ポナヤツングスカ

登録日:2010/12/20(月) 21:43:11
更新日:2024/11/24 Sun 09:56:38
所要時間:約 3 分で読めます




【概要】

ポナヤツングスカとは、ロシアの辺境のどこかの地名である……らしい

語感はいかにもロシア語らしいが、Google先生でこの名前で検索しても場所についての情報は出てこない。
地図を調べても似たような名前はあれど、ここだ!という場所は見つからない。

このように、ロシアのどこかもわからない、下手したら実在するかもわからないような場所である。
そんなポナヤツングスカであるが、ある作品によって一躍、日本中に知れ渡るとなる。

そう……


である。



【『ポケモン』世界のポナヤツングスカ】

初代の赤・緑またはリメイク版の『ファイアレッド・リーフグリーン』をプレイした方は覚えているだろう。

シナリオ後半、ロケット団がシルフカンパニーを占拠する事件で、単身シルフ本社に乗り込む主人公(レッド)。
本社ビルの中にはロケット団と内通、もしくは裏切ってロケット団に味方した「はぐれけんきゅういん」もおり、彼らとの闘いにも苦しんだことだろう。
そのような、元シルフカンパニー社員であるはぐれけんきゅういんの一人「ソウスケ」*1が対戦の前に放ったのが、かの有名な(?)下記の台詞である。


しゃちょうめー!

おれさまを
ポナヤツングスカしてん
なんかに とばし やがるから
ロケットだんに ねらわれるのだ!                   ▼

……いや、どこだよ!!

最初に見たとき、誰もが思ったことだろう。語感からしてインパクト満載である。


そんなこんなで戦闘に入り、ソウスケもレアコイルやらドガースやら出してレッドさん相手に奮闘するが、やはり結局は負けてしまう。

「くそっ!」

その後、倒した彼に話しかけてみると……?


ポナヤツングスカしてん?
ああ……
ロシアの おくの ほうだよ                      ▼

……ツッコミどころ満載である。

ロシアの奥地に支店を出して左遷するシルフカンパニーの企業体質と規模とか、もう戻って来たじゃんとか……。
単身赴任の悲哀の物語が、微塵も感じられないネタの宝庫である。
とりあえず、一度あちらに飛ばされた後本社に戻ってきたらしいことと、単に愚痴っているだけで占拠事件には特に関与していない模様。


また、『ピカブイ』でも「はぐれけんきゅういんのソウスケ」が引き続き登場。
戦闘後に話しかけると……


あー! こんなん じゃ
ポナヤツングスカ してんに ぎゃくもどり か……!?     

と、さすがに、実在の地名は出せなかったためか、セリフが差し替えられている。
愚痴が社長にバレたら逆戻りどころか懲戒案件だろうにどれだけ根に持っていたのやら。
それにしてもポナヤツングスカ支店とは本当に何なのか。謎は深まるばかりである……。


【米国版では】

戦闘前「That rotten PRESIDENT! Serves him right for shipping me off to the TIKSI BRANCH! That’s why TEAM ROCKET came after us, I’m sure of it!」
『腐れ社長め!俺様にティクシ(?)支店異動の辞令なんか出しやがって!うちがロケット団に目を付けられたのもこれのせいに決まってる!』

勝利時「Shoot!」
『しまった!』

戦闘後「TIKSI BRANCH? It’s in Russian no-man’s-land!」
『何、ティクシ支店?ロシアの未開の地みたいなところにあるんだよ!』

と言っており、どうやらあちらでは「TIKSI BRANCH」に変更されたようである。
そんな「ティクシ」とは、シベリアの北極海沿岸にある港湾都市らしい。

……でも普通にわからない!!


【余談】

この地名の元ネタとなったと推測されているのが、「ツングースカ大爆発」でも有名な、ロシアのツングースカ地方。
なおその土地自体は、ドカメンナヤツングスカ川上流に位置している。


追記・修正しないとポナヤツングスカ支店に左遷されます。

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最終更新:2024年11月24日 09:56

*1 初代ではモブトレーナーは全員名前の設定が無く肩書のみだったので名前は不明。