キジ(野鳥)

登録日:2012/01/13 Fri 18:14:37
更新日:2021/07/21 Wed 15:19:51
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ケー↓ケーッ!↑



Phasianus versicolor


キジ(雉)はキジ目キジ科に属する野鳥。全長はオスが約80cm、メスが60cmほどの割りと大きな鳥である。

平地から山地の草原や林縁、河原などに生息しており、人が近づくと茂みに身を隠す。


日本の国鳥で、狩猟対象でもある。一昔前までは一万円札でもお馴染みであった。


【特徴】

オスは翼や尾羽を除き光沢のある緑色をした美しい羽色をしている。顔には真っ赤な肉腫があり、かなり人目を引く。

反対にメスは灰茶色をした地味で目立たない色をしている。


身体の大きさに比べ翼は小さく、飛ぶのも苦手。その代わり走るのは得意で30km前後の速度で走ることができる。


【行動】

主に地上性で日中は種子や昆虫類などの餌を探しながら歩く。外敵が現れると俊敏な動作で茂みなどに隠れてやり過ごす。

オスは繁殖期には他のオスと争いなわばりを確保。ケー!ケー!と大きな声で鳴いた後、翼を打ち振るわせドドド…と音を鳴らせる。
彼らは頻繁に鳴くのだが、静かな場所で突然鳴かれるとその声の大きさにびっくりする。
ちなみに、「けんもほろろ」の語源はキジの鳴き声とされる。

一方メスは単独か数羽で行動している。

一般的に鳥類では求愛行動の際、メスがオスを受け入れるかの意思表示があるのだが、彼らの場合メスはオスを避ける行動をとる。


ボクって素敵だろ~





うるさいわね、あっちいってよ!

交尾も普通は求愛行動の後に行われるのだが彼らの場合、なんの前触れもなく突然にオスがメスに迫って行われる。何故このような行動なのかはわかっていない。



なぁ、いいだろ


ダメよこんなところで////


一夫多妻制

キジ類の多くは一夫多妻制か乱婚である。なので一羽のオスが数羽のメスと一緒にいるのも珍しくない。




認知してよ!あなたの子なのよ!?責任とってよ

なんてことにはならない。

むしろ奔放なのはメスのほうで、普通はオスのなわばりにメスがいれば交尾→産卵→抱卵→子育てと進むのだが、
時として彼女らは産卵後なわばりを出て他のオスのところへ行ってしまう。
その場合抱卵、子育てはオスの仕事になる。
見た目は強そうなオスだが嫁には頭が上がらないようだ。






…行くのか?


えぇ…もうあなたとはやっていけないの


ママ…



【国鳥・狩猟鳥としてのキジ】

キジは狩猟鳥として毎年愛鳥週間などの時期に大量に放鳥される。




ただ狩猟目的で持ち込まれたユーラシア大陸原産の『コウライキジ』との交雑が進んでおり、元々日本にいた亜種間との差が不明瞭になってきている。

日本の国鳥で様々な地方自治体に使われる鳥であるが、狩猟対象が国鳥なのは日本だけだそうな。*1

ちなみに国鳥になった理由は「美味しいから」。ふざけんな。


【お肉】

昔から食用肉として重宝されてきたキジ。その味は同じキジ科のニワトリとは全く違うらしい。
某通販サイトによれば「コクのある旨味と淡白な口当たりの良さをお楽しみください」とのこと。

見た目から鶏のような肉質を想像するかもしれないが、
野生鳥獣の例に漏れず、実際の肉質はやや堅めで、ささみのような感触である。

※食べたことのある方の追記願います。


【諺とか】


  • キジも鳴かずば撃たれまい

キジも鳴かなければ居場所を気づかれず、撃たれることもないだろうに…という意味のことわざ。
余計なことを言ってしまったばかりに災いを招いてしまったという例えで使われる。
愚痴篭りが余計なレスをしてしまったばかりに斬られてしまうことにも言えるのではないだろうか?

【キジと創作】


キジが登場する物語でまず名が挙がるのが『桃太郎』である。
桃太郎が黍団子を与えて共に旅する仲間のうちの一匹として描かれる。
「犬、猿ときてどうして雉なのか、鷲や鷹など猛禽類ではだめなのか」という疑問はあるかもしれないが、
一説によれば、「安産祈願の犬帯」「子を背負う親猿」、そして「囮となって雛を守る雉」と、彼らには「親の愛情・加護」の象徴という共通点があるのだとか。

ただ、桃太郎が有名すぎて、他作品でキジのキャラクターを見る場合もだいたい桃太郎関連になってしまっている感は否めない……



追記・修正はキジ肉食べた人お願いします

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最終更新:2021年07月21日 15:19

*1 アメリカの国鳥はハクトウワシだが、選定段階では七面鳥も候補に挙がっていた。