ダマグモキャノン

登録日:2010/12/29 Wed 12:28:41
更新日:2025/08/23 Sat 15:01:08
所要時間:約 3 分で読めます






FINAL
FLOOR!

「ナンダコレ?」
「とりあえずピクミン投げてみるか...」


プシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ..
ガシャンガシャン...


※出典:Pikipedia https://pikmin.wiki.gallery (2023/08/12)

「!?」


ダマグモキャノンとは、ゲームピクミン2』に登場する大型原生生物。
何らかの理由で機械と融合し、サイボーグ化したダマグモ

概要


和名:アシボソエンマツユハライ
科:ダマグモ科



ねむりの谷の地下洞窟「地下の秘密基地」最深部にて待ち構えている。
金属質なフロアや機械じみた原生生物でひしめくこの洞窟のボスとしてふさわしい、生き物らしさがどこにもない殺戮兵器
のぞみの大地の「百戦錬磨の穴」の中ボスとしても登場。

他のダマグモ科の生物が基本的に踏み付けることでしか攻撃を行わないのに対し、
ダマグモキャノンは肢が細く、踏みつけられても攻撃判定が無い(ただし移動速度はダマグモより圧倒的に速い。)

しかし本種の攻撃手段は別にある。
ダマグモキャノンが足を止めると、下腹部が開きキャノン砲を展開。なんとエネルギー弾のようなものを凄まじい速度で連射してくる。
他の大型原生生物とは一線を画す近代兵器そのものな攻撃に初見では驚愕すること必死。

キャノン砲は一発当たればピクミンは即死する上、レーザー照準で追尾しつつ連射してくる。
幸いにもレーザーサイトと照準の偏差が大きく、動き回ればキャノン砲は追いつけないので被害を軽減することは可能。
(とはいえ、ピクミンの移動速度も遅いので被害ゼロに抑えるのは難しい。)

キャノン展開時にかなり距離を離せば追尾されなくなるが、その場合 四方八方に乱射してくる ので、思わぬ被弾を受けることがある。

更にはフロア全体を動き回る為、確実な安全地帯はない。一度呼び起こせば、倒すか地下から逃げるかピクミンが全滅するかまで、戦いの手を止めることは許されない。
しかもその移動速度はダマグモやゾウノアシとは比較にならない速さ。

本作のダマグモがあまり強くないことから、ダマグモを下したプレイヤーが初めて本種に出会った際、
「なんだ(ピクミン2の)ダマグモか(笑)」
と高をくくってかかると9割以上のピクミンをごっそり殺られて半泣きになる。


その圧倒的攻撃力は正に閻魔そのもの。
和名のアシボソ「エンマ」ツユハライは伊達ではない。

前作のCMで「運ぶ、戦う、増える、そして食べられる」などと歌っていたが、
まさか撃ち殺される日が来ようとは誰が予想できただろうか……

さらに、キャノン展開中や射撃中はピクミンを張り付かせられず、攻撃が効かない。射撃の反動が大きいのだろう。

また、巨体にもかかわらず移動速度はかなり速いうえ、動くたびに機械音が鳴り響く。それでいて挙動自体はダマグモと同じなのだから恐怖心をあおられる。
キャノン砲展開時に外殻下の肉が裂けて見えているのも気持ち悪く恐ろしい…が、それこそ海外版では逆に…!!
まあそれは後述するとして、とにかく以上からピクミン2ではトラウマ生物の代表格として挙げられる。



一方で、機械生命体という謎に満ちたポジションや、攻撃がキャノン砲というピクミン界屈指のカッコよさから、
クモ系列でもヘラクレスオオヨロヒグモに次いで非常に人気が高い。
みんな、コイツは数多のピクミン達を葬り去った憎むべき怨敵だということを忘れないでね。

なお、一日終了時のリザルトでは、射殺の死因は爆発属性扱いとなる。
アレ?爆弾岩でヘマなんてしてないのに、なんで?と思ったら、ほぼ間違いなくコイツの仕業である。

対処法としてはフロアに点在する突起や障害物の陰に隠れてキャノンから身を守りつつ戦うのが効果的。この戦法に気付けば一転、被害ゼロで勝つことも可能。
被弾を抑えるため、攻撃要因は少数に絞り、残りのピクミンは大きな障害物の裏に待機させておくと安定する。
非攻撃時に隙を与えるとすぐにダマグモキャノンが待機部隊の方に寄ってしまうので、連射後にすぐ近づいて動かせないようにするとよい。
ピクミン2のダマグモキャノンは、移動する際に4本の肢のうち必ず機械化した1本から動き出すという特徴があるので、この習性を意識して動くと突起から距離をとれる場所に誘導がしやすくなるかもしれない。

また身体の多くが機械化している故か、他の大型原生生物と違って時間経過での体力回復が無いようなので焦って攻撃する必要はない。
自分が扱える少数精鋭で、ターン性バトルと思って根気よく体力を削ろう。

見事撃破すれば、全身がショートしたあと煙を噴き出し、最後には大爆発を起こしてしまう。
苦労したプレイヤーほどカタルシスを得られる演出だろう。他のダマグモ系統と同じく死骸は一切残らない。

図鑑では煙を出しながら歩きまわっているだけであるが、ピクピクニンジンをしばらく投げていると一瞬だけ戦闘態勢に入る。
レーザーを出して周囲を殲滅する姿はめちゃくちゃかっこいいので一見の価値アリ。
また図鑑説明によると、ダマグモ自身がキャノン砲をコントロールしているわけではなく、機械部分が勝手に索敵・砲撃している模様。
そもそもダマグモ系統にはこれといった天敵は少なく、これほどの攻撃力を必要としたとは考えづらいため、逆に機械の方からダマグモにアプローチしたのではないかという説もあるようだ。
同作に登場するドルフィン初号機の高い性能も考えると、ピクミンの世界では機械が知的生物のコントロールを離れ野生化する例は珍しくないのかも知れない。

チャレンジモードでは「秘密兵器実験場」で登場。
「百戦錬磨の穴」と同じく、水辺にいるので青ピクミンじゃないと攻略しづらくなっている。

因みに現実の人間からするとキャノンの弾はBB弾だと思われる。


続編での活躍(?)

時は流れて2023年。
最新作『ピクミン4』の発売日が近づく中、公開されたスクリーンショットには主人公と救助犬オッチン目掛けて景気よくキャノン砲をぶっ放すダマグモキャノンの姿が。
このサプライズに『2』のトラウマを刺激されたファンからは悲鳴と歓声が同時に上がるのだった。
公式もその人気を把握してか、駅の広告にダマグモキャノンを使っていたという報告もある。


ルーイメモでは

「ほとんど機械なんですけど…。」

流石のルーイでもお手上げのようで、機械故に食事には適さないようだ。当然である。


…はずが、海外版ではなんと幻覚作用を起こすノーマルダマグモや、くどい香水みたいで嫌がらせに最適なゾウノアシとうってかわって、よりによってダマグモ科のなかで一番食べれそうにないコイツこそが唯一の可食扱いだからビックリである。
なんでも、前述の裂けて見えるお肉、当然サイボーグ化されている以上、絶対的な量は少ないが、それこそ脂がのってて(マグロシャケでいうカマに近いのか?)、さらに体液たるオイルもまた、極上のグレイビーソースの元だったり、手を加えればお手軽で美味なフレンチソースに早変わりと、見た目と実際の可食部と裏腹にやけに使いどころが、もはや不気味になってくるくらい幅広かったりする。





「 おぉっ!?
 私の金属センサーに
 とてつもなく強い反応があります!
 ……ん、むむむ?
 追記・修正されているような感覚が…!?
 そんなはずは…気のせいでしょう。 」

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最終更新:2025年08月23日 15:01