルと同じく、喧嘩男の頃から隠していた技。
代名詞の喧嘩スペシャルからすら脱出したリヴァイアサンに対して披露された進化型で、超神であるリヴァイアサンの身体能力を以ても脱出不可能となった程の技であったが━━。
尚、喧嘩スペシャルの進化型と言いつつも、よくよく分析するとパロスペシャルの進化型と呼んだほうが近い。
リヴァイアサン戦での決着として披露された技で、現時点でのネプチューンマンの最大奥義。
喧嘩スペシャルヌーヴォーでも決着を付けられていた所を完璧超人の流儀を果たすべく、敢えて自ら外した上でトドメとして放たれた大技中の大技。
通常のターンオーバー喧嘩ボンバーとは違い、コーナーポストに向かって相手を勢いよくブレーンバスターで押し込みつつ、自らの身体を反転させて鉄柱と挟み込む形で喧嘩ボンバーを叩き込むというえげつない技。
つまりは、ただでさえ強力な喧嘩ボンバーの衝撃を完全に逃げ場のない状態にして叩き込むという究極の進化型と言える。
その名のように“ヘル・ミッショネルズ”の代名詞にして必殺技であった“クロス・ボンバー”を単身で再現した技という所か。
喧嘩男時代のファイトスタイルを復活させ、現世代完璧超人の代表としての道を歩み始めたネプチューンマンからすれば、恥ずべき過去にも成りかねないタッグ屋時代をも肯定すると共に昇華させた技とする見方もある。
タッグ技
喧嘩ボンバーを用いたサンドイッチ・ラリアット。
ヘル・ミッショネルズ、ひいてはネプチューンマンを代表するツープラトンでもある。
詳細はリンク先へ。
ヘル・ミッショネルズよのタッグ技。
磁力で相手を引き寄せツームストンドライバーを決める技。
因みにアニメ版ではこの技の威力によりトーナメントマウンテンは崩壊し、放送を2ヶ月間休止になった。
ヘル・ミッショネルズのタッグ技。地上・空中の二手に分かれてそれぞれ相手を拘束し、地上側はベアハッグ・空中側はパイルドライバーの体勢でマグネットパワーを発生。
お互いを吸引させた勢いで相手同士の頭部を激突させる。
劇中では2000万パワーズをこの技で下した。
ネプチューン・キングとのツープラトン。通称アップルシェイバー。
左右から相手の頭部をドロップキックで挟撃、そのままコマのように回転して相手のマスクを細切れに刻んでいく。
巨大な電磁石と化したミッショネルズの回転内部は磁力線の乱舞により大量の誘導電流が発生している筈なので、キン肉マン程の超人でなければマスク云々以前に感電死するものと思われる。
威力があるように見えない上に、せっかくのマスクを台無しにしてしまう、その上逆立ちしただけでかわせてしまうなど、「完璧」を名乗る割には荒が目立つ技ではあるが、『「公衆の面前でマスクを剥がされる」というキン肉族最大の辱めを受けさせた上で殺す』とドS宣言している為、ネプキンの本来の目的を考えれば、恐らくこれはキン肉マン(引いてはキン肉族)抹殺の為だけに開発された技なのかもしれない。
『素顔を晒す=死』であるキン肉族にとって、まさに大観衆の前での公開処刑に等しい技であると言える。
超人
凌遅刑の如く、ジワジワとキン肉マンのマスクが剥がされていく様は、
真弓を始めとした正義超人達と観客、当時のちびっ子読者達を「キン肉マンまで負けてしまうのか…?」と恐怖と絶望のどん底に叩き落とし、多大なトラウマを植え付けた。
だが、
あらかじめテリーマンがキン肉マンと入れ替わっていたという捨て身のトリックの前に破れた。
因みに地球の磁気を逆行させることで時間の逆流も起こせる。起こせるったら起こせるのだ。
この現象の元ネタは恐らく1978年の映画スーパーマン。
『Ⅱ世』では覆面超人ではないジェイドに対しても使用しており、その時は相手の眼球を抉り視力を奪う残虐技になっていた。
キン肉マンとのツープラトン技。
キン肉マンが空中の相手を垂直落下式水車落としの体勢に取り、逆さまになった相手の足をネプチューンマンが背中越しにロックして落下。
ハイジャックパイルドライバーの要領で二人分の加速を加え脳天をマットに突き刺す。
キン肉マンとのタッグ技。
キン肉マンがジャーマン、ネプチューンマンがダブルレッグスープレックスを同時に放って相手タッグの脳天を激突、追撃のフライングボディプレスで止めを刺す。
劇中ではダブルレッグスープレックスへのカットに入ったスーパーフェニックスをキン肉マンが更に阻止し、
阿吽の呼吸でスープレックスのタイミングを合わせて放った。
原作ではこの技の最中、ネプチューンマンのベストの鋲が背中側に生えているという謎の作画ミスがある。
【余談】
究極のタッグ編での迷走はゆで自身も認めており、彼に引っ張られて作品自体も迷走してしまったと述べている。
なぜこのような迷走が始まったかというと、「自分の老いと焦りをネプチューンマンに如実に反映させてしまった結果であり、更にその迷走がカオスやマンモスマンといったメインキャラを巻き込み、足を引っ張ることになってしまった」とのこと。
実際、作中でも老いを気にする発言があったり、敵から老いを指摘される描写が描かれていた。
究極タッグ編の言動から「老害マン」もしくは「ウホホマン」などという蔑称で定着してしまっており、現在連載中の「キン肉マン」で復権を期待するファンがいた一方、「いくら汚名を雪ぐことができても、未来で迷走することが確定してしまっているので出さなくてもいい」と厳しい意見もまた多かった。
それに対して今のシリーズはⅡ世の過去描写と異なる要素が散見され、パラレルワールドの可能性もあり、確実にああなるとは言い切れない、との反論もある。
何? キン肉マンジャンプの巻末コメントで虫食ってた? 一過性のブームかもしれんだろが!
上記の通り結局は復帰し旧作以上に格好良い姿を見せたが、ファンの間ではなんとも複雑な思いを抱かせる結果になってしまっている。
なおお笑い芸人トリオのネプチューンの名前はこのネプチューンマンから取ったものである。
優勝したら牛の丸焼き10頭食うぞ!!
ウワーッハッハッハッハッ…!!
追記・修正は人狼煙を上げてからお願いします。
最終更新:2025年04月21日 13:18