登録日:2011/07/11 Mon 03:15:06
更新日:2025/03/22 Sat 10:45:25
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中島みゆきは
日本を代表するシンガーソングライター、ラジオパーソナリティ、株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ取締役であり、未婚である。
1952年2月23日生まれ。
北海道札幌市出身。
少女時代はどんくさい子供だったそうで、「とろ」というあだ名を付けられていた時期もあったらしい。
1975年にシングル「アザミ嬢のララバイ」でデビュー。
70、80、90、00年代の4世代でヒットチャート1位を獲得している。
主に70年代後半から80年代にかけて人気を博し、現在もほぼ年1枚ペースでアルバムを発表している。
しかし世代ではない人にとっては、中島みゆき=地上の星という認識が強く、また該当世代の人であっても、わかれうた等に代表される彼女の暗く怨念のような歌詞を毛嫌いする人も多い。
彼女のレコードを買う時は他のレコードを上にしてからレジに持って行ったという人が多いほど、世間的には暗い歌手という認識が強かった。
それ故にファンだと名乗る事も容易ではなかったとか。
とはいえ、その真面目に恋愛や人生を考察した歌詞に惹かれる者は多く、世代の音楽シーンにおいては松任谷由実と並び称される事も多い。
基本的に「理想(夢と希望)主義のユーミン派」と「現実(認知と努力)主義のみゆき派」と称される。
前者は希望に向けた、たゆまぬ飛翔を。後者は絶望からの復活を描いていると言われる。
これは、どちらかが優れている、というのではなく単純に方向性の違いであるので誤解なきように。
ただ、みゆきさんの歌は人生経験を積めば積むほどに聞くと心に染み入ると言われる。
現在は暗いというより強い。
年を経て、よりメッセージの方向性が固まり、確固とした主義主張が通った作風になったとも言える。
作家としても名を馳せており、吉田拓郎、研ナオコ、工藤静香、
TOKIO等に楽曲を提供している。
また、彼女自身も提供した曲をよくセルフカバーするので聴き比べてみると良い。
宙船等は
TOKIO涙目の迫力がある。
また1989年からは夜会という言葉の実験劇場を行っている。……といっても伝わらないだろうから、簡単に言うと、ミュージカル的な何かとでも言っておこう。
ミュージカルというからには歌だけではなくストーリーもある。
夜会で公演された2/2(にぶんのに)は後に本人不在で映画化までされている。
しかし出来の方は……何故かホラー。タバコの吸い殻を水に溶かして飲むシーンは夜会にもあったけどね……。
彼女は1975年10月の第10回ポピュラーソング・コンテストに「時代」によってグランプリを受賞。
第6回世界歌謡祭でもグランプリを受賞した。
しかしこの時期、産婦人科医の父が死去。
賞金は父親の葬儀代に消え、大学生の弟の学費を稼ぐ為、歌い続けた。
また、太って見えると怖い等との理由からテレビには原則出演しない。
しかしCM(
ウサギの被り物とかしたり…)やら映画にまで出ちゃったりする最近のみゆきさんはお茶目さん。
そのクセ肝心の音楽番組にはやはり出ないみゆきさん。
一方
ラジオ出演はデビュー当初から積極的に行っており、歌とは全く違う軽快で明るい語り口で「これがあの中島みゆきか?」とのギャップから人気を博した。
1999年には文部科学省の国語審議会委員を務めており、それ故に言葉力が半端ではない。
その能力は楽曲にも生かされており、彼女の難解な詞について研究する者達が今も尚後を絶たない。
中島みゆき自身、自分の楽曲について語る事は殆どない為、その解釈は聴き手それぞれに委ねられる。
評論家達による様々な解釈が出版されているので機会があれば読んでみると良い。
●主な楽曲
1977年リリース。
初にして70年代のオリコン1位獲得曲。
獲得週の前後は当時人気絶頂だったピンク・レディーであり、その間隙を縫う形となった。
テレビドラマ「
3年B組金八先生」第2シリーズ24話「卒業式前の暴力②」で、加藤優(演:直江喜一)と松浦悟(演:沖田浩之)が、加藤が以前通っていた荒谷二中で警察に逮捕される場面の挿入歌で使用された事で有名。
1981年リリース。
80年代のオリコン1位獲得曲。
この曲以降7曲連続でオリコントップテン入りする。
元々は1983年リリースのアルバム「予感」に収録された隠れた名曲だったが、1994年に生命保険会社のCMソングに起用され、後述の「空と君のあいだに」との両A面シングルとして日の目を見る事になった。
中学生用の国語の教科書に歌詞が掲載された。
他に教科書に掲載された中島の楽曲には「傾斜」「誕生」がある。
自らもゲスト出演したテレビドラマ「親愛なる者へ」の主題歌に自身の楽曲として初めて起用され、オリコン最高2位ながらロングヒットし、初めてミリオンセラーを記録した。
90年代のオリコン1位獲得曲その1。
テレビドラマ「家なき子」の主題歌となり、ドラマもヒットした為、最大のヒットとなった。
ちなみにこの曲の歌詞は擬人化した犬の視点で書かれているが、これはドラマの内容について「主人公が犬を連れている」しか情報がない状態で作詞した為らしい。
90年代のオリコン1位獲得曲その2。
テレビドラマ「家なき子2」の主題歌。
3作目のミリオンセラーとなる。
2000年代のオリコン1位獲得曲。
NHK「
プロジェクトX~挑戦者たち~」のオープニング/エンディングテーマ。
リリースは2000年でオリコン初登場15位だったが、2002年の紅白歌合戦で歌われた事で改めて注目を浴び、その後の2003年1月に1位を獲得した。
売上も100万枚を突破し、「空と君のあいだに」に次ぐ2番目のヒット曲となっている。
テレビドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌。
2022年公開の同作の劇場版でも使用された。
アニメ映画「アリスとテレスのまぼろし工場」の主題歌。
みゆきさん初のアニソンである。
B面の「有謬の者共」も必聴。
●他者への提供楽曲(※は自身でセルフカバーしたもの)
- LA-LA-LA(研ナオコ)※
- 雨が空を捨てる日は(研ナオコ)※
- かもめはかもめ(研ナオコ)※
- あばよ(研ナオコ)※
- 窓ガラス(研ナオコ)※
- みにくいあひるの子(研ナオコ)※
- ルージュ(ちあきなおみ、研ナオコ)※
- しあわせ芝居(桜田淳子、研ナオコ)※
- ふられた気分(研ナオコ)
- この空を飛べたら(加藤登紀子、研ナオコ)※
- こぬか雨(研ナオコ)
- 帰っておいで(ちあきなおみ)
- 20才になれば(桜田淳子)
- 世迷い言(日吉ミミ)※
- 命日(日吉ミミ)
- 海と宝石(松坂慶子)※
- すずめ(増田恵子)※
- 最愛(柏原芳恵)※
- ロンリー・カナリア(柏原芳恵)※
- 美貌の都(郷ひろみ)※
- 儀式(セレモニー)(松本典子)※
- カム・フラージュ(柏原芳恵)※
- 涙-Made in tears-(前川清)※
- FU-JI-TSU(工藤静香)
- MUGO・ん…色っぽい(工藤静香)
- 黄砂に吹かれて(工藤静香)※
- 春なのに(柏原芳恵)※
- あり、か(田中一郎 and 甲斐よしひろ)※
- 肩幅の未来(長山洋子)※
- 私について(工藤静香)
- 夢見る勇気(雪村いづみ)※
- 慟哭(工藤静香)※
- きっと愛がある(西田ひかる)
- 永遠の嘘をついてくれ(吉田拓郎)※
- 幸せ(小林幸子)※
- 激情(工藤静香)※
- You don't know(石嶺聡子)※
- あの人に似ている(高倉健・裕木奈江)※
- 雪・月・花(工藤静香)※
- ただ・愛のためにだけ(岩崎宏美)※
- 宙船(TOKIO)※
- 本日、未熟者(TOKIO)※
- 雪虫 Whisper(谷山浩子)
- 十年(クミコ)※
- NIGHT WING(工藤静香)※
- 雪傘(工藤静香)※
- 泣いてもいいんだよ(ももいろクローバーZ)※
- Winter song(織田哲郎)
- 愛詞(中島美嘉)※
- 単・純・愛vs本当の嘘(工藤静香)
- アリア-Air-(平原綾香)※
- 島より(工藤静香)※
●中島以外が作詞した曲
- 世迷い言(作詞は阿久悠、日吉ミミに提供したのちにアルバム「おかえりなさい」でセルフカヴァー)
- 雨月の使者(作詞は唐十郎)
- 匂いガラス・安寿子の靴(作詞は唐十郎。元々はそれぞれ別々のNHKドラマの為に作成された曲。アルバム「おとぎばなし-Fairy ring-」にて両者をメドレー風に収録)
●カバー曲
- 唇をかみしめて(作詞・作曲は吉田拓郎。中島本人の歌唱は2007年のコンサート『歌旅』にて披露)
人を斬るための言葉はたやすい。己を守るための言葉もたやすい。黙っていても愛し合える自信がないから、もう少しだけ、私はまだ追記・修正を書くつもりでいる。
- 口を開くと下ネタ全開の変人という印象しかないwww -- 名無し (2013-12-01 15:49:47)
- 何故か一発屋ばかりになってしまうヤマハのポプコン出身の歌手の中では間違いなくトップクラスの出世を果たした人だよな。 -- 名無しさん (2013-12-01 16:25:21)
- この人の歌は聞けば聞くほど沁みていく! -- 名無しさん (2013-12-01 16:45:39)
- 世間は彼女は地上の星のイメージが強いけど家なき子の主題歌も名曲だと思う。 -- 名無しさん (2015-02-15 11:47:50)
- 第1印象「暗い情念に満ちた歌を歌う横顔美人」 ラジオを聞くと「下ネタ全開でノリノリの残念な美人」 ※注 疑う余地なしでフォークのカリスマです。 -- 名無しさん (2015-02-15 13:37:33)
- 「超次元ゲイムネプテューヌ」のEDでアフィリア・サーガが「糸」を歌ってたな。 -- 名無しさん (2015-03-10 21:15:12)
- とろ -- 名無しさん (2016-01-13 16:41:32)
- 家なき子の主題歌>空と君のあいだに、旅人のうた。どっちも名曲ですよね -- 名無しさん (2016-05-26 14:23:42)
- 暗いというか強いというか、一貫して「重い」のは確かだと思う。挙がってないやつだと『命の別名』も好き -- 名無しさん (2017-12-22 11:42:06)
- ももいろクローバーZに提供した歌詞で「全然今なら泣いてもいい」と「全然 + 肯定」という日本語としては間違った表現を使っていたのがショックだった。あれほど言葉にこだわる人が、なぜこんな事をしたんだろう。 -- 名無しさん (2018-05-01 12:52:08)
- ちゃ~か~いへよ~こそ、越冬バージョン!!ラジオでのはじけっぷりには驚かされたw -- 名無しさん (2018-06-19 14:51:17)
- しゃべるとおっさん(♀)、谷山浩子とは昔から仲がいい -- 名無しさん (2018-06-19 15:47:46)
- ↑↑いや、全然には「まったくもって、全面的に、ことごとく」って意味があるから「全然+肯定」の文章は間違った日本語ってわけじゃないよ。昔の小説とか読むと結構使っている人もいる。 -- 名無しさん (2018-08-01 17:18:08)
- この人きらーい、 -- 名無しさん (2018-08-01 17:44:12)
- この人きらーい。私を苛めて厳しいこと言って悦に入るおばさんが、やたらと私に聞くように勧めてきたからきらーい!!「あなたにはこういう歌が必要なのよ」って言って執拗にすすめてきたけど、歌詞をみてるとイライラしてくる! -- 名無しさん (2018-08-01 17:45:44)
- ↑嫌うのは自由だし自分の好みを押し付けるおばさんは迷惑以外の何物でもないだろう。が、世の中にはこの人の歌が好きな人もいるし、この人の歌の世界観を支えにしてようやく生きていられるような人もいるということだけは覚えておいてほしい。「自分が嫌いだから無くなればいい」なんて言い出すなよ?それは「自分が好きだからみんな聞くべき」という独善と本質的には何も変わらないぞ? -- 名無しさん (2018-08-01 17:56:57)
- ↑↑お前は結局そのおばさんを叩く道具としてしか中島みゆきを見てないんだろう。何かを代理にして犠牲にしないと自分の意見が言えないとは、情けない奴だ。 -- 名無しさん (2018-08-01 18:15:02)
- 「地上の星」をクラスのお調子者が修学旅行のときに一瞬いやな顔をしたあと、いつもの表情に変わって受けを狙いながら歌っているのを見て、こいつはこいつで苦労しているのだなと悟った曲だったから印象的 -- 名無しさん (2021-12-13 18:25:52)
- 舞台を観にいったことがあるのだけれど、女優さんとしてもなかなかだったよ、あたりまえだが歌唱パートが圧倒的だったけれど -- 名無しさん (2021-12-13 18:27:27)
- あまり知名度ない中だと、傾斜、やまねこ、永遠の嘘をついてくれあたりが好き。逆に有名だけどファイト!がかなり苦手 -- 名無しさん (2022-05-05 20:01:58)
- 最近ジョージアのCMに出ておる。なんというか歌の傾向に対して本人は明るいよね。 -- 名無しさん (2022-09-26 15:13:31)
- 最近宇宙大統領だったことが判明 -- 名無しさん (2023-03-09 20:57:00)
- 桑田佳祐と中島みゆきは人外の怪物と勝手に思ってる。 これだけの長期にわたって古さも衰えも見せず走り続けられるのは驚異でしかない。 -- 名無しさん (2024-01-11 16:13:08)
- この人きらーい?確かに機雷のような魅力はあるなと思う。触れてしまったが最後!よい意味でも悪い意味でも -- 名無しさん (2025-02-06 09:27:22)
最終更新:2025年03月22日 10:45