晨明旅団(魔装機神)

登録日:2012/01/23 Mon 06:08:06
更新日:2023/11/05 Sun 01:05:03
所要時間:約 6 分で読めます



晨明旅団(しんめいりょだん)とは「魔装機神II」に登場するテロリスト集団。
特に政治的思想は無く、依頼を受けて破壊活動を行う職業的テロリスト…なのだが、実態はバカ騒ぎがしたくて魔装機を乗り回して暴れている愚連隊である。

ヘッドのエリックをはじめ全員が某世紀末救世主伝説のヤラレ役のような格好をしており、
手下達はゴーグルとマスクを着けている。(ラ・ギアスの暦では4959年なので確かに世紀末は近い)
彼らが使う魔装機(セニア様曰く「悪趣味なカラーリング」)は『極』だのと大層な名前が付いており、
必殺技名に至っては「猛虎突殺撃」「全部粉砕破」など、もう頭の悪さがスパークしてしまっているものばかり。

晨明とは夜明けの明るさを意味するが、コイツらの夜明けは遠そうである。と、用語集で明言される始末。


□主な構成員

●エリック・グレゴリック(CV:川津泰彦)
「何っ!? 7×2は12じゃねえのか!?」
晨明旅団のヘッド。モヒカンでケツアゴ、眉無しで肩と腕に金色のトゲ付きプロテクターを着けているヒャッハー!!な男。
彼の性格を一言で言うならば「馬鹿」。依頼された内容を忘れ、九九の7の段を間違え、覚え方をメフィルに教えてもらって感心するくらいに馬鹿。
ズネロによると部下の面倒見は良い。
受けた恨みは覚えている限り忘れないという。そりゃ当たり前だ。
因みに初登場時点で彼を馬鹿にして生き延びた者は200人(実際は194人)らしい。多くて脅しにも自慢にもならないのだが自信たっぷりに言い切る。
火属性の魔装機に乗っており(でも汚物は消毒だ〜!とかは言わない)攻撃力は高く、初登場時は相性もあってサイバスターを瀕死に追い込む事もある。
中の人はテンザンと同じ。

●ズネロ・ホネーガ(CV:龍田直樹)
「あー、やっぱりこうなったか……戦力募集の方法、考え直さないとなあ」
エリックの副官。ヘッドのエリックと比べ常識的な思考と良識を持っており、
義理人情からエリックに付き従いつつ、迂闊というかバカ丸出しな言動の多いエリックを補佐する。
エリックの頭の悪さから見て晨明旅団の組織運営は彼による所が大きいと思われる。
ちなみにビジュアル、名前共に明らかに某国民的アニメのボンボン。


こいつらはいわゆる「やられ役」なのだが、その癖妙に優遇されている。
具体的にはこいつらのみ、部隊BGMとして「嗚呼、世紀末!」が用意されていたり、
リーダーのエリックには更に「親分登場!」があったり……
他の奴らは大抵「終わりなき戦い」なのだが。


なお、「魔装機神II」25話or26話の「どきっ☆男だらけの戦闘シーン」「男達の受難」はこの晨明旅団が敵なのだが、シナリオは完全にギャグである。そのカオス度は必見。

「男だらけの戦闘シーン」は男のみでの出撃、「男達の受難」は女性のみでの出撃となる。
理由はアンティラス隊(旧魔装機神隊)の重要な資金源となるアンティラスショップ(アンティラス隊のグッズショップ)の発注をセニア様がミスってしまい、
それを売り捌く為に男性陣は戦国コスプレ、女性陣はメイドコスプレで客引きをするというしょーもないもの。

この際、この旅団のメンバーは様々な反応をしてくれるのだが……

「やったぜ!テュッティ様の叱り声が聞ける!」
「待て待て、叱って貰うならリューネちゃんだろjk」
「軟弱者どもめ、俺はベッキー様一択だ!男前だぜ、惚れるぜ!!」
「ふひひ……プレシアちゃんのやられ声が……」
「↑お前、アウトな」
「セニア様こそ至高!我らの希望の星!どうか攻撃してください!」
「揃いも揃って変態揃いめ。俺はシモーヌ様一択だ!」

……とまあ……ぶっちゃけ「お前ら」だよ!


更に男性陣に対しては、

実は俺……ゲンナジー様の胸板が……
お、俺はザッシュ(ザシュフォード)に女装させたいな……
↑そ、それは確かにそそられるものが……

……ダメだコイツら。


しかしさもありなん、そもそも彼らは
『アンティラス隊と戦える』という理由で晨明旅団に入団したのである。
そりゃこうもなるわ……


この話はマサキのポゼッション、そしてエランとの戦いの後なので、シリアスとギャグの変化がヒジョーに激しい。
しかもテュッティとヤンロンは復帰第一戦である。
要は公式が病気である。
…とはいえ所詮は一山いくらのザコ、ミオあたりで「お前はもう死んでいる」と葬ってやるのが花というものだろう。


しかしとあるルートでは、遂にエリックが悟りを開く。
その内容は「利口だらけのこの世界、あえてバカになるのも一つの道」という、
深いようなそうでもないようなものであった。


ちなみに「男達の受難」でミオが攻撃すると戦闘前会話で
敵兵「あー……、ハズレだ…」
ミオ「ハァハァされても嬉しくないけど、これはこれでムカつく」
みたいなイベントがある。


しかし、彼らがいるのがラ・ギアスだったのは僥倖であろう。
万が一にでも修羅界にいたら「指先一つでダウン」されてしまうかも…


魔装機神III」では初登場時に手下がレミアのコンプレックス(小さいけど大きい)を刺激して、彼女を激怒させた。
また、アンティラス隊の女性メンバーを中心にしたいかがわしい偽グッズで金儲けをたくらむ。
その後アンティラス隊に押収され、アンティラス隊がダメならばシュウの手下のモニカとサフィーネ、
エル・バドレルやアドバーザリー部隊の女性メンバー、ゼノサキス家のメイド、と手は変えず品を変えて金儲けをたくらむ(その後サフィーネとモニカにお仕置きされる)。
ちなみにこの偽グッズ、全員分ということでプレシアのもあったらしく、ジノを怒らせる(強化パーツ入手条件も「ジノでエリックの撃墜」となっている)。
ムデカは名誉を守る名目でロザリーの偽グッズを買い占めた(彼曰く肌のツヤや筋肉の付き方が違い、こんなことは絶対にしないとのこと)。
しかし、テロリストのリーダーを撃墜するという金星を挙げている。尚も、テロリストの副リーダーはアンティラス隊に始末させるつもりだったらしい。


魔装機神F」にも登場。世界中で怪物が暴れ回って大変という事態なのに自由気ままに活動している。
まぁ、元々世紀末の匂いにまみれてそうな連中なので世界の危機とか関係ないのかもしれない。
中盤、ヴォルクルス教団の大司教ボーロにバカにされて怒ったエリックが戦いを仕掛けるも返り討ちに合い死亡してしまう。
リーダーを失ったメンバーはボーロに報復するため、教団を追跡し追い詰めるも大司教であるボーロに敵うはずもなく……。
そこに実は生きていたエリックが登場。直前にアンティラス隊と戦っていた影響で不調だったボーロの機体を粉砕、リベンジに成功する。
これによりヴォルクルス教団は中核である幹部を全て失い壊滅するのだった……。


「やってくれるぜ、Wiki篭り! この晨明旅団を追記・修正して生き延びたヤツぁ、200人しかいねぇんだぜ!」
「ヘッド、まだ200人いってませんぜ。正確には今ので194人です」
「おう、そうだったか。さすがは知恵者ズネロ。よく覚えてるぜ。けど、四捨五入すりゃ200人だろ?」
「……一の位だと190人ですがね」
「んなもん、大体でいーんだよ!」

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最終更新:2023年11月05日 01:05