宮永照

登録日:2010/09/10(金) 09:07:23
更新日:2025/04/25 Fri 11:30:43
所要時間:約 4 分で読めます








みやなが てる

咲-Saki-に登場するキャラクター
CV:中原麻衣
演:浜辺美波

白糸台高校の3年生。
清澄の宮永咲の姉で、父である宮永界と咲の暮らす実家の長野を離れ、母と東京に住んでいる。
夫婦仲は芳しくなく別居状態ではあるが、離婚はしていない。妹とも確執があり、目を合わせることもできない。
母親である宮永愛は元プロ雀士でヨーロッパ系のハーフなため、彼女も咲もクォーターである。

藤田プロの言う全国区の魔物の一人で、成績は分かっているだけでも
  • インターハイ団体戦二連覇(の立役者)
  • 前年度のインターハイ個人戦優勝
  • 春季大会団体戦優勝
とあるアナウンサーいわく「インターハイと言えばすなわち彼女のこと」
個人戦準優勝の荒川憩をもってして「人じゃない」と言わしめた実力の持ち主。
妹と同じか、それを上回るほどに異常な運とオカルトを誇っている真性の怪物。
少なくとも、現役高校生雀士としては間違いなく作中最強のひとりと言えよう。

ただしお菓子好きで天然な一面も覗かせており、そういう麻雀とのギャップも妹とよく似ている。
長野時代の経歴や別離した時期は不明瞭で、現状では何がどうなったのかさえ全く判っていない。

本編ではアニメ20話(プール回)にて原作に先駆けて登場。
地区予選決勝で他校を圧倒し全国大会出場を決めたが、対戦相手について「この程度の相手じゃ調整にもならない」と述べるなどダウナーな雰囲気。

その後、阿知賀編で原作初登場
記者会見に出席すると、マスコミに満面の営業スマイルを浮かべ目標と対戦相手への敬意を表明。
イメージとはかなり違う姿に読者を驚かせた。

実際に会見での振る舞いはチームメイトからドン引きされるほど普段とのギャップがあったようだが、照本人いわく
「本当に心の底から多くの人に感謝している。嘘は言っていない」とのこと。

またアニメ版最終回では「私に妹はいない」と言っているが、阿知賀編含めた原作では妹について言及していない。
そもそもアニメ20話以降の照登場シーンは全てアニメオリジナルで、相当するシーンも原作には描かれていないので、アニメに登場した照の設定はアニメスタッフのオリジナルだと思われる。
後に原作でもの質問に答える形で妹の存在に言及しているが、一瞬妹の存在を否定しかけた所キラッキラの目で自分を見詰める淡に根負けした形での言及の為、あまり他人に語りたくない事は確かのようだ。


因みに、咲に嶺上開花の「山の上で花が咲く」という意味を教えたのは照。
この時は姉妹の仲は良好だった模様
この時の照は優しいお姉さんの雰囲気を出している

DVD八巻のパッケージでは姿が描かれたが…非常にアレな顔をしていた。どうしてこうなった。

実写版阿知賀編にも登場したが
浜辺美波(妹と同じ演者)が演じると言う状況となっている。


なお白糸台高校やチームメイトであるチーム虎姫の詳細については白糸台高校(咲-Saki-)を参照。




以下ネタバレ









その勢いは止まる事をしらず






阿知賀編にて遂にその能力が判明。
その能力は「連続和了で徐々に和了する点数を上げていく」「最初の和了りの打点が低いほど次以降の速度が速くなる」こと。
最初の東一局は和了らない事が多く、その最初の一局で相手を観察する。
皆さんに思い浮かべてほしいのは最終話のEDでタコスの後ろに怪しげな鏡が現れるシーン。

「何か本質のような物を見抜く―――照魔鏡のような…」

最初に1000点を和了ると1000、1300、3900、7700と言った具合にどんどん点数を上げて行く。
連続和了がストップしてしまうと打点もリセットされてまた安手からやり直しという弱点もあり、これだけではそう強いようには思えないが…

この能力の本当の恐ろしさは照の「異常な聴牌速度」により他家より先に照が和了ってしまい、為す術なく打点が上昇して行くところにある
跳満や倍満になってもその速度が落ちることはなく、準決勝では松実玄がいたため手にドラを絡められないという制約付きだったが、それでも最低8順目までには和了っていた。
また運命力(?)も高く、園城寺怜が未来を読んで上がられる前に鳴き、照の引く牌をズラしたにもかかわらず上がり牌を引き当てた。


一応攻略法はある。
1つ目は他家で結託すること。鳴いてズラすだけでは対抗出来ないので、天江衣同様に他家に振り込んで連続和了を阻止する。
そして2つ目がこの能力は打点が制限されるため前局よりも安い手で和了れず、また急に高い手を和了ることもできないこと。
とはいえやはりズラす前に和了られるため対策もそう上手く行かない

そしてもはや攻略法と呼べるものではないが、前述の照魔鏡により見ぬいた相手の性質が対局中に変わってしまうと隙が生じる。
準決勝では松実玄がドラを手放すと言う「想定外」の行動によって宮永照の支配が崩れ、倍満に振り込んだ。
また一年生の時にも一度だけ高い手を振り込んだことがあり、公式戦で高い手を振り込むのはこれで二度目らしい。


準決勝の収支は以下
白糸台196200点
千里山80900点
阿知賀74700点
新道寺48200点


最終的に流局なしで計20回和了、照以外の和了は最初の一局を含めてたったの4回という驚異的な和了率と火力で他を圧倒した
だが本人曰く「手強かった」とのこと
ちなみに彼女はまだ「ギギギーってやつ」という3つ目の能力を隠している模様


以上のように鉄壁の営業スマイルと圧倒的実力を併せ持ち、咲世界においては高い人気があるらしく、作中の雑誌ウィークリー麻雀トゥデイでは制服グラビア付で特集が組まれる程。このグラビアは阿知賀編アニメの提供バックイラストのネタとしても使われた(オチは すばらっ!が担当していたが…)。

ネット上では妹である宮永咲の「魔王」に対して「大魔王」と呼ばれていた。
しかし最近では後輩にお菓子を買ってきてあげる、後輩に慕われている、倒れた対戦相手を心配するなどもっぱら大天使と評判。

ポスターなどで水着姿も描かれたがその胸は妹同様鉄板。さらに準決勝先方組集合水着ポスターでは、照だけ後ろでボッチ状態だったり、照以外はなかなかのおもちをもっていたり(玄はわかるが他二人は盛っている疑惑も…)で可哀想なことになっている。


ちなみに阿知賀編のカバー下オマケ漫画では次鋒戦の時、ひっついてくる淡の頭の匂いから使用しているシャンプーの銘柄を当てるという特技を披露。
ついでに他のメンバーのシャンプーチェックをしていたのだが、亦野のチェックをしている時に菫が戻り、亦野の頭をぐわしと掴み真剣な表情で匂いを嗅いでいる照の姿に菫がドン引きした。

また咲本編決勝戦の記念すべき200話にてギギギーの正体が判明。
連続和了をツモ上がりで八回行った後、九回目のツモ上がりの際の役は九蓮宝燈。しかも純正。
淡言っていたギギギーとは扉が開く音であり、背景には九つの灯籠浮かんでいた。
その後十回目の上がりは阻止されたもののその時の手配では大三元、四暗刻聴牌。
連携が無ければ役満を和了られることに
一応積み棒を除いて打点が上昇しなければ打点がリセットされるらしいので、役満を和了られ続けることにはならないが、役満の複合を認められている場合、止められなければいずれ大四喜和、四槓子、四暗刻単騎、字一色の6倍役満を和了られる可能性も?(その前に確実に飛ぶが)
…何この化け物。

準決勝では彼女の視点が描かれず、ただひたすらに暴力的なまでの連続和了を繰り返すのみであったため、見る人によっては恵まれた能力によってただ手なりであがり続けるだけの、バカヅキと何も変わらない打ち手と見られる可能性もあった。
しかし決勝では彼女の思考が描写され、当たり牌でもない字牌に日和って一旦回る(ポンテンを取られる牌なので、それを回避したとも言えるが)など、手牌に任せるのではなく意外とまともに考えて打ちっていたことが見て取れる。
また、智葉を打ち取るために河に迷彩を施す、四暗刻単騎テンパイから咄嗟に大明槓して智葉の四暗刻単騎を阻止するなど、純粋に高い雀力があるということも見せつけた。

決勝では、前述の九連などで前半戦は区間1位、+54500と準決勝同様に他を圧倒。後半戦ではツモ縛りをやめたことで前半を上回る11回の和了を記録したが、前半に沈んでいた智葉の猛追や、玄とのリーチ合戦に敗れて数え役満を放銃したことなどがあり、後半戦は区間2位、+9800と彼女にしてはだいぶ物足りない成績にとどまった。
前半と合わせて+64300の1人浮きでバトンを渡す。




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  • もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな
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最終更新:2025年04月25日 11:30