登録日:2010/02/11(木) 08:54:08
更新日:2025/04/02 Wed 20:00:45
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--最強という名の絶対矛盾--
世界を裏から操るシステム「
統和機構」に所属するエージェントである
MPLS。
体にフィットする紫のチャイナ服(っぽいもの)をいつも身にまとっており、背はやや低め。一見すると少年のようだが、年齢不詳。
「フォルテッシモ」とはコードネームであり、「リィ舞阪」という名前を別に持っているが、本名かどうかは不明。
統和機構の中でも優秀な人物で、捜索・護衛・抹殺・殲滅など様々な任務に就いている。節操無いな。
だが優秀な割に気分屋で、必ずしも上に忠実
というわけではなく、結構気まぐれを起こす(謀反っぽい動きを見せたり、他人に任務を押し付けたり)。
でもなんだかんだで最終的には任務をきっちりこなす辺り、案外律儀なのかもしれない。
性格は非常に好戦的で、強い者と戦うことが生き甲斐。大体の合成人間からはビビられている模様。
その強すぎる能力(後述)から
統和機構内でも「最強」と目されており、自身もそう自負している。厨二ですね、わかります。
しかし、それ故に人生に退屈しているフシがあり、戦いを求めたがるのもそれが理由である。
その「強さ」に固執する性格から、一部周りからは「単純」扱いされている。
好物は
クレープ。作中の言動から、どうも仕事そっちのけで美味しい
クレープを追い求めている様子。仕事しろ。
ついでに鮭は食べ方として
焼き魚にしたのが好きらしい。
才牙兄妹の家に夕食をたかりに行く最強さん流石です。
自分の能力で死にかけたり、待ち合わせ場所で待ちぼうけくらったり、最強なのに最強に見えないブギーポップシリーズ屈指の萌キャラ。
エンブリオと話すようになってからは萌えポイントが増えた。
昨今では「最強」がタイトルに入る
ライトノベルがやたらと増えてきたが、その最強の元祖はこのフォルテッシモと言えるだろう。
『フォルテッシモ』とは、彼の能力につけられた名前である(能力名がそのまま呼び名になっている)。
それは「空間に無数に存在する『罅(ひび)』を操る」能力。
彼が言うには、この世界の空間はびっしりと無数の罅割れに覆われているという。
フォルテッシモにはそれが見えていて(もちろん他の者には見えない)、しかもその罅割れに彼は触れることができる。
罅割れを広げてやると、その空間内にあるものは粉微塵に破壊され、防ぐことはできない。
また彼にとって命とはその罅に引っかかった埃のようなものらしく、直撃してしまうと他人の命を注がない限り治療は出来ないらしい。
まあ要するに「空間操作」ができるわけだが、罅割れというのはあくまで彼個人の感覚でしかないので、
その罅割れをどのように操作しているのか、はっきりとはわからない(作中で詳しい描写がない為)。
だが、作中ではその能力を駆使して様々なことをやってのけている。
- 空間内にいる対象を破壊(防御不可)
- 紙に書いてある文字を消す
- 雨や風、火や空気抵抗等の環境からの影響を無効化(体の周囲の空間を切って届かせないようにしている)
- 相手の体を麻痺させる(神経系の流れを空間を切って妨げている。殺してはいない)
- 相手の脳内血管の一部を切り取る
- 八方から発射された弾丸をはね返す
- 自分の攻撃が反射されても防御する
- 隣にいる合成人間の能力を勝手に使う
- 地面の上を滑るように高速移動する
- 海の上を歩く
- 空を飛ぶ
- 体内で毒の成分だけを分離する
- 片手間で心臓マッサージ
- ごはんを大盛りでよそう
かなりのチート能力である。
最初は空間を破壊するだけだったのにいつの間にか亜空間への移動も出来るようになった模様。
なんでもありだなコイツ
しかし、彼の強さの理由は能力とは別にある。
彼は生まれつき油断することができない性質であり、
その為に無意識レベルであらゆる危険を排除するようになっているのだ。
彼自身は危険や困難を喜んでいるのに、無意識では避けているという矛盾。ままならないね。
とはいえ、油断しないはずなのに落とし穴に落ちたりする辺りはさすがである。
以下ネタバレ
能力:『ザ・スライダー』
フォルテッシモの制御から解放されて発現した真の能力。遠い未来にザ・スライダーと名付けられる能力。
上記の危険察知能力から、彼は無意識の内に自分の力をセーブしている。
普段の彼の能力『フォルテッシモ』は、真の力の一端に過ぎない。
「ビートのディシプリン」最終話で、
ピート・ビート&朝倉朝子と対決した際に、彼は初めて自身の制御を超えた力を解放した。
『ザ・スライダー』と呼ばれるその力は、単純な空間操作を超えて、人類が未だ見ぬ現象を引き起こした。
が、その力を制御することはできず、自身の力に呑まれそうになる。
それを察知した朝倉朝子によって暴走は食い止められたが、彼の力は未だ未完成であることが判明した。
彼の能力が真の完成を迎えた時に果たして何が起こるのか、それを知る者はいない。
もしかしたら進化の新たな方向性を示す鍵になるかもしれない。
相克渦動励振原理とも界面干渉学とも異なる“突破”を、いつか人類が果たす為に。
記念すべき初登場巻。圧倒的な戦闘能力&洞察力を発揮するも最後の最後で……
彼の萌キャラ伝説はここから始まっていた
メローの回想にて彼女の先生だったことが明かされる。
全編通して登場。
統和機構「任務ね」
ff「めんどくせ。ビートやっとけ」
ビート「」
……ここではカレイドスコープに「君ごとき」と言われたり、アルケスティスにff君呼ばわりされている。
4巻終盤に登場。瀕死のアルケスティスにトドメを刺した。
おそらく凪と朱巳以外で魔女戦争の記憶のある唯一の人物。
全世界に影響を与える魔女の波動も彼には通じなかった。……精神攻撃も無効ってマジかコイツ
魔女と同種の存在らしいことが明かされた。
彼の能力は「いったん切り離して別のところでつなぎ合わせる」能力であるらしい。
ほぼ全巻にて才牙兄弟の家にご飯を食べに行ってる。
終盤はそらとの戦闘で相克渦動励振原理を発生させ……
エンディングで、主人公葛葉紅葉から本編での出来事を事情聴取する相手「舞坂」として登場。
ちょうど会いに来た時襲われていた紅葉を能力で助けたのだが、彼女は本編で様々な出来事に遭遇し、かつラストである合成人間(『最強は堕落と矛盾を嘲笑う』にも登場する「ホルニッセ」)に救出された事もあり異常慣れしていたため、彼の能力を何も聞かず飲み込んでいた。
カレイドスコープがめっちゃビビってる。
サミット会場を占拠したりやりたい放題である。
主人公の一人として登場。
「シシャモさん」というあだ名が誕生した。
本作では、とある異変に見舞われた結果、一転して大ピンチに。今までで一番楽しそうではあるが。
カチューシャさんお疲れ様です……
追記修正お願いします。
- エンブリオの声が聴こえるっていう伏線は結構感心した思い出 -- 名無しさん (2014-08-11 12:30:18)
- 能力の秀逸さといい迷いのスキャットでの清々しいまでの無双っぷりといい見てて気持ちのいいキャラ -- 名無しさん (2015-11-23 17:18:57)
- エンペロとヴァルプについてちょびっと追加。鮭大好きな最強さん -- 名無しさん (2016-03-10 22:33:43)
- もっと強い奴と戦いたいって退屈しているくせに、小技の開発に余念がなく彼我の能力や実力の分析を的確に行い、頭はキレるし純粋な身体能力も高いと真剣に考えれば考えるほど最強。でも戦闘が関わらないと途端にへっぽこになる -- 名無しさん (2016-10-14 14:36:59)
- モデルは空条承太郎なんじゃないかと思う。能力は「ビジョンの見えないスタープラチナ」だし「油断できない性質」は「スタープラチナの真の能力は承太郎の判断力」を彷彿とさせるし -- 名無しさん (2018-05-10 00:09:50)
- 最強の能力者の少年である所は一方通行、俺様イズム全開な所は英雄王にも似てるな。ギルは常に慢心、フォルテは油断できないという違いはあるが -- 名無しさん (2018-05-10 01:11:59)
- アニメに全然出なかったね。今度エンブリオ浸蝕買ってみようか。 -- 名無しさん (2020-02-25 12:13:11)
- 護身完成さん -- 名無しさん (2020-02-25 12:37:07)
- 一方通行の元ネタ。文章力においては上遠野浩平が圧倒的に上だが -- 名無しさん (2020-09-02 14:30:14)
- 全然違うのにどこを見て言ってんだ? -- 名無しさん (2020-11-29 21:36:34)
- ↑5 「似てる」は流石に草。作品発表時期にどれだけ差があるか認識してんのかねぇ -- 名無しさん (2020-12-28 23:43:52)
- 嚙ませ扱いも結構多いのに最強であることには揺るいでない珍しいキャラ。愛称的に「最強(笑)」となることはあっても「本当に最強?」とはなかなかならない。 -- 名無しさん (2022-07-02 08:14:17)
- シシャモさんは面白すぎるだろ -- 名無しさん (2024-06-16 00:17:33)
- 最強VS無敵では泡に相手にならないとか言われちゃったけど、この人がゴリゴリ押してプレッシャーかけてくれてなかったらどうするつもりだったんかね -- 名無しさん (2025-04-02 20:00:45)
最終更新:2025年04月02日 20:00