宮永咲

登録日:2009/08/07 (金) 02:59:16
更新日:2025/04/25 Fri 08:56:01
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みやなが さき
咲-Saki-の登場人物

CV:植田佳奈 演:浜辺美波

清澄高校1年生。チーム内では大将を務める。

気が弱くて泣き虫なドジっ娘方向音痴というかよく仲間からはぐれて迷ったりおトイレへいくのでさえ迷ったり、携帯電話の扱いにも慣れていなかったりと、天然系な描写が多々見られる。
中学二年生の頃からの腐れ縁*1である須賀京太郎曰く「なにをやらせてもダメ」な、ぼっち気質を持つ地味な文学少女。作者ブログ曰く『勉強は並以上でと頭の良さは同程度』とのことらしい。

しかし麻雀においては「見える」と言う程の超人的な勘と運を持ちあわせる、感性派の打ち手。
ヨーロッパ系のクォーターだが、容姿も体型も純和風で、むしろ京太郎や和のほうがそれらしかったり。
父親は宮永界、母親はヨーロッパ系のハーフで元プロ雀士だった「アイ・アークタンデ」こと宮永愛、
そして姉は自分と同じくクォーターで、高校麻雀界に君臨する絶対王者・宮永照である。

現在は父とふたり暮らしの父子家庭で、別居中の母と姉は東京に在住。姉とは確執があり、会話すらできない。
親族と麻雀以外の交友関係は確認出来る限り京太郎のみで、彼を「京ちゃん」と愛称で呼び親しくしているが、
感情を剥き出しにしている相手は彼ぐらいで、実際に人付き合いや感情を表に出すのが苦手な様子が見られる*2
事実、京太郎以外の前では喜怒哀楽の怒がかなり欠落気味で、声を荒げることさえ滅多にない歪さを抱えている。
父親にも愛想笑いを浮かべている節がある*3ので、そんな咲の素顔を引き出した京太郎のコミュ力が高いのだろう。

また親しさを問わず、関わったり親しくなった相手や周囲に悪い意味でのマイペースさや図々しさ*4を見せることもしばしば。
取り分け京太郎相手には顕著で、携帯も持たないまま居場所を告げず離れ、探しに来させたりと振り回しがち。
このコミュニケーションに難のある傾向は、麻雀部に入部し、全国大会まで進んだ後も未だに変わっていない*5
ただ劇中では短期間しか経っていない上に、人間関係や家庭の事情に追われているので仕方の無い部分はある。
その圧倒的な強さが目立つのと、表面上は人当たりも悪くないためか、友人知人も少しずつ増えてはいる模様。

気弱な性格にもかかわらず、読者から「魔王」と揶揄されるような剣呑な気配を度々放って周囲を脅かすことがままある*6
また思考が徐々に物騒になっていき、姉と仲直りするために対戦相手を叩き潰すという破綻した考えにさえ至ってしまう。
他にも、全国大会準々決勝の大舞台で±0を成し遂げ完全に圧倒した筈の末原恭子に「次は勝てない」と涙目になったり、
かと思えば自分が完璧に敗北したネリー・ヴィルサラーゼとの対局はさして省みなかったりと、どうにもズレた部分が目立つ。

名実ともに主人公なのだが、姉との別離、京太郎との馴れ初めなどその過去には未だ不明瞭な点が多い。
家族麻雀*7の影響から麻雀が嫌いになり、負けると損をするが勝っても叱られた為、これまで常に±0を目指す麻雀しかしていなかった。
しかし京太郎からの誘い、原村和との出会いを機に、麻雀によって照と和解したいと考え、勝つための麻雀を真剣にやるようになる。
初めて和了った役満は四暗刻。(それ以前は出来ても崩していたと言う)

好きな役でもある必殺技は自分の名前に類似した嶺上開花(リンシャンカイホウ)
ただし嶺上開花は結果に過ぎず、「異常な頻度で槓(カン)をする」「嶺上牌が必ず有効牌となる」と思われていたが、実際は「自身の槓材がどこにあるのかが分かる」「嶺上牌が何か分かること」であり、嶺上牌が待ちになるように手作りをしている。
決勝戦では嶺上牌が何か分かる能力を活かして、大星の槓から溢れる捨て牌で和了るなど嶺上開花以外にも活かせている
また、加槓で池田に差し込んだり、薄墨がわざと8僧を鳴かせたと言っていたり、アニメ版の描写だが、豊音の鳴き牌を捨てる際に「まだ大丈夫かな」と考えていることなど「自分の捨て牌が他家の有効牌にかが分かる」という能力も持っていると思われる(意図しない振込みもあることから、和了り牌なのか鳴き牌なのかは分からないか条件がある模様)
「槓をする事で他家の手に劇的な影響を与え、それを逆手に取って自分のアガりに生かしたり、他家の手を潰したりする」のが作中での能力である。
基本的に門前でリーチも打たないが、大明槓・ポンから加槓・リーチ後に暗槓から嶺上開花など、なんらかの動きを見せた場合は直後に嶺上開花で和了ることが多い
槓をする都合上、横に手を広げることが多く平和や七対子といった一般的な役で和了ることはほとんどない
あまりにも槓が多い為、加槓を読まれて槍槓(チャンカン)で狙い打たれた事もある。
また異常な槓の頻度に対して、自分に槓ドラが乗ることはない。



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最終更新:2025年04月25日 08:56

*1 連載初期の頃は『幼馴染』と公式サイトで説明されていたのだが、21/1/18に作者がブログにて『二人は中学二年生の時からの付き合いで、幼馴染ではない』と断言したため、現在では初期の頃限定の設定と化している。

*2 有り体に言うとコミュ障

*3 家族麻雀と一家離散で咲の人格を歪めた元凶のひとりなので、距離を置いていても不思議ではない

*4 先輩の衣をちゃん付けで呼び、止めろと言われても止めないなど

*5 和と優希から一緒に観戦しようと誘われても宿での昼寝を優先する等

*6 すれ違う阿知賀チームや同卓した豊音をビビらせたり、オーラで離れた場所のモノクルを破壊したりと凄まじい

*7 当時幼かった咲からお年玉を巻き上げるという、虐待に近い悪質な賭け麻雀