帆風潤子

登録日:2017/05/09 Tue 10:42:39
更新日:2025/07/01 Tue 23:54:04
所要時間:約 5 分で読めます










帆風(ほかぜ)潤子(じゅんこ)とは、とある科学の超電磁砲外伝『アストラル・バディ』の登場人物で本作の主人公。

あの食蜂操祈の派閥のナンバー2であり、食蜂のことを敬愛・崇拝して「女王」と呼んでいる。


彼女の持つ能力は大能力(レベル4)の『天衣装着(ランペイジドレス)』!

















いきなり帆風潤子という名前が出てきて頭にはてなマークが出ている人も多少はいるだろう。
実は彼女は本作が初登場ではなく、とあるシリーズにすでに登場しているあの人である。


ん? 結局だれかって?




それは……この人




画像出展:とある科学の超電磁砲 鎌池和馬 冬川基 アスキー・メディアワークス. 2012年10月27日



そう帆風潤子の正体は「縦ロールちゃん」「縦ロール先輩」「縦ロールの常盤台生」などと呼ばれていたあの人!
彼女の初登場は『とある科学の超電磁砲』第四十話であり、実に6年越しの本名アンド能力判明である。


概要

上述したように食蜂操祈の取り巻きの一人で、彼女の派閥の側近格。
アニメでの声優津田美波

派閥のNo.2という陰湿なイメージが付きまとうポジションに反し、基本的には(やや天然の入った)温厚な性格。
食蜂と美琴がトラブルを起こした際には本人に全く非はないのにお詫びの証としてインディアンポーカーという流行りの玩具を美琴に提供したり、無実の人形を可哀想だと思って話しかけるなど、邪心とか欠片も無い優しい少女である。
まぁ人間不信の食蜂が側近として重宝している時点で当然なのかもしれない。

しかし側近なだけはあるのか、食蜂への敬愛はもはや崇拝の域に達している。
具体的にいうと、インディアンポーカーにおける幸せな夢の内容が正真正銘の女王となった食蜂にメイドとして一生仕えるという明らかにMが混じったものであり、美琴をドン引きさせた。
また、新約11巻で「100パーセント私欲のために操るから、駒になる覚悟のある者だけ来い」と言われた際にも平然とやってくるなどその忠誠心は凄まじい。

一方で、必ずしもイエスマンという訳ではなく、折角の素晴らしいプロポーションが崩れるからと食蜂の食べ過ぎを諌めたりするなど、むしろ派閥の中では彼女に意見できる数少ない存在でもある。
その腹いせで洗脳され、自分が知らないうちに大食いに挑戦させられるため体重の増加に悩まされている。
「ステートバリウス編」においては非常事態にも関わらず美琴と食蜂がいがみ合っている事に流石に怒り、無理矢理怪力でお互いの顔をくっつけて仲直りさせようとするお仕置きを実行していた。

その彼女への心酔っぷりと基本的に誰にでもお嬢様口調の丁寧語で話すために勘違いされがち…というか忘れがちだが、彼女は常盤台中学の三年生であり、食蜂や御坂美琴よりも年上である。


言葉遣いや振る舞いが上品な典型的お嬢様である為か、18禁的な内容には完全に疎く、BLAUこと青髪ピアスの語っていた内容に関しては食蜂と美琴が一定の反応を示す中で、一人だけ理解不能という反応を示していた。
なお、上述のM描写からそっちの気がありそうにも思えるが、本人は性癖は一応普通であり、自身に対する同性愛の感情には頭から煙を出しながらパニクっている。


経緯は不明なのだが、食蜂とは派閥立ち上げ以前からの友人で、当初から彼女のボディガードの様な事を行っていた。
また、実は同じ「才人工房」の出身であり、能力による頭痛に悩まされていた帆風を見かねた食蜂によって「心理掌握」で頭痛を和らげて貰った事があるのだが、本人は中学入学以前に食蜂と接点を持っていたことに今も気づいていない。


ゲコラー

そんな彼女だが、実は美琴と同じく大のゲコ太ファン(通称:ゲコラー)。
携帯電話も美琴と同じラヴリーミトンの携帯(ピョン子モデル)を使用しているほど。

このほか、美琴とゲコ太トークで盛り上がれるだけでなく、ご当地シリーズ等にも拘りを見せリスペクトが足りないと批判したり、
Mフェス限定版を観賞用と保存用に2個確保するためPCの前で3時間粘ったり、と筋金入りの濃ゆいファン。
また旧約12巻のハンディアンテナサービスの契約特典ストラップ情報についてもいち早く手に入れ美琴に相談に行ったりもしている。

美琴がゲコラーであることはカバンのストラップから以前から気づいており、同好の士ゆえか取り巻きの中では美琴に友好的。
四コマ漫画では美琴ともにゲコラー派閥を作り上げたが、当然というべきかメンバーは二人のままで終わった。

そういう意味でも美琴と食蜂には仲良くしてもらいたいのだが、その度に邪魔が入ってしまっている。
とある偶像の一方通行さま』第8話ではTVに映る二人の姿が彼女の理想の姿であったため、テンションが上がっていた。



能力:『天衣装着(ランペイジドレス)』

スピンオフ作品『アストラル・バディ』にてついに判明した彼女の能力。レベルは4。
後に小説版『超電磁砲』や御坂美琴過去編、『心理掌握』においても披露している。
区分としては美琴と同じ発電系能力に属しており、彼女自身の体細胞中の電気信号を操作する事で、パワー・スピード・五感・動体視力などの身体能力のリミッターを外し、限界を超えることのできる力である。
能力によるベンチプレスはなんと1トン以上。

スピンオフ作中では、嗅覚を強化して犯人の残り香を追ったり、
動体視力を上げて屋上から落ちた人を空中で受け止めたり、外壁を蹴って軌道を変える…など様々な応用が見られる。

ただし、あくまで「身体能力を強化する」能力であり、骨や関節などの肉体そのものを強化しているわけではない。
さらに体を保護する機能は能力にないため、あまり無茶をし過ぎると場合によっては体を痛めたり怪我をしたりする恐れがある。

能力を行使する際には電気による火花が散る事があるが、美琴のように直接電撃で相手にダメージを与えるという使い方をする事は苦手。
ただし美琴の方も電気で身体を動かすというような使い方は不得手であるため、一長一短といえるか。

なお、とある科学の超電磁砲本編では水泳帽に収まっていた縦ロールを維持または即セットしたりしていたが、
これがこの能力によるものなのかは不明。仮に能力でなくても学園都市ならなんかやれそうではあるが。

武闘派

荒事を好むタイプの人物ではないが、スポーツ的な手合わせを楽しむという点では武闘派の傾向がある。
能力抜きの単純な身体能力でもかなり強く、周囲にも知れ渡っていたらしい。
支倉派閥(当時*1)の腹心である未吹華散との手合わせを楽しんだり、プロテイン談義に花を咲かせていた。

余談

かつての通称の通り、縦ロールにしたプラチナブロンドのヘアスタイルが非常に特徴的だが、最初からこんな髪型という訳ではなく春先までは普通の三つ編みだった。
だが毛先を整えるために入った坂島道端の美容院*2にてついウトウトしている間に坂島の思い付きで縦ロールに変えられてしまった。
すぐに戻せると言われたため元に戻そうかとも考えていたが、寮へと急ぐ帰り道で食蜂に褒められたため以降そのままにしている。
ちなみに実際には食蜂は「愉快力の高いヘアスタイル」と感想を言っただけであり(「ウケるわ」とも言っている)、別に褒めてはいない

彼女は初登場時、初めて描写された食蜂の派閥の中で、中央付近に非常に目立つ形で描かれていたため、
そのただのモブにしては濃ゆい外見に「こいつが第5位(心理掌握)か?」と一部読者に思わせた*3
実際には彼女に一番近いとはいえ取り巻きの一人だったが、
まさかこの初登場時に彼女が主人公のスピンオフが作られるとはだれも思っていなかったに違いない。
まあ、実際にはそのスピンオフは彼女だけではなく常盤台中学のスピンオフ作品とのことだが。

なお、そのスピンオフによれば食蜂が派閥について放任主義であるため、実質的な運営者は彼女になっている。
「派閥」を管理運営してるだけあって彼女自身のファンも多いらしく、中には彼女を「お姉さま」と慕うストーカーもいる。


あ 駄目だ この二人が組んだら追記・修正も容易い

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最終更新:2025年07月01日 23:54
添付ファイル

*1 現在は食蜂派閥所属

*2 DNAマップなどが産業スパイに奪われないよう、常盤台中学では美容院まで指定がある。

*3 前後の描写から実際にはその前で隠れているバッグを持った長髪の女性が食蜂操祈だった様子。