はぐれけんきゅういん/けんきゅういん(ポケモン)

登録日:2020/05/11 Mon 06:34:59
更新日:2025/03/17 Mon 21:25:57
所要時間:約 7 分で読めます





わたしは
シルフ カンパニーより
ロケットだんに みかた する!


はぐれけんきゅういん/けんきゅういんとは、『ポケットモンスターシリーズ』に登場するトレーナーである。

概要

ゲームにおけるNPCトレーナーの一種で第一世代から登場している。
その名のとおりはぐれ者の研究員で、白衣を纏いレンズが透けない眼鏡をかけているのが特徴。
りかけいのおとこと類似点が多いが、屋内にいる場合が殆どである。
ロケット団ギンガ団等の悪の組織に所属している事があり、悪の組織に仕事場が狙われた時に寝返った者もいる。

『DPt』からは名称が「けんきゅういん」に変更されるが、『金銀』リメイクの『HGSS』と『赤緑』の再リメイクの『LPLE』では「はぐれけんきゅういん」のままとなっている。
第五世代からは女性の「けんきゅういん」も登場。
男性とは違いレンズが透き通っており、白衣の似合うキャリアウーマンのような容姿となっている。また必ずバインダーを所持している。

主にでんきタイプどくタイプのポケモンを使用。
「けんきゅういん」だけあり、ビリリダマコイルドガースベトベターなど、人工物や化学物質に関係の深いポケモンを使用する。
またポリゴン等の人工ポケモン、メタモンのような正体がよく分からないポケモンも使用する場合がある。

作中では大体中盤~終盤にかけて登場する傾向にある。
悪の組織と一緒に登場した場合は、事件解決後に一緒に退散してしまうので、全てのトレーナーと戦いたい時は、取りこぼしに注意したい。

出演作

猫背でノーネクタイ。髪型は七三分けでやや顎が長い。
順当に進めていれば、ロケット団に占拠されたシルフカンパニー攻略中に出会う事となる。
元々ロケット団に所属していたけんきゅういんは、シルフの社員のフリをして主人公に近づきバトルを挑んでくる事がある。
またシルフを裏切ってロケット団に加入しバトルをしかけてくる者もいる。
中にはポケモンを道具としか見ておらず、負けたら原因をポケモンのせいにする非情な人物も。
その中でも特に異彩を放つのが、左遷された事を逆恨みして主人公にバトルを仕掛けてくるはぐれけんきゅういんである。
話によるとポナヤツングスカというロシアの僻地へ何らかの理由で左遷されたらしく、「自分を飛ばすからロケット団に狙われるんだ」と言いながら主人公相手に腹いせをしようとする。
主人公に負けると冷静になり「ポナヤツングスカはロシアの奥のほう」と教えてくれるが…(詳細は「ポナヤツングスカ」の項目を参照。)
ちなみにこの人物は、本作に登場するはぐれけんきゅういんの中で最も多くのポケモンを使用する。

グレンタウンのポケモン屋敷にも数名登場する。
殆どは屋敷の元主人ことフジ博士の研究資料を手に入れようと、どこかの研究機関に所属していると思われる者ばかりである。
その中に、かつて屋敷に住んでいた人物の助手だった者もおり、ファンの中には「フジ博士が途中で放棄したミュウツー関連の研究に携わっていたのではないか」と考える人もいる。

見た目は前作とほとんど変わっていないが、ネクタイをしている。
チョウジタウンのロケット団アジトで初登場。
本作のはぐれけんきゅういんは全員ロケット団に所属しているので、見つかった時のBGMがロケット団員と同じになっている。ただし戦闘中のBGMは一般トレーナーと同じ。
ロケット団アジトを攻略後は占拠されたコガネラジオ塔内に登場。塔の設備を使ってポケモンを狂わせる怪電波を全国に流した。
中にはかつてシルフカンパニーに勤務していた事を匂わせるような発言をする者もいる。

リメイク前とは違い髪をセンター分けにしており、フラスコとモンスターボールを持っている。

全国図鑑バージョンアップ後はナナシマ「スミオ」が登場。てんのあなでサファイアを取ろうすると突如現れて横取りし、ロケット団倉庫のパスワードを告げて去っていく。
ロケット団倉庫にいる幹部を倒し、ロケット団を解散させて奥に進むと取引を台無しにされたと逆ギレして主人公にバトルを挑んでくる。
ネットワークマシン完成後に会いに行くと、サカキの息子について教えてくれる。
ロケット団倉庫のパスワードとサカキの息子の特徴を知っていたことから、スミオはロケット団の一員ではないかと言われているが、詳細は不明。

ちなみに本作でポナヤツングスカに左遷されたけんきゅういんの名前が「ソウスケ」だと判明した。

白衣の下に着ている服も真っ白になっており、オデコが広くなった。
212番道路やギンガトバリビル等に登場する。
リッシこのほとりのレストランななつぼしにも日替わりで登場することがある。

容姿がかなり怪しくなっており、白衣の裾はボロボロで頭に寝癖?がついており、ギザギザした歯を見せながらフラスコを構えている。
本作ではグレンジムにも何人か登場。だがここにいるはぐれけんきゅういんは至って真面目であり、カツラや他のトレーナーと共にジムを立て直そうと奮起している。
中には「悪の組織のけんきゅういんとは一緒にされたくない」と話す者も。
ちなみにバトルフロンティアでは『DPt』と同じ容姿のけんきゅういんが登場。

本作から女性のけんきゅういんも登場。
白衣の前を止めるようになり、男性は研究者というより医者のような容姿となる。
女性の方はフィールドのグラフィックがマコモと同じなので、黒髪ロングで眼鏡をかけている。
ちなみにマコモと容姿が似ているのは、彼女がアララギ博士のパートナー(相方)として急遽制作されたキャラクターであるため、締め切りに間に合わせるために女性けんきゅういんの容姿に少し手を加えて登場させたからである。
『BW』のゲノセクトイベントでは、P2ラボでプラズマ団の手先としてゲノセクトを復活・改造させたケンジが登場。
ゲノセクトを史上最強のポケモンだと自負していたが、Nから「ポケモンという完全な存在を科学によって傷つけた」と言われ、研究が中止となり施設も閉鎖されたという。
だが今でもP2ラボに留まってこの研究は自分のものだと言い張っており、ゲノセクトの秘密が知りたければ自分に勝つ事だと言って主人公にバトルを挑む。
負けると何もかも失ってしまったと絶望するが、この戦いを通じて「世界を幸せにする」という科学者の本分を思い出し、これはポケモンを戦いの道具にしようとした報いだと自分の過ちを認める。
そしてゲノセクトから手を引く事を宣言すると、主人公にゲノセクトのために開発したというイナズマカセットとブレイズカセット(ブラック・ブラック2)orアクアカセットとフリーズカセット(ホワイト・ホワイト2)を渡した。

男性の髪型は茶髪のセンター分け。女性は色黒で黒のロングヘアを後ろで束ねている。
ポケモンマスターズ』に登場する男性けんきゅういんは本作の容姿となっている。

女性のけんきゅういんは登場せず、容姿は初代と第二世代に近くなった。
バトルに負けると眼鏡のレンズが割れ、頭をかかえながら悔しそうにする。

初代の再リメイクだが、髪型はオールバックで丸眼鏡をかけている。
バトルに負けるとやはり眼鏡のレンズが割れ、その場で地団駄を踏む。

トレーナーとしては登場せず。ただしドクター(女性)と共通のグラフィックで研究者のモブが何人か登場する。

『ポケモンスタジアム2』から登場。
『スタジアム2』ではウルトラカップとジムリーダーのしろ・トキワジムに登場。ニックネームは名前の文字を入れ替えて平仮名にしている。
ランクや場所ごとに「拘束技を全員が使う」「回復技を全員が使う」「かげぶんしんを好む」など、補助技にこだわることが多い。
『スタジアム金銀』ではウルトラカップとチャレンジカップのスーパーボールとマスターボールに登場。ニックネームは「名前の一部+.コム」となっている。
ウルトラカップのヨシユキは、「いばる」または「あやしいひかり」+「いやなおと」という嫌らしいコンボを使ってくる。この為に混乱対策を用意するのも手である。
チャレンジカップのヒデカズは、ゴーストタイプエスパータイプのポケモンを使ってくる事が多い。
セミファイナルでありながら命中を下げたり回避率を上げたりする技を使ったりするので、運に嫌われると辛い戦いになるかも…。

他作品での扱い

第7章に登場。『DP』がベースとなった章だが、肩書は「はぐれけんきゅういん」となっている*1
2人組で登場し、ギンガ団の計画のためにリッシ湖の入り口を封鎖していた。
リッシ湖に落下したパールを探しにやって来たダイヤモンド達を見つけると、アカギの「何者もこの湖に立ち入らせてはならない」という命令を守るためにダイヤモンド達にバトルを仕掛ける。
ドラピオンコロトックで戦いダイヤ達を追いつめるが、湖の浮島から放たれた謎の強い光でドラピオン達の目が眩み、その隙に逆転負けした。
その後は縄で拘束され、足跡はかせに警察に連れて行かれた。
ちなみに彼らの手持ちだったドラピオンは、足跡はかせによると「どうしていつもこき使うのだ」「こんなことなら野生のままでいたほうがよかったかも」とかなり気持ちが荒んでいたようである。





かんりにんめー!

おれさまを
ポナヤツングスカしてん
なんかに とばし やがるから
ロケットだんに ついき・しゅうせいされるのだ!

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最終更新:2025年03月17日 21:25

*1 第34巻より。