キャプテン翼Ⅱ ~スーパーストライカー~

登録日:2012/02/09(木) 21:34:28
更新日:2020/09/02 Wed 07:55:05
所要時間:約 30 分で読めます




キャプテン翼Ⅱ ~スーパーストライカー~とは、TECMOより発売されたファミコンソフトである。

タイトルの通り、日本が誇るサッカー漫画の金字塔「キャプテン翼」を題材としている。

今作の特徴はゲームオリジナルストーリーである事。
当時は原作も終了し*1、続編を出す為には当然だった。

原作ラストでの各々の進路から想像して作られたシナリオは評価が高く、
良BGM、やりごたえのあるゲームシステム、スピード感溢れる演出等、今なお評価の高いレトロゲームである。



◆ストーリー

フランスで開催された国際Jr.ユース大会。全日本Jr.ユースが西ドイツを破り世界一を成し遂げて三年。
ワールドカップ優勝と世界一のサッカー選手になる夢の為にブラジルに渡った翼の新たな戦いが始まる。
次なる目標はワールドユース大会。今まで共に戦った仲間たちと共に最強の敵、ブラジルユースに最後の戦いに挑む…!


OPの時点でラスボスはブラジルだとはっきり言い切っているのだが、原作の展開から考えてこれは当然の事である。

原作は小学生の頃から「ブラジルに留学してサッカー選手になる」という目標が掲げられており、
中学生編を終えて翼がブラジルに渡るところで完結している。
また、映画版で漫画に先立って登場した海外のライバルたち、ドイツのカール・ハインツ・シュナイダー、フランスのエル・シド・ピエール、
アルゼンチンのファン・ディアス、ウルグアイのラモン・ビクトリーノは後に漫画にも登場。
ブラジルのカルロス・サンターナはまだ登場していなかった。
この状況を踏まえて考えると、「原作の後にはキャプテン翼ブラジル編が待っている。ブラジルにはカルロス・サンターナというライバルがいる」という事はほぼ確実な状況であり、
「世界最強のブラジルを倒して世界一になる」という目標は原作の最後で掲げられたまま、「完結編が描かれていない状態で漫画が終了してしまった」状況だったのだ。

本作「キャプテン翼II」のストーリーは、このようにあらかじめ用意されていた「本来なら存在するはずのキャプテン翼完結編」の骨子を元に、
大量の肉付けを行い、見事に描ききった「キャプテン翼の真の完結編」と言えるのである。
(そして、IIIからは完全な独自展開となって行く)


◆登場人物
キャプテン翼(TECMO版)の項目を参照。


◆ゲーム概要

ゲームシステムはシミュレーションサッカー。その都度、コマンドを入れながら戦う。
何をするにもガッツ(RPGで言えばMP)を必要とする。必殺技を打つには多量のガッツが必要。

足りない場合「くっ!ガッツがたりない!!」という台詞が入る。
必殺シュートばかりでなく、完全に力尽きると普通のシュートですら撃てなくなる。
体力が底をついた時こそガッツ(根性)じゃないのか?など言ってはいけない。

そして、後半になればなるほど使用ガッツの高い必殺技が求められる。特に翼の新必殺技サイクロンは終盤の決め手であり、運用は計画的に行わないと辛い。

「オレが目指すのはゲームメイクも出来て、点も取れるMF!」とか言ってた気もするが気にしてはいけない。
ゲームでの翼の真の定位置はセンターフォワードである。ドリブルなんぞさせてたら必殺シュート用のガッツがもったいない。

三杉君は心臓病で体が弱いのでガッツの消耗が他の選手より多く、ガッツを使い切ると次の試合では使用不可能になってしまう。
ご利用は計画的に。主に「ガッツが切れそうになったら交代させて休ませる」ではなく、「ガッツが切れないよう適度に暴れさせつつ全試合フル出場」の方向性で。

敵側はガッツ無限である。
莫大なガッツを消耗するはずの日向君のネオタイガーショットや立花兄弟のスカイラブ関係の必殺技が無尽蔵に繰り出され、三杉君も心臓病などなんのその。
このため、ストーリー中盤で戦う「ガッツ無限の全日本」が全シリーズを通して最強の敵なのではないかと言われている。

キャラクターは試合毎にレベルが上がる。(使用頻度により経験値に差が出る)
負けた場合も経験値は入る為、いつかは必ず勝てる仕様。
敵チームが強い場合は前の試合に戻されるので、「一つ前のチームに勝つ→強いチームに負けて戻される」を繰り返して強くなっていく。

進行状況の保存はセーブではなくパスワードなので、メモが必須。
パスワード入力画面のBGMはPK戦でも使われており、非常にかっこいい。


◆ストーリーの流れ

ブラジル リオ・カップ
翼がブラジルに渡って三年、ユースチームのブラジル選手権であるリオ・カップが開催される。
ブラジルユース最強の選手と目されるカルロス・サンターナ率いるフラメンゴも出場を決める。
サンパウロFCに入団した翼の戦いが、ここに始まる。

+リオ・カップ詳細
◆フルミネンセ戦
初戦の相手は名のある強敵はおらず、全体的に弱い。ゲームの感覚を掴むための試合。
プレイヤーにとっておなじみの全日本の選手たちは翼しかおらず、その他は全員名前も知らないブラジル人選手ばかり。
一人アルゼンチン人がいるが、新登場の外国人という立場は同じ。この時点ではそんな細かい事まで気にしている余裕は無い。
オールラウンドに戦えるバビントン、ドリブルが得意なプラトンとタハマタ、ボレーシュートとヘディングが得意なジウ、
高い浮き球が得意なアマラウ、低い浮き球が得意なドトール。個性豊かなメンバーの特徴を覚えながら戦っていこう。
特に「翼のガッツを温存しながら戦うこと」「翼のガッツが尽きてしまった時に、残ったメンバーでどう戦うか」が問題となる。

◆コリンチャンス戦
第二戦から、早くも必殺シュートを使う相手が現れる。
バナナシュートを使うリベリオ、そして必殺ヘディング「ダイナマイトヘッド」を使うサトルステギ。
サンパウロのGKレナートは必殺シュートを止めることはできない。
幾度となく繰り返される「レナートくん ふっとばされた!」の姿に、プレイヤーの頭に「ブラジルの森崎」という異名が自然に浮かぶ事だろう。

◆グレミオ戦
試合の前に、グレミオのGKメオンが挑戦してくる。彼は翼の必殺シュートとして有名なドライブシュートを簡単に防いでみせた。
その強敵メオンのみならず、攻撃面ではウルグアイからの留学生ダ・シルバがあなどれない実力を持つ。
どのようにしてこの強敵を倒せばいいのか……。戦いの中で翼はメオンの弱点を見抜き、かつてミューラーから決勝ゴールを奪ったドライブオーバーヘッドを放つ。

戦いの後、観戦していたカルロスは翼の勝利を賞賛する。
しかし、その影にもう一人の男がいた。彼は翼の今の力だけでなく、秘められている真の実力をも見抜いていた。
彼はカルロスに告げる。もしも翼がスーパーストライカーに目覚めたなら、カルロスたちブラジルユースに勝ち目は無いと。
スーパーストライカー……その言葉の意味をまだカルロスは、そして翼は知らない……。

◆パルメイラス戦
リオ・カップの激闘は続く。次の対戦相手は、瞬間的に相手の視界から身を隠す「消えるフェイント」を操るネイ、そしてドライブシュートを使うトニーニョ。
この二人が力を合わせて繰り出す連携技ブースターシュートは、もはやレナートがどうこうできる話では無い。

◆サントス戦
ブラジルでも屈指のストライカー、ザガロはあの日向小次郎を彷彿とさせる男。「強引なドリブル」で守備陣を蹴散らし、キーパー殺しの必殺シュート「ダブルイール」を繰り出してくる。
ロベルト監督は「ちなみにイールとはうなぎの事だ。カバヤキにすると美味いぞ」と冗談で場を和ませるが、試合が始まってみると当然それどころでは無かった。
さらに敵はザガロ一人ではなく、強力な守備技を使うディウセウがいる。ディフェンダーかと思いきや、突如オーバーラップしての必殺ヘディング「キャノンヘッド」でレナートを吹き飛ばす。

この激闘の後、翼はロベルトから今度は真面目な話を聞く。
ブラジルサッカー界伝説の選手ジャイロ、彼が編み出した幻の必殺シュート「サイクロン」。
その伝説は、後に翼によって蘇る……。

◆フラメンゴ戦
ついにカルロスとの対決がやってきた。残像を生み出す「分身ドリブル」、七色に輝き相手を幻惑する「ミラージュシュート」を操る、これまでで最強の敵。
さらにフラメンゴは司令塔サンタマリア、DFのジェトーリオと、各ポジションに強敵がいるため、カルロスをかわしても油断はできない。
あらゆる局面から繰り出される必殺シュートがレナートを吹き飛ばし、サンパウロゴールを突き破る。

この戦いに勝利した翼は、日本に続いてブラジルでも優勝の栄冠に輝く。
しかし、それは新たな戦いの始まりでしか無かった……。


日本 全国高校サッカー大会
翼がブラジルに、若林が西ドイツに渡った後、南葛高校を率いるのは岬だった。
高校サッカー大会ではこれまでの二年間で一度南葛が優勝、日向小次郎率いる東邦が一度優勝。
最後の対決となる三年目、V2を懸けての戦いが始まった。

+高校サッカー大会詳細
◆国見学院戦
プレイヤー担当チームが勝手知ったる南葛に戻って来たわけだが、実は「翼がいない」というのは初めての体験となる。
翼ほどは決定力の無い岬、なぜかゴールポストによく当ててくれる新田、バビントンほどは頼れない井沢、ドトール・アマラウのように個性の無いディフェンス陣、レナートより一回り弱い森崎……。
知った顔だからこそ辛さも分かるいまいち頼りない陣容で日本の強豪たちとの戦いに挑む。

初戦は次藤と佐野がいる国見。
「次藤君の 佐野とのコンビプレイ!」の実況に不自然さを感じるものの、ポジションがDFである次藤を避けて進めばなんとかなる。

​◆秋田商工戦
キャプ翼名物立花兄弟が登場。
敵はガッツが無限に使えるというハンディキャップをいいことに、ジェミニアタックでフィールドを駆け抜け、スカイラブハリケーンで森崎を吹き飛ばす。
さらに守備でもスカイラブタックル、スカイラブパスカット、スカイラブブロックとなんでもかんでもスカイラブ。
二人の距離が離れていてもお構いなし、片方を発射した直後でも関係無くまた撃ち込んで来る。
もはやこの二人にボールを渡してはいけない。こちらがボールを持っている時に接触してもいけない。
苦戦必至の激闘となる。

◆立浪高校戦
いったん難易度が落ち着き、カミソリDF早田と巨漢GK中西が組んだチームとの対戦。
代表になかなか選ばれない中西の姿を見られる貴重な試合。それなりに堅いが圧倒的な守備力という程でも無い。やはり代表の座は遠い……。

◆武蔵医大付属高校戦
ガラスの貴公子・三杉淳が後半から登場する。
翼をも超える圧倒的な実力を持ち、この時点で三杉を阻止できる選手は味方に存在しないため、
三杉がボールを持ってしまったらもう全員通常ドリブルで抜き去られて、通常シュートで森崎がやられるのを見守るだけになってしまう。
ハイパーオーバーヘッドという必殺技も持っているが、そんなもの使わなくても三杉なら森崎からゴールを奪うのは楽勝なので……。
このため、前半で大きくリードを広げておくのが攻略法となる。4点差あればなんとかなるだろう。

◆ふらの高校戦
松山は三杉ほど絶望的な相手ではないが、やっぱりイーグルショットを森崎が止められるわけがない。
さらに「なだれ攻撃」でチーム全員が襲い掛かってくる特殊能力があるが、守備ががら空きになるのでなんとかボールを奪い返せば大チャンスに。

◆東邦学園戦
本作における地獄の関門その1。
敵はガッツ無限の日向小次郎。
あのミューラーを撃破したネオタイガーショットを森崎に向けて撃ち込んで来るという、もはや笑いしか出ないシチュエーションである。
たまに普通のタイガーショットを撃ってくることもあるが、どっちにしろ結果は「もりさきくん ふっとばされた!」であり、ガッツは無限なので消費を抑える必要も無い。

GK若島津ももちろん三角飛びを使い放題。
翼不在の攻撃陣、岬と新田でどうやって若島津を攻略するか?
まさに南葛編ラスボスにふさわしい、恐ろしい強さのチームである。


ジャパンカップ
視点は翼に戻る。
日本で「ジャパンカップ」という大会が開かれる事になった。
ブラジルからクラブチームのサンパウロ、イタリアからASローマ、ドイツからハンブルガーSV、
そしてウルグアイユース代表チーム、日本ユース代表チームが参加するという、どういう基準で選ばれたのかよく分からない大会である。
ともかく翼はサンパウロFCの一員として日本に帰国し、日本代表を敵に回して戦う事になったのだ。

+ジャパンカップ詳細
◆ASローマ戦
イタリアのチームだが、ジノ・ヘルナンデスは所属していない。
「ローマの鷹」の異名を取るランピオンは必殺ヘディング「ロケットヘッド」を繰り出してくるが、
リオ・カップ後半の強豪チームと比べれば楽に戦える。

この試合で、プレイヤーは南葛よりサンパウロの連中の方が戦いやすく、愛着ができているという事に気づくだろう。

◆ウルグアイ戦
なぜかクラブチームとナショナルチームが戦う事になってしまった。
エースは原作に登場したラモン・ビクトリーノ。そこにリオ・カップに来ていたダ・シルバも加わっている。
本作ではまだ彼らに連携技は無く、それほどの強敵では無い。次回作での連携シュート「パンサーストリーム」は必見の格好良さ。

◆ハンブルガーSV戦
地獄の関門その2。翼vs若林!
もちろん鉄壁の硬さを誇るうえに、攻撃陣は新キャラクター、カペロマンが必殺シュート「サイドワインダー」を繰り出してくる。
メッツァのトップスピンパス、カルツのハリネズミドリブルはいずれも阻止不可能。
シュートを撃っても若林に止められ、敵にボールが渡ればカルツに突破されメッツァにパスを出されカペロマンに点を取られる……。
いったいどうすれば!?

◆日本戦
地獄の関門その3。誰もが考えた事があるが実際やりたくは無かった、ガッツ無限の全日本。
想像してみて欲しい、日向・立花兄弟・岬・松山・次藤・早田・若島津が必殺技を無限に繰り出してくる様を。
こちらがボールを持って敵陣に向かった時、立ちはだかる敵全てが必殺タックル持ち。かろうじて突破してもGKは若島津。
相手にボールが渡った時、こちらに飛んでくるのはネオタイガー、ジャンピングボレー、イーグルショット、スカイラブツインが雨霰。当然レナートに防げるはずもない。
さらに後半からは三杉が登場と、万全の体勢でサンパウロを叩き潰しに来る。

このゲームでの最難関試合とも、キャプテン翼史上最難関とも言われる圧倒的戦力差。
ここを越えればついに全日本ユースでの試合が始まる。サンパウロFCでの最終試合にふさわしい……いや、それ以上の最高難度を誇る戦いである。


ワールドユース アジア予選
ここまでですでにゲーム一作ぶんくらいの戦いを経てきているのだが、実はこれは単なる操作説明のチュートリアルと選手紹介に過ぎなかった。
本当の戦いはここから始まる。ワールドユース大会の開催、担当チームは全日本となる。
本作の全日本は、キャプテン翼には珍しく大会中でのメンバー入れ替わりが無い。
若林は怪我で離脱しないし、日向が新シュート開発のために失踪しないし、誰かが交通事故に遭うことも無い。
この点では非常に落ち着いた設定で、大会で対戦する敵チームのことに意識を集中できる。

+アジア予選詳細
全日本のメンバーが一同に揃うと、その戦力の充実ぶりに目を瞠る。
そもそもGKがレナートや森崎では無くなるし、強力な必殺シュートを撃てる選手も大勢いる。
初期配置のポジションにこだわらず、FWの翼・岬、MFの松山、フル出場する三杉など自分の思い描いたチーム構成で戦えるのもゲームの大きな魅力である。
特に、どこに配置しても働ける立花兄弟をどこで起用するかはプレイヤー各自の趣味が分かれるところ。

アジア予選の対戦相手はシリア、中国、イラン、北朝鮮、サウジアラビア、韓国。
名前のある選手がいるチームが中国と韓国の2つだけで、楽勝の消化試合が多い。*2
ここまでがあまりにもきつかったのでストレス解消のためだろうか。


ワールドユース 予選グループリーグ
アジア予選を突破した翼たちのもとに、世界各地で繰り広げられている予選の様子が伝えられる。
「俺は天才ファン・ディアスだ!」の決め台詞とともにウルグアイを撃破し、南米予選を通過するアルゼンチン。
ピエールとナポレオンが新必殺シュートを編み出し、ヨーロッパ第三地区を制するフランス。
シュナイダーのファイヤーショットでヨーロッパ第一地区を勝ち抜く西ドイツ。
かつてジュニアユースで死闘を演じた、あのライバルたちが帰って来たのだ。

そしてワールドユース開催国ブラジルでは、翼の師匠・ロベルト本郷が代表監督に就任していた。
リオ・カップ優勝チームの監督なので順当な起用と言えるのだが、なぜかロベルトは不穏な気配を漂わせていた……。

+グループリーグ詳細
◆バスコ・ダ・ガマ戦
話が盛り上がったところで、なぜか練習試合が行われる。
相手はブラジルのクラブチーム、バスコ・ダ・ガマ。リオ・カップでは対戦しなかったチームだ。
ちょうどサンパウロ対全日本の戦力を逆にした形になる、どう考えても楽勝の調整試合。
しかも特に名のある敵はいない。試合時期を考えても、ブラジル代表に選ばれた選手が一人もいない雑魚チームのはず。
なんでこんな試合があるのか分からない。だが、楽勝の戦いはこれが最後である。

試合後、各チームの情報分析を行う新聞記者たちの会話が入る。
ロベルトはワールドユース優勝のため、イタリアのプロリーグで活躍中のGKをチームに合流させた。
リオ・カップで戦ったメオンではなく、新たな強敵が現れるのだ。

◆ポーランド戦
この試合から、全日本チームにとっても本格的な強敵が登場する。
ドリブル速度が常人の二倍という超俊足ストライカー・マッハー、巨体を猛烈に回転させてボールを掴むローリングセーブを使うGKジャイッチ。
攻守に強敵を配置した手強いチームで、マッハーの異常なスピードはもちろん、ジャイッチも見た目の面白さに騙されてはいけない。
全日本の誇るストライカーたちの必殺シュートがことごとく通用しない。
強豪GKと戦う時はまともに必殺シュートを繰り出すよりも、PA内の浮き球で誘い出したり、スルーを活用してGKの体勢を崩す作戦が有効だ。ここで戦い方を学んで行こう。

◆イングランド戦
ジュニアユースでピエールのシュートを阻んだDFロブソンに加えて、攻撃役にロリマーが配置されている。
ロリマーの真価は次回作IIIで発揮される。今作ではまだ必殺シュートを持っていない。
ロブソンの守りは堅く、第二のGKと言われるほど。先のポーランド戦に続いて、ここでは強力なDFをどうかわすかをプレイヤーが身につける戦いだ。

試合後、翼にロベルトから手紙が届く。
そこにはブラジル代表監督に就任して敵として戦う事になった事、そして翼への助言が記されていた。
「翼、スーパーストライカーを目指せ!」
リオ・カップの観客席から翼を見ていた謎の男がカルロスに告げた言葉と同じ、「スーパーストライカー」とは……。

◆ソビエト戦
エースストライカーのベラエフ、GKのラシンが強敵。
ラシンは分身セービングという大技を使い、まともに攻め込んでもゴールは奪えない。ポーランド戦のジャイッチと同様、搦め手で攻めよう。

◆フランス戦
ついにやってきたジュニアユース編の強敵。地獄の関門その4。
ピエールとナポレオンが編み出した新必殺技スライダーキャノンが全日本を完膚無きまでに叩き潰す。
彼らがボールを持ったら最後、エッフェル攻撃でDF陣を突破し、そのままダイレクトにスライダーキャノン。
高い浮き球になっても低い浮き球になっても使用可能という恐ろしい性能で、その威力は若林ですら防ぎきれない。
フランスにボールが渡る=1点取られるという死の方程式。
有名なザルGKアモロはこの時点での標準的な敵GKとしての性能を持っており、ラシンやジャイッチのような強敵とまでは言えないが、
原作のようにシュートを撃てば決まるような相手では無くなっている。
何度も負けてレベル上げを繰り返し、アモロから原作同様に点を取りまくれるようなレベルになるまで戦いを繰り返す事になるだろう。
また、この試合の後はバグで獲得経験点が激減するため、ここでレベルを上げておいた方が後の展開のためにも良い。

あまりに恐るべき必殺シュートが乱打されたため、翼はロベルトから伝えられた「スーパーストライカー」の意味を思い出す。
ブラジルの伝説のストライカー・ジャイロ、彼が編み出したとされる幻のシュート「サイクロン」。
翼はサイクロンの謎を解き、新必殺シュート開発に取り組んでいく。


ワールドユース 決勝トーナメント
グループリーグを突破した翼たちは、さらなる強敵が待ち受ける決勝トーナメントに駒を進める。
ジュニアユースで戦った強敵、イタリア、アルゼンチン、西ドイツ……世界一となるためには避けて通ることのできないライバル達だ。

+決勝トーナメント詳細
◆メキシコ戦
強敵となるのはエースのエスパーニャ。久しぶりに名のある相手が一人しかいないチームで、守備には手強い相手はいない。
最後の休憩時間といったところ。

◆イタリア戦
パーフェクトキーパー、ジノ・ヘルナンデスの鉄壁の守備に加えて、イタリアの弱点である攻撃力を補うランピオンが強敵。
だがランピオンは浮き球にならなければロケットヘッドは撃てないし、これまでジャイッチやラシンとの戦いを越えてきたプレイヤーは
正面からは倒せないヘルナンデスの攻略法も分かっている。

◆オランダ戦
エースのイスラス、DFのリブタは、あのシュナイダーにも匹敵すると高い評価を受けた選手だ。
実際には、イスラスはシュナイダーのような必殺シュートで得点を取るストライカーではなく、高速ドリブルで敵陣を突破するタイプ。
特別な必殺シュートは持たないが全体に能力が高く、オーバーヘッドキックは使ってくる。
バランスのいい強豪で手強い相手だが、まだ勝てない相手では無い。

試合後、深夜の特訓において、ついに翼はサイクロンを完成させる。
バックスピンをかけたパスを自分自身に向けて放ち、急降下してくるボールにドライブシュートを撃つ。
落下するポールの高さ、スピード、回転、そしてドライブシュートのパワーが、
これまでのドライブシュートを遥かに超える急角度と破壊力を実現させたのだ。

◆アルゼンチン戦
地獄の関門その5。
ディアスはドライブシュート、前転シュート、オーバーヘッドキックとあらゆる体勢から必殺シュートを繰り出し、
ドリブル中に「よし、行くぞ!」と本気を出したらマッハーのごとく二倍の速さで全日本に襲い掛かる。
さらにアルゼンチンゴールデンコンビのパスカル、強力なDFのガルバン、ダイナマイトヘッドのサトルステギ、サンパウロで翼を支えてくれたバビントンが脇を固める。
ディアスは基本的に制止不可能、サトルステギのダイナマイトヘッドはあらゆる守備をぶち抜いてゴールを奪う。
これまでとは別格の強敵である。

やっとの事で勝利すると、準決勝の様子が展開される。
それは、ブラジルのGKゲルティスにフランスが完封されるという衝撃の姿だった。
若林をさんざんに打ち砕いたスライダーキャノンすらも通用しないブラジルの守護神ゲルティス。
彼をどうやって倒せば良いのか……その驚愕も醒めぬうちに、原作ラスボス・西ドイツが日本の前に立ちはだかる。

◆西ドイツ戦
地獄の関門その6。
ジュニアユース大会決勝で猛威を振るった若き皇帝シュナイダー、鋼鉄の巨人デューター・ミューラーの他、カルツ、シェスター、マーガスに加えて
新戦力のメッツァとカペロマンがさらに総合力を高めている。もはやここがラスボスであっても不思議は無い戦力の充実ぶり。
さらに日本がリードすると、シュナイダーが「この借りは必ず返す!」とパワーアップして完全に手に負えなくなる。
もはや最後の手段、1点リードしたらシュナイダーにボールを渡さぬように鳥かごで逃げ回るしか無いのか……。


ワールドユース決勝 ブラジル戦
ついに決戦の時がやって来た。
本作のストーリーは最初から「ブラジルユースとの戦い」が提示されており、その意味ではこの一試合のためにここまでの戦いの全てがあったのだ。
ブラジルに渡っていった翼のその後……
新たなライバル、カルロス・サンターナ……
世界最強のブラジルに挑む全日本……
原作で語られることの無かった、キャプテン翼の真の最終決戦がここに始まる。

+ブラジル戦詳細
まずミーティングから特別仕様のBGMで気分を盛り上げる。
ブラジルユースは攻撃陣にカルロス、ザガロ、リベリオ、ネイ、トニーニョ、サンタマリア。
守備陣にジェトーリオ、ディウセウ、ドトール、アマラウ。
リオ・カップで戦ってきた懐かしくも恐るべきライバルたち、そして仲間たちが一同に顔を揃えた、「てきの○ばん」が存在しないオールスターチーム。
当然ここが地獄の最終関門である。

この最強軍団とのボールの奪い合いを制して、ブラジルゴールに向けてシュートを放つ。
すると突如ゴール前が暗黒空間に包まれ、その中を七色の光と化して飛行するゲルティス。そして強烈な閃光の後、ボールはゲルティスの手にキャッチされていた。
あまりの光景に声も出ない翼たち全日本。
ゲルティスの秘技ダークイリュージョン。ピエールとナポレオンはこれに敗れたのだ。
だが、ゲルティスと一対一に持ち込める距離まで接近すればダークイリュージョンを使う事ができない。
そのわずかな隙に全ての望みを懸けて、日向のネオタイガーショット、そして翼のサイクロンで立ち向かう全日本。

しかし……。

+ブラジル戦後半
「見事だ、翼……。お前のプレイは確かに凄い。スーパーストライカーとして完成しつつあるようだ」


「だが俺は、お前に上には上がいる事を知らさなければならない」



「いるんだ、ブラジルには……



完成された



スーパーストライカーが!!」



スーパーストライカー……それは今や伝説の存在でしかないジャイロの事でも、いまだ未完成の翼の事でも無かった。
リベリオに代わって、ブラジルのキャプテンナンバー10番を付けてフィールドに立つ男、
かつてリオ・カップで翼の秘めたる実力を見抜いていた謎の男、その名はアルツール・アンチネス・コインブラ!

彼にボールが渡るや否や、あのディアスのトップスピードに匹敵する速さを常時展開して日本ゴールに迫る。
日本DFはコインブラからボールを奪うどころか、まず接触して立ち向かうことすらままならない。
そしてマッハシュートという一見平凡な名前のシュートを放つ。若林がそれをキャッチに行った瞬間、

「なにィ ボールが消えた!?」

特殊な変化のためか、人体に捉えられない超高速シュートか、あるいはゲルティスのような超能力なのか──GKの眼前でボールが消失する。
再び姿を現したボールは日本ゴールを貫いていた。

これまで戦ってきたあらゆる強敵たち、ディアスもシュナイダーもカルロスも超える最強の男、スーパーストライカー・コインブラ。
彼を加えて真の姿を現したブラジルユースと、翼の最後の戦いが始まった……。



◆余談

この後、原作者自身が続編としてのWY編を出している。
どことなく、似たような展開やキャラクター(設定等)が登場するが、別作品として見るのが吉。ゲームと同じ熱い展開を期待していると肩透かしを食らう。

(似たような例)
  • 翼の開発する新シュート(前半戦)
 ゲーム:ドライブオーバーヘッド(前述の通り、厳密には新技では無い)
 漫画続編:フライングドライブシュート(正統派のシュートであり、これには賛成派も多い)

  • 翼の開発する新シュート(後半戦)
 ゲーム:サイクロン(きちんと開発過程を描写されている、人気の高い必殺技)
 漫画続編:スカイウイングシュート(日向が編み出した雷獣シュートの二番煎じ。実は先にロベルトが開発しており、名前が「大空翼」なのも全部偶然の一致だそうな……)

  • ドリブルからそのまま相手GKを抜き去る技
 ゲーム:ヒールリフト(実は原作から使用している技だが、ゲーム中ではこれがかなり活躍する。さらに続編のIVではもっと強いクリップジャンプが登場)
 漫画続編:スカイダイブシュート(相手のスパイクを踏みつけながら、ゴールを目指し、尚且つキーパーチャージまで敢行する、どう考えても一発でレッドカードの荒業。ロベルトにも読者にも大不評)

  • ブラジル戦の後半から現れる最強の敵
 ゲーム:コインブラ
 漫画続編:ナトゥレーザ

(明らかにゲームの方が良かったと読者から不評を買った展開)
  • ドイツが噛ませ犬。オランダ、スウェーデン、ブラジルと三回も。ゲームでは続編のIIIでラスボスに復帰、見事なカリスマ性を見せてくれたのに……。

  • 葵新伍を活躍させるために露骨に仕組まれた交通事故の被害に遭う岬。葵自体が要らなかったという説も。
(ただし、葵に関しては「全国大会やユースで活躍していた選手以外でもサッカーに夢を託す選手たちがいる」、
 「チームメイトにも理解されない状況でも必死に努力して認められるようになる」といったこれまでの原作で希薄だった要素を付加したという意味では、
 評価されてもいいと思われる)


ゲーム版のストーリーが秀逸だった事と、後から出たのに漫画続編が酷すぎた事から「WY編は同人誌」と呼ばれる事も……。
結局原作は打ち切りで、序盤から伏線を用意していたはずのオランダ戦は2ページの新聞記事のみでカット、最大の焦点のはずだった決勝ブラジル戦も非常に短い話数で終わってしまった。
そのため「全員がエース軍団、敵の○番と呼ばれる雑魚が存在しないゲーム版ブラジルユース」に対して、
WY編のブラジルユースはサンターナ、レオ、ペペ、サリナス、ナトゥレーザ以外の選手はほとんどまともに描かれず、まさに「敵の○番」扱いであった。

どうしてこうなった…。



走る!追記・修正に向けてドリブルで中央突破だ~!

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最終更新:2020年09月02日 07:55

*1 その後、続編が出るなど想像もされていなかった。後にSFCで出た続編キャプテン翼IIIでは、原作者から寄せられたコメントとして「原作では叶えられなかった翼たちの夢を、このスーパーファミコンで、みなさんの手で叶えてください。」とあり、その時点では原作者の中でも漫画の続編を出す気持ちは無かった事が伺える。

*2 ここが中だるみだと判断されたのか、次回作のアジア予選は中国と韓国の2試合だけになった。今度はさすがに短すぎのような……。