3年B組金八先生(ドラマ)

登録日:2022/05/25 wed 20:21:50
更新日:2025/04/24 Thu 10:54:55NEW!
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3年~B組~!

金八先生ー!


3年B組金八先生とは、TBSテレビで放送されていたテレビドラマシリーズである。
主演は武田鉄矢。


●目次


【概要】

1979年に第1シリーズの放送を開始。
脚本家の小山内美江子氏が原作者として、自ら取材活動を行いながら第7シリーズ10話まで大半の話数の脚本を手掛け、第7シリーズ11話~ファイナルまでは清水有生氏が脚本を担当した。

東京都足立区の架空の中学校「桜中学」の3年B組の担任・坂本金八が、クラスで起こる様々な問題を体当たりで解決する。
ドラマ内で取り上げられる内容は「校内暴力」や「いじめ」賭け麻雀等、放送当時実際に起きていた教育上の課題を反映させたものが多かった。

連続ドラマは10月から3月までの半年間*1で放送され、最終回には卒業式が行われる。
特に卒業式後に教室で行われる最後のホームルームないしお別れ会では、生徒によっては感極まって本当に泣き出してしまう事もあり、特に金八からのアドリブによる生徒一人一人への贈る言葉が定着した第4シリーズ以降は、金八が贈る言葉を述べた後は生徒全員だけでなく、スタッフの中にも泣いている人がいたという。
学校行事は学習発表会(第2シリーズ)や合唱コンクール(第4シリーズ)、文化祭(第5~7シリーズ)が登場する一方で、現実では初夏に実施される事が多い修学旅行は番組では一度も登場しなかった。

その文化祭では後期、南中ソーランを披露するのが恒例となった。
これは元々北海道稚内市の中学校で実施していたものであり、本作の影響から実際に授業として導入する学校が大幅に増加する事となった。

元々は金八単独ではなく、「桜中学」を舞台にした教師の奮闘を描くシリーズの一つであり、初期は本作の他に姉妹作品で岸田智史氏主演の『1年B組新八先生』(1980年4〜9月)と、さとう宗幸氏主演の『2年B組仙八先生』(1981年4月〜1982年3月)*2、川谷拓三氏主演の『3年B組貫八先生』(1982年4月〜1983年3月)が制作された。
主題歌は姉妹作品を含めて全て主演俳優が歌唱を担当しており、特に本作は武田氏がリードボーカルを務めるフォークバンドの『海援隊』が、一時解散していた期間に制作された第3シリーズとスペシャル7と8以外の作品の主題歌を全て担当しており、第1シリーズの『贈る言葉』は卒業式の定番ソングでお馴染みの名曲となった。
ちなみに第3シリーズとスペシャル7は武田氏のソロ曲の『声援』、スペシャル8は『贈る言葉』の武田氏のソロによるセルフカバー版が使用されている。

1984年以降は本作のみ断続的に制作され、2011年までに8シリーズ・単発スペシャル12本が制作された。
金八が定年退職するのに伴い、2011年3月27日に歴代の3B*3も出演した4時間スペシャル「ファイナル」が放送されて幕を閉じた。
ちなみにファイナルの放送日は第2シリーズ生徒の松浦悟の演者の沖田浩之氏の13回忌の命日にあたり、当初は3月20日に放送する予定だったが、沖田氏の供養を兼ねて変更したという経緯がある。

本作が人気かつロングラン作品になった事もあり、ドラマに感銘を受けて教職の世界に飛び込んだ人も数多いが、しかし武田氏本人は「あれはフィクションの話であり、実際の教育現場に反映させてはいけない」と番組及び金八をシビアな視点で評した事もある。
さらに武田氏は作風についても後期はスタッフ側と齟齬が生じていたと証言しており、特に第5〜7シリーズのチーフディレクターの福澤克雄氏の過激な演出手法は、当時の中高生の視聴者を惹きつけた一方で小山内氏は快く思っておらず、脚本の趣旨やシリーズのテーマを逸脱している事に徐々に不満を募らせていたという。
そして第7シリーズでのドラッグの描き方を巡って小山内氏とスタッフサイドが遂に決裂*4し、同シリーズ10話で小山内氏は脚本を降板し、福澤氏も同シリーズを以って降板している。

放送当時から終了以降も数多くのパロディ*5が制作されており、日本一ネタにされた学園ドラマと言っても過言ではなく、いろんな意味で今後本作品を超える学園ドラマは出てこないだろう。

【オープニング】

冒頭の掛け声で生徒が集まり、全員で金八を胴上げするといった演出をとっている。
これは当時同局で放送されていた『8時だョ!全員集合』のOPを模したものであり、それに胴上げを加えて尺を稼いだもの。
また、荒川の土手を歩きながら部活に励む部員やランニング中の外国人とすれ違うシーンもおなじみだった。
前述したパロディの6割はこのオープニングである。

【登場人物】

本作に登場する生徒はオーディションで選ばれ、後に事務所社長となる藤島ジュリー景子氏とたのきんトリオ及び長野博氏(V6)、森且行氏(SMAP)等のジャニーズ事務所所属タレントが毎回数名出演するようになった。
ジャニーズ以外でも浅野忠信氏や萩原聖人氏、中尾明慶氏等、芸能界の第一線で活躍している人も多い。

オーディションの倍率は40倍と非常に高く、中には松村邦洋氏や天野ひろゆき氏等、素人時代に受験した人もいる他、第1シリーズ7話に楓中学の不良生徒役でゲスト出演した柳沢慎吾氏のように、生徒役での出演は実現しなかったが、他のクラスの生徒や他校の生徒、3年B組の生徒の友人や先輩後輩、兄弟姉妹役等でゲスト出演した人も多くおり、生徒役や教職員役、父兄役等の出演者の中には声優としても活躍している人も多くいる

  • 坂本金八
演:武田鉄矢
3年B組の担任教師で、担当科目は国語で、授業では生徒に漢字の成り立ちを教えている事が多い。
1950年8月8日生まれで、一時期はスポーツチャンバラ部の顧問も担当していた。
愛称は「きんぱっつぁん」だが、ファイナルの柴崎茜からは「ハッチー」と呼ばれていた。
第1シリーズの年度の10月に世田谷第一中学から桜中学に赴任し、第3シリーズでは松ヶ崎中学へ異動となったが、第4シリーズの年度の4~9月まで文部省(現・文部科学省)に研修で出向した後、年度途中の10月に桜中学へ里帰りし、第6シリーズ後に足立区教育委員会に異動するが、第7シリーズで再び桜中学へ戻っている*6
また劇中では初期のスペシャル版を除き毎回3年B組を担当しているが、第1・4・5・7シリーズは年度途中から代理や臨時という形で担任となり、そのまま卒業まで受け持っている。
各シリーズにおいて3年B組を受け持った経緯については以下の通り。
第1シリーズ 経緯不明
第4シリーズ 学級崩壊による前任者の離職による代理
4〜9月まで担任を担当した教師は全員1ヶ月以内に辞職しており、金八は6人目の担任だった
第5シリーズ 前任者の入院による代理
当初は入院中のみの代理だったが、退院後に起こった事件を受けてそのまま金八が担任継続となる
第7シリーズ 前任者の産休による臨時担任
当初は別の代理教員が赴任する予定だったが、前任者の産休が早まった事を受けて、急遽金八が年度末まで代理として2年B組を受け持ち、和田教育長(第5シリーズ時の校長)の意向で生徒達の3年B組進級後も担任となり、前任者の育児ノイローゼによる産休延長に伴い、卒業まで継続して担任を務めた

演者と同じく福岡県出身で、福岡教育大学教育学部卒業後*7、東京都で教員採用試験を受けて教師となる。
赴任当初は前任校に赴任していた頃から住んでいた狛江市から通勤していたが、同僚の家庭科教師の池内友子の母親のシカが経営する雑貨店で下宿生活を始め、池内親子と池内の父方の従妹である美術教師の田沢悦子と共に生活し、第2シリーズ後に養護教諭の天路里美と結婚し、翌年に長女の乙女が誕生し、その2年後には長男の幸作が誕生したが、1993年に妻と死別した後は再婚せず、ファイナルでは子供も独立して独り身となった。
第2シリーズで福岡県篠栗町に実在する若杉病院を訪れた時は飛行機が苦手な為、行きは新幹線を使い、帰りは大阪発着のブルートレインと新幹線を乗り継いで東京に戻った為、月曜日の朝の学活には間に合わなかった。

名前は設定上8人兄弟の末っ子というものだが、実際には開始当初の放送時間が金曜20時で、この当時は『太陽にほえろ!』や『ワールドプロレスリング』といった裏番組に挟まれて低迷しており、「金八をどうにかしろ」という合言葉が編成で言われていた事が由来。

衣装はツイードのジャケットにベージュのパンツ、茶色のベスト、臙脂色のネクタイと、全シリーズ通じて一貫しており、初期の長髪姿と共にパロディの定番となっているが、この衣装は映画『ダーティハリー』シリーズの主人公のハリー・キャラハンこと、クリント・イーストウッド氏の物とほぼ同じである。

ちなみに当初は岸田智史氏に出演オファーが入ったが、スケジュール多忙で出演不可能だった為、当時岸田氏と同じ事務所に所属していた演者に出演オファーが廻ってきたという経緯がある。

第1シリーズではTBS局内に金八の設定が周知されていなかった為、制作では最初から国語教師のつもりだったが、編成は英語教師と勘違いしてしまい、黒板に英語が書かれた状態の広報用スチールが残されている。

  • 天路里美
演:倍賞美津子
第1シリーズと第2シリーズの桜中学の養護教諭。
男勝りな性格だった為、生徒達からは苗字をもじって「アマゾネス」というあだ名で呼ばれていた。
同業者である第3シリーズの松ヶ崎中学の三上良子と第4シリーズから登場する本田知美とも面識がある。
第1シリーズと第2シリーズの間に制作された姉妹作品の『1年B組新八先生』にもゲストで5話に登場している。
第2シリーズは裏番組との兼ね合い*8から登場回数は全25話中、1話と2話、5話、6話、16話のみとなった。
第2シリーズ後に『2年B組仙八先生』の桐原(演:水野久美)と入れ違いに楓中学へ異動後に金八と結婚し、翌年のスペシャル1で行われた第1シリーズ卒業生の第3回目の同窓会後に長女の乙女を出産し、スペシャル2で乙女が腸重積で入院し、第2シリーズの岩沼幸一郎の輸血で一命を取り止めた事件後に長男の幸作を出産した。
以後もスペシャル2と第3シリーズの間に制作されたスペシャル3~6と第3シリーズ、第3シリーズと第4シリーズの間に制作されたスペシャル8にも登場したが、スペシャル8から3年後(第4シリーズの2年前)の1993年に乳癌で死去しているが、第4シリーズ6話の金八と服部肇の会話によると、死去した当時は楓中学から他校に異動しており、その異動先の中学では毎日疲弊する程、様々な問題が続出していた為、発見が遅れたとの事である*9

ちなみに第3シリーズの生徒とは、4話で自宅に相談で訪れた梅田恵美(演:飯塚園子)と、9話で外出前に母親と共に相談で訪れた渡辺郁恵(演:浅見奈生)と、一晩自宅で世話になった柿野啓太郎(演:菊池健一郎)と出会っており、11話では病没した山田裕子の父親の通夜に金八と副担任の真野明、学級委員の石川克彦(演:町出淳一)と梅田、山田の前の席の柿野、寺の息子である鶴田竜一(演:平良健)、葬儀の準備を手伝った水野君恵母子と共に参列し、最終回では2学期終了2日前の夜に相談で訪れた山田と子供達と共に夕食を食べた後、帰宅した金八と共に相談相手になっており、最後の登場となったスペシャル8でも、金八と共に同スペシャルのキーパーソンの高村伸之葉山仁史と自宅で会話をしており、さらに松ヶ崎中学の養護教諭の三上とは共同で子供の生活実態の研究を行っており、第3シリーズ1話で金八達はその研究の関係で、中間テスト終了後に全校生徒に生活実態調査のアンケートを行った結果、全校生徒の4人に1人が朝食を食べずに登校している等、生徒の生活リズムが酷く乱れている事が判明した為、金八達は中間テストの翌朝の職員室でのミーティング後に、朝の学活の時間を使って、通称『ウンコの旅』と題した生活リズムの見直しと立て直しについての保健指導の講義を行った。

彼女が死去した時の状況が初めて明らかになったのは第7シリーズ13話であり、この時金八が生徒達に語った話によると、乙女と幸作が少し大きくなって子育てが少しは楽になるという時に乳癌が発見され、学校の仕事が多忙だった為に癌が発見された時は既に余命1年の状態であり、息を引き取る直前、彼女は笑みを浮かべながら「あなたは一人一人の生徒に優しい金八先生でいて下さいね」と言い残し、亡くなったとの事である。

その後金八は、3Bの事で悩んでいると里美が側に来てくれて支えてくれていると感じられるようになったとの事だが、第8シリーズの3年B組の霊感少女の川上詩織(演:牛山みすず)の発言で、本当に守護霊となって金八の側にいてくれている事が判明している。

  • 坂本乙女
演:大路明日香(スペシャル2・3)、江口美穂(第3シリーズ、スペシャル4〜6・8)→星野真里(第4シリーズ以降)
金八の長女で、明るくしっかり者だがかなり気が強い面もあり、第3シリーズ9話で柿野啓太郎が一晩坂本家で世話になった際は、夕食前に悪態を吐く柿野の頭を玩具のピコピコハンマーでど突く一面を見せていた。
初登場のスペシャル2では腸重積で入院した際に血液型がAB型Rh-だった事が災いして、手術に必要な輸血用の血液の手配が難航して生死の境を彷徨ったが、第2シリーズの岩沼幸一郎の輸血によって一命を取り止めた。
ちなみに先に協力を申し出た岩沼の元同級生の佐藤マキ(演:佐野恵子)はRh+だった為、輸血不可能だった
第3シリーズでは1話で父と弟と共に同シリーズ3年B組の加藤敏治(演:田賀平)の自宅を訪れ、弟と加藤、加藤の弟と妹と共に父が作った夕食を食べた後、帰宅途中に堀切駅付近で父の同僚である松ヶ崎中学教員の真野明寺尾純子と出会っており、後に4話で梅田恵美、9話で渡辺郁恵と柿野、最終回で山田裕子と出会っている。
第4シリーズでは1年A組に在籍しており、同シリーズ3年B組の伊丸岡ルミとは公私で交流がある他、同シリーズ3年B組の杉山修一(演:佐々木卓馬)と坂田拓也(演:渡辺卓)、卒業後の第5シリーズから登場した桜中学の理科教師の遠藤達也からも一目惚れされており、3人が乙女の事で喧嘩した事もある。
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9では3年B組に在籍しており、卒業後は第4シリーズの伊丸岡及び能登剛(演:服部圭介)の進学先であり、中央区に実在する都立晴海総合高校(1996年開校)に進学しており、同校には第5シリーズの佐伯蘭子(演:金田美香)と安井ちはる山田邦平(演:五十畑迅人)、第6シリーズの赤嶺繭子(演:佐藤めぐみ)、第7シリーズの倉田直明(演:今福俊介)と島健一郎(演:筒井万央)、第8シリーズの江藤清花(演:水沢奈子)も進学しており、各シリーズの受験や合格発表回では同校でもロケが行われている
当初は看護師を目指していたが、第5シリーズでは養護教諭に変わっており、第7シリーズ後のスペシャル11で養護学校の教師となり、第8シリーズで知り合った養護学校の先輩教師の湯山朋弘とファイナルで結婚した。
ちなみに伊丸岡と公私で交流がある設定となっている理由は、実際に演者同士が青山学院の中等部と高等部の先輩と後輩の間柄であり、中等部時代から公私で交流があった為である

  • 坂本幸作
演:江口雄大(第3シリーズ、スペシャル4〜6・8)→佐野泰臣(第4シリーズ以降)
金八の長男で、名前の漢字のは、第2シリーズの岩沼幸一郎の名前から一文字頂いて名付けたものである。
第3シリーズでの動向は姉の乙女と同じ内容である。
第4シリーズでは小学5年生で一番最初に帰宅する事が多い為、夕食の支度をする回数が家族で一番多かった。
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9では岩崎恵が担任を務める1年B組に在籍している。
第5シリーズでは当初の担任の中野明の入院*10に伴う父の担任就任で、北尚明が担任を務める3年C組に組替えされるまでの間は3年B組に在籍していた為、3B生徒達とは親しく、さらに2学年後輩の第6シリーズの3B生徒達からも慕われていた他、書籍上では4学年先輩である第4シリーズの佐藤賢治とも交友がある。
第6シリーズでは悪性リンパ腫を発症し、年末年始に一時帰宅した際に肺炎で生死の境を彷徨ったが無事に退院する事に成功し、入院期間中は文通で知り合った入院患者の倉田正子(演:伊藤麻里也)の家庭教師を担当した。
第6シリーズでの長期入院による留年と第7シリーズで一浪した為、第6シリーズの生徒と同学年となっている。
第8シリーズ中盤で桜中学に教育実習生として訪れ、ファイナルまでの間に群馬県の中学校の英語教師となっており、ファイナルでは翌年度に3年B組の担任に就任する事が内定していた。
ちなみに演者も教員免許(国語科)を取得している。

  • 湯山朋弘
演:蟹江一平
第8シリーズで登場した金八の長女の乙女の養護学校の先輩教師で、10歳年上のバツイチ子持ちの交際相手。
別れた娘との約束を果たす為に乙女との結婚を拒んでいたが、金八の後押しもあってファイナルで結婚した。

桜中学校教職員

  • 乾友彦
演:森田順平
桜中学の数学教師で、名字の「乾」の音読みと短気な性格等から「カンカン」とあだ名が付けられていた。
本作の教師では金八に次いで多い登場回数を誇り、第3シリーズとスペシャル7と8以外の全シリーズに登場した他、スペシャル1と同時期に制作された姉妹作品の『3年B組貫八先生』にもレギュラーで登場しており、同作品では理科教師の高畠(演:矢崎滋)が9月中旬(19話)に赴任するまで理科教師も兼任していた。
故に金八が未登場の貫八先生を含めれば、金八よりも登場回数が多くなっているのだが、それは内緒である。
初期シリーズの頃は典型的なイヤミな教師といったキャラクターで、テスト問題に引っかけを作ったり、成績の悪い生徒達を「ピーマン」呼ばわりして辛く当たったりし、金八(時には生徒も)と事あるごとに対立していた。
しかし第4シリーズ以降は金八の最大の理解者となり、金八と第4シリーズから登場した北尚明と3年生の担任を担当するのが第5~7シリーズの定番となり、乾は3年A組の担任を、北は3年C組の担任を担当した。
さらに第5~7シリーズで桜中学に併設されたデイサービスセンターの主任で、未亡人のシングルマザーだった小椋英子と結婚し、彼女の連れ子の長女の智美と実子の長男の英彦、次女のメグミの1男2女の父親となった。
ちなみに演者は2004年に発売された本作のゲームで、乾と同じ数学教師の高峰通のCVを担当している。

  • 国井美代子
演:茅島成美
桜中学の理科教師で、第3シリーズとスペシャル7と8、第8シリーズ以外の全シリーズに登場した他、姉妹作品の『2年B組仙八先生』にも35話にゲストで登場しており、同作品では3年C組の担任を担当していた。
第1シリーズでは3年D組、第2シリーズでは3年C組、第4シリーズでは主観教諭兼任で3年A組の担任を担当。
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9~第7シリーズ後のスペシャル11では、教頭を務めており、第5シリーズから登場した遠藤達也が企業研修で書店勤務となった第6シリーズでは代理で授業を担当。
生真面目な性格で、特に初期シリーズはヒステリックな面が見られた*11が、第4シリーズ以降は容姿を含めてかなり丸くなっており、乾友彦と共に金八を手助けしている。
校長昇進の野心はあったらしく、第7シリーズでは千田喜朗の離脱と板橋香奈の着任に複雑な思いをのぞかせていたが、結局教頭のまま定年を迎え昇進は叶わなかった。

  • 服部肇
演:上條恒彦
第1シリーズと第2シリーズの桜中学の社会科教師で、野球部の顧問を担当している。
第1シリーズでは3年A組の担任と学年主任を担当し、第2シリーズでは2年A組の担任と学年主任を担当。
第1シリーズと第2シリーズの間に制作された姉妹作品の『1年B組新八先生』にもレギュラーで登場していた。
初期シリーズにおける金八の理解者の1人で、第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル1及び2に登場後は他校に異動し、第4シリーズでは勤務校でオープン学級の教師を担当し、第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9からフリースクールの園長となり、以後第5~7シリーズとファイナルに登場した。
ベテラン教師となった第4シリーズ以降の金八の数少ない相談相手の1人である。

  • 池内友子
演:吉行和子
第1シリーズと第2シリーズの桜中学の家庭科教師で、金八の下宿先の雑貨店の「池内商店」を経営する母親のシカと息子の一郎、父方の従妹である美術教師の田沢悦子の4人家族で、離婚歴を持つシングルマザーである。
第1シリーズでは2年生の担任を担当し、第2シリーズでは3年D組の担任を担当(初めて3年生の担任を担当)。
その後第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル1~3に登場した後、なぜかスペシャル4と5には登場せずにスペシャル6で再登場したが、未登場の理由はスペシャル3で桜中学に入学して金八の生徒になった息子の一郎が、同級生の中川久男から成績優秀である事を妬まれてトラブルが頻発しており、そのトラブルの遠因が母子共に同じ中学にいる事も無関係ではないと判断され、息子が卒業するまでの間は同様のトラブルの再発を防ぐ為、息子の卒業後に呼び戻す事を条件に他校に異動していた可能性が高いと思われるが、この期間または金八が松ヶ崎中学に異動した後に、第6シリーズの成迫政則の父親の政之と知り合った事は確かである。
第4シリーズ以降は退職してボランティア活動をしており、第7シリーズまでの全作品とファイナルに登場した他、第6シリーズでは上記の通り、成迫の父親の政之の元同僚だった事が縁で、成迫の保護者代理を担当した。
ちなみに一郎は第4シリーズ10話と11話で再登場した時は桜小学校の教師となっていたが、他にも教師となった金八の生徒は第4シリーズの伊丸岡ルミ高鳥よし江(演:水間ちづる)、第5シリーズの兼末健次郎がいる。
さらにメインライターの小山内美江子氏の後任で、第7シリーズ11話~ファイナルの脚本を担当した清水有生氏は、演者の実母(吉行あぐり氏)の半生を描いたNHK連続テレビ小説あぐり』(1997年)の脚本を担当している。

  • 田沢悦子
演:名取裕子
第1シリーズと第2シリーズ、第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル1~3の桜中学の美術教師で、池内友子の父方の従妹であり、第1シリーズと第2シリーズでは金八と共に池内家で暮らしており、妊娠が発覚した第1シリーズの浅井雪乃が4~21話まで池内家で世話になった際は、自身の部屋で面倒を見ていた。
金八が天路里美と結婚した後も池内家に住んでいたが、スペシャル3で独立して乾友彦と同じマンションで1人暮らしを始め、スペシャル3を最後に退職して画家に転身し、退職から6年後の1991年*12に海外の美術館及び遺跡を巡る旅に出たが、第4シリーズ19話で5年ぶりに帰国し、早朝に成田空港に到着して池内家に戻った直後に桜中学に電話を掛け、応対した乾と側にいた国井美代子と会話を行い、夕方に坂本家を訪ねる前に買い物で訪れた「スーパーさくら」での道政夫妻との再会を経て、金八と乙女幸作と再会し、夕食でベトナム料理を自ら振る舞い、金八と共に池内家に戻る途中で大森と再会し、大森と共に池内家に戻り、翌日に桜中学を訪問し、校長に昇進した野村孝一郎と乾、国井と再会後に3年B組の教室で生徒達に旅先で書いた絵を見せていた。
帰国から2年後のスペシャル9では18年ぶりに再登場した左右田と、自身の退職と同時期(スペシャル4の年度)に他校に異動し、第4シリーズの翌年度または同スペシャルの年度に桜中学へ里帰りした伊東と再会している。
ファイナルでは乙女の結婚式当日に神戸市で個展を開いていた為、結婚式を欠席したが、結婚式の翌日の夜に坂本家を訪れ、直後に第7シリーズの鈴木康二郎(演:薮宏太)が、農業を営んでいる丸山しゅうが収穫した野菜を届けに来た為、それを使って鍋料理を作って食べた後、金八に堀切駅まで見送られて帰路に就いたが、直後に金八は第8シリーズの江藤清花金井亮子(演:忽那汐里)、諏訪部裕美(演:山田麗)、田口彩華(演:高畑充希)にスキップをして帰宅する姿を目撃されており、事情を知らない4人はそんな金八の姿を笑って見つめていた

  • 左右田
演:財津一郎
第1シリーズの桜中学の英語教師で、3年C組の担任兼生活指導主任であり、浅井雪乃が2年生の時の担任。
ルー語よろしく金八を「ゴールド(もしくはゴールデン)・エイト」と呼ぶ事がしばしばあった。
第1シリーズの3年生と同い年の息子のがいたが、中学1年生の時に夭折しており、同時に妻と離婚している
第1シリーズ後に他校に異動し、第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9で再登場した時は既に定年退職していたが、金八がおやじ狩りの被害に遭った事件を発端とする一連の事件の解決に協力した。
ファイナルではフィンランドの大学で講師をしており、2009年に現地の女性と再婚した事を告白していた。
そして演者の財津氏は事実上の芸能活動引退→2023年10月14日に病没した為、ファイナルが遺作となった。

  • 遠藤伊知子
演:宇田川智子
第1シリーズの桜中学の女子体育教師で、以後はファイナルを含めて未登場だった。
浅井雪乃が妊娠7ヶ月である事を聞いた時、浅井が9月まで体育の授業に参加していた事に驚愕していた*13

  • 伊東
演:福田勝洋
第1シリーズと第2シリーズ、第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル1~3の桜中学の体育教師で、日本体育大学時代は応援団に所属しており、第1シリーズ7話で星野清梅原明(演:芹沢安比沙)、鈴木良夫(演:羽沢匠)、高倉勇(演:館川喜年)が長ランで登校した際は、金八に自身の大学時代の長ランを貸している。
他にも冬休み中の10話で宮沢保が怪我をした放送部の先輩の代理で牛乳配達中に、畑中マミ(演:大綱めぐみ)の自宅アパート付近で阿部トシエ(演:つちやかおり)と江崎花代(演:小室和代)、大野正枝(演:金久保美幸)と笠原ユカリ(演:石川よし子)及び瀬戸克江(演:長谷川純代)、園田エミ子(演:荒井恵美子)、畑中及び福田茂子(演:志茂由佳)がタクシー2台に分乗して朝帰りした現場を目撃し、宮沢から報告を受けた金八は梶浦裕二から以前に畑中が、山田麗子と共にディスコに行った話を聞いた事と、畑中はアパートの一室を自身の勉強部屋に使用している事を聞き、学校で君塚美弥子服部肇風邪で体調が悪い左右田と協議の末、夜に君塚と服部と共にディスコに行く事を決意したが、君塚も服部も急用ができた為、伊東は川村と共に代理で金八に同行する事になり、最初に山田の自宅を訪れ、畑中と共に行ったディスコは新宿にある事を聞き、そのディスコで畑中の部屋で留守番をしている大野を除く生徒達が楽しく踊っている姿を目撃した金八は、自らも生徒達の前で踊り始め、金八に誘われた伊東も見事なダンスを披露し、金八と肩を組んで楽しく踊って生徒達を喜ばせていた。
第2シリーズでは終盤の24話で加藤優松浦悟が荒谷二中に殴り込んだ際に金八と君塚、上林と共に荒谷二中に駆けつけ、当初は金八と共に職員室に駆けつけたが、後に君塚と交代する形で、上林と荒谷二中教員の大山と女性教員の鈴木(演:深谷みさお)と共に、荒谷二中に押し掛けた警官隊の職員室への突入を止めていた。
梶浦が実家の銭湯の煙突によじ登る騒動を起こしたスペシャル3では金八と共に現場に駆けつけ、煙突に登って梶浦の救出に向かおうとした平山英吉(演:茂木昌則)を金八と共に制止し、浅井雪乃と江崎、平山、安恵美智子及び山田と共に煙突に登って梶浦の救出に向かう金八を見守る等、金八に対して様々な形で手助けを行った。
未登場のスペシャル4の年度に後任の河田と入れ違いに他校へ異動したが、スペシャル5で同スペシャルの金八の生徒である第2シリーズの佐藤マキの弟の幸二(演:河合康史)が、2年生の陸上部員の日野武(演:花井直孝)を殴った事件の件で金八と浅井、川村、君塚と喫茶店で会話を行った際に、金八に「自分の学校では行き過ぎた管理教育の見直しを求める声が父兄から出ている」と語り、スペシャル6の宮沢と浅井の結婚式にも出席した。
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9では10数年ぶりに桜中学へ里帰りし、第4シリーズの三宅範正の後任で体育教師を担当していたが、以後はファイナルを含めて登場しなかった*14
ちなみにメインライターの小山内美江子氏は、演者の初レギュラー出演作品であり、本作の放送開始前に終了したNHK連続テレビ小説『マー姉ちゃん』(1979年)の脚本を担当しており、同作品での演者の演技に満足した小山内氏は、撮影の打ち上げで出演者やスタッフと共に都内のディスコを訪れた際に、当時ミュージカルにも出演していた為、ダンサー達と夜な夜なディスコ通いをしていた演者が、得意のダンスを激しく踊っている姿を見て「あれだけ踊れるのならば、体育教師役に適任」と考え、演者を伊東役に抜擢したという裏話がある。

  • 川村
演:三木弘子
第1シリーズと第2シリーズの桜中学の用務主任で、姉妹作品の『1年B組新八先生』と『2年B組仙八先生』にもレギュラーで登場し、仙八先生では下の名前が由子である事が明らかにされており、仙八先生の最終回で退職した後も、第3シリーズの前年に制作されたスペシャル6まで登場している(スペシャル4のみ未登場)。
第1シリーズでは中尾知行(演:米村和晃)の都立高校二次試験*15の合格祈願のお百度参りを行い、第2シリーズでは13話で行われた第1シリーズ生徒の第1回目の同窓会で、宮沢保浅井雪乃の息子ののお守りを担当した他、最終回では卒業式の最中に加藤優の2年時の担任だった荒谷二中の米倉の妻から、今朝早く米倉が死去した事を伝える電話があった事を、無事に卒業式を終えて職員室に戻ってきた金八達に伝えている。
スペシャル1ではパチンコ屋にいた第1シリーズの吉村孝(演:小山渚)*16を自宅に連れて、金八との話し合いの場を設け、スペシャル2では腸重積で入院した金八の長女の乙女の見舞いに訪れ、スペシャル3ではバイク事故で負傷した安恵美智子の継母の見舞いで安恵家を訪れ、スペシャル5と6での動向は伊東と同じ内容である。

  • 渡辺
演:嶽道優子(第1シリーズ)、渡辺三枝子(第2シリーズ)
第1シリーズと第2シリーズの桜中学の音楽教師で、両シリーズ共に卒業式の回のみに登場しているが、一方で姉妹作品の『1年B組新八先生』と『2年B組仙八先生』には未登場で、『3年B組貫八先生』では新任の音楽教師の月代早苗(演:遠藤京子)が登場しており、同作品の年度に月代と入れ替わりに他校に異動したと思われる。

  • 上林
演:川津祐介
第1シリーズの左右田の後任で赴任してきた第2シリーズの桜中学の英語教師で、3年A組の担任兼学年主任。
第2シリーズ最終回の2年後に制作されたスペシャル2に登場後はファイナルを含めて全く登場しなかった
故にファイナルでは彼と伊東が登場しなかった事に対して、不満を抱いた初期シリーズファンが多かった。
一方でスペシャル1と同時期に制作された姉妹作品の『3年B組貫八先生』には、乾友彦と共にレギュラーで登場し、同作品でも3年A組の担任を担当していたが、学年主任は技術教師の斉藤(演:佐野浅夫)が担当していた。
物静かで筋の通った人物で、親が住職である為、自身が担任を務める3年A組の朝の学活で座禅を行っている。
かつては荒谷二中に勤務しており、当時の教え子だった岸森敏夫(演:古尾谷雅人)*17からも信頼が厚く、5話で加藤優が転校初日に松浦悟と乱闘騒ぎを起こした際に、岸森の後輩兼加藤の先輩である神津清一(演:田浦智之)がその事に激怒し、夜に暴走族仲間と共に桜中学に報復で押し掛けて放火騒ぎを起こそうとしたが、その前に岸森が桜中学に電話を掛け、応対した野村孝一郎からの連絡で事態を知った上林は岸森に電話を掛けて交渉を行い、警察に通報しない事と、岸森が経営する「スナックZ」に金八が1人で交渉に行く事を条件に、放火騒ぎの発生を未然に防ぐ事に成功し、後に金八からの電話で話が付いた事を知った際には岸森に礼を述べている。
終盤で加藤と松浦が荒谷二中に殴り込んだ時は金八と君塚美弥子伊東と共に荒谷二中に駆けつけ、ニュースで事件の事を知った神津達が在学時代の報復を兼ねて、荒谷二中に押し掛けた際には説得役として活躍した。
ちなみに神津と共に押し掛けた赤いヘルメットの暴走族を演じたのは、無名時代の柳葉敏郎氏である。

  • 石津
演:平沢公太郎
第2シリーズの桜中学の事務主任で、川村と共に桜中学内の用務と事務を担当。

  • 森村
演:南果歩
第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル4~6に登場した桜中学の理科教師。
初登場のスペシャル4で、第2シリーズの大川明子の勤務先の病院に入院した国井美代子の代理教師で赴任したが、当時の桜中学は第2シリーズ時の荒谷二中のような最悪の環境下の学校に成り下がっており、スペシャル6で池内友子が再登場するまでは、金八の味方になってくれる教師は森村だけという最悪の職場環境だった。
国井が退院した後の翌年のスペシャル5でも引き続き桜中学に勤務しており、最後の登場となったスペシャル6では、キーパーソンの川野君子の妊娠騒動の解決に協力した宮沢保浅井雪乃の結婚式にも出席していた。

  • 河田
演:加藤善博
第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル4~6に登場した桜中学の体育教師で、伊東の後任。
第2シリーズに登場した荒谷二中の体育教師の清水桜中学版と言っても過言ではない極悪暴力教師で、清水と同じく生活指導主任を担当しており、スペシャル4では2年A組、スペシャル5と6では3年C組の担任を担当。
初登場のスペシャル4では、金八が担任を務める2年B組生徒の北沢由美子(演:斉藤あや子)が、第2シリーズの山本まどか(演:福家美峰)の弟の大輔(演:竹内章祝)を庇って、中井正敏のいじめグループ4人と大喧嘩をした際に不慮の事故である事は明白であるにも拘わらず、仲裁に入った乾友彦誤って殴ってしまった北沢を竹刀で殴り、北沢が定年退職後の君塚美弥子の勤務先の教育110番に中井と教師達の悪行を訴える遠因を作り、さらに頭髪検査や些細な事で生徒の頭を竹刀で殴る等、最後の登場となったスペシャル6まで横暴な振る舞いと悪行を重ねてきた為、同時期に登場した君塚の後任の校長の本田と共に多くの視聴者からヘイトを集めた
同時に教師以前に人間としても完全に腐り果てた、万死に値する腐ったミカンのレッテルまで貼られている。
第4シリーズでは三宅範正が体育教師となっており、いつ頃桜中学を去ったのか不明だが、第4シリーズ17話で金八が松ヶ崎中学に在籍中だった1993年の卒業式前に、当時の卒業生が集団万引き騒動を起こした為、各高校から桜中学に合格取消通知が相次いだ事を国井美代子が話した際に三宅は事件を知っていた事から、1992年の時点で三宅は桜中学に赴任していた事が示唆されているので、遅くても同年3月までに去った事は確かである。

  • 佐々木
演:大方斐紗子
第2シリーズ最終回の4年後に制作されたスペシャル4に登場した桜中学の英語教師で、上林の後任。
演者は第1シリーズと第2シリーズにも、第1シリーズの梶浦裕二の母親役で出演していた。

  • 広瀬
演:室井滋
第3シリーズの前年に制作されたスペシャル6に登場した桜中学の養護教諭で、やや軽率で無責任な性格だったが、川野君子の妊娠騒動の解決に協力した宮沢保浅井雪乃の結婚式に森村と共に出席していたので、人格者である事は確かである。
演者は第3シリーズとスペシャル7にも、松ヶ崎中学の数学教師(3年C組担任)の田原麻知役で出演している。

  • 北尚明
演:金田明夫
第4シリーズから登場した桜中学の社会科教師で、第8シリーズとファイナルでは副校長(教頭)を務めている。
第4シリーズ17話で金八が松ヶ崎中学に在籍中だった1993年の卒業式前に、当時の卒業生が集団万引き騒動を起こした為、各高校から桜中学に合格取消通知が相次いだ事を国井美代子が話した際に北は事件を知っていた事から、第4シリーズの生徒達が入学する前年の1992年の時点で桜中学に赴任していた事が示唆されている。
コミカルな面も多く見せるが多少口うるさい面もあり、金八の大胆かつ型破りなやり方に対して苦言を呈する事も多いが、金八の教育手腕自体は認めており、金八を擁護する事もある。
2児の父親でもあるが、第5シリーズでは優秀な兄に対する劣等感から、コギャル化してしまった娘への心配のあまりに授業が疎かになった事があり、その際に娘を探す為に渋谷でギャルに片っ端から声をかけている姿を生徒に目撃されてしまい、騒動になった事もあった。
第5シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10より本格的に管理職を目指すようになる。
第6シリーズではこれまでと打って変わって、千田喜朗に露骨に媚びを売るようになり金八らとも対立する事が増えたが、実は義母の病気という家庭事情を抱えており、下手に金八の味方をして目をつけられる事を避ける為でもあり、終盤には金八に同調できない事を涙ながらに詫びており、最終的には卒業式で金八の異動が発覚して騒動になった事で行われた会議の際に遂に千田を裏切った。
第7シリーズでは千田が6話で狭心症で入院して以降は、国井が校長代理となった事で教頭代理を自称するようになるが、他の教員との対立も減り、再び金八の味方をするようになる。
副校長に昇進した第8シリーズでは鹿島田浩二と共に学校の評判を優先させるようになるが、金八のやり方自体はきちんと評価している。

  • 本田知美
演:高畑淳子
第4シリーズから登場した桜中学の養護教諭。
金八の妻の天路里美とも面識があり、金八と共に様々な問題に対して一緒に立ち向かっていく理解者の1人。
優しくサバサバとした性格から生徒達からも慕われているが、遊び半分で性行為をしようとする生徒に対しては厳しい態度で接しており、第5シリーズ21話で性感染症についての特別授業を行い、第6シリーズ21話では金八の松ヶ崎中学時代の同僚だった養護教諭の三上良子の協力を得て、性同一性障害の特別授業を行っている。
第7シリーズ6話では小学校の養護教諭になった第4シリーズの高鳥よし江が自作した性教育用の人形が、小学校の父兄からの苦情で没収の危機にある事を高鳥と広島美香から聞き、自ら人形を預かる事を引き受けている。

  • 遠藤達也

キエーッ!!

演:山﨑銀之丞
第5シリーズから登場した桜中学の理科教師で、演者と金八と同じく福岡県出身である。
暑苦しく喧嘩っ早い性格で奇声を発する等、キャラの濃さに定評があり、空手部の顧問を担当している。
金八の長女の乙女に一目惚れして、以降は金八を勝手に「お義父さん」呼びしているが、遠藤が桜中学に赴任したのは乙女の卒業後*18である為、乙女とは第5シリーズで初対面である。
3年B組がソーラン節を踊る際は毎回指導しているが、第5シリーズでは渡辺花子と女子達のダンスに張り合って無茶な指導を行った結果、心臓に持病を持つ山田邦平が倒れてしまい、第7シリーズではデイサービスセンターの田中センター長が、中村真佐人(演:冨浦智嗣)に対して、ソーラン節の衣装の半纏を下駄箱に突っ込んだ事を注意した際の「どアホ」発言にキレて、取っ組み合いの喧嘩に発展する等のトラブルが発生している。
第5シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10では、担任を外れた金八に代わって3年B組の担任を担当し、第6シリーズでは企業研修で書店に勤務し、第7シリーズ後のスペシャル11でも3年B組の担任を担当。
第8シリーズでは3年A組の担任で、生徒指導主任となった事からコミカルさが薄れて口うるさくなるが、乙女に惚れているのは相変わらずであり、19話でA組から都立高校不合格者を7名も出した時は酷く落ち込んでいた。
ファイナルでは荒谷二中に異動して教頭に就任していたが、自分の後任の桜中学の理科教師の香坂保の代わりに、景浦裕也の補習に協力する為に桜中学に応援に駆けつけた。

  • 八木宏美
演:城之内ミサ
第4シリーズから登場した桜中学の音楽教師で、第4~7シリーズの文化祭と卒業式に登場し、第7シリーズ後のスペシャル11では、年末の12月30日に3年B組の教室で行われた丸山しゅうの卒業式の校歌の伴奏を担当した。
第8シリーズとファイナルには未登場だが、3年B組の教室の時間割表の音楽教師の名前が八木と記されていた点から見て、ファイナルまで桜中学に在籍している事が示唆されている。
演者は第3シリーズ~ファイナルまで本作品の劇伴を担当した作曲家である*19

  • 阿部一智
演:前田淳
第4シリーズに登場した桜中学の数学TT(加配教員)で、国井美代子が担任を務める3年A組の副担任。
スキーやキャンプ等のアウトドアが趣味で、5話からスポーツチャンバラ同好会の顧問に就任している。
同シリーズ3年B組の菅久美子(演:米澤モモ)に好かれており、一緒に登校する事が多いが、19話ではその仲の良さが災いして、菅が紛失して広島美香が拾った日記に、元旦に亀戸天神でデートをした事が記載されていた為に騒動が起こるが、高校時代は女子高に通っていた岩崎恵と騒動当日に桜中学を訪問した田沢悦子が、その日記は菅が執筆した恋愛小説に近い物である事を指摘した他、年末年始は大学時代の友人と岩手県の安比高原スキー場にスキー旅行に行っていた阿部本人も、旅行先で撮影した日付入り写真を提出しただけでなく、共に旅行に行った友人まで呼んでアリバイ証言をしてもらい、無事に無実が証明された。
ちなみに演者の継父の前田吟氏も、第3シリーズの前年に制作されたスペシャル6のキーパーソンの川野君子の父親の康造役と、第3シリーズのキーパーソンの山田裕子の父親の太吉役で出演している。

  • 岩崎恵
演:児島未散
第4シリーズと、第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9に登場した桜中学の英語教師。
第4シリーズ17話で金八が松ヶ崎中学に在籍中だった1993年の卒業式前に、当時の卒業生が集団万引き騒動を起こした為、各高校から桜中学に合格取消通知が相次いだ事を国井美代子が話した際に事件を知らなかった点から見て、桜中学に赴任したのは第4シリーズの生徒達が入学した1993年4月以降である事が示唆されている。
スペシャル9では金八の長男の幸作が在籍する1年B組の担任を担当しており、この点から見て、同スペシャルの年度では第5シリーズで登場する国語教師の中野明は、1年A組か1年C組の担任を担当していたと思われる。

  • 三宅範正
演:平山陽祐
第4シリーズに登場した桜中学の体育教師で、第6シリーズでは安井病院の院内学級の講師となって安井病院に勤務しており、悪性リンパ腫で安井病院に入院した金八の長男の幸作が、10話で倉田正子の案内で院内学級を見学した時に再会し、幸作に倉田の家庭教師を任せた他、数日後に金八が同シリーズ3年B組生徒で、木村美紀(演:森田このみ)のいじめグループからいじめに遇い、不登校になった江藤直美(演:鈴田林沙)と共に、幸作の見舞いで安井病院を訪れた際に院内学級を訪れ、三宅に「スーパーさくら」で買ったみかんをプレゼントしており、後日に金八は江藤に院内学級の子供達の面倒を見てもらう形で、江藤を院内学級に預ける事にした。
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9では伊東が桜中学に里帰りしていた為、第4シリーズの生徒達の卒業と同時に、または第5シリーズの生徒達の入学と入れ替わりに他校に異動したと思われる。

  • 中野明
演:ラサール石井
第5シリーズに登場した桜中学の国語教師で、同シリーズの3年B組の当初の担任教師で、前任校は楓中学。
学生時代は柔道のチャンピオンで、楓中学時代に数多くの不良生徒や不登校生徒を更正させた武勇伝がある。
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9には未登場だったが、同スペシャルでは1年生だった第5シリーズの生徒の国語の授業を入学時から担当しており、同スペシャルでは1年B組の担任は第4シリーズの英語教師の岩崎恵が担当していたので、同スペシャルの頃は1年A組か1年C組の担任を担当していたと思われるが、市村篤(演:内田祐介)と兼末健次郎は入学時から中野が3年間担任を担当していた事が示唆されている。
第5シリーズの生徒が1年生と2年生の頃は良好な関係だったが、3年生になってからは生徒達が言う事を聞いてくれない事に対して、怒りと苛立ちが募って贔屓や差別が強くなり、些細な理由で生徒を叱責する等、教師としての問題行為が多々見られるようになり、深川明彦を叱責した際に兼末から煽られた3年B組の生徒達*20から集団暴行を受けて入院し、さらに退院後に市村が兼末に命じられて自宅に造花の葬式花を送った事*21が原因で精神を病んでしまい、長期療養に入ってしまった為に担任を外れていた金八が3年B組の担任を引き継いだ。
中盤以降は精神状態の回復もあって、服部肇が園長を務めるフリースクールでのリハビリ活動に参加するようになり、その中で自らの過ちを反省する描写が見られた他、兼末達生徒からもきちんと謝罪を受けて和解する事ができ、卒業式では3年B組担任として、生徒の名前を読み上げる金八の隣に立って生徒達を見守っていた。
ちなみに当初は平田満氏が演じる予定だったが、撮影開始前に平田氏が交通事故に巻き込まれて骨折等の重傷を負って入院した為、演者に代役が廻って来たという経緯がある。
平田氏は後に第7シリーズ最終回で、丸山しゅうに判決を言い渡す家庭裁判所の裁判長役で出演している。
他にも金八役の武田氏は、高校時代の友人に中野と同姓同名の人がいる事を告白しており、その友人は小学校の教師となり、最終的には小学校の校長になった事を告白している

  • 小田切誠
演:深江卓次
第5~第7シリーズ後のスペシャル11に登場した桜中学の英語教師で、男子バレーボール部顧問。GTO
バイクで通勤する熱血教師で女子生徒からも人気があり、バイクに乗りたい生徒がいれば乗せたりしている。
第5シリーズ10話で服部肇のフリースクールを初訪問した際には、カルチャーショックを受けて感動していた。
第5シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10では、担任を外れた金八に代わって3年B組の担任を担当していた遠藤達也と同じく、小田切も担任を外れた北尚明に代わって3年C組の担任を担当していた。
第7シリーズでは同シリーズ3年B組の園上征幸(演:平慶翔)の弟の幸夫が在籍する1年A組の担任を担当。

  • 渡辺花子
演:小西美帆
第5〜第7シリーズ後のスペシャル11に登場した桜中学の家庭科教師で、女子バレーボール部顧問。
第5シリーズでは新任教師で生徒達からも人気があり、第6シリーズでは2年A組担任で第6〜第7シリーズの間に同僚だった小林昌義と結婚した。
第7シリーズでは2年B組の担任で生徒達との関係は良好だったものの、学級崩壊に近い状態で産休・育児休暇に入ってしまい、金八が担任を引き継ぐ事になるが、復帰直前に育児ノイローゼになってしまった為に休暇延長となり、シリーズ後半(年明けの11話)からの復帰となった。

  • 小林昌義
演:黒川恭佑
第6シリーズに登場した桜中学の非常勤の数学教師で、第7シリーズでは楓中学の常勤の数学教師となった。

  • ジュリア・ローソン
演:サリマタ・ビビ・バ
第6シリーズに登場した桜中学の英語実習助手で、日本語は片言であるが歌を唄う事が得意であり、3話で見事な歌声を職員室で披露した他、悪性リンパ腫で安井病院に入院中の幸作に病名告知を行う事を決意した金八を激励し、8話では幸作が無菌室から一般病棟に移った事を祝して作った千羽鶴を金八にプレゼントしている。

  • シルビア・マンデラ
演:マリエム・マサリ
第7シリーズに登場した桜中学の英語実習助手で、フランス語を公用語で使用しているセネガルの出身である
日本語は第6シリーズのジュリア・ローソンよりも流暢で走りが早く、第7シリーズ後のスペシャル11のラストの年明けに行われた麻薬撲滅チャリティーマラソンでは、金八と北尚明遠藤達也小田切誠渡辺花子と共に駅伝コースに参加し、第1走者を担当していた。

  • 矢沢亮
演:山田純大
第8シリーズとファイナルに登場した桜中学の英語教師で、第8シリーズの年度に小田切誠の後任として赴任。
琉球大学出身で、柔術の心得もあり、ファイナルでは暴れる景浦裕也を柔術で抑え込む腕前を見せている。
授業に対してはプロ意識を持っており、模試の成績向上等で桜中学の英語レベルを上げてきた功績は鹿島田浩二からも評価されており、帰国子女である第8シリーズの金井亮子はお気に入りの生徒である。
思っている事はすぐに口走る上に、会話をしていてもすぐに英語で話をする癖がある為、金八からは日本語で話しかけて下さいと言われているが、その一方で父親を想う茅ヶ崎紋土(演:カミュー・ケイド)のスピーチに涙したり、北山大将(演:亀井拓)の母親が、息子や夫と別れて別の男性と暮らすようになった話を聞いた際に必要以上に感情的になったりする等、自身も両親とは複雑な親子関係であった事を暗に匂わせている。
ファイナルでは3年A組の担任を担当しており、卒業式終了後に体育館で金八の卒業式が始まった時は3年A組の謝恩会に出席する為、共に招待された立花かおりと共に職員室を離れていた。

  • 川口董子
演:明星真由美
第8シリーズとファイナルに登場した桜中学の社会科教師で、副校長に昇進した北尚明の後任だが、まだ保育園に通う子供を持つ母親でもある為、子供が体調を崩した時は仕事を休んだり、早退したりしているが、熱心に頑張ろうとする生徒の熱意に負けて、美術と体育以外はオール1の劣等生で、人の為になりたいと教師を志した第8シリーズの川瀬光也(演:高橋伯明)や、ファイナルの景浦裕也の補習を行う等、協力的な面も見せる。
竹刀を持ち歩き、質問に答えられないとペナルティを課している*22

  • 立花かおり
演:藤澤恵麻
第8シリーズとファイナルに登場した桜中学の美術教師で、第8シリーズの年度に新任教師として赴任。
第5シリーズの生徒達と同い年であり、歴代シリーズの金八の同僚の教師達の中では最年少の教師である
目標は教師だけど生徒目線であり、第8シリーズの一部の生徒からは「カオリン」と呼ばれて親しまれていた。

  • 木村正
演:瀬川亮
第8シリーズとファイナルに登場した桜中学の体育教師で、サッカー部の顧問を担当している。
第8シリーズの卒業式にてサッカー部員の大西悠司(演:布川隼汰)*23が、木村に対して3年間サッカー部を指導してくれた事に感謝の言葉を述べていた事から、第8シリーズの生徒達が1年生だったスペシャル11の年度には桜中学に赴任していた事が示唆されている。

  • 香坂保
演:加藤虎ノ介
ファイナルに登場した桜中学の理科教師で、荒谷二中に異動して教頭となった遠藤達也の後任。
テストで高得点を取っても、自身のやり方に従わない生徒には良い成績をつけない為、多くの生徒から嫌われており、黒板に自身を中傷する落書きが書かれた際には真っ先に景浦裕也を犯人扱いし、真犯人が名乗り出ても景浦に謝罪しなかった挙句、犯人の生徒を電流実験の実験台にしようとする等、非常に陰険な性格である。
その事で景浦に暴行され、金八が景浦を桜中学に復帰させたいと言い出した時には他の教師達が全員賛成する中、最後まで反対していたが、景浦の受験勉強の頑張りを認め、入試用の予想問題を作って金八に手渡した。

ゲストで登場した姉妹作品の桜中学校教職員

  • 新田八郎太
演:岸田智史
第1シリーズ最終回に登場した桜中学の英語教師で、『1年B組新八先生』の主人公。
第2シリーズの年度の4月から赴任する新任教師で、3月28日(第1シリーズ卒業生のお別れ会当日)に共に4月から赴任する理科講師の篠原久美子と桜中学を訪れ、第1シリーズ3年B組の卒業生達と教職員達に挨拶を行った。
その後は保健室で篠原と共に、第1シリーズ卒業生の宮沢保浅井雪乃の息子ののお守りを担当していた。
ちなみに演者は第1シリーズ3話にも梶浦裕二が聴いていたラジオ番組のDJ(演者本人)役で出演した他、当初は演者に金八役で出演オファーが入ったが、スケジュール多忙で出演不可能だった為、当時演者と同じ事務所に所属していた武田氏に出演オファーが廻り、演者が「新八先生」に出演する事になったという経緯がある。
他にも新八先生の第1話のゲストで、第2シリーズの大川明子森下美保子(演:小河麻衣子)が登場している。

  • 篠原久美子
演:遥くらら
第1シリーズ最終回に登場した桜中学の理科講師で、『1年B組新八先生』では1年B組の副担任を担当。
第2シリーズの年度の4月から産休に入る理科教師の田村の代理で半年間赴任する事になり、第1シリーズ卒業生のお別れ会当日の3月28日に、共に4月から赴任する新任の英語教師で、1年B組の担任を担当する新田八郎太と桜中学を訪れ、お別れ会に参加していた教職員達と第1シリーズの3年B組の卒業生達に赴任の挨拶を行った。
その後は保健室で新田と共に、第1シリーズ卒業生の宮沢保浅井雪乃の息子ののお守りを担当していた。
ちなみに篠原は第2シリーズ前の9月下旬に産休を終えて復帰した田村と入れ替わりに任期満了で去っている。

  • 河島善行
演:河原崎長一郎
第2シリーズ2話に登場した桜中学の国語教師で、『1年B組新八先生』と同じく1年A組の担任兼学年主任を担当しているが、翌年の『2年B組仙八先生』では、2年A組の担任兼学年主任は理科教師の内藤が務めていた関係で2年C組の担任となり、さらに同作品の主人公の伊達仙八郎が国語担当となった為、社会科を担当していた。
前任校の世田谷第一中学時代の教え子の斉村高男との面会で、福岡県篠栗町に実在する若杉病院の思春期内科を訪問した金八の提案で行われた職員会議に出席し、金八から思春期心身症についての報告を聞いていた。

  • 平野玲子
演:佐藤オリエ
第2シリーズ2話に登場した桜中学の数学教師で、『1年B組新八先生』と同じく1年C組の担任を担当し、翌年の『2年B組仙八先生』では2年D組の担任を担当している。
前任校の世田谷第一中学時代の教え子の斉村高男との面会で、福岡県篠栗町に実在する若杉病院の思春期内科を訪問した金八の提案で行われた職員会議に出席し、金八から思春期心身症についての報告を聞き、その席で同じ数学教師である乾友彦に対して、成績順で生徒の出席確認を行うのは人権問題だと苦言を呈していた。
他にも6話で乾が、5話で転校してきた加藤優の数学の学力を調べる特別授業を行う事を拒否した際に用務主任の川村が、平野に依頼する事を提案したが、数学担当だった君塚美弥子が自ら授業を担当する事を決意した。
ちなみに4話のゲストで、平野が担任を務める1年C組生徒(野球部員)の戸田昭(演:藤原哲也)が登場している。

管理職

  • 君塚美弥子
演:赤木春恵
第1シリーズと第2シリーズ、第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル1と2の桜中学の校長。
姉妹作品の『1年B組新八先生』と『2年B組仙八先生』、『3年B組貫八先生』にも校長として登場している。
担当科目は数学で、第2シリーズ6話で乾友彦の代わりに加藤優の数学の学力を調べる為に特別授業を行った。
2歳上の兄が神風特攻隊の一員となって戦死した為、第2シリーズ8話の学習発表会で青木繁好(演:大仁田寛)と塚辺洋(演:岩井浩司)、藤田良治(演:鴨治忠司)が特攻服で挨拶して拍手喝采を浴びた際には、自身の挨拶で「特攻服がかっこいいと勝手に祭り上げないで」と涙ながらに苦言を呈した他、スペシャル1では第1シリーズの九十九弥市(演:大堀英樹)が、高校卒業後に自衛官を志望している事に対しても、反対の立場を示していた。
定年退職した後もスペシャル4~6と第4シリーズ1話、第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9と第7シリーズ9話に登場し、ファイナルでは金八の長女の乙女の結婚式で祝辞のスピーチを担当している。
初期シリーズにおける金八の最大の理解者で、定年退職した後も引き続き金八の良き理解者となっている。
第7シリーズ9話で、18話から桜中学の校長に着任する板橋香奈に「私がこの桜中学の校長になった時は、東京の公立中学で女性の校長はまだ6名だった」と語っていた通り、当時(1980年前後)としては珍しい女性の校長であるが、これはメインライターの小山内美江子氏が取材で訪問した中学校の校長が女性だった事がきっかけ

  • 野村孝一郎
演:早崎文司
第1シリーズと第2シリーズ、第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル1~6の桜中学の教頭。
姉妹作品の『1年B組新八先生』と『2年B組仙八先生』、『3年B組貫八先生』にも教頭として登場している。
第1シリーズの年度に浅井雪乃の兄は東大不合格で自殺したが、現役で横浜国立大学に合格した息子がいる。
生真面目かつ小心者な性格故に、教頭時代は金八の行動やそれを容認する君塚美弥子にはハラハラしっぱなしであり、何か校内でトラブルが起きると真っ先に騒ぎ立てるのがお約束だった。
第4シリーズ21話で3年B組の生徒達に対して行った特別授業で、担当科目は保健体育だった事を話している。
第4シリーズでは金八が第3シリーズで松ヶ崎中学に異動した数年後に校長に昇進し、自身の定年退職を控えた同シリーズの年度途中の10月に金八を桜中学に呼び戻したが、演者の早崎氏が当時体調を崩していたという事を゙考慮して病気がちという設定になっており*24、その影響で憑き物が落ちたかのように穏やかになり、金八や教師達、生徒達を見守りながら教員生活を終えた。
そして早崎氏は第4シリーズ最終回の放送当日に病没した為、同シリーズが遺作となった。

  • 本田
演:織本順吉
第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル4~6の桜中学の校長で、君塚美弥子の後任。
徹底的な管理体制と部活動の強化を推し進めるが、いじめ等の学校内で発生した問題に対しては事なかれ主義の態度だった為、同時期に登場した伊東の後任の体育教師の河田と共に多くの視聴者からヘイトを集めただけでなく、校長以前に人間としても完全に腐り果てた、万死に値する腐ったミカンのレッテルまで貼られた
第4シリーズでは野村孝一郎が校長に昇進しており、いつ頃桜中学を去ったのか不明だが、野村は第4シリーズで定年退職を控える身であった事を考えると、1990年前後(遅くても1991年3月まで)に去った事は確かである。
演者は第5シリーズにも、君塚の前任の桜中学の校長で、桜中学に併設されたデイサービスセンターの利用者の大西豊役で出演しているが、小説版では本田と大西は同一人物の扱いとなっている。

  • 石川千春
演:李麗仙
第4シリーズの桜中学の教頭で、野村孝一郎の校長昇進時に後任の教頭として赴任。
病気がちの野村の代わりに学校内を厳しく取り仕切り、金八とも度々意見の衝突が見られたが、実際は金八の手腕も評価しており、シリーズ後半から徐々に金八や3年B組に理解を示すようになった他、野村の体調を心配するあまり涙を流す事もあったが、一方で宮沢歩の出生の経緯に対する発言は視聴者からのヘイトを集めた。
息子がいるが、かつて一流企業に就職したが直ぐに退社して、現在ではセネガルで現地の女性と結婚して井戸掘りをしているが、その事が原因でいつも以上に感情的になった事もある。
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9では国井美代子が教頭に昇進し、野村の後任の校長は山屋が担当していたので、野村の後任で校長に昇進する事なく、第4シリーズの生徒達の卒業と同時に、または第5シリーズの生徒達の入学と入れ替わりに他校に異動したと思われる。

  • 山屋
演:石田太郎
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9の桜中学の校長で、第4シリーズの翌年度に赴任した野村孝一郎の後任の校長で、第5シリーズで登場する和田政伸の前任の校長だが、第5シリーズ以降の桜中学の校長室に飾られていた歴代校長の写真の中には彼の写真は飾られておらず、忘れ去られた存在となっている
演者は第7シリーズ20話にも土橋町内会長役で出演しており、第6シリーズ最終回での和田の役回りを担当する形で、丸山しゅう覚醒剤事件発生後に行われた緊急保護者会の席で金八を非難する保護者達を宥めていた。

  • 和田政伸
演:長谷川哲夫
第5シリーズと、第5シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10の桜中学の校長で、第5シリーズの年度に、第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9の山屋の後任の校長として赴任。
温厚な性格で、不登校となった市村篤の出席をレポート提出で認めたり、生徒への体罰の責任を取って辞表を提出した金八の処遇を謹慎1週間・減俸1ヵ月とする等、寛大な姿勢で物事に向き合っていたが、大西豊老人が負傷した時は動揺する3年B組の生徒に対して毅然とした態度で接する等、精神的にも非常にバランスのとれた人物である。
第6シリーズ1話にて急逝した当時の教育長の後任として年度途中で教育委員会に異動したが、その後も水と油な千田喜朗と金八を公平に評価し、金八の教育委員会への異動を勧めたのも彼であり、卒業式で鶴本直の暴露によって金八の異動が発覚し、大騒ぎとなった際には経緯を説明する為に桜中学を訪れて混乱を鎮め、その後も金八と共に板橋香奈の校長就任を進める等、第7シリーズにかけて度々登場している。
劇中に登場する校長の中でも特に金八の手腕を高く評価しており、彼に全幅の信頼を寄せていた。

  • 大西豊
演:織本順吉
君塚美弥子の前任の桜中学の校長で、国井美代子が新任で赴任した時の校長。
第5シリーズで桜中学に併設されたデイサービスセンターの利用者として登場。
足が悪く車椅子を使用しており、多少気難しい面もあるが、話好きかつ世話好きな人物である。
妻と息子に先立たれており、孫は息子の嫁の再婚先の北海道に住んでいる。
3年B組の生徒達とも親しくなり、年末年始は金八も自宅に招き入れた事があるが、兼末健次郎の企みで3学期の始業式当日に3年B組の生徒との間に揉め事が発生し、その最中に塩沢好太(演:森雄介)から「死ね」と言われて激怒し、「言って良い事と悪い事が分からないなら、私が死んで教えてやろう」と塩沢に詰め寄るも、動揺した塩沢に突き飛ばされて頭と肋骨を強く打ち、小野寺良輔(演:香川佑太朗)に付き添われて入院*25し、塩沢とは受験前に和解するが、19話で肺炎で病没し、葬儀は桜中学内のデイサービスセンターで執り行われた。
遺骨は比留間和憲(演:小川一樹)の寺院に埋葬され、同シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10の劇中で一周忌の法要が執り行われた。

  • 千田喜朗
演:木場勝己
第6シリーズと第7シリーズ序盤(6話まで)の桜中学の校長で、第6シリーズの年度途中の10月に赴任。
急逝した教育長の後任で教育委員会に異動する事になった和田政伸の後任の校長として、金八が第3シリーズ〜第4シリーズの前年(1995年3月)まで赴任していた松ヶ崎中学から赴任してきたが、金八とは面識はなかった。
金八とは正反対の時代錯誤も甚だしい教育方針を掲げて生徒や教職員、地域住民、視聴者のヘイトを集めた。
同時に校長以前に人間としても完全に腐り果てた、万死に値する腐ったミカンのレッテルまで貼られている。
極め付けは第6シリーズ最終回で金八を足立区教育委員会に異動させる事に成功するも、鶴本直が卒業式でその事を暴露してしまった為、卒業生や在校生、教職員、保護者、PTA、来賓からも大バッシングを受けてしまっただけでなく、赴任時から地域交流を軽視する態度を取り続けてきた為、地域住民からも完全に目の敵にされてしまい、第7シリーズの翌年度に民間校長を迎える形で、第7シリーズの年度で退任させられる遠因となった
第7シリーズでも相変わらずだったが民間校長絡みでストレスを抱え、精神安定剤等で薬物依存の状態となっており、これまで数多くの悪行を重ねてきた事に対する天罰が下ったかのように序盤で狭心症で入院*26し、結局民間校長の採用が進められた為に再登場する事もなく、板橋香奈の校長就任が翌年度から卒業式前に早まった為に年度終了を待たずに途中退任となり、退任後の動向はファイナルを含めて未登場だった為、不明である
この降板は、演者が第7シリーズの出演オファーが来る前から舞台への出演が決まっていたという事情もある。
ちなみに演者は第5シリーズにも桜田友子(演:小高早紀)の父親役で出演しており、この時は千田とは正反対の性格の人物で、大西豊老人が負傷した事故を発端とする金八の体罰事件では、他の生徒の父兄よりも遅れて娘と共に桜中学を訪れて金八に謝罪をしている。

  • 板橋香奈
演:木野花
第7シリーズ後のスペシャル11の桜中学の校長で、第7シリーズ9話で初登場し、18話から校長に着任した。
理事会制度の導入を見越して和田政伸から民間人校長として、桜中学校長就任を依頼される。
教育関連の雑誌を扱う出版社に勤務している人物で、教職経験はない*27
本来はスペシャル11の年度から正式に校長となる予定だったが、千田喜朗の急な入院に伴い、急遽卒業式前に研修扱いで校長となった。
校長に着任した初日から丸山しゅうの覚醒剤事件に遭遇するも、「学校は子供が主役であるべき」という主張を持って、責任は全て自分が取ると言い切って金八を手助けする等、色々な面からサポートに回っていた。

  • 鹿島田浩二
演:浅野和之
第8シリーズとファイナルの桜中学の校長で、第8シリーズの年度に板橋香奈の後任の校長として赴任。
第3シリーズの松ヶ崎中学の杉山泰三を含む歴代シリーズの校長の中では、唯一金八よりも年下の校長である
少子化による児童数の減少と板橋の着任初日に発生した丸山しゅうの覚醒剤事件の影響、学校選択制の導入による生徒数の減少が桜中学の存続に関わる程の問題となっている事もあり、学校の評判を第一に考えている為に金八とは対立する事が多いものの、副校長に昇進した北尚明と同じく、金八の教育手腕は認めている。
やや小心者な一面があり、北山大将に逆ギレされた際にムキになってキレ返した他、自分の落ち度を指摘した森月美香の父親が国会議員と聞いた時にはビビっていた。
一方で自分の立場優先だった千田喜朗とは異なり、結果的に学校の評判向上に繋がるのであれば、金八の提案した生徒の個別補習を認める等、柔軟性も持ち合わせていた。

さくらデイサービスセンター関係者

  • 田中センター長
演:堀内正美
第5〜7シリーズに登場した「さくらデイサービスセンター」のセンター長で、地区協議会にも参加している。
温厚な性格だが、第7シリーズ4話ではソーラン節の衣装の半纏を下駄箱に突っ込んだ中村真佐人を厳しく注意しており、その際の「どアホ」発言が原因で遠藤達也と取っ組み合いの喧嘩をしている。
第8シリーズ以降はデイサービスセンターが廃止された為、関係者は全員第7シリーズ以降は未登場だが、廃止されたのは鹿島田浩二の校長着任後である為、第8シリーズの本編開始前までは存続していた事は確かである。

  • 小椋英子
演:原日出子
デイサービスセンターの主任を務める未亡人のシングルマザーで、長女の智美は前夫との間に生まれた子供。
第5シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10と第6シリーズの間に乾友彦と結婚し、第6シリーズ11話で夫と娘、金八の長女の乙女も立ち合う形で長男の英彦を自宅で出産した。
第7シリーズ以降は未登場だが、第7シリーズ後に誕生した次女のメグミが第8シリーズ4話に登場している。

  • 高橋良雄
演:山田アキラ
デイサービスセンターの介護福祉士で、モットーは気は優しくて力持ち
第5シリーズの文化祭では、お年寄りが製作した紙の鶴の寸法を間違えるミスをしている。

  • 木村トキ江
演:幸田直子
デイサービスセンターの栄養士で、センターを利用するお年寄りの給食の調理を担当している。
ちなみに演者は2004年に発売された本作のゲームで、音楽教師の音無静子のCVを担当している。

  • 沢野洋造
演:守田比呂也
デイサービスセンターの利用者で、第5~7シリーズまで登場。
第5シリーズ11話では合同餅つき大会で喉に餅を詰まらせ危険な状態に陥るも、金八や職員の応急措置で無事に一命を取り留め、同シリーズ22話の特別授業では戦争中の話を交えながら紙すきの演示を行っている。

  • 松崎キヨ
演:町田博子
デイサービスセンターの利用者で、第5~7シリーズまで登場。
当初は飼い犬のタローを一人ぼっちにはできないとセンターに連れてきて一騒動起こるが、桜中学の2年生が犬小屋を作ってくれたお陰でタローと共にセンターに来る事ができたが、第5シリーズ9話で風邪をひいたタローを徹夜で看病した結果、逆に彼女が倒れて入院する事態になってしまったが、彼女が入院している間のタローの世話は、犬の訓練士となった第4シリーズの桜木伸也(演:小池直樹)が担当していた。
君塚美弥子とも面識があり、第7シリーズ9話で君塚が桜中学とセンターを訪問した際は再会を喜んでいた。

  • 小野寺エイ
演:宮内順子
第6シリーズまで登場したデイサービスセンターの利用者で、第5シリーズの小野寺良輔の祖母。
第5シリーズ6話の文化祭では第1シリーズの梅原明の祖父のミツオ(演:歌澤寅右衛門)*28と共に、ソーラン節の三味線演奏を担当する形で3年B組のソーラン節に参加している。

  • 三木サヨ
演:戸川暁子
第5シリーズのみに登場したデイサービスセンターの利用者で、他人から「おばあちゃん」呼ばわりされる事を嫌う性格で、息子は大西豊老人が校長だった頃の桜中学の卒業生である。

松ヶ崎中学校教職員

  • 真野明
演:石黒賢
第3シリーズとスペシャル7と8に登場した松ヶ崎中学の英語教師で、3年B組の副担任。
金八と山津茂と同じく第3シリーズの年度の4月に松ヶ崎中学に赴任した新任教師で、チェッカーズのファン。
情熱を持った熱血教師だが、第3シリーズ2話で修学旅行の研修に出かけた金八から留守を任された際に、給食の食べ残しゼロ達成*29を目指すあまりに、人参が苦手な辻村美奈(演:宮島依里)が食べ残した人参を、自宅に押し掛けてまで完食させようとした結果、翌日に辻村を不登校に追い込んだり、最終回では2学期終了2日前に倉橋和幸(演:岩国誠)にせがまれて*30通知表を渡す前に英語の成績を教えた結果、翌朝に早出で出勤した際に倉橋が職員室に忍び込んで成績表を盗み見していた*31為、厳しく𠮟責するが、昨日の件が呼び水になった事は分かっていた為、他の教師達が出勤する前に倉橋を帰宅させたが、この時に倉橋が左足を捻挫*32している事に気付かずに帰宅させた事が災いして、足の捻挫を母親に問い詰められた倉橋が「真野に突き飛ばされた」と噓を付いた為、母親が教育委員会に診断書を提出して抗議する騒動に発展する等、時に情熱が空回りして生徒とトラブルを起こす失敗も多々あった他、第3シリーズ3話では養護教諭の三上良子リンゴを使って三浦泰久に分数の概念を教えていた事に感心し、放課後に職員室で金八と田原麻知寺尾純子村井剛にその話をした結果、田原の数学教師としてのプライドを傷付けて怒らせてしまう事態を招いてしまったが、幸いにも金八が第1シリーズ9話で阿部トシエ九十九弥市中尾知行から数学の事で相談を受けた時の話をして田原を宥めてくれたお陰で事なきを得る事ができ、辻村と倉橋の件も金八の取り成しのお陰で無事に解決する事ができた。
一方で8話で期末テスト2日目に熱で倒れた石川克彦をタクシーで自宅に送る際に付き添いで同行した他、11話で山田裕子の父親が病没した際にも葬儀の準備で多忙な金八から留守を任されただけでなく、翌日の告別式後に三者面談で多忙な金八の代理で火葬場での骨上げに参加する等、副担任としての役割を立派に務めていた。
大学時代にテニスのインストラクターのバイトをした経験があり、赴任以来隔日で参加していた初任者研修が終了した第3シリーズ5話でテニス部顧問に就任し、放課後にテニス部主将だった梅田恵美とテニスを楽しんでいたが、彼のすね毛が毛深い事を知った大竹明美(演:真下琴絵)がショックで泣き出す一幕があったが、寺尾と阿部智香子(演:市丸和代)、田口和代(演:石井歌織)、西村千里(演:佐川和歌子)、和田晴美(演:太田晴恵)及び渡辺郁恵と1年生と2年生のテニス部員達と共に、大竹は梅田とテニスを楽しむ真野を一生懸命応援していた。

  • 寺尾純子
演:岡本舞
第3シリーズとスペシャル7と8に登場した松ヶ崎中学の社会科教師で、3年D組の担任。
第3シリーズの生徒の入学時(スペシャル5の年度)に新任教師で松ヶ崎中学に赴任し、持ち上がりで同シリーズの年度で初めて3年生の担任となった教師歴3年目の若手女性教師。
金八と真野明と共に出勤する事が多く、第3シリーズのタイトルバックにもラストで真野と共に登場している。

  • 田原麻知
演:室井滋
第3シリーズとスペシャル7に登場した松ヶ崎中学の数学教師で、3年C組の担任であり、田原大魔神である
第3シリーズ生徒の受験~卒業を描いたスペシャル7では都立高校の合格発表の翌朝に、受験に失敗した自分のクラスの男子生徒が親の金を何十万円も持ち出して家出したという連絡が入り、出勤した金八が職員室に入る寸前に石田久志と共に大慌てで職員室から飛び出して捜索に出かけ、その後生徒が成田空港でパスポートなしでホノルル行きの航空券を購入しようとしていた為、成田国際空港警察署に保護された事を電話で報告した
上記の騒動から11日後に、自分の生徒が3年B組の織田真紀三浦泰久と共に都立高校の二次試験の願書を提出する際は、金八と田原と共に職員室で連絡を待っていた石川克彦梅田恵美柿野啓太郎柴田至則と、事前に各高校の最寄り駅までの切符を購入する為、堀切駅で待機していた畔柳吉人(演:金杉太朗)と山田裕子を除く3年B組の生徒達が、3人の受験候補校の願書の提出状況を調べる為に偵察に出かけており、生徒達が集めた情報を基に自分の生徒の受験校を決定し、堀切駅まで同行する柴田と共に出発した3人を金八達と共に見送った。

  • 石田久志
演:岩下浩
第3シリーズとスペシャル7に登場した松ヶ崎中学の理科教師で、3年A組の担任兼学年主任。

  • 村井剛
演:白石貴網
第3シリーズとスペシャル7と8に登場した松ヶ崎中学の体育教師で、野球部の顧問を担当している。
真野明がテニス部顧問に就任した第3シリーズ5話で山津茂からテニス部廃部の話が出た際は、「自分が野球部と顧問を兼任するので考え直して欲しい」と金八と共に山津に懇願した他、高所恐怖症で建設会社のタンクの上から降りられなくなった鶴田竜一を、金八と梅田恵美と共にタンクに登って救出を行い、9話では柿野啓太郎河合久芳(演:田中直樹)の喧嘩を止めに入って柿野と大喧嘩した事を反省し、金八と柿野と共に職員室前の廊下で正座をしている。

  • 三上良子
演:樫山文枝
第3シリーズとスペシャル7に登場した松ヶ崎中学の養護教諭。
第3シリーズでは、キーパーソンの水野君恵が2学期最終日に3年B組の教室に登校するまで保健室登校で面倒を見たり、3話で飲酒騒動を起こした罰で保健室登校となった三浦泰久にリンゴを使って分数の授業を行った。
第3シリーズ生徒の受験~卒業を描いたスペシャル7では、保健室登校の形で織田真紀の受験勉強に協力した。
第6シリーズでは都立ひかり高校に定時制の養護教諭で勤務する傍ら、性同一性障害の生徒や教員の支援活動を行うセクシャルマイノリティ教職員ネットワークに参加しており、同シリーズのキーパーソンの鶴本直の進学先の件で金八から相談を受けて協力を快諾し、21話で桜中学を訪問して性同一性障害の特別授業を参観した。
松ヶ崎中学の関係者(生徒及び父兄を含む)で、第4シリーズ以降のシリーズに登場した唯一の人物である。

  • 青山
演:鷲尾真知子
スペシャル8に登場した松ヶ崎中学の数学教師で、生活指導を担当しているが、性格は説明不要事項である
演者は第3シリーズの前年に制作されたスペシャル6の西野雄也(演:江川芳文)及び、彼の年子の兄である桜中学卒業生の健一(演:中村久光)の母親と、第3シリーズの高峰英和(演:倉田照三)の母親と第4シリーズの日下信二(演:小野寺行哉)の母親、第5シリーズの日野敬太(演:片山雅彦)の母親役でも出演しているが、各生徒の母親の性格は全員青山と同じ性格である

  • 屋敷
演:沼田爆
スペシャル8に登場した松ヶ崎中学の理科教師。
演者は第4シリーズと第5シリーズにも、第4シリーズの杉山修一の父親役で出演している。

  • 杉山泰三
演:内藤武敏
第3シリーズとスペシャル7に登場した松ヶ崎中学の校長。
優柔不断な性格で、高所恐怖症の鶴田竜一が建設会社のタンクの上に登って降りられなくなった際は、真野明が校長室に来て鶴田の救出を報告するまでの間、119番通報するのを躊躇っていた。

  • 山津茂
演:橋爪功
第3シリーズとスペシャル7と8に登場した松ヶ崎中学の教頭。
前任校は山の手で、第3シリーズの年度の4月に金八と真野明と共に松ヶ崎中学に赴任。
郷に入っては郷に従う性格で、桜中学の話題を出す金八に「前任校の話を持ち出すな」と釘を刺している。
戦時中~戦後の食糧難の頃に米の代用食で食べていたサツマイモカボチャが苦手で、第3シリーズ2話で金八は1学期が終了した直後の7月の会食の席で、山津が寺尾純子に頼んでサツマイモの天ぷらをクルマエビと交換するのを目撃したと語ったが、山津は交換したのはクルマエビではないと反論し、いざとなれば目をつぶってでもサツマイモとカボチャを食べる事ができると反論していた。

主要生徒

  • 宮沢保、浅井雪乃
演:鶴見辰吾(宮沢)、杉田かおる(浅井)
第1シリーズと、第3シリーズの前年に制作されたスペシャル6のキーパーソン。
中学受験に失敗し、家族から蔑ろにされていた浅井を1年時に共に学級委員を務め、1年空けて再び同じクラスになった宮沢が励ましてくれた事で親しくなるが、なんと15歳で妊娠するという衝撃的な展開と、その事実が発覚した4話の時点で、既に妊娠7ヶ月に入っていて中絶は不可能*33という事態に多くの視聴者を驚愕させた。
学校や地域を巻き込んだ大騒動の末に浅井は息子のを出産し、卒業式直前に浅井の兄が東大受験に失敗して自殺した事件を経て、周囲の理解を得る事ができたが、一連の出来事が実質的に解決したのは、成長した歩が桜中学の生徒となって登場する16年後の第4シリーズ11話だった。
第2シリーズでは年末の13話に桜中学の3年B組の教室で行われた第1回目の同窓会に歩と共に出席している。
第2シリーズ最終回の翌年に制作されたスペシャル1でも第3回目の同窓会に歩と共に出席しており、梶浦裕二が実家の銭湯の煙突によじ登る騒動を起こしたスペシャル3では、浅井は山田麗子と共に現場に駆けつけ、銭湯の煙突に登って梶浦の救出に向かう金八を伊東江崎花代平山英吉安恵美智子、山田と共に見守っていた。
スペシャル4では第2シリーズの山本まどかの弟の大輔が、中井正敏のいじめグループからのいじめを苦に自殺未遂騒動を起こした際は、浅井は沢村正治瀬戸克江と共に中井の家を訪れ、息子の悪行を認めようとしない父親の態度を子を持つ母親の立場で厳しく非難し、宮沢は梅原明岡村一男(演:高橋幸喜)*34吉村孝と共に桜中学を訪れ、君塚美弥子の後任の校長の本田野村孝一郎に対し、生徒の人権を無視した学校側の締め付けが今回の事件の発生を招いたと厳しく非難し、金八の辞職を慰留しなければ、一連の事件を徹底的に調査して人権擁護委員会に提訴し、森村と入院中の国井美代子を除く全教員に対する厳罰処分を請求すると告げた*35
スペシャル5では宮沢は第2シリーズの椎野一(演:ひかる一平)が両親から跡を継いだ炉端焼き店に、阿部トシエと岡村、梶浦、瀬戸、安恵、山田、吉村と共に忘年会の打ち合わせを兼ねた飲み会で訪れ、一足先に来ていた星野清に大手ゼネコンへの就職が内定した事を報告し、浅井は金八と伊東、川村、君塚と共に同スペシャルの金八の生徒である第2シリーズの佐藤マキの弟の幸二が、2年生の陸上部員の日野武を殴った暴行傷害事件の件で行われた喫茶店での会話に参加しており、金八達に子を持つ母親としての立場で自分の意見を述べていた。
スペシャル6では翌年(第3シリーズの年度)の6月に結婚する事が決まっていたが、金八達は川野君子の妊娠騒動の解決に協力してくれた2人に対する恩返しとして、クリスマスに桜中学の3年B組の教室で結婚式を行った。
歩が金八の生徒になった第4シリーズでは浅井はインテリアデザイナーとなって活躍する傍ら、日下信二の母親及び佐藤賢治の母親、蓑田紀美(演:藤田瞳子)の母親と共に母校のPTAの役員を担当しており、大手ゼネコンの係長になった宮沢は阪神淡路大震災の被災地復興で神戸市に単身赴任しており、11話で歩と共に同市長田区のカトリック鷹取教会を訪れた他、自分の会社が復興工事を行っている神戸港の現場で会話をしている。
歩の卒業から2年後のスペシャル9では、金八が佐藤賢治の両親の喧嘩の仲裁を終えて帰宅途中におやじ狩りの被害に遇い、自宅に押し掛けたマスコミから身を隠す為に乙女幸作と共に池内友子の自宅に一時身を寄せた際に、浅井は梶浦と山田と共に金八の見舞いで池内家を訪れている。
第5シリーズでは浅井は歩と池内及び山田、第2シリーズの赤上近子(演:伊藤つかさ)と大川明子迫田八重子と第4シリーズの樫木真穂(演:幸早恵子)と日下、杉山修一及び蓑田と共に11話で金八の自宅で行われた新年会に出席し、同シリーズの3年B組の一部の生徒達及び君塚の前任の桜中学の校長だった大西豊老人と、同シリーズからレギュラーで登場した桜中学教員の遠藤達也小田切誠渡辺花子と出会っている。
ファイナルでは景浦裕也の再度受け入れについての説明会に出席する形で共に登場している。

  • 山田麗子

顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを

演:三原じゅん子
第1シリーズの主要生徒の1人で、第2シリーズ最終回の翌年に制作されたスペシャル1のキーパーソンの1人。
パーマをかけた髪にロングスカートの制服といった出で立ちの典型的なスケバン少女だが、浅井雪乃の妊娠が発覚した後に行われた『愛の公開授業』で3年B組の女子の授業を担当した天路里美から、皆で宮沢保と浅井を支えて欲しいと懇願された際には、真っ先に拍手を送って賛同し、クラスメイト達に出産費用のカンパ集めを呼び掛ける等、友達思いの優しい心の持ち主で、右隣の席の優等生の神保文子(演:山口仁子)と親友である。
乾友彦とはしばしば対立していたが、卒業後は同窓会等で楽しく談笑する等、良好な関係となっている。
第1シリーズ2話で金八が狛江市から下宿先の池内友子の自宅に転居した日の夜に、父親が運送会社を経営している田中康一(演:新井つねひろ)が自身の内申書の点数稼ぎを狙って、当日の安藤卓(演:岩谷健司)との約束をドタキャンし、転居を手伝った事に制裁を加えた際に後のパロディ等でも見られる上記の迷言を残している
美容師になる夢を持っており、卒業後にその夢を実現し、自身が経営する美容室を所有するまでに至った*36
第2シリーズ13話ではバイト先の美容室が多忙だった為、第1回目の同窓会には一番最後に会場入りしている。
スペシャル1では第3回目の同窓会の前夜に、恋人が無免許運転のバイクが起こした事故に巻き込まれ、同窓会当日の朝に恋人と死別してしまった為、同窓会当日に町を去った笠原ユカリと同じく同窓会を欠席した。
梶浦裕二が実家の銭湯の煙突によじ登る騒動を起こしたスペシャル3では、浅井と共に現場に駆けつけ、銭湯の煙突に登って梶浦の救出に向かう金八を伊東と浅井、江崎花代平山英吉安恵美智子と共に見守っていた。
スペシャル4では第2シリーズの山本まどかの弟の大輔が、中井正敏のいじめグループからのいじめを苦に自殺未遂騒動を起こした際に、沢村正治が店長を務める喫茶店で沢村と共に金八を励ましていた。
スペシャル5では阿部トシエ岡村一男、梶浦、瀬戸克江星野清、宮沢、安恵、吉村孝と共に第2シリーズの椎野一の炉端焼き店に忘年会の打ち合わせを兼ねた飲み会で訪れた他、桜中学の陸上部のコーチとなった星野が、同スペシャルの金八の生徒である第2シリーズの佐藤マキの弟の幸二が、2年生の陸上部員の日野武の顔を殴って上の前歯2本を折損させた暴行傷害事件の解決に悩んでいた際に、おでんの屋台で星野を励ましていた。
スペシャル6では梶浦と共に、クリスマスに3年B組の教室で行われた宮沢と浅井の結婚式の立会人を担当した。
第4シリーズでは同シリーズ3年B組の蓑田紀美の母親とは同業者で交流があり、11話で宮沢と浅井の息子のが出生の経緯でいじめを受けている事を蓑田の母親からの相談*37で知り、岡村と星野と共に金八に報告した。
第6シリーズでは都立高校の一般入試が行われた18話で、金八に同シリーズ3年B組の北村充宏(演:川嶋義一)と榛葉里佳(演:住吉令奈)が、自分の美容室で髪を整えてから学校に戻る事を電話で連絡したが、その直後に北村と榛葉が美容室内に置いてある悪質な週刊誌の捏造記事で、成迫政則の父親の政之が起こした殺人事件の事を知ってしまった為、成迫が学校から姿を消した直後に桜中学を訪れて金八に件の週刊誌を渡している。
ファイナルでは演者は自由民主党の参議院議員になっていたが、金八の卒業式に出席する形で登場している。

  • 加藤優

教育っていうのは、ワルにレッテルを貼ってもっとワルくする事じゃねえんじゃないっすか?

演:直江喜一
第2シリーズのキーパーソンで、5話で荒谷二中から厄介払いされる形で転校してきた荒谷二中の番長で、実は第1シリーズの生徒達と同い年で、中学1年時に父親がサラ金で多額の借金を作って蒸発した為、自身も学校を休んで働かなければならない程にまで生活が困窮する事態に陥り、2年時に担任の米倉の友人の弁護士がサラ金業者と話を付けてくれたお陰で学校に通う余裕ができたが、学業の遅れを取り戻す事は容易ではなく、米倉が担任を外れた3年時に担任教師に暴力を振るって負傷させる騒動を何度も起こし、1年時に生活の困窮で学校を休んで働いていた為に留年措置が執られて卒業も1年遅れてしまい、第2シリーズの年度に入っても何度も暴力沙汰を起こした為、「少年院に行くか転校するかどちらかを選べ」という最後通告を受けて厄介払いされた。
転校初日から早速、クラスのボスの松浦悟と教室内をメチャクチャにする程の乱闘騒ぎ*38を起こして、金八やクラスメイト、視聴者、そして松浦の演者の沖田浩之氏本人までも驚愕させた
卒業間際に古巣の荒谷二中に松浦と共に殴り込み、放送室をジャックするというシリーズ史上最大の大事件を起こして警察に逮捕されるが、君塚美弥子の捨て身の説得によって、注意のみで即日釈放された。
卒業式の答辞では「俺は腐ったミカンじゃねえ」という名言を残し、後年パロディの定番と化す。
第4シリーズでは卒業後に就職した工場の技術主任となって再登場し、桜中学を訪問した際には、第2シリーズの頃は彼を毛嫌いしていた乾友彦国井美代子野村孝一郎も再会を大喜びしていた。
ファイナルでは新潟県新発田市でガスタンクや石油タンクの建設を行う建設会社の社長となっており、川崎市のガスタンクの建設現場から失踪した社員を探しに上京した際に盲腸炎となり、金八が狭心症で入院している安井総合病院の同じ病室に入院する形で再登場した時は、すっかり中年になったその変わり果てた姿に視聴者一同が驚愕したとか。
ちなみに演者は第1シリーズ7話にも楓中学の不良生徒の佐々木役で出演しており、さらに当初は演者が松浦役で、そして松浦の演者の沖田氏が加藤役で第2シリーズに出演する予定だったとの事である。

  • 松浦悟
演:沖田浩之
第2シリーズのキーパーソンで、迫田八重子とは幼稚園時代からの幼馴染である。

  • 迫田八重子
演:川上麻衣子
第2シリーズの主要生徒の1人で、松浦悟とは幼稚園時代からの幼馴染である。

  • 岩沼幸一郎
演:片桐貴代司
第2シリーズの生徒で、同シリーズ最終回の2年後に制作されたスペシャル2で坂本家の恩人となった生徒。
在校中は学習発表会の劇で主役級を張り、「(このクラスで一番強い奴は)お前か」と金八に言われた際は、「僕は見かけだけだから……」と返す等、暴力沙汰とはほぼ無縁の温厚な性格の生徒だったが、進学した高校で友人が厳しい締め付けに遭い、高校1年の終わりにその事への義憤が頂点に達してトイレにいたずら書きをして退学し、その後ヤクザになりかけて背中に刺青を入れたが、松浦悟がチンピラに暴行されている現場に遭遇した際には、件の刺青を見せて追い払っている。
そしてスペシャル2で金八の長女の乙女が腸重積で倒れた際、血液型が乙女と同じAB型Rh-だったので、輸血に協力する為に病院を訪れたが、件の刺青を見た金八にビンタされて一度は病院を飛び出してしまったが、「乙女ちゃんが死んだら一生後悔するのはお前だぞ」と加藤優に諭されて病院に戻り、金八も天路里美から「あなたは娘の命より教師のプライドの方が大事なの!?」と非難された為、彼に頭を下げ、乙女は一命を取り留めた。
この一件の後にヤクザの事務所へ出向き、金八共々ボコボコにされながらも何とか助かって決別し、塚辺洋の父の紹介で山形県酒田市の工事現場で働く事になり、金八と両親、同級生達に盛大に見送られて旅立った。
その後金八は、息子の幸作の名前を彼から一文字取って名付けている。
2年後のスペシャル4では同スペシャルの金八の生徒である中井正敏のいじめグループが、同級生の山本まどかの弟の大輔に対して陰湿ないじめを行い、彼を自殺未遂にまで追い詰めた事件を始めとする一連の事件の解決後に、椎野一が両親から跡を継いだ炉端焼き店で行われた忘年会に出席しており、さらに2年後のスペシャル6では大川明子森下美保子、山本と共に椎野の店に忘年会で訪れた際に、宮沢保梶浦裕二と出会っている。
ファイナルでは以前働いていた酒田市で運送会社を営んでおり*39、上記の経緯から乙女の結婚披露宴に金八の教え子の中では、ウエディングプランナーを担当した第6シリーズの青沼美保(演:本仮屋ユイカ)以外では唯一招待され、金八は招待客に当時の事を話した後、岩沼に「みんな君のお陰だ」と改めて礼を述べており、翌年の3月の卒業式後に行われた金八の卒業式にも出席している。

  • 梶浦裕二
演:野村義男
第1シリーズの主要生徒の1人で、第2シリーズ最終回の3年後に制作されたスペシャル3のキーパーソン。
演者と同じくギターが堪能らしく、第1シリーズ16話で深夜に金八に電話して、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」の演奏を電話越しに金八に聴かせて呆れられる場面がある。
実家の銭湯「松の湯」は、第1シリーズと第2シリーズで「池内商店」に下宿をしていた頃の金八も常連でよく利用していたが、同スペシャルにて銭湯を廃業し、テナントでスーパーマーケットが入ったマンションの建設を計画しているが、金八が担任を務める1年B組生徒の中川久男(演:新井昌和)の父親で、マンション建設に協力している中川鉄工の社長の自宅兼工場を件のスーパーの社長と共に訪れた際に、スーパーの社長が安全確認を怠って工場から道路に飛び出した事が原因で、原付バイクで走行中だった女性が回避して中川鉄工の従業員を撥ねる事故が発生し、この事故でスーパーの出店だけでなく、マンションの建設にも影響が出る事を危惧した中川社長から梶浦は口裏を合わせる事を強要されたが、実はこの時に帰宅途中だった池内友子の息子の一郎も事故を目撃しており、さらに梶浦と交際中の江崎が、件のバイクの女性が前年に実母と死別した安恵美智子の継母である事を話し、安恵の為に真相を話して欲しいと江崎に説得されて追い詰められた梶浦は、実家の銭湯の煙突によじ登る騒動を起こし、現場に駆けつけた金八と伊東浅井雪乃、江崎、平山英吉、安恵、山田麗子に事故の真相を話した上で、中川社長を連れて来るように要求し、当初は梶浦の父親と金八の説得を拒否した中川社長が、紆余曲折あって現場を訪れた直後に梶浦は煙突から転落しかけたが、金八は自ら煙突に登って彼の救出に向かい、無事救出に成功し、最終的に「松の湯」をマンションに建て替える計画は中止となった。

スペシャル5では阿部トシエ岡村一男瀬戸克江星野清宮沢保、安恵、山田、吉村孝と共に第2シリーズの椎野一の炉端焼き店に忘年会の打ち合わせを兼ねた飲み会で訪れた他、同スペシャルの金八の生徒で、星野がコーチを担当している陸上部員である第2シリーズの佐藤マキの弟の幸二が、2年生の陸上部員の日野武の顔を殴って上の前歯2本を折損させた暴行傷害事件の件で父親と喧嘩し、家出する騒動が発生した際に、喫茶店で佐藤幸二の件で浅井と伊東、川村君塚美弥子と会話をしていた金八に佐藤幸二が家出した事を報告した。
スペシャル6では山田と共に、クリスマスに3年B組の教室で行われた宮沢と浅井の結婚式の立会人を担当した。
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9での動向は浅井の動向と同じ内容であるが、以後梶浦はファイナルを含めて全く登場しなかった為、同スペシャルが最後の登場となった*40

  • 安恵美智子
演:小林聡美
第1シリーズの主要生徒の1人で、第2シリーズ最終回の3年後に制作されたスペシャル3のキーパーソン。
ファンの間では第2シリーズの大川明子の原型と言われている第1シリーズ女子生徒のムードメーカーである。

  • 池内一郎
演:木村雄
第2シリーズ最終回の3年後に制作されたスペシャル3のキーパーソンで、池内友子の息子。
初登場の第1シリーズでは小学2年生だったが、同スペシャルで桜中学に入学して金八が担任を務める1年B組の生徒となっていたが、同級生の中川久男からは成績優秀である事を妬まれてトラブルが絶えなかった。
2年時のスペシャル4と3年時のスペシャル5はクラス替えで他のクラスになった為、母親と共に未登場だった。
第4シリーズ10話と11話のゲストで再登場した時は桜小学校の教師となっていた。

  • 沢村正治
演:田原俊彦
第1シリーズの主要生徒の1人で、第2シリーズ最終回の4年後に制作されたスペシャル4のキーパーソン。
姉と2人暮らしをしている子子家庭の生徒で、在校時は美術教師の田沢悦子に好意を寄せていた。
高校卒業後は就職し、同スペシャルでは喫茶店の店主となっていた。
同スペシャル後はファイナルを含めて全く登場しなかった為、その後の動向は不明である。

  • 中井正敏
演:岡本健一
第2シリーズ最終回の4年後に制作されたスペシャル4のキーパーソンで、金八が担任を務める2年B組の生徒。

  • 星野清
演:近藤真彦
第1シリーズの主要生徒の1人で、第2シリーズ最終回の5年後に制作されたスペシャル5のキーパーソン。

  • 川野君子
演:小川範子
第3シリーズの前年に制作されたスペシャル6のキーパーソンで、同スペシャルの年度の4月に転入した生徒。
青森県の津軽出身で、3年前(スペシャル3の年度)に母親が駆け落ちして蒸発し、父親は妻に逃げられた事で陰口を叩かれる事を嫌って、東京で長距離トラックの運転手を務める出稼ぎ労働者になった後も祖母と共に津軽で暮らしていたが、中学2年の終わり(スペシャル5の年度)に祖母が自宅で転んで足を骨折し、町の病院に入院する事になった為、父親が住む東京に上京してきたが、津軽訛りで標準語を話す事ができない事にコンプレックスを抱いており、それ故にクラスメイトや担任の金八にも心を開く事ができず、孤立感を抱いている。

  • 水野君恵
演:岸雅
第3シリーズのキーパーソンで、金八と副担任の真野明、教頭の山津茂が松ヶ崎中学に赴任した第3シリーズの年度に松ヶ崎中学に転入した生徒で、小学校と前の中学校でいじめを受けた*41事が原因で教室に登校する事ができず、転入時から保健室登校をしているが、3話で三浦泰久、7話で柴田至則と友達になり、11話で山田裕子の父親が病没した際は山田の父親が病没した事を生徒達に直接報告する為、学校に戻る途中だった金八と偶然出会った母親が葬儀の準備を手伝った事が縁で金八と天路里美、真野、学級委員の石川克彦梅田恵美、山田の前(水野の左斜め後ろ)の席の柿野啓太郎、寺の息子である鶴田竜一と共に通夜に参列し、最終回の2学期終了前日に山田が離婚した母親と共に暮らす為、転校する可能性がある事を養護教諭の三上良子から聞いた直後に国語の授業中の3年B組の教室を訪れ、山田に「転校しないで共に卒業して欲しい」と懇願し、この時に初めて山田が転校する可能性がある事を知ったクラスメイト達も、「全員で卒業したい」と山田に伝えており、翌朝に登校途中に出会った山田から転校しない事を聞いた水野は、山田に促されて遂に教室に登校する事ができた。
第3シリーズ生徒の受験~卒業を描いたスペシャル7では山田とはすっかり親友になっており、都立高校の合格発表当日に辻村美奈と共に教室に戻った際に、出迎えた山田に合格を報告して握手を交わした他、倉橋和幸が受験に失敗した三浦に対して苦言を呈した際は、山田と共に同時に「そういう言い方はないでしょう」と注意しており、翌日(3月3日)の夜に自宅で行った雛祭りパーティーに柴田と三浦と共に招待しており、11日後に三浦と織田真紀田原麻知のクラスの男子生徒が都立高校の二次試験の願書を提出する際は、三浦の志望校である農業実業高校の願書の提出状況を確認する為、加藤敏治と倉橋、田口和代西村千里と共に偵察に訪れ、校内の公衆電話で学校の職員室で連絡を待つ金八達に願書の提出状況を報告し、卒業式後に三浦が農業実業高校の定時制の二次試験を受験する際は金八と共に堀切駅で見送りに訪れ、合格発表当日の謝恩会にも出席した。

  • 山田裕子
演:浦明子
第3シリーズのキーパーソンで、ファンの間では第8シリーズの北山大将の女子生徒版と言われている生徒。

  • 織田真紀
演:長瀬潮美
第3シリーズの生徒で、同シリーズ生徒の受験~卒業を描いたスペシャル7のキーパーソン。
同スペシャルでは私立高校入試に続いて都立高校入試にも失敗し、同じく受験に失敗した三浦泰久田原麻知のクラスの男子生徒と共に都立高校の二次試験を受験し、卒業式当日の合格発表で無事に合格した。

  • 三浦泰久
演:宝田慎一
第3シリーズの生徒で、同シリーズ生徒の受験~卒業を描いたスペシャル7のキーパーソン。
ファンの間では第8シリーズの川瀬光也の原型と言われているシリーズ最大の劣等生で、特に数学が苦手
同スペシャルでは私立高校入試に続いて都立高校入試にも失敗し、同じく受験に失敗した織田真紀田原麻知のクラスの男子生徒と共に都立高校の二次試験を受験するが、この時に三浦は農業実業高校の食品製造科*42を受験したが、卒業式当日の合格発表で彼だけが不合格になってしまい、同校の同じ学科の定時制の二次試験を受験する為、クラスメイトの助けを借りて受験勉強を行い、謝恩会当日の合格発表で遂に合格を果たした。

  • 高村伸之、葉山仁史
演:岡村秀樹(高村)、長崎真純(葉山)
第3シリーズと第4シリーズの間に制作されたスペシャル8のキーパーソンで、リトルリーグのライバル同士。
卒業アルバム用の卒業写真の撮影当日に葉山がボンタンを穿いて金髪のツッパリ姿で登校してきた為、金八達は「卒業写真の撮影時間までに髪を黒く染め直せ」と言って帰宅させたが、撮影時間になっても戻らなかった為、結局葉山抜きで一度写真撮影を行ったが、「全員揃って撮りたいので、もう一度チャンスを与えて欲しい」と、金八が山津茂に頼んで撮り直す事が決定したが、翌日に今度は優等生の高村が薄化粧をして登校してきた為、金八達は葉山の時と同じ対応を取ったが、高村も撮影時間になっても戻らず、翌日から不登校となった。
2人の家を訪ねて回った金八は、実は高村は学校には来ないが塾にはきちんと通っている事実を知らされた。
中学では勉強に専念する為に野球をやめた高村は、ツッパリ姿で登校してきた葉山の姿を見て、学校を休んででも塾に行きたい為にわざと薄化粧をしたのだが、その後塾へも行かずに本格的な女装をして歩く高村の姿を見かけた葉山は、心配して高村の後をつけて荒川の土手で事情を尋ねるが、高校生のチンピラに絡まれ、葉山は相手を負傷させる事件を起こして取り調べを受けるが、高村が葉山を弁護し、無事正当防衛が証明された。
無事に卒業写真の撮影が終わった後、金八と高村、葉山は荒川の土手で女装して記念写真の撮影を行った。

  • 広島美香
演:小嶺麗奈
第4シリーズのキーパーソン。
ファンの間では第5シリーズの兼末健次郎の女子生徒版と言われ、取り巻きを従えてクラスを牛耳っている。
兄の素行不良や両親の不倫の末の離婚等で家庭崩壊に追い込まれ、一時は化粧をして入試に挑んだ他、両親が私立高校の一般入試の前日に離婚した事にショックを受け、自宅マンションのベランダから飛び降り自殺未遂する等の騒動を起こすも金八の指導で立ち直り、卒業式後にマンションから引っ越して母親と共に暮らした。
第7シリーズ6話では小学校の養護教諭になった親友の高鳥よし江と共に桜中学を訪れ、金八と本田友美に高鳥が自作した性教育用の人形が、小学校の父兄からの苦情で没収の危機にある事を話し、人形を預かって欲しいと懇願しており、ファイナルでは卒業式後に行われた金八の卒業式の司会進行を佐藤賢治と共に担当した。
ちなみに広島親子が当時住んでいたマンションは第5シリーズの市村篤と第6シリーズの鶴本直、第7シリーズの小塚崇史(演:鮎川太陽)、第8シリーズの森月美香と同じマンションであり、第7シリーズ11話にて小塚が自室のベランダから飛び降り自殺を図ったが、駐車場の落下防止用のネットの上に落下した為、一命は取り留めたが両足骨折の重傷で安井総合病院に17話まで入院する事態となり、卒業式にも車椅子に乗って出席している

  • 宮沢歩
演:橋本光成
第4シリーズのキーパーソンで、第1シリーズ18話で宮沢保浅井雪乃の間に生まれた子供。
第4シリーズの生徒は第2シリーズが制作された1980年度生まれである為、1980年2月生まれの彼は同シリーズでは高校1年生になっているはずだが、「第1シリーズで描いた15歳の母の物語を再考したいので、宮沢歩を生徒で登場させたい」という、メインライターの小山内美江子氏からの強い希望によって登場が実現した。
地域全体を巻き込んだ騒動の末に生まれたという経緯もあって噂の的になる事が多かった為、やや卑屈な性格をしているが、2年時の担任からの体罰が原因で不登校になった幼馴染の蓑田紀美の事を気にかける等、優しい一面も見せていた為、第2シリーズで椎野一の面倒を見ていた加藤優や、第3シリーズで水野君恵とのパイプ役を担当した三浦泰久柴田至則の役回りを担当する形で、金八から蓑田とのパイプ役を任せられ、紆余曲折の末に2学期最終日に初めて教室に登校した水野と同じく、蓑田も2学期終了前の10話で登校する事ができた。
しかし蓑田が不登校を終えて登校した当日に広島美香に両親の事を侮辱された事に憤慨し、早退しようと際に歩を宥めようとした石田智樹(演:古屋暢一)の不用意な発言が原因で、彼と大喧嘩した末に一時家出して池内家に身を寄せたが、父と共に阪神淡路大震災の被災地を訪問した後、金八に心を開いて向き合うようになった。
ファイナルには未登場だったが、アメリカ留学時に学生結婚して、そのまま現地の企業での勤務を経て、金八の定年退職の翌年(2012年)から日本支社への転勤に伴い、子供を桜中学に通わせる事を両親が語っていた。
ちなみに演者は第7シリーズ放送開始前の25周年の同窓会スペシャルで、歩と名付けた息子がいる事を同窓会の出席者達に告白しており、この時に息子の写真を公開していた。

  • 伊丸岡ルミ
演:松下恵
第4シリーズの主要生徒の1人で、金八の長女の乙女とは公私で交流がある(双方の演者も公私で交流がある)。
在校中は佐藤賢治と共に3年B組の学級委員を担当した他、演者と同じくピアノ伴奏が得意だった事から、6話の合唱コンクールで「若い翼は」のピアノ伴奏を担当した他、卒業式の翌日に行われたお別れ会では電子ピアノで伴奏を担当し、ファイナルでは卒業式後に行われた金八の卒業式で「仰げば尊し」のピアノ伴奏を担当した。
卒業から2年後のスペシャル9では自身が通う都立晴海総合高校に入学した乙女を入学式当日に出迎えている。
第7シリーズでは椿小学校で、同シリーズ3年B組の狩野伸太郎の小学6年生の妹のアミの担任教師を務めていたが、10話で遠藤達也が第2シリーズの青木繁好平尾久之と夜回り中に、伊丸岡の生徒である椿小学校の6年生の男子と女子の生徒がキスをしている現場を目撃し、翌日に第4シリーズ後に教頭に昇進した国井美代子が6話で狭心症で入院した千田喜朗の代理で訪ねた際に、自分の生徒に妊娠している女子がいる事を話し、その生徒の両親は妊娠の事実を認めない為、妊娠検査は未実施であり、生徒も相手が友人の兄である事を話してくれたが、相手の名前は教えてくれない事を話し、国井から話を聞いた金八は本田知美と共に空き時間中に喫茶店で伊丸岡と出会い、その生徒が出産すると言って聞かない事や狩野の妹と友人である事を聞いた金八は、夜に妹と共に自宅を訪れた狩野から事実無根である事を確認し、翌日に本田と伊丸岡と共に喫茶店で生徒と話をした結果、近所の男に瘦せ薬と騙されて入手した覚醒剤を飲用し、再度入手する際に代金代わりで性交させられた事を告白した為、金八は大森に報告する形で警察に通報し、その生徒に覚醒剤を売った男は逮捕された。

  • 佐藤賢治
演︰反田孝幸
第4シリーズの主要生徒の1人で、同シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9のキーパーソン。
在校中は伊丸岡ルミと共に3年B組の学級委員を担当し、書籍上では金八の長男の幸作とも交流があり、17話で大畑享大(演:榎本雄太)と樫木真穂後藤隆(演:宮崎徳明)、鈴木芙美子(演:小村さち子)と共に、私立高校の合格祝いでカラオケに行った帰り道に交通事故に遭い、左足骨折の重傷で入院した際に、白血病で同じ病院に入院していた2年生の中里ミチル(演:岡本綾)と知り合い、卒業式の翌日に行われたお別れ会にも招待した。

ちなみに佐藤と中里が出会った病院は、第2シリーズの大川明子が結婚前まで勤務していた病院であり、彼女の夫の道政利行も、当病院に入院した時に妻の世話になった事が縁で結婚している。

同スペシャルでは自身の卒業と入れ替わりに桜中学に入学した妹の良美が金八の生徒になっていたが、会社が倒産して友人が編集長を務める出版社に再就職した父親と、そのショックで酒浸りとなった母親の夫婦喧嘩に悩まされ、金八に仲裁を頼んだが、仲裁を終えて帰宅途中におやじ狩りの被害に遭った金八を、父親の勤務先の出版社が週刊誌で誹謗中傷する記事を書いた事が原因で父親と初めて大喧嘩をしてしまい、家庭内で喧嘩が絶えない事に嫌気が差した妹が家出し、教頭に昇進した国井美代子に自殺予告の電話を掛ける事態となった。
第6シリーズ6話では中里と婚約した事を金八に報告する為、中里と樫木、桜木伸也広島美香と共に坂本家を訪れ、中里が17回の入退院の末に白血病が完治した事を報告し、悪性リンパ腫で闘病中の幸作を抱える金八と乙女を励まし、ファイナルでは卒業式後に行われた金八の卒業式の司会進行を広島と共に担当していた。

  • 佐藤良美
演:鈴木瑛子
第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9のキーパーソンで、第4シリーズの佐藤賢治の妹。
兄の卒業と入れ替わりに桜中学に入学して金八の生徒になり、同スペシャルでは金八が担任を務める2年B組の生徒になっているが、会社の倒産で友人が編集長を務める出版社に再就職した父親と、そのショックで酒浸りとなった母親の夫婦喧嘩が原因で学校を欠席する事が多く、金八も心配して頻繁に家庭訪問しているが、兄の頼みで両親の喧嘩を仲裁し、帰宅途中におやじ狩りの被害に遭った金八を、父親の勤務先の出版社が週刊誌で誹謗中傷する記事を書いた事が原因で、兄が父親と初めて大喧嘩をしてしまい、家庭内で喧嘩が絶えない事に嫌気が差して家出し、教頭に昇進した国井美代子に自殺予告の電話を掛けたが、最終的に大森に保護された。
騒動の翌日に久しぶりに学校に登校し、4月の新学期初日に金八が担任を務める3年B組の生徒になっていた。
ちなみに同スペシャルの2年B組(3年B組)の生徒役で第5シリーズ生徒の室岡美佳子の演者と、声優の木村良平氏(当時中学1年生)と宮野真守氏(当時中学2年生)も出演している。

  • 兼末健次郎
演:風間俊介
第5シリーズのキーパーソンで、金八の長男の幸作安井ちはるとは幼馴染である。
表向きは優等生を演じながら、裏ではクラスメイトの弱味を握って悪事を働くシリーズ史上最も陰険な生徒
これにより当時担任を務めていた中野明はクラスのほぼ全員から暴行されてしまって入院し、長期療養に入る事態となった為に、その穴を埋める為に担任を外れていた金八が再び3年B組に戻ってくるきっかけとなった。
しかしこの性格の原因は家庭環境にあり、母親の過保護と仕事人間の父親、家庭内暴力を振るう引きこもりの兄の雄一郎、唯一の味方だった姉の裕美(演:小西真奈美)がスキー旅行で事故死したのが原因だった。
故に第2シリーズと第3シリーズの間に制作されたスペシャル4の中井正敏は、兼末や第4シリーズの広島美香のような家庭不和を抱えていなかったので、シリーズ史上最も極悪非道な生徒は中井だと評するファンもいる
年が明けた3学期の始業式当日、桜中学に併設されたデイサービスセンターの利用者で、桜中学の元校長だった大西豊老人に対してクラスメイトを煽って喧嘩を売るが、それが発端となって彼に大怪我を負わせてしまった為に、遂に金八から名指しで非難され、取り巻きを始めとしたクラスメイトからも見放され孤立してしまう。
最後は卒業式直前に母親と兄の喧嘩を仲裁した際に母親を誤ってナイフで刺してしまい、警察に逮捕される。
この影響から卒業式は校長室にて単独で行い、その直前に中野やクラスメイトにこれまでの行いを謝罪した。
そして卒業式の3日後の裁判で無罪判決を勝ち取り、デイサービスセンターで行われたお別れ会に出席した。
第5シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10では、大西の一周忌法要の翌日に、昨夜室岡美佳子(演:浅井美歌)の隣家で発生した空き巣事件で、入船力也が犯人に疑われて逃走中との連絡を受け、自身の事件で世話になった田辺弁護士(演:高林由起子)の協力を得て、金八と幸作、田辺弁護士、事件当日の夕方に入船と共に室岡の自宅を訪れた小野寺良輔塩沢好太と共に警察署を訪れ、入船のアリバイ証言を行った。
第6シリーズでは悪性リンパ腫を発症した幸作をクラスメイト達と共に励ましていた。
第7シリーズでは同シリーズの前年に兄と第1シリーズの岡村一男、第4シリーズの日下信二と同じく現役で東大に合格しており、第1話で1年遅れの大学受験の失敗と、同じく受験に失敗した友人の飛び降り自殺を目撃した為、ショックを受けた幸作をちはると共に坂本家に送り、金八と乙女に幸作が遭遇した事件の事を話した。
ファイナルでは小学校の教師となっていた。
ちなみに母親役の田島令子氏は、第3シリーズ7話で柴田至則(演:原田幸一)の母親を演じているが、こちらも「過保護な母親と、それに対する鬱憤が溜まった息子の間で一悶着が起きる」という内容の話となっている。
他にも第5シリーズ20と21話で発生した母親に対する過失傷害事故で、兼末の事情聴取を担当した杉本刑事役の矢崎滋氏は、姉妹作品の『3年B組貫八先生』にも9月(19話)から赴任した理科教師の高畠役で出演している。

  • 安井ちはる
演:岡あゆみ
第5シリーズの主要生徒の1人で、金八の長男の幸作兼末健次郎とは幼馴染である。
父親は安井病院の院長で、ファイナルでは第6シリーズ後に総合病院に昇格した当病院の看護師となっていた。
父親と兼末の母親の実兄が高校の同級生だった事が縁で兼末家と家族ぐるみで付き合いしていた為、兼末の兄の雄一郎の引きこもりの件は父親から少しだけ話を聞いていた。

  • 入船力也
演:西原幸男
第5シリーズの生徒で、同シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10のキーパーソン。
在校中はデイサービスセンターが併設された後、毎日朝早く登校して朝と放課後に清掃作業を手伝っていた。
同スペシャルでは大西豊老人の一周忌法要の終了後に小野寺良輔塩沢好太と共に、法要を欠席した日野敬太室岡美佳子を始めとする元クラスメイトの自宅を訪問したが、室岡の自宅を訪れた際に、室岡は家族と共に外出中で留守だったにも関わらず、隣家の塀をよじ登って敷地内に入ろうと試みたが、小野寺と塩沢が止めに入った為、諦めて引き揚げたが、その姿を近所の主婦に見られた事が災いして、翌日に進学先の高校を訪れた刑事に、昨夜室岡の隣家で発生した空き巣事件の参考人として任意同行も求められたが、身に覚えがない疑いを掛けられた事に憤慨して逃走し、紆余曲折の末に桜中学を訪れ、3年B組の教室で以前自分が使っていた席に座って金八が来るのを待っていたが、現担任の遠藤達也と彼の生徒達(第5シリーズの2年生)に追いかけられた末に、保健室の窓ガラスを破って逃走を図るも失敗して負傷し、安井病院に入院する事態となったが、金八達がアリバイ証明に奔走してくれた事や、騒動当日に空き巣事件の犯人が逮捕された為、無実が証明された。
第6シリーズでは悪性リンパ腫を発症した金八の長男の幸作をクラスメイト達と共に励ましていた。

  • 鶴本直

私は女じゃない!男なんだッ…!!

演:上戸彩
第6シリーズのキーパーソンで、転校初日に第1シリーズの山田麗子のようなロングスカートの制服姿で初登場した際は、視聴者やクラスメイトを驚かせるが、6話でクラスメイトの今井儀(演:斉藤祥太)と殴り合いの喧嘩*43をしたり、女子の制服を着用しない等、気の強い性格も相まってクラスで孤立してしまうが、しかし一方で木村美紀のいじめグループからいじめに遇い、不登校になった江藤直美に、クラスの知らないところで授業のノートをファックスで送る等、根は優しく正義感の強い生徒である。
実は身体は女性だが、心は男性という性同一性障害を抱えており、本人も自分の在り方に悩んでいた*44
その為、クラスメイトの一人でいじめグループの副官であり、遊び半分でオカマキャラを演じている北村充宏*45とは犬猿の仲であり、18話にて悪質な週刊誌の捏造記事が原因で誂われていた成迫政則を庇って、大喧嘩に発展した*46際にカミングアウトしてしまい、21話で性同一性障害の特別授業が行われるまで不登校となった。
その後は周囲の支えで立ち直って無事に卒業し*47、金八の松ヶ崎中学時代の同僚だった養護教諭の三上良子が勤務する都立ひかり高校の定時制に進学した。
第7シリーズ11話では卒業後の「彼」が描かれ、本格的なホルモン治療を開始する事が明かされた他、和解する事ができていた北村とも同話内で江藤と木村及び笹岡あかね(演:平愛梨)、長澤一寿(演:増田貴久)、信太宏文(演:辻本祐樹)、長谷川賢前多平八郎(演:田中琢磨)と共に再会した時は互いに笑顔で再会を喜んでいた。
この時に鶴本に好意を抱くも、事情を知った同シリーズ3年B組の鈴木康二郎から激励の言葉を送られている。
ちなみに演者と長澤の演者は同じ中学の先輩と後輩の間柄であり、中学時代から公私で交流がある
他にも演者は2004年に発売された本作のゲームで、主題歌の『贈る言葉』の歌唱を担当している。

  • 成迫政則
演:東新良和
第6シリーズのキーパーソンで、鶴本直と同じ日に静岡県から桜中学に転校してきた。
金八とは小学6年生の時(第5シリーズの前年)に、金八が自宅を訪ねた時に出会った事がある。
かつては父親や祖母、姉と幸せに暮らしていたが、集団強姦致死事件で不良グループに姉を殺害され、中学校教師だった父親は、犯人グループに命じられて姉を呼び出した教え子を突き止めて問い詰めるも、教え子は保身に走って話そうとしないばかりかナイフまで振るい、問答が激しくなるうちに父親は誤って教え子を刺殺し逮捕される。
そしてマスコミからの過剰な報道被害と世間の目を逃れる為に転校を繰り返し、最終的に金八や父親の元同僚である池内友子の自宅に身を寄せる。
事件が原因で血にトラウマを持ち、また自分も父と同じ状況になったら同じ事をするのではという恐怖に駆られている。
終盤で未成年という事で早期出所した犯人グループがゴシップ誌に「姉は遊び人だった」等の嘘の供述をした事で父親の事件がクラスメイトに知られ、動揺したまま週刊誌編集部に乗り込むも逆に捏造記事を書かれてしまう。
その後金八及び弁護士をしている長谷川賢(演:加藤シゲアキ)の父の勧めで、週刊誌に対して名誉毀損の訴訟を起こす事を決意し、クラスメイト達に父の事件の真相を全て話した後、都立緑山高校の二次試験に合格した。
ファイナルでは長谷川と共に、長谷川の父の法律事務所の弁護士となっていた。

  • 丸山しゅう
演:八乙女光
第7シリーズのキーパーソンで、大人しい性格でクラスでは目立たない存在だった。
かつては会社経営者の父親と継母と幸せに暮らしていたが、父親が会社の倒産後に薬物に染まった上に事故で寝たきりとなり、継母はそんな父親に覚醒剤を打ち続け、自身も継母から虐待を受けている。
それ故にドラッグに対して深い憎しみを抱いており、興味本位でドラッグやシンナーに手を出そうとする発言をした小野孝太郎の態度に激怒し、殴り掛かって喧嘩になった事もある。
両親の逮捕と、間接的にその原因を作った親友の小塚崇史を逆恨みして罵倒した結果、彼を自殺未遂にまで追い詰めたことへの自責の念から、自らも覚醒剤に手を出して逮捕されるというシリーズ史上最悪の大事件を起こしてしまい、最後は卒業式当日に初等少年院への送致処分となった為、卒業式への出席は叶わなかった
同シリーズ後のスペシャル11では少年院を出院した後はダルクに入所して新聞配達員をしており、12月30日に桜中学の3年B組の教室で行われた自身の卒業式に出席し、麻薬撲滅チャリティーマラソンにも参加している。
ファイナルでは農業を営んでおり、金八の長女の乙女の結婚式の翌日の夜に鈴木康二郎に頼んで金八の自宅に届けた野菜と共に届けた手紙で、ファイナルの生徒が入学した2008年度から農業を始め、今年から無農薬野菜の栽培に挑戦している事や、近々中学生達にドラッグの恐ろしさを伝える講演を行う事を報告し、翌年の3月の卒業式後に行われた金八の卒業式にも出席している。

  • 飯島弥生
演:岩田さゆり
第7シリーズのキーパーソンで、通称はヤヨ。
10月から転校してきた母子家庭の女子で、母は心臓に持病を抱えている。
無邪気な性格の持ち主で「みんなと一緒」が口癖。
軽度の知的発達障害があり、クラスで大きな揉め事が起こるとパニックを起こしてしまう。
2話で彼女の母から事情を聞いた学級委員の杉田祥恵とクラスメイトの田中奈穂佳(演:石田未来)は、彼女の為に「ヤヨを守る会」を作って一緒に登下校するなどして面倒を見ていた。
お菓子作りが得意で、その才能を見出されて卒業後はパティシエへの道に進む為に就職した。
ファイナルでは卒業式後に行われた金八の卒業式に出席する形で登場した。

  • 狩野伸太郎
演:濱田岳
第7シリーズの主要生徒の1人で、名字は「かのう」だが、初対面時の金八に「かりの」と間違えられた。
当初はやんちゃな生徒が多い同シリーズの3年B組の中でも、特に小生意気な面が目立ち、事ある毎にクラスを煽って金八を小馬鹿にしていたが、文化祭のソーラン節を経て金八との対立は沈静化する。
文化祭以降はノリこそ変わっていないが悪ふざけをする事は減っていき、ヤクザに暴行されていた丸山しゅうを助ける為に奔走したり、第4シリーズの伊丸岡ルミの生徒でもある、小学6年生の妹のアミの友人を妊娠させた疑いを晴らしてくれた金八の為に、クラスで発生したトラブルを話し合いで解決する等、クラスのリーダーとして成長していく。
家庭は狩野鉄工を経営しており、裕福だが実は給食費は3年間未払いでありそれが原因で伸太郎とクラスメイト達が給食費未納撲滅デモを起こす騒動となり、金八の活躍もあって最後は父親から給食費を払わせる事に成功した。

  • 森月美香
演:草刈麻有
第8シリーズのキーパーソンで、私立中学を素行不良で退学となり、第1話のラストシーンで見せた赤い私服姿で桜中学に転校してきた生徒で、国会議員の父親と雑誌編集長の母親を持つが、家族仲は冷え切っている。
転校当初は誰とも関わろうとせず、私服登校をしたり、授業中にiPodを堂々と使ったりと奇行が目立っていたが、金八の指導やクラスメイト達との交流を経て徐々にクラスに馴染んでいく。

  • 景浦裕也
演:岡本圭人
ファイナルのキーパーソン。
暴行や恐喝で区内の中学をたらい回しにされていた問題児で、金八の希望によって桜中学に転入してきた。
転入後もサボリやカツアゲなど度々トラブルを起こし、電流実験の実験台にされそうになっていたクラスメイトを助ける形で香坂保に暴力を振るったことで警察に逮捕されてしまう。
その後加藤との再会を経た金八は再び彼を桜中学での受け入れを提案し、鹿島田から保護者会で父兄を説得することを条件に出されるも、日頃の素行の悪さに加え桜中学では度々問題が起こっていたことから難色を示されるも、参加していた宮沢や浅井の助力もあり父兄の説得に成功し、坂本家に居候しながら都立高校の受験に臨むことになる。桜中学への復学当初もなかなか態度を改めなかったが、歴代卒業生らの交流を経て徐々に態度を改めていく。
一方でクラスメイト達はこれまでの態度もあって景浦のことを疎み続けており、暴力事件の真相も口裏を合わせて隠し続けていたが、柴崎との会話から漸く真相を知った金八が説得したことで少しずつ溝も埋まっていき、最終的には都立高校入試に合格し、クラスメイトとも和解した。

  • 柴崎茜
演:趣里
ファイナルのキーパーソンで、幼少時に父親を亡くし、母子家庭で育った生徒で、定年退職間近の金八の事を「ハッチー」と呼んで慕っており、登校時に金八と腕を組んでベタベタしたり、本田友美を介してラブレターを渡す*48等、金八を色々と困惑させていたが、金八が狭心症で安井総合病院に入院した時はその身を案じていた。

その他

  • 大森
演:鈴木正幸
金八の喧嘩仲間かつ友人で、シリーズに一貫して登場した自転車のお巡りさんで、階級は巡査。
良くも悪くもお節介な性格で、何か地域で問題が起きるとすぐに首を突っ込もうとし、金八を追い掛けようとして自転車が転倒するのがお約束。
FLOWの「贈る言葉」や勇者ヨシヒコにもこの役で登場している。
ファイナルでは金八と同じく定年退職を迎える事が明かされ、定年退職後は交番指導員となって引き続き地域で活動していく事を語っていた。

  • 池内シカ
演:都家かつ江(第1シリーズ、スペシャル1)、千石規子(第2シリーズ)、大路三千緒(スペシャル2)
第1シリーズと第2シリーズで金八が下宿をしていた雑貨店の「池内商店」の経営者で、池内友子の母親。
愛称は「おシカばあさん」で、面倒見の良い世話好きな人物であり、金八の赴任前も教師を下宿させていた。
第2シリーズとスペシャル2は都家氏が病気療養中で降板した為、代役を立てて登場させたが、1983年9月29日(スペシャル2の放送日の8日前)に都家氏が病没した為、スペシャル2と3の間に死去した設定となっている。
スペシャル3と、第5シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10では仏壇の遺影で登場している。
ちなみに「池内商店」はスペシャル3では閉店していたが、第4シリーズでは友子が経営者になって営業を再開し、第4シリーズと第5シリーズの間に制作されたスペシャル9でも営業していたが、スペシャル10では屋根上の看板以外の店舗の備品は全て片付けられており、完全に廃業していたが、いつ廃業したのかは不明である*49

  • 斉村高男
演:高野浩之
第2シリーズ1話と2話に登場した金八の前任校の世田谷第一中学時代の教え子で、2年時後期に生徒会長を担当した時に金八が顧問を担当していた為、一度も担任を担当していない金八とは面識があり、卒業後は国立大学の附属高校に進学したが、中学時代と同じく優秀な成績を維持する事に苦闘した結果、思春期心身症を患って福岡県篠栗町に実在する若杉病院の思春期内科に入院していたが、中学時に金八が語った「地球はお前1人の為に回っているんじゃない。長い人生、5分や10分人より先を越したところで一体それが何になるんだ。それよりも君は今、何をなすべきか。それを考えなさい」という言葉を思い出し、小林医師(演:風間杜夫)に頼んで金八との面会を依頼し、小林医師から電話で連絡を受けた金八は若杉病院を訪れる事になった。
20年後の第5シリーズ17話で、同シリーズ生徒の安井ちはるの父親が院長を務める安井病院の院長室で、金八が安井院長と同シリーズ生徒の兼末健次郎の兄の雄一郎と会話をした際に、金八は思春期心身症から立ち直った斉村が、高校卒業後は大学には進学せずに立派な職人となって働いている事を雄一郎に語る形で話していた。
ちなみに若杉病院は2018年に北九州若杉病院に名称を変更して現在も存続しているが、思春期内科は1983年に北九州津屋崎病院に移設され、2012年の病棟の廃止(以降は外来のみ担当)、2019年の北九州宗像中央病院への新築移転を経て、2021年3月31日に担当医の定年退職と同時に日本国内で唯一の思春期内科は廃止となった

  • 米倉
演:浜村純
第2シリーズ5話と6話に登場した荒谷二中の老教師で、同シリーズのキーパーソンの加藤優の2年時の担任。
加藤の荒谷二中時代の恩師で、同僚の大山と共に加藤の先輩の神津清一や不良生徒達からも慕われていた。
加藤の家庭の窮状を担任就任直後の家庭訪問で知り、弁護士の友人に相談してサラ金業者と話を付けて加藤が学校に登校できるように取り計らう等、加藤に対して様々な支援を行ったが、担任を外れた後は激化する校内暴力に己の力の限界を感じ、加藤を桜中学に厄介払いしてしまった事に責任を感じて金八達に謝罪を行った。
加藤が松浦悟と共に荒谷二中に殴り込んだ集団校内暴力事件が発生した時は過労で倒れて入院しており、事件から5日後(最終回)の卒業式の最中に彼の妻からの電話で、卒業式当日の早朝に死去した事が伝えられた。

  • 大山
演:久米明
第2シリーズ23話と24話に登場した荒谷二中の老教師で、同シリーズのキーパーソンの加藤優の2年時の担任の米倉の同僚であり、米倉と共に加藤の先輩である教え子の神津清一や不良生徒達からも慕われていた。

  • 飯田校長
演:増田順司
第2シリーズのキーパーソンの加藤優が以前通っていた荒谷二中の校長で、同シリーズ23話と24話に登場。

  • 音羽
演:稲垣昭三
第2シリーズ23話と第24話に登場した荒谷二中の教師で、役職は明らかにされていないが教頭の可能性が高い。
同シリーズのキーパーソンの加藤優を厄介払いした張本人。

  • 清水
演:上田忠好
第2シリーズ23話と24話に登場した荒谷二中の体育教師で、生活指導主任を担当。
常に竹刀を持ち歩き、生徒に過剰な体罰を加える暴力教師で、同シリーズのキーパーソンの加藤優と彼の先輩の神津清一も被害を受けていた。

  • 道政利行、道政(旧姓:大川)明子、道政太郎
演:山木正義(利行)、大川明子(明子)、田中雄士(太郎)
第4シリーズ以降の坂本家と桜中学の生徒の各家庭、教職員が買い物で利用する「スーパーさくら」の経営者。
妻の明子は第2シリーズの卒業生で結婚前は看護婦をしており、ある時入院した利行が明子に惚れて結婚した。
夫の利行も桜中学の卒業生(明言されたのは小説版のみ)だが、卒業年度は明らかにされていない。
息子の太郎は第4シリーズの翌年度(1996年)に誕生し、第7シリーズまで登場して第8シリーズは名前のみの登場となった。

  • 安井院長
演:柴俊夫
第5シリーズの主要生徒の安井ちはるの父親で、安井病院(第6~7シリーズの間に総合病院に昇格)*50の院長。
安井病院は第5シリーズ以降も、ファイナルまで坂本家と桜中学の生徒や教職員のかかりつけ医院として登場。
ファイナルでは娘のちはるも当病院の看護師となっている。
兼末健次郎の母親の実兄とは高校の同級生だった事が縁で兼末家と家族ぐるみで付き合いをしており、兼末家の子供達の事も幼い頃から知っており、第5シリーズ時の兼末家の家庭事情を知る数少ない人物だった。
第6シリーズでは悪性リンパ腫を発症した金八の長男の幸作の治療に全面協力し、第7シリーズでは覚醒剤事件で逮捕された丸山しゅうの体内から覚醒剤を抜く治療を引き受けた他、桜中学で行われた緊急保護者会の席で保護者達に未成年者のドラッグ汚染の現状を説明し、ファイナルでは金八の狭心症の検査を担当した。

  • 兼末雄一郎
演:須藤公一
第5シリーズのキーパーソンである兼末健次郎の兄で、年齢は第5シリーズの時点で21歳。
東大に現役で合格する程の秀才だったが、入学後に人間関係の悩みや家族との関係悪化も影響して部屋に引きこもり、家庭内暴力を振るうようになってしまい、この事が健次郎の心に大きな影を落とす一因となった。
深夜になるとジョギングをする為に度々家を抜け出して町を徘徊しており、周囲にはアメリカに留学していると語られていたが、16話でジョギング中に大森と遭遇し、逃げている最中に帰宅途中の道政夫妻の軽トラックに危うく跳ねられかけ、追ってきた大森と共に間一髪助かったが顔を見られ、嘘である事が露見してしまう。
退院後に家を出て一人暮らしを始めようとするも、息子を手放したくない一心で心中を仄めかして包丁を持ち出した母親と揉みあいになり、止めに入った健次郎が誤って母親を刺して負傷させる事態を招いてしまった。
事件後は家族と和解して新聞配達のアルバイトをしながら、服部肇が園長を務めるフリースクールの手伝いに参加し、元々は優しい性格だった為、同スクールに通う子供達からも直ぐに慕われるようになった。
第5シリーズと第6シリーズの間に制作されたスペシャル10と第6シリーズにも登場しており、東大に復学した後も引き続きボランティアでフリースクールの手伝いを続けている様子が描かれており、成迫政則が父親の事件で悪質な捏造記事を書いた出版社を相手に、名誉毀損の訴訟を起こす事を決意した際には、自身の体験を成迫に話して服部達と共に彼を応援する事を快諾していた。



金八先生「ハイ注目!今日はですねえ、追記・修正についてお話ししたいと思います。」


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最終更新:2025年04月24日 10:54

*1 第3シリーズのみ10~12月の1クールで、翌年(1989年3月29日)に卒業スペシャル(スペシャル7)を放送。

*2 本作品のみ最終回から2年後の1984年4月6日に後日談のスペシャルが放送されている。

*3 第3シリーズの生徒及びファイナル以外のスペシャルの生徒は未登場。

*4 小山内氏は生徒がいじめ等を苦に自殺または事件や事故に巻き込まれて死亡する、病没等の生徒が不幸な結末を迎える展開は絶対に描かない事を自身のルールで定めていた為、生徒がドラッグを使用する展開を描く事には最後まで反対していた。

*5 中には武田氏本人が出演したものもある。

*6 現実では5年から6年で異動になるのが通例で、10年以上同じ学校に所属する事は非常に少ない。

*7 演者は大学を中退したが、番組の人気から後年名誉学士の称号を贈られている。

*8 前述の『ワールドプロレスリング』に、当時の夫であったアントニオ猪木氏が主力選手で活躍していた為であった。

*9 どのような問題が続出していたのかは言及されていなかったが、第4シリーズが制作された1995年前後の小学校や中学校、高校では、生徒間のいじめ等が原因で生徒の不登校や自殺等の問題が続出し、深刻な社会問題となっていた為、同様の問題が続出していた可能性が高いと思われる(実際に第4シリーズの服部の勤務校でも、いじめや体罰等が原因で彼が受け持つ学年から不登校生徒が2人出た事を金八に語っていた)。

*10 3B生徒による中野に対する集団暴行事件が発生した時は、教室内で転倒して鼻血を出した小野寺良輔の付き添いで保健室に行っていた為、関与していなかったが、中野の事は元々不快に思っていた。

*11 第2シリーズ14話で山本まどかの内職を注意した際に、加藤優から「オバハン」呼ばわりされて授業を打ち切って退出する等。

*12 金八が松ヶ崎中学に異動した第3シリーズの年度(1988年)から3年後(スペシャル8(1990年)の翌年)。

*13 9月の時点で妊娠5ヶ月に入っていた為、授業中に流産する危険性もあった為。

*14 第7シリーズ放送開始前の25周年の同窓会スペシャルには出席している。

*15 試験は卒業式(22話)とお別れ会(最終回)の間に行われ、中尾の合格を最後に全員の進路が確定した。

*16 吉村は2年時に体調不良が原因で留年し、同スペシャルでも3年進級が厳しい状況だった為、自暴自棄になっており、担任の倉本(演:泉竜)も吉村の身を案じて桜中学の金八に電話を掛けて相談に訪れていた。

*17 第1シリーズ13話にも5年前の桜中学卒業生の浅岡達也役で出演している。

*18 第5シリーズの前年(スペシャル9の年度の翌年)または第5シリーズの年度。

*19 第1シリーズ〜スペシャル6の劇伴及び第3シリーズの主題歌の編曲は瀬尾一三氏が担当していた。

*20 小野寺良輔と当時3年B組に在籍していた金八の長男の幸作は関与していない。

*21 しかし市村は葬式花である事を知らずに送っており、後に罪悪感から不登校となった。

*22 内容は「覚えるまでその項目をノートに書く」または「校庭を3周走る」等である。

*23 第1シリーズ生徒の阿部トシエ役のつちやかおり氏と、姉妹作品の『2年B組仙八先生』の黒部寿人役の布川敏和氏の実子。

*24 実際に同シリーズにおける初登場シーンは、保健室のベッドで起きている状態で金八と会話をする場面だった。

*25 後に16話で心臓に持病を持つ山田邦平が心臓の手術を行う為、同じ病院に入院して相部屋となり、19話で大西が病没した時に最期を看取った事が縁で、山田は卒業式で答辞を担当する事になった。

*26 当初は復帰の為に自己流のリハビリを行ったが、逆に体調が悪化して退院が延びてしまったらしい。

*27 板橋の教員免許の有無については不明だが、演者は弘前大学教育学部美術学科出身で、卒業後に地元の中学校で1年間美術教師で勤務した経験がある。

*28 第4シリーズにも能登剛の祖父役で出演している。

*29 前日の放課後に山津が教育委員会に給食研究指定校への立候補を申請したので、給食の食べ残しを一掃するよう通達を出した為。

*30 倉橋はその日の朝に最悪の通知表を貰う夢を見た為、正夢なのではないかという不安と恐怖に駆られていたが、体育以外は全て5(体育のみ3)だった為、思い過ごしに終わっている。

*31 盗み見していたのは数学と社会科(未遂)のみだった。

*32 職員室の出入口から逃走を図る際に、自身が倒した椅子に足を引っ掛けて転倒した事が原因。

*33 浅井が妊娠したのは5月の連休時で、金八が桜中学に赴任した10月の時点で、中絶手術が可能な期限のタイムリミットである妊娠21週目(同週の6日目までがタイムリミットで、9月末がタイムリミットだった)を既に過ぎており、金八が赴任して1ヶ月半後の11月15日の朝の学活中に浅井が貧血で倒れた事で発覚した。

*34 岡村の父親は検事を務めており(岡村も第4シリーズで検事になっている)、交渉が決裂した場合は岡村の父親に協力を要請し、一連の事件を刑事事件で立件する事を前提にした調査を徹底的に行う可能性が高い。

*35 特に伊東の後任の体育教師の河田と本田に対しては、懲戒免職処分を請求する事は確実である。

*36 第6シリーズでは母親が同業者で交流がある第4シリーズ卒業生の蓑田紀美が従業員で勤務していた。

*37 10話で不登校を終えた蓑田がその事に憤慨して母親に報告し、解決するまで登校しないと発言した為。

*38 自分の席に着席する為、松浦の席の右横を通った際に松浦が意図的に足を出して転倒させた事が原因。

*39 実際に演者は東京都あきる野市で運送会社を経営している。

*40 第7シリーズ放送開始前の25周年の同窓会スペシャルには出席している。

*41 10話で水野が山田裕子の父親が病没した日の朝に職員室の金八の机に提出した個人ノートには、小学校でも、前の中学校でも、いじめに遭う彼女を誰も助けてくれなかった事が記載されていた。

*42 三浦の両親は豆腐屋を営んでおり、説明会で同校の教師から入学する生徒の大半は自身と同じく勉強が苦手な生徒だが、卒業時には「この学校に来てよかった」と笑顔で卒業しているという話を聞き、高校見学後に同校への進学を決意したが、両親は普通高校への進学を望んでいた為、説得する事が出来なかった。

*43 今井が成迫政則の心を傷つける言動を行った事が原因。

*44 21話にて行われた特別授業で本田知美は鶴本が性同一性障害を抱えた原因は、胎児期に体の性別が決定してから脳の性別が決定するまでの10週間以内の間に、脳が何らかの原因で多量の男性ホルモンを浴びた事が原因であると語っており、実際に鶴本の母親も11話で金八に不育症で2回連続で流産した為、出産する前に流産を防止する治療を受けたが、医師からその治療によって、稀に性同一性障害の子供が生まれる可能性がある事を聞いたと語っており、その治療法の一つであるホルモン療法が関係している可能性が考えられるが、21話の本編終了後に「今回取り上げたホルモンシャワー説は最も有力な仮説の一つであり、本当の原因はまだ不明である」というテロップが流れている。

*45 その北村自身も母子家庭で、母親や祖母から女の子のように育てられた事が原因で、小学生の時に男子からいじめを受け、自分を守る為にオカマを演じて女子の鞄持ちになるしかなかったという背景がある。

*46 この時にいじめグループのリーダーだった木村は13話で私立高校の推薦入試の前夜に、父親がリストラを苦に飛び降り自殺を図って安井病院に入院した際に、当病院の院内学級で世話になっていた江藤が飲食の差し入れをしてくれた事や、15話で北村に父親の事で誂われた際に鶴本と成迫が擁護してくれた為、いじめグループのリーダーの座を降りて江藤と鶴本、成迫と和解をしており、成迫の父親の事件が明るみに出た際は、自身も父親の飛び降り自殺騒動の時に、新聞に事実無根の記事を書かれた事を告白して成迫を擁護しており、鶴本と北村が大喧嘩した際も鶴本を庇って負傷した他、19話で成迫がクラスメイト達に父親の事件の真相を話した際も、いじめグループのメンバーの榛葉里佳が「もう話さなくていい」と懇願するも、右隣の席の木村は「政則は勇気を出して話そうとしているのだから、最後まで話を聞かないと駄目だ」と諭した。

*47 卒業式にスーツ姿で出席した為に千田と一騒動起こるが、逆に金八が千田によって異動させられる事を暴露した。

*48 金八が生徒からラブレターを貰ったのは初めてであり、当初は本田のラブレターと勘違いしていた。

*49 第5シリーズは池内家が登場する展開(金八が池内家を訪ねる等)がなかった為。

*50 第6~7シリーズの間に行われた新築移転時に総合病院に昇格した。