魔導(遊戯王OCG)

登録日:2012/06/29 Fri 22:33:07
更新日:2025/04/12 Sat 18:07:47
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 「魔導書」を束ね、その力無限の限りを誇らん

RETURN OF THE DUELIST』(以下、『REDU』)に登場した「魔導書」と名のついた魔法カード。
ここでは、それに関する効果を持つ「魔導」モンスターを紹介する。
「魔導書」のテーマ化はREDUだが同パックには「魔導」モンスターに関するカードは存在せず、「魔導」のテーマ化は次弾のABYRというややこしい経緯を持つ。
また、「魔導書」及び「魔導」モンスターの多くはタロットカードが由来となっている

カード

下級モンスター

魔導術士 ラパンデ
効果モンスター
星1/水属性/魔法使い族/攻 300/守 200
このカードが墓地へ送られた時、デッキからレベル3の「魔導」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

墓地へ送られた時、デッキからレベル3の「魔導」と名のついたモンスターをサーチする強制効果を持つ。
レベル3の「魔導」と名のついたモンスターは『REDU』以前には居なかった。現在、サーチできるのはラムール、テンペル、エアミット、システィである。
名前の由来は大アルカナの一つ「The Hanged Man(吊られた男)」のフランス語での呼び名「Le Pendu」。


魔導書士 バテル
効果モンスター
星2/水属性/魔法使い族/攻 500/守 400
(1):このカードが召喚・リバースした場合に発動する。
デッキから「魔導書」魔法カード1枚を手札に加える。

召喚・リバース時に「魔導書」と名の付く魔法をサーチ出来る。
今のところ唯一「魔導書」の名を持つモンスターであり、「グリモの魔導書」でサーチ可能。☆2なのでスプライトのサポートを受けられるのが利点。効果を発動した後、「ディメンション・マジック」のリリースや「ワンダー・ワンド」のコストにしてしまおう。
名前の由来は大アルカナの一つ「The Magician(魔術師)」のフランス語での呼び名「Le Bateleur」。


魔導弓士 ラムール
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻 600/守2000
1ターンに1度、手札の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。
手札からレベル4以下の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。

手札の『魔導書』を見せる事で下級魔法使い族1体を手札から特殊召喚出来る。
特殊召喚効果でエクシーズ召喚やシンクロ召喚のサポートにもなる。
名前の由来は大アルカナの一つ「The Lovers(恋人)」のフランス語での呼び名「L'amoureux」。


魔導召喚士 テンペル
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻1000/守1000
自分が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動した自分のターンのメインフェイズ時、このカードをリリースして発動できる。
デッキから光属性または闇属性の魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は他のレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。

「魔導書」を発動したターンに自身をリリースする事でデッキから☆5以上の光・闇属性魔法使い族をリクルート出来る。ただし、同一ターン中、他の上級モンスターを特殊召喚出来ない。
展開の要であり、ディスアド無しで強力な魔法使い族に繋げられる。「ジュノン」等をリクルートしたい。
名前の由来は大アルカナの一つ「Temperance(節制)」のフランス語での呼び名「La Temperence」。


魔導老士 エアミット
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻1200/守 700
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、「魔導書」と名のついた魔法カードが発動する度に、このカードのレベルは2つ上がり、攻撃力は300ポイントアップする。

「魔導書」と名のついた魔法が発動する度に、レベルが2上がり、攻撃力は300上がる。
レベルを上げてエクシーズ素材に使おう。
名前の由来は大アルカナの一つ「The Hermit(隠者)」のフランス語での呼び名「L'Ermite」。


魔導教士 システィ
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻1600/守 800
自分が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動した自分のターンのエンドフェイズ時、フィールド上のこのカードをゲームから除外して発動できる。
デッキから光属性または闇属性の魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体と、「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える。
「魔導教士 システィ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

「魔導書」と名のついた魔法を発動した自分ターンのエンドフェイズ、場のこのカードを除外する事でデッキから光属性または闇属性の上級魔法使い族1体と、「魔導書」と名のついた魔法1枚を手札に加える。「システィ」の効果は1ターンに1度。
発動できるタイミングがエンドフェイズなので遅いが、カオスソーサラー等と魔導書をサーチできる。
名前の由来は大アルカナの一つ「Justice(正義)」のフランス語での呼び名「Le Justice」。


魔導戦士 フォルス
効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻1500/守1400
1ターンに1度、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚をデッキに戻し、フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルを1つ上げ、攻撃力を500ポイントアップする。

1ターンに1度、墓地の「魔導書」と名のついた魔法1枚をデッキに戻し魔法使い族1体の攻撃力を500、レベルを1つ上げる。
この効果で自身を強化すれば「ライオウ」を突破出来る。ただし、墓地の「魔導書」の利用、または参照する効果を持つカードが存在するため、使うタイミングには気をつけたい。また、レベルを持たないモンスターはそもそも対象にできないので注意。
名前の由来は大アルカナの一つ「Strength(力)」のフランス語での呼び名「La Force」。


魔導剣士 シャリオ
効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1800/守1300
1ターンに1度、手札から「魔導書」と名のついた魔法カードを1枚捨てて発動できる。
自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を選択して手札に加える。

手札の「魔導書」1枚を捨て、墓地の魔法使い族を回収する効果を持つ。
エフェクトヴェーラーなどを回収できる。アタッカーとしてもそこそこ使える。
名前の由来は大アルカナの一つ「The Chariot(戦車)」のフランス語での呼び名「Le Chariot」。


魔導化士 マット
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻1600/守 900
1ターンに1度、デッキから「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を墓地へ送る事ができる。
この効果を発動したターンのエンドフェイズ時、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードが5種類以上の場合、
このカードをリリースする事で、デッキから魔法使い族・闇属性・レベル5以上のモンスター1体を特殊召喚する。


上級モンスター

魔導法士 ジュノン
効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻2500/守2100
(1):手札の「魔導書」魔法カード3枚を相手に見せて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、自分の手札・墓地から「魔導書」魔法カード1枚を除外し、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

手札の「魔導書」と名の付いた魔法3枚を公開して自身を手札から特殊召喚できる効果と、1ターンに1度、手札・墓地の「魔導書」と名の付いた魔法1枚を除外する事で場のカードを1枚破壊する効果を持つ。
前半の特殊召喚効果は無理に狙おうとせず、条件を満たせる時だけ使おう。また、後半の除去効果は単純かつ強力。レベル7で光属性・魔法使い族であるため、テンペルで特殊召喚したり、システィでサーチしたりできる。
名前の由来は大アルカナの一つ「The High Priestess(女教皇)」のトロッカスでの呼び名「Junon」。


魔導皇士 アンプール
効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2300/守2000
このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する魔法使い族モンスター1体と、自分の墓地の「魔導書」と名のついたカード1枚をゲームから除外して発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る。
「魔導皇士 アンプール」の効果は1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

このカード以外の自分の場の表側の魔法使い族1体と、墓地の「魔導書」1枚を除外する事で、相手の表側モンスター1体をエンドフェイズまで奪う。1ターンに1度しか使用できず、そのターンこのカードは攻撃できない。
発動コストが少々厳しいが、相手モンスターを奪えるのは強力。エンドフェイズまでしか奪えないので、奪った後はエクシーズ素材にしてしまおう。
名前の由来は大アルカナの一つ「The Emperor(皇帝)」のフランス語での呼び名「L'Empereur」。


魔導鬼士 ディアール
効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2500/守1200
このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カード3枚をゲームから除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。

墓地の魔導書カードを3枚除外して墓地から蘇るモンスター。
墓地リソースを一気に失ってしまうのがネック。


最上級モンスター

魔導冥士 ラモール
効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1600
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードの種類によって以下の効果を適用する。
「魔導冥士 ラモール」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
●3種類以上:このカードの攻撃力は600ポイントアップする。
●4種類以上:デッキから「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える。
●5種類以上:デッキから魔法使い族・闇属性・レベル5以上のモンスター1体を特殊召喚する。


魔導獣士 ルード
効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2700/守1700
このカードが魔法使い族モンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、ゲームから除外されている自分の「魔導書」と名のついた魔法カードを任意の数だけ選択して発動できる。
選択したカードをデッキに戻し、残りの「魔導書」と名のついた魔法カードを墓地に戻す。
「魔導獣士 ルード」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


魔導天士 トールモンド
効果モンスター
星9/光属性/魔法使い族/攻2900/守2400
このカードが魔法使い族モンスターまたは「魔導書」と名のついた魔法カードの効果によって特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カード2枚を選択して手札に加える事ができる。
この効果を発動するターン、自分は他のモンスターを特殊召喚できない。
この効果でカードを手札に加えた時、手札の「魔導書」と名のついた魔法カード4種類を相手に見せて発動できる。
このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊する。


エクシーズモンスター

魔導法皇 ハイロン
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
魔法使い族レベル7モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードの数まで、相手フィールド上の魔法・罠カードを選んで破壊する。

エクシーズ素材を1つ取り除き、墓地の「魔導書」の数まで相手の魔法・罠を破壊する。
この効果は対象を取らない為、優秀。素材はレベル7の魔法使い族×2体という指定があり、重い。
また、エクシーズ召喚前に行いたい魔法・罠の除去をエクシーズ召喚後に行うという矛盾を抱えているが、「トーラの魔導書」等でサポートすれば、展開及び効果の発動は難しくない。
名前の由来は大アルカナの一つ「The Hierophant(教皇)」。


魔導皇聖 トリス
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/魔法使い族/攻2000/守1700
魔法使い族レベル5モンスター×2
このカードの攻撃力は自分フィールド上のエクシーズ素材の数×300ポイントアップする。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のデッキをシャッフルする。
その後、デッキの上からカードを5枚めくり、その中の「魔導書」と名のついたカードの数までフィールド上のモンスターを選んで破壊する。
その後、めくったカードを好きな順番でデッキの上に戻す。


攻撃力を自分の場のエクシーズ素材×300アップさせる効果と、1ターンに1度素材1つ取り除く事で自分のデッキをシャッフル。その後、上から5枚めくり、その中の「魔導書」の数まで場のモンスターを選んで破壊できる。
デッキに残った「魔導書」の数に影響される破壊効果を持つエクシーズモンスター。
運が絡んでくるが、上手くいけば相手モンスターを大量に破壊する事も可能である。
名前の由来は大アルカナの一つ「The Empress(女帝)」のフランス語での呼び方「L'Imperatrice」。


リンクモンスター

魔導原典 クロウリー
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/闇属性/魔法使い族/攻1000
魔法使い族モンスター2体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「魔導書」カード3種類を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。
そのカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はレベル5以上の魔法使い族モンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。
この効果は1ターンに1度しか適用できない。

リンク召喚時に「魔導書」をランダムサーチ、1ターンに1度上級魔法使いのアドバンス召喚時のリリース免除。
魔導デッキの新たなエンジンとなりうるリンクモンスター。
ちなみに正体は「召喚師アレイスター」。
出張専門テーマとして暴れ回った召喚獣の元締めがまさかの魔導化である。


これらの「魔導」モンスターの英語名は「○○(元のタロット名) of Prophecy」となっている。
ちなみに「Prophecy」の意味は「予言(能力)」。魔…導……?
まあ、「魔導書」=「Spellbook」から「書」を取ると酷い事になるため仕方無いとも言えるが。

元々地力の高いカテゴリであったが、LORD OF THE TACHYON GALAXYで登場した魔導書の神判というトチ狂った速攻魔法が登場しウルトラ超強化され、結果環境は魔導と征竜その他大勢というぐらいにまで二極化し(誇張表現なし)、多くのプレイヤーにトラウマを植えつけた。

…しかし、魔導書の神判は登場してわずか198日というぶっ飛んだ速度で禁止カードにぶち込まれたため、半年あまりの天下であった。

後に2022年にて制限復帰を果たし、その1年後には無制限に緩和されている。









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最終更新:2025年04月12日 18:07