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ヒュンケル(ダイの大冒険)

登録日:2011/11/24 Thu 14:36:27
更新日:2026/09/11 Fri 23:55:54
所要時間:約 23 分で読んでくれ


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HP1 アバンの使徒 イケメン コメント欄ログ化項目 ダイの大冒険 チート ドラゴンクエスト ネクロマンサー ヒュンと剣を振る ヒュンケル 一番弟子 不死身 不死騎団 主人公に勝ったキャラ 兄弟子 光と闇が両方そなわり最強に見える 光堕ち 六大団長 剣士 勇者アバンと獄炎の魔王 勇者ダイのパーティー 勇者一行 団長 堀秀行 幹部 復讐鬼 戦災孤児 本当は優しい人 梶裕貴 槍 槍使い 死んだと思ったら生きてた 死亡フラグ 死亡フラグ←をぶち折る男←ついでに恋愛フラグも折る男 死亡フラグクラッシャー 準主人公 漢 結構暗い過去持ち 自己犠牲 裏主人公 親の仇 誤解 贖罪 軍団長 銀髪 鎧の魔剣 鎧の魔槍 闇堕ち 闘志 騎士 魔王軍




アバンの弟子すべてが師を尊敬し、正義を愛する者ではないということよ

なかには暴力を愛し、その身を魔の道に染めた者もいる…

正義の非力さに…失望してな!

オレの名を知りたがっていたな…教えてやろう…

オレは…ヒュンケル!魔王軍六団長の一人…

不死騎団長ヒュンケルだ!!!!


ヒュンケルとは漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の登場人物。
CV:堀秀行(1991年版)/梶裕貴(2020年版)



【概要】

勇者アバンの一番弟子であり、ダイたちアバンの使徒の長兄。
しかし、初登場時は魔王軍に所属しており、六大軍団の一つ『不死騎団』の軍団長として『魔剣戦士』と呼ばれていた。
魔王軍時代は旧魔王軍の本拠地である『地底魔城』を拠点としており、ゾンビや骸骨、ミイラといったアンデッド系モンスターを配下としていた。

勇者ダイ達との死闘を経て和解してからは仲間になり、一行の頼れる長兄役となった。

名は養父である地獄の騎士のバルトスがつけたもので、かつて魔界を牛耳ったという凄腕の剣豪から取った名前とのこと。


【性格】

生死をかけた戦いの中で味わう苦しみや傷の痛みだけがオレの罪悪感をうめてくれる…!!
オレは今こうして正義のためのつぐないをしていると…!!
戦いの中だけでオレはその手ごたえを感じられるんだ…!!!

クールだが内面は熱い漢。
好敵手達と名勝負を繰り広げる様は少年漫画の王道であり、かなり燃える。
一方でギャグには基本的には一切無頓着。あのブロキーナ老師の変装を「不思議な恰好」と真顔で言っている辺り堅物というよりは天然の可能性も否めない。
後に同系統と言われたラーハルトはむしろツッコミ役をこなしている。
ちなみに少年時代なら一度だけギャグ顔している*1。ヒュンケルにギャグ顔させたアバンの釣りの腕は違う意味でも凄いのかもしれない
雰囲気と態度から関係の浅い相手からは高慢な人間だと思われがちだが、本当は非常に繊細な心の持ち主であり、自分の気持ちに対して不器用なだけ。 戦略面と直感で共に状況把握が非常に早い。

マァムについては「オレに光をくれた慈愛の天使」と評しつつも「オレではおまえを幸福にできない」としてポップとの仲を後押しし、パプニカ王国の賢者エイミから告白された際にも同様に突き放した。

…オレは人を幸福(しあわせ)にできん 不幸にしかできないんだ

ダイ達によって救われた後は、過去に重ねた罪の意識に後押しされる形で、傷ついた体を押して戦場に駆り立てられていく。そんな様子を彼に想いを寄せるエイミからは度々心配され、一度は引き止められたりもした。
バランやラーハルト、ヒムなど、度重なる戦いに傷ついても戦場に立ち続けようとする彼に心動かされ、彼の分までダイ達の力になろうとそれぞれ戦場に赴いて行った者も少なくない。

非常に仲間想いな性格でもありボラホーンにポップを人質に取られた際も、彼を見捨てて敵を倒すマネはできず、自ら敵に倒されることを選ぶなど仲間や戦友に対しては自分を犠牲にすることを惜しまない。
また、マキシマムからも過去にインプットされたデータからその一面を見抜かれており、たとえ相手は助けられず自分しか生き残れないような状況だとしても絶対にそれを選ぶことはできない高潔さを持つ。


【戦闘能力】

全て倒せばいい…!たとえ奴らが何百回生き返ろうとな!!

どんなに大怪我をしようが必ず戦場に舞い戻る不屈の闘志は、敵味方から不死身とも称された程。
純粋な戦士故に魔法は一切使えないが、鍛え抜かれた技と冷静な判断力でアバンの使徒の頼れる長兄として獅子奮迅の戦いぶりをみせた。
普通味方になれば弱体化するものだが、ヒュンケルの場合新たな奥義を使う、カウンター技へと昇華する等、逆に強くなった。

おれも父さんみたいに強くなりたいんだ 剣術を教えてよ!
ふふふ まだおまえには早いのではないか?
小さいうちから覚えた方が強くなるでしょ

幼いころからバルトスに剣の稽古をつけてもらった他アバンからも学んだことで剣においてはかなりの腕前を持っていた。
ラーハルトから魔槍を受け継いだ後はアバンの書で槍術を学びこれをマスターする。

……というか、後に達人クラスだった剣から素人同然である槍に装備替えしたため設定上弱体化しているにもかかわらず短期間でアバン流槍術を会得してこの強さ……
ちなみにロン・ベルク曰く、剣を使えばオレに劣らん腕前だそうな。
ロン・ベルクは元々魔界屈指の剣豪で、この時点ではダイとヒュンケルが2対1でかかってもあしらわれてしまうほど強いのだが、そのロン・ベルクに自身と同等という評価をされたということ。

もっとも彼はその強い闘気をもって素手でも最強の金属であるオリハルコンを引き裂くという本来は竜の騎士にしかできない芸当をやってのけているので、武器は何を使っても強いというドラクエの戦士を体現している。

また「アバンとミストバーンに師事した」という複雑な経歴ゆえ、光の闘気と暗黒闘気、両方の技を使用することができる。
完全に相反する二つの力を高いレベルで併せ持つことができたのは、アバンへの憎悪と敬愛の両方の強い感情を持ったことが理由。
ミストバーン曰く「善と悪との両方の力を兼ねそなえた肉体が不死身の強さの秘密」らしい。

しかしアバンの誤解が解け、人間への憎悪を捨ててからも暗黒闘気を何度か用いたものの闇の師であるミストバーンからは「(どっちにも)中途半端」とこき下ろされてしまう。
これは光の闘気は憎悪にまみれた状態でも問題なく操れるが、暗黒闘気の方はそうはいかないため。
つまり「光の闘法をマスターした上で闇堕ちしていること」が両方を完全に使いこなす必須条件であり、闇から脱したヒュンケルは相反する力の二刀流という武器を捨ててしまうことになる。
ミストバーンは不満タラタラであったが、結局作中内で「不死身の強さ」は一切陰る事がなく、立ち塞がった敵はことごとく粉砕し、立った死亡フラグは全て完璧にへし折ってきた。
また二刀流を捨てたと言っても全くの無駄になった訳ではなく、暗黒闘気と光の闘気を自身の中で反発させることで、光の闘気を爆発的に強化することに成功している。

色々ととんでもない能力を披露してきた彼であるが、ファンから「バグキャラ」「プログラムミス」と呼ばれるほどの不死身さこそが彼の個性であり最大の武器と言えるだろう。


武装

  • 鎧の魔剣
オレは戦士ゆえ呪文は使えない
だから大魔王バーンさまはオレに究極の鎧をくださったのだ

あらゆる攻撃呪文をはじき返す最強の鎧をな…!それをまとえばオレは完全無欠!!

ロン・ベルクの作品の一つ。
ヒュンケルが最初に使っていた武具で、大魔王バーンから下賜された逸品。
剣とゴツい鞘で出来ており「鎧化(アムド)」の掛け声で鞘の部分が変形し全身を包む鎧となる。
オリハルコンに次いで頑丈な金属でできており、電撃呪文以外のあらゆる魔法を無効化する。
鎧時の剣は兜と一体化し、柄の部分はフェイスガードを兼ねる装甲、刀身は蛇腹剣のように分割され兜飾りとなる。剣を装着した状態は何となく蠍を彷彿とさせる。悪役っぽくて格好いい

なお呪文無効化は鎧がそうであるだけで、特殊なシールドを発生させていたりする訳ではないため、鎧に穴や隙間が出来ているとその部分だけは呪文を食らう可能性がある。
剣を武器として手に持つと目鼻と口元が露出する格好となり、僅かに防御力が下がる他、
ハドラーの「地獄の爪(ヘルズ・クロー)」で腹を貫かれた際はその穴からメラゾーマを流し込まれている。

刀身が無事である限り破損しても再生し、認めた持ち主の闘志ある限り自ら飛んでくる意志持つ剣でもある。
ラーハルトとの戦闘時に破損し、剣はダイがバランとの戦いに使用して刀身が消滅。その後は下記の鎧の魔槍に持ち変えた。

余談だが、剣のほうは後に登場したアーケードゲーム「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」のとどめの一撃のひとつである「つるぎの雨」に登場している。

  • 鎧の魔槍
(ラーハルト!おまえの願いと魂のこもったこの鎧…)
(たしかにうけとったぞ…!!!)

こちらもロン・ベルクの作品の一つ。
好敵手の一人であり無二の親友でもある、陸戦騎ラーハルトから受け継いだ武具。
魔剣と同じく「鎧化(アムド)」の掛け声で鎧に変化するが、こちらは機動力を重視しており、魔剣に比べると装甲は薄め。
鎧のあらゆる部位が暗器になっているがあまり使わない。
最終決戦の際に強化改修を受ける。ヒーローっぽくて格好いい。

前述にもある通り、ヒュンケルは剣に比べれば槍は素人同然であり、ロン・ベルクと手合わせした際にもそれを見抜かれている。
なので当然、使い慣れた剣から素人の槍に変えた理由を製作者のロン・ベルクに問われたのだが、「友の形見だからだ」と答えている。
この答えには武器職人のロン・ベルクも満足したようで、「今日びそこまで武器に命を預けられるヤツをオレは知らない」と賞賛した。

  • アバンのしるし
……この鎖は誰にも切れん…
オレたちアバンの使徒の絆の証なのだからな

アバンの使徒の証であるペンダント。
魔王軍に入ってからもアバンの関係者をおびき出すために持ち続け、ダイ一行と会敵した際に捨てたが、拾ったマァムから返却されて以降は大事にしていた。
ラーハルトとの戦いで鎧を砕かれ地に背中を着けた際に取り出し、止めを刺そうとする彼の槍とペンダントの鎖を交差させて十字に見立て、カウンターでグランドクルスを発動させた。

石部分はジュニアール家にのみ伝わる製法で生み出される、魔力を増幅させる「輝石」と魔力を溜め込む「聖石」の性質を併せ持つ「輝聖石」が使われている。
鎖の部分は別に特別な代物という言及は無かったのだが、上述の通りラーハルトの槍を受け止めておりすさまじい頑丈さを誇る。

  • 魂の貝殻
死にゆく者の魂の声を封じ込める事が出来るアイテム。
『地底魔城』の隠し部屋に置かれていたのをマァムが発見。
中にはヒュンケルの育ての親である地獄の騎士バルトスからのメッセージが残っていた。話の流れから、バルトスがもしもの時のために隠し部屋に置いていたらしい。
……そして隠し部屋に置いてしまったがために、ハドラーを倒した後のアバンにも地底魔城に舞い戻ったヒュンケルにも発見されずこじれにこじれてしまったが。
せめてアバンにこのアイテムの存在を伝えておけばここまでこじれなかった気がしなくもない

技

  • ブラッディースクライド
これこそアバン流刀殺法をうち破るためにオレが独自であみだした
必殺剣ブラッディースクライドだ…!!

初登場時から使っているヒュンケルの代名詞的な技。
得物を高速回転させながら突き出すという突き技の為、「武器が変わったからといっていささかの威力もおとろえぬ!!!」と豪語した通り得物が剣から槍に変わっても衰えなかった。
まともに食らえば即死級の貫通力を発揮し、バルジ島でのハドラーや対鬼岩城戦のデッド・アーマー、中盤以降はオリハルコンの親衛騎団をぶち抜いている。ちょくちょくトドメを刺しきれずに立ち上がってくるヤツが出てくるが
なお、原型となったのは父バルトスが使っていた突き技と思われる。

『獄炎の魔王』では「魔物の技」と称されており、アバンの下で研鑽中だった時でさえ技前方だけでなく周囲の地形を抉り取るほどの威力を見せた。

スクライドはスクリュー+グラインドの造語。

余談だが、ダイの大冒険の後期と連載期間が被ったジャンプ漫画『るろうに剣心』に登場する技「牙突」と左右の違いを除いて構えが酷似している。
そのため当時の読者のちびっこはアバンストラッシュ等と同様にこれらの技を真似て遊ぶ時に両者を混同する事がよくあった模様。

  • 闘魔傀儡掌
魔剣戦士ヒュンケルであった頃に多用した技。
糸状にした暗黒闘気で相手を拘束する。この後ブラッディースクライドで心臓を狙うえげつない使い方をしたりする。
相手との実力差があればこの技だけで絞め殺すことも恐らく可能。
ミストバーンとの戦闘時にも使用したが悪の技故に正義の闘気では威力が弱まっていた。

  • 大地斬
アバンがヒュンケルに授けた必殺剣。
「海破斬」「空裂斬」と並ぶ「アバン流刀殺法」の一つで、大上段に剣を構えて一気に振り下ろし、強固な守備力を持つ敵を力で叩き斬る「地の技」。
師事していた短期間で会得していたが、アバンへの復讐心に囚われていたために最後の技である空裂斬までは会得出来なかった。

  • 海破斬
「大地斬」「空裂斬」と並ぶ「アバン流刀殺法」の一つで、水や炎などの不定形な存在をスピードで切り裂く「海の技」。
しかしラーハルトのスピードは捉えきれなかった。

  • 地雷閃
「アバン流槍殺法」の一つ。簡単に言えば槍版の大地斬。
大上段に槍を構えて一気に振り下ろし、強固な守備力を持つ敵を力で叩き斬る「地の技」。
マトリフが見つけたアバンの書に記された記述を頼りに独学で会得した。

  • 海鳴閃
「アバン流槍殺法」の一つ。簡単に言えば槍版の海破斬。
猛烈なスピードで槍を振り回し、その圧力で炎や水等の形無き物をも斬り裂く「海の技」。
マトリフが見つけたアバンの書に記された記述を頼りに独学で会得した。

  • 虚空閃
「アバン流槍殺法」の一つ。簡単に言えば槍版の空裂斬。
光の闘気を放ち、アンデッドや禁呪法生命体などを浄化する「空の技」。
ミストバーンとの戦闘時に追い詰められたヒュンケルが咄嗟に出し、成功させた。
ヒュンケルはそれまで空の技が使えないまでもその域に至れなかった理由は深く理解しており、フレイザードに苦戦するダイに空裂斬を修めさせるために身体を張ってアドバイスを行っている。
なお、この技の体得をもって剣版の空裂斬も使えるようになっているはずだが、体得後に剣を持つ場面が無かったため使うシーンは無かった。

「地の技」「海の技」「空の技」の三つを修めたものが習得できる「全てを斬る」アバン流奥義。
不死騎団団長としてダイと戦った時に一度あてつけの意味で使ったが、当時はアバンへの恨みから「空の技」を習得できていなかったため、不完全版であった。
ミストバーン戦で虚空閃に開眼してからは、完全な形で使えるようになったはずだが、「一度悪に染まった自分にアバンストラッシュを使う資格はない」「ダイの技であるべし」と自戒していたため、最後まで使うことはなかった。

  • 無刀陣
アバンストラッシュと対をなす、アバン流の静の奥義。
荒ぶる心と闘気を静め完全に力の抜けた状態で仕掛けるカウンター技。
死を覚悟してバーンに立ち向かおうとするバランに対して使用したが……。

  • カウンター攻撃
ヒュンケルが上記の無刀陣を応用して完成させた必殺技。
一度相手の攻撃を受け流すのではなく、受ける前にこちらの攻撃を当てるクロスカウンター。
素手でオリハルコンをも砕く驚異的な威力を誇るも、続くキングの兵隊戦で体を深く傷つける要因となった。

  • グランドクルス
(師よ!アバンよ!この不出来な弟子に最後の力を…!!!)

剣の柄など、十字状の物体を媒介として闘気を放出するヒュンケル最大の闘気技。
魔法を使えないヒュンケルのために、武器を失った時の奥の手としてアバンが教えた。
少しの闘気でも大岩を砕くほどの威力があり、最大威力で放った場合、闘気技としてはドルオーラに次ぐ作中で2番目に高い威力を誇る。
その性質上たとえ敵を倒せても、自分も死んでしまう自爆技になりやすい欠点があるため、アバンは「常に最小限度に放つのがコツ」として教えていた。
しかしヒュンケルは、ギリギリの死闘の中で全闘気を放出しながら紙一重で生還する、文字通りの大技に進化させる。
この感覚は神業とも言えるものであり、師であるアバンすら「真似できない」と言わしめた。
実際に最終盤でヒムがこの技を放った際は頑強なオリハルコンの身体ですら半壊してしまった*2ので、制御を誤ればメガンテと同じ末路を辿ってしまうだろう。*3

なお、生命力たる闘気を放出するという関係上からか、グランドクルスの光はメガンテの光とよく似ているらしい。
バルジ島にてグランドクルスの光を遠目から見たダイとポップは、それがデルムリン島でアバンが使ったメガンテの光によく似ている事に気づき、ただならぬ事態を察している。

後に『グランドクロス』と若干名を変え本家ドラクエに逆輸入された。


【来歴】

魔王軍時代

戦災孤児であったところを旧魔王軍の幹部だった地獄の騎士バルトスに拾われ、わが子同然に育てられる。
外伝『勇者アバンと獄炎の魔王』では地底魔城に住み、魔王軍内部の使いっ走りとして働いていた姿が描かれた。年齢が年齢なので幼く愛らしい容姿だが、後の師アバンにも通じる心の強さを秘めている。

父バルトスがアバンに殺されたと勘違いした*4ため、仇をとるべくアバンに弟子入り。
すでにこの頃から高い素質を発揮しており、アバンからも高評価されていた。
その後しばらくの間交流を深めるが、卒業の日に父の仇として遂にアバンに斬りかかるも、反撃に遭い、川へ吹き飛ばされた。
そして川を流されている所を大魔王バーンの側近であるミストバーンに拾われ弟子となり、彼から「闘魔傀儡掌」等を学び、闇の力を扱えるようになる。
魔王軍が設立された際は、バーンの采配により不死騎団の団長に任命された。

戦争が始まってからはバーンの命令で配下である不死騎団と共にパプニカ王国への侵攻を開始。
同時に「アバンのしるし」を手掛かりにしてアバンの行方を追っていたが、彼がハドラーとの戦いで命を落としたことで直接引導を渡すことが出来ずに終わり、その腹いせにバーンにアバンの弟子達の始末を願い出た。

なお「魔王軍唯一の人間」という立場は幼少期と似ていなくもなくないものの、何だかんだでバルトス以外のモンスター達も優しかった旧魔王軍と違い、新生魔王軍内ではかなり冷ややかに見られていた様子。
特にフレイザードは「人間の分際で俺と対等の地位なのが気に食わない」と吐き捨て、遂には独断で抹殺まで企てる始末だった。
もっともヒュンケル自身もフレイザードを「バカ将軍」と罵り、(敬意を払っていたと語るクロコダインとバランを除き)彼らを仲間と見なしていなかったのでお互い様ではあるが。

パプニカ


たとえ正義のためだろうとなんだろうと
その力がオレの父の生命を奪ったことに変わりはない…!
それを正義と呼ぶなら… 
正義そのものがオレの敵だっ!!

ダイたちとの初戦はアバン流刀殺法や鎧の魔剣を駆使して圧倒。
止めをさす寸前、クロコダインの横槍でダイたちの逃亡を許す。
マァムだけは捕まえていたので、独房に監禁し本拠である地底魔城でダイたちとの再戦を待ち構えた。
二戦目の最中に養父の死の真相を知るが、それを受け止めきれず最後まで戦いダイのライデインストラッシュに敗北。その後、マァムの優しさに触れて膝枕のオマケつき!改心。
マァムの中に、今まで知ることのなかった『母親』の温もりを見た。

…この優しさ…
このあたたかいぬくもり…

まるで…


…聖母だ…!

戦いの後はフレイザードの介入から命がけでダイ達を助けた代わりにマグマに飲み込まれ一時的に生死不明となった。

バルジ島

死亡したと思われていたが、クロコダインにより、済んでのところでマグマの海から救出されていた。
それでも罪の意識に苛まれ、命で贖おうと考えていたが、


なあ、ヒュンケルよ……

オレは男の価値というのは、どれだけ過去へのこだわりを捨てられるかで決まると思っている

たとえ生き恥をさらし、万人にさげすまれようとも、己の信ずる道を歩めるならそれでいいじゃないか…

オレはダイたちに加勢しに行く!

それが武人の誇りを思い出させてくれた、あやつらに対するせめてもの礼よ!!

とクロコダインに過ちを犯した男としての生き方を説かれたことに心打たれ再起。
バルジ島の魔王軍総攻撃に苦しめられるダイたちにクロコダイン共々加勢し、氷魔塔を破壊した。


俺にはもはや、アバンを師と呼ぶ資格はない

師の敵などとおこがましいことは言わん

だが。俺の父バルトスの命を奪った貴様を、このまま生かしておくことはできん!

氷魔塔を破壊した後は、バルトスの真の仇であるハドラーに一騎打ちを挑み、苦戦するも見事に打ち破った。
フレイザードの撃破後はレオナに自分こそがパプニカを滅ぼした張本人である事を明かし、処刑される事を望んだが、レオナからはアバンの使徒として罪を償う事を条件に不問とされた。

その後は魔王軍の情報を探るべくクロコダインと共に一時的にパーティーを離脱した。

テラン

魔王軍の情報を探るべく鬼岩城へと戻ったが、既に鬼岩城は移動した後であったため、クロコダインを引き返させて、自身はその後を追跡する事にした。

その途中で訪れたカール王国にてダイとバランのつながりを察知する。
帰還の途中で、バラン直属の親衛隊である「竜騎衆」と単独で戦闘中だったポップと合流しこれを撃破した。
その際に陸戦騎ラーハルトから死の直前に形見として以後の主装備となる「鎧の魔槍」を託された。
バランとダイの対決の後は、バランとの激戦で鎧の魔剣を失ったため、新たな武器である槍を極めるべくパーティーを離脱した。

世界会議

鬼岩城と魔影軍団と共にミストバーンがパプニカ王国を襲撃した際にパーティーに合流。
短期間でアバン流槍殺法を会得しており、この時には以前歯が立たなかったデッド・アーマー3体を難なく撃破できるほど強くなっていた。
ミストバーンとの戦いではミストバーンから闇の力が弱まっていた為弱体化したと指摘され、再び憎しみの力で戦おうとするが、マァムの叫びによって目を覚まし、「空」の技である『虚空閃』を習得。
完全な形でアバン流殺法を極めた。
しかしミストバーンから受けた暗黒闘気による負傷で倒れてしまい、しばらく療養する羽目になるが、そんな中でもレオナに死の大地への攻勢を提案している。

ハドラー親衛騎団の存在を知ると負傷を押してダイと共にロン・べルクの元へ訪れ、鎧の魔槍の修復と共に彼から訓練を受けることになった。

サババ

対魔王軍の前線基地であるサババを襲撃したハドラー親衛騎団と対決。
初っ端に“兵士(ポーン)”ヒムの額をぶち抜き、ヒムとの間に因縁が生まれる。
“女王(クイーン)”アルビナスのスピードに苦戦するも、優位に戦いを進め、ダイとの連携でヒムに『虚空閃』を叩き込み、左腕を奪うことに成功した。
ハドラーの命令でハドラー親衛騎団が撤退した後は、独断で死の大地へと向かったチウを連れ戻すためポップとクロコダインと共に死の大地へと向かった。

死の大地

死の大地で“僧正(ピジョップ)”フェンブレンからチウを救出したバランと再会。
ダイたちの為に捨石になろうと単身大魔王バーンの所へ向かおうとしたバランを止めるため、武器を捨てた『無刀陣』で立ち向かうもアルビナスの急襲を受ける。
身を呈してバランを救うが、バランとアルビナスの同時攻撃によって大きな傷を負うことにもなった。
この時点で既に二度と戦えないとバランやアルビナスに見立てられていたのだが、武器を捨ててまで戦いを止めようとしたエイミの静止を振り切って死の大地でのアバンの使徒とハドラー親衛騎団の決戦に途中参加。ちなみに武器は自動的に戻ってきました。
そのまま大魔王バーンとの戦いに傾れ込むも、バーンとの圧倒的な力の差に完敗を喫し、クロコダインと共に捕えられてしまう。

バーンパレス

クロコダインと共に裏切り者として処刑を待つ身となり、ダイ達への人質にされるくらいならいっそ自害を…と考えていた時、エイミの言葉を思い出し踏みとどまる。
そしてミストバーンの提案をあえて受け入れることで逆に自分の光の闘気をパワーアップさせてダイたちと合流、そのままバーンパレスへと突入。
ハドラーとダイの一騎打ちを実現すべく自ら捨て石となったヒムを瞬殺した。

アバンとの再会後は背後からの敵を断つべく殿として一人残り、魔界の魔物の大群をまるで寄せ付けずに圧倒。
直後に復活したヒムの襲撃を受け消耗しつつも撃ち破る。
さらにヒムとの戦いで弱ったところを狙った“王(キング)”マキシマムに襲われ窮地に陥るも、蘇ったラーハルトにより救われ、激戦の連続で満身創痍になっていた事からラーハルトに『鎧の魔槍』を返却した。

その後は後からやってきたクロコダイン達と合流し、因縁の敵であるミストバーンと対峙。
直接戦いに参加する事はなかったが、その戦いを通してミストバーンの正体の核心を付いたり、マァムに乗り移ったミストへの対抗手段に空の技をアバンに講じさせたりとブレーン役として立ち回った。
そして、ミストが新たな肉体を手にしようと動いた時、自分の体へ乗り移って来る事を予感して、予め自らの中に大量の光の闘気を溜め込み、予てから自らの体をバーンの肉体の後釜に据えさせようと目論んでいたミストをその体の中で消滅させた。

大魔王バーンとの最終決戦の場に馳せ参じた時には、体に蓄積されたダメージのせいでバーンの鬼眼に睨まれ『瞳』にされてしまったため、戦いには不参加となった。

その後

戦いの後は、行方不明となったダイを搜索すべくラーハルトと共に世界中を旅して回っている。


【主な人間関係】

養父。
孤児だったヒュンケルを拾い自分の息子として育てた。
魔物ながら情と騎士道精神に溢れた性格で、ヒュンケルからも武人の鑑としてとても尊敬されていた。
「たとえ敵でも女は殺すな」とヒュンケルに武人としての礼儀を教えたのも彼であり*5、それがのちのマァムに対する処遇に繋がっている。
最後はハドラーの断末魔を聞きつけ駆け付けたヒュンケルの目の前で崩れ落ちて消滅してしまう。
その後ヒュンケルは現れたアバンを見て「この男が勇者であり父の仇である」と判断。
憎しみを胸に敢えてアバンの弟子となり仇討ちの機会を狙うことにした。

師匠。
養父であるバルトスの仇と誤解していたため復讐を誓っていた。
しかし、最終的には斬りかかったものの、アバンが親しみやすくてしかも高潔過ぎる人物だった為に本心ではいまいち憎み切れてはいなかった模様。
そのためか彼ではなく『正義』を憎むことで誤魔化していた節もあるかもしれない。

魔王軍に入ってからもアバンの実力や知識などは評価したままで、ダイの未完成のアバンストラッシュに対してはその程度自分でも出来ると嘲笑っていた。
そして、終盤で師と再会できた際は、人目もはばからず静かに男泣きしていた。*6

尚、弟子時代はアバンに対してツンデレだったらしい。
アバン曰く、「昔からあの子は心にもない言動をとって私を困らせる時にはいつもあんな目をするんです。…寂しさと…申し訳なさが同居しているような…ああいう目をね…」。

とはいえ、アバンもヒュンケルからバルトスを奪ったのは自分であると悔いていたため、「どんな慰めの言葉も今は彼の耳には入るまい」 「その憎しみは…全て私が引き受けよう!」とバルトスとのいきさつは一切語らなかったため、問題をさらにこじれさせてしまい、不幸な偶然もあったとはいえ最終的にヒュンケルの憎しみはアバンだけでなく人間全てに向けられてしまい、パプニカ王国を滅ぼすという大罪を背負うという最悪の結果を招いてしまった。

言い訳しない事も大事かもしれないが、言ってくれなきゃ何もわからないのも事実なのである。
とはいえ、ヒュンケルとの初対面で「今は彼の耳には入るまい」というモノローグからもアバンとしても隠し通すつもりはなかった事が伺え、ヒュンケルに空の技を極めさせるにはまずはその誤解を解かなければならないとも察し、ヒュンケルの卒業にあたり真実を明かす事を決めていた。
が、既にヒュンケルはミストバーンに目を付けられており、ヒュンケル自身のアバンに対する「まだ先生の弟子でいたい」「誰のせいでこうなったと思っている」という愛憎入り混じった感情もあり、今まさにアバンが真相を明かそうとしていたところで感情が爆発。本編の別離に至るのであった…*7
アバンが余計な前置きしちゃった*8のも原因の一つであるが、まさかあの前置き一つでここまで爆発するとは思わないよな…
この一件はアバンの心に深い影を落とし、そしてその裏で起きていたもう一つの悲劇を以て一度はその心をへし折る事になるのであった……

しかし何が酷いって、このアバンとの別離が発生しなかった場合、おそらく本編は詰むという事である。ヒュンケルが一度闇堕ちして人間を憎まないと地上は滅ぶってあまりに世界が厳しすぎる

もう一人の師匠。
ヒュンケルにとってアバンが光の師ならミストバーンは云わば闇の師。
彼から『闘魔傀儡掌』を始めとする闇の技を学んだが、ミストバーンは最初からヒュンケルをバーンに肉体を返却した際のスペアとして育てただけであり、暖かい感情など持ち合わせておらず、ミストバーンからは自らの所有物としての強い執着だけが何度も口にされた。
一方ヒュンケルの方は多少なりともミストバーンに対して情を持っていたらしく、ミストバーンの真意を知った際やミストバーンが死亡した際は複雑な表情を浮かべていた。
なお、冷静なようで、一度しゃべりだすとなかなか止まらないし、カッとなるとその勢いだけで貴重な代替ボディのヒュンケルを圧殺しようとするなど大変な癇癪ぶりを見せもする、シリアスなギャグ属性の人

魔王軍時代の主君。
バーンからは気に入られており人間のヒュンケルが『不死騎団』の団長に任命されたのもバーンの後押しによるもの。
人間であり宿敵であるアバンの弟子だった事から、ヒュンケルの軍団長就任はハドラーから猛反対されたが、バーンは自身に何かあったときに大魔王から魔力を供給されて動いているアンデッドやエネルギー生命体は不安定な状態になる事から、緊急時の統率の乱れを防ぎ、不死騎団を無理なく統率するには、不死騎団の指揮官には自身の魔力供給と無関係な人間が最適だと判断したようだ。

……そんな事態が本当に起こりえるのかという気がしなくもないし、後にヒュンケル自身バーンに気に入られていた事に違和感を感じていた事から、腹心の部下であるミストバーンのスペアボディという立場から厚遇していた可能性もある。もちろん本人の弁の通り、単純にヒュンケルを気に入っていた可能性もあるが。

魔王軍時代の上司。バルトスの創造主なのである意味義理の祖父と言えなくもない。
直属の上司と部下の関係ではあるが、本編時点ではお世辞にも良好な関係とは言えない。
ハドラーはヒュンケルが人間であり、宿敵であるアバンの弟子であった事から、ヒュンケルの軍団長就任には最後まで反対しており、ヒュンケルがバーンの寵愛を盾に度々独断専行する事を苦々しく思っていた。
ヒュンケルの方もハドラーがアバンに敗れた事で養父であるバルトスが死亡したため「お前がしっかりしていれば父さん(バルトス)は死ななかった」と、ハドラーの事を冷視していた。
実は養父であるバルトスの真の仇でもあるが、ヒュンケルはダイ達との戦いまでその事を知らなかった。
真実を知ってからはそれを理由にハドラーに決闘を挑むなどハドラーに対する憎しみもあったが、一度決着した事で気が済んだのか、それともハドラーが武人として再起した事に何かしら思うところがあった*9のか、以降はその事への憎しみは一切見せず、人格的にも一目置くようになっている。何よりヒムに「ハドラーのためにも生きるべき」と説いたことからもヒュンケルはもうハドラーを憎んでいなかったのは間違いないと思われる。

『勇者アバンと獄炎の魔王』では幼少期のヒュンケルと魔王時代のハドラーの交流が描かれ、幼少期のヒュンケルはハドラーを「家族を守って」と懇願するほど尊敬していた。
アバンに引き取られた際も「今のおれの力じゃ魔王様を倒すような奴に勝てるわけがない」とこの時点ではむしろハドラーへの敬意が強いままだったので、本格的にハドラーを軽蔑するようになったのは魔軍司令となったハドラーと再会してその転落振りを見てからだと思われる。
しかし上記の通り、ハドラーは武人として再起し、最期には今度こそヒュンケルの家族を守ったのであった。
そりゃ一度は失望した魔王様が輝きを取り戻した上に約束果たしてくれたらヒュンケルの脳は焼かれるわ

魔王軍時代の同僚。
後に共に魔王軍を裏切った後は、親友と言っていい関係となった。
クロコダインも作中で「不器用だが万人に誇れる友」と発言するなどヒュンケルを強く信頼していた。
『勇者アバンと獄炎の魔王』で旧魔王軍時代に邂逅した際、クロコダインから魔王城の奴隷と誤解されており、人間と魔物の価値観の違いが読者に露呈するシーンとなっている。

魔王軍時代の同僚。
クロコダインとは逆に卑劣な性格のザボエラの事は毛嫌いしている。
ハドラーと共に視察に訪れた際にザボエラから魔法でマァムの心をヒュンケルの虜にしようかと言われた際は「ダニめ!貴様は六団長の恥さらしだ!!」と激怒していた。
恐らく味方・敵問わずヒュンケルの評価が不変だった男。

魔王軍時代の同僚。
軍団長の中でも一際激しくヒュンケルのことを嫌っている。
「魔王軍幹部で唯一の人間」「バルトスの一件でヒュンケルと険悪なハドラーの精神が反映されている」「大魔王バーンがヒュンケルのことを気に入っている」等、彼にとっては気に入らない要素しかないので無理もないが。
ヒュンケルに目を付けた者は痛い目に遭うことが多いが、フレイザードはちょうど消耗した時に襲撃・戦闘したこともあり優勢を保ち続けた。
あえて言えばフレイザードと同じ鎧を与えられたデッド・アーマー軍団をヒュンケルが瞬殺したのが疑似的なリベンジに当たるだろうか。

  • モルグ
CV:?(1991年版)/園部啓一(2020年版)
魔王軍時代の側近。
種族はくさったしたい。
忠誠心が高くヒュンケルがダイ達に敗れた際には「せめてこのモルグが冥土の案内人となりましょう」とヒュンケルに殉じ地底魔城と共にマグマに呑まれた。当のヒュンケルがなかなか死なないため、彼の待ちぼうけは当分続くであろう。



・・マァム オレに光をくれた慈愛の天使よ
これからはみんなのためでなく自分自身の愛を見つけることを考えて生きていってくれ そして幸福(しあわせ)になれ
・・オレではおまえを幸福にはできない・・!
妹弟子。
闇落ち状態から救ってくれた恩人。それゆえの敬愛の念か恋愛感情かは判断できないが、マァムのことを心の中で聖母や天使と形容し、彼女のことを大切に思う。バブみ?
ミストバーン撃破時には彼との「黒い絆」を彼女に知らせることを望まなかった等、自分では彼女を幸せにできない、との拘泥もしくは諦念を抱く。


だがダイよ! あれでいい!
おまえ一人だけで 勝とうなんて思わなくて良いんだ!
おまえには 仲間がいる!!
弟弟子。
孤児だったところを魔物に拾われ育てられたという境遇はダイの別の可能性とも言え、ダイもヒュンケルの境遇には同情し、戦う事を躊躇った事もあった。
そのため上記のヒュンケル戦では「怒り」を発動条件(トリガー)とする竜の騎士となることはなかった。
誰に対しても純粋で素直なダイの態度ゆえに、ヒュンケルも最初から穏やかな良き兄的立場で接する事が出来た。
鎧の魔剣を託す場面と一連の結末は、ダイとヒュンケルの関係を語る上で欠かせない名場面の一つ。
ヒュンケルもまたバランの死に泣き崩れるダイの姿にバルトスを喪った際の自分と重ね合わせている。


ポップ! 心を強く持て! 邪念を捨てろ!!
一度は闇に染まったオレですら 光らせる事が出来た!
正義のために邁進し続けてきた
おまえに 出来ないはずはない!!!
弟弟子。
ポップからは尊敬と同時にマァム関連でライバル心を抱かれているが、ヒュンケル自身はポップを極めて高く評価しており、自分よりもマァムに相応しいと思っている。
「その方がポップには効く」という理由で好意的な接し方はせず、時には憎まれ役を演じてでも叱咤激励など甘い態度は殆ど取らないが、内心では常にポップの事を気にかけている。一例として習得したメドローアの威力を見た時は、「よくぞこれほどの呪文を身につけたものだ!!」と内心大喜びしていた。
また、普段は冷静沈着なヒュンケルも、ポップが関係する事については様々な感情・表情を覗かせる。ガルダンディーを撃破して力尽きた時は マァムにすら見せない穏やかで優しい笑顔 を見せ、その直後には竜騎衆に対し 作中で最も激しい怒り を露わにし、メガンテ決行の前後は キャラが崩壊するほど狼狽していた 。呪文が一切効かないシグマと戦っているマァムに対しては、 お前が何を心配しているのか理解できない という態度を取るほどであった。

このポップに対しての高評価は、ダイ一行との合流タイミングが遅かったが故に、ポップのヘタレ時代とセクハラ行為の数々を全く知らず、逆にカッコいいシーンしか見てないためであろう。
まぁ、敵として対峙した際は鎧の魔剣をライデインで攻略するという戦術でダメージを与えてきた上に、味方になってからも圧倒的戦闘力を誇る竜騎衆に単身で挑み、ドラゴン4体とガルダンディーを打ち取り、魔法使いの身でメガンテを使用して命を散らし、死してなおダイを援護する雄姿……等力は自分に及ばずとも…いやだからこそ友情と勇気を振り絞る姿を立て続けに見ているのだから当然と言えば当然である。


・・・・承知しました・・・・!

魔王軍時代にヒュンケルが滅ぼしたパプニカ王国の王女。
不死騎団によるパプニカ侵攻の際にパプニカ王国の国王は行方不明になっており、恐らくは死亡したと考えられている事から*10、レオナにとってヒュンケルが父親の仇と言える。
パプニカ奪還後には、ヒュンケル自身は国を滅ぼした責任を負って処刑される覚悟であったが、レオナから「一生をかけてアバンの使徒として戦え」「死なない覚悟で苦難に向き合え」と言い渡された上で赦された。

  • エイミ

・・・・エイミ・・・・初めてだ・・・・
こんな事を誰かに話したのは・・・・
・・・・ありがとう・・・・
だが オレの事は 忘れた方がいい・・・・

パプニカ王国に仕える3賢者の一人。
最初はパプニカを攻め滅ぼしたヒュンケルのことを恐れていたが、彼の本質を知って好意を抱くようになる。
物語中盤で思いの丈をぶつけるも拒絶され、失恋に終わってしまうが、この時の言葉が後にヒュンケルに生きる意志を与え、さらなるパワーアップのきっかけになった。
ちなみにフラれてしまったものの、エイミは諦めておらず、ヒュンケルのいない所で「地獄の底までついていく」と宣言しており、大戦後はダイの捜索を続けるヒュンケルとラーハルトの後を付いて回っていると思われていたのだが……
2021年末に発売されたオフィシャルファンブックにおいて、彼女のタイムテーブルはバーン戦までで止まっており、彼等と旅立ったかは完全な白紙であった。ヒュンケル、ラーハルトについては「ラーハルトと旅立つ」「ヒュンケルと旅を続ける」になっており、これまた彼女が同行できたか否かに関する記述は存在しない。*11

竜騎将バランの親衛隊である竜騎衆の一人。
ヒュンケルとは「好敵手(ライバル)」と書いて「親友(とも)」と呼ぶ関係。
死の直前に形見として「鎧の魔槍」を託された。

ハドラーの親衛隊であるハドラー親衛騎団の一人。
ラーハルトと同じくヒュンケルとは「好敵手(ライバル)」と書いて「親友(とも)」と呼ぶ関係。
当初はヒムから一方的にライバル視されていたが、幾度も戦いを繰り返していくうちにヒュンケルもヒムを好敵手として認めた。
なお、その出自からフレイザードにも言えるけどバルトスの弟といっていい存在なのでヒュンケルにとって年下の叔父。

ダイの育ての親でかつてバルトスの同僚であった鬼面道士。
ヒュンケルがその事を覚えているかは不明だが、『勇者アバンと獄炎の魔王』にて対面している。
ブラスはバルトスとヒュンケルの疑似的な親子関係を「自分にはそんな機会はあるまい」とどこか羨ましがっている節があり、どうやらヒュンケルの存在がブラスがダイを育てるきっかけの一つだった模様。
本編最終話で再会しているが、2人の間で何か会話があったのかは不明。


【余談】

名前の由来

ストーリー上の名前の由来である「魔界の剣豪ヒュンケル」に関しては作中では詳しく書かれておらず、種族や戦歴などは一切不明。
解説本「パーフェクトブック・ダイの大冒険」によると数百年前に謎の死を遂げたとされている。
後にドラムーンのゴロアが「自分の剣で殺されてしまった剣士の昔話」を回想しており、読者の間ではこの剣士こそがオリジナルの「ヒュンケル」ではないかと考察されている。
また同書では漫画的な名前の由来についても触れられており「ヒュンと剣を振るうから」というダジャレ的なネーミングであったらしい。

ちなみに原作の三条陸がFC版ドラクエ3でダイのパーティーを再現した際、戦士に付けた名前はゆんける。*12
……そりゃひらがな4文字という制限を考えたら、他の選択肢は「ひんける」とかぐらいしかないだろうが、いくらなんでもちょっと情けなさすぎである。
ちなみにポップも「ホッフ゜」になってしまっている。
当然ながら「クロコダイン」は文字数の制限上どうやっても不可能。「おっさん」ならいける。
ダイパーティの正確な名前を付けたいのならポップはSFC版ドラクエ5、ヒュンケルはドラクエ9、クロコダインならドラクエ10の登場まで待たねばならない。


不死身

不死身のヒュンケルと云われるが、本当に死なない。そして公式で死にそで死なないとかネタにされる始末。
人間の身でありながら不死族の団長をやっていたのは伊達ではなく、あまりの不死身さにネタキャラ異能生存体扱いされるほどである。
それどころかHP1から減らないバグキャラ疑惑すらある。
そして彼の不死身っぷりは、同脚本家による後のこの人に受け継がれたと言っても過言ではない。
(ちなみに不死身属性以外のほぼ全要素を引き継いでいるのはこっちの彼)

例

  • ダイとの死闘の末敗北、崩壊する拠点と共にマグマに呑み込まれる。
    →マグマに沈んでまた明日みんな死んだものと思ってたがマグマに呑まれた時にその場から一歩も動いていなかったので最初に喰らってからはノーダメだった*13おっさんに助けられていた。
    なお、新アニメ版ではマグマに呑まれた次の回からOPラストの全員集合シーンに前回までいなかったのに当然のように追加された。マジでヒュンケル生きてるのを隠す気ねぇな…

  • ハドラーの爪に貫かれ(少なくとも背後から見て左胸側を貫通している)、刺された状態から直接体内にメラゾーマを流しこまれ、鎧に風穴があいた状態でベギラゴンを喰らい、さらには自らの生命力を爆発させる奥義グランドクルスを放ち、意識を失いながら最期の攻撃を行う。
    ヒュンケル「バ…バカなっ…!?急所を貫かれてなぜ動ける…!?」ハドラー「急所貫かれて普通に動いてくるお前が言うな」
    • が、すぐに*14意識を取り戻してフレイザード戦に駆けつける。明らかに致命傷を負っているが周辺状況から回復魔法は多分未使用*15。
      実はミストバーンがハドラーの死体回収に来ており、ヒュンケルにトドメを刺すのは容易かったはずなのだがスペアボディとしての価値を考えてか何もせずに撤退してしまった。死んだと思っていたのかもしれないが。
      (ミストの能力が死体にも使えるか否かは長年の討論物件)

  • 陸戦騎ラーハルトとの対決では一時劣勢に追い込まれた後に彼からバランの過去を聞かされるのだが、原作では息も絶え絶えで話を聞いていたのに、アニメでは別タイトルのリジェネ(毎ターン回復魔法)でもかかっているかのように後半部分の話はリラックスして聞いているような感じを醸し出している。

  • ダイとバランの死闘の最中も満身創痍で倒れているだけなのだが、彼らが戦闘の内容を逐一説明するため、一見すると相方のクロコダインと一緒に寝転がりながらテレビを見ているかのよう。
    中の人である梶裕貴氏からも「実況はクロコダイン、解説はヒュンケルでお送りしています」と言われてしまっている。
    • 念の為にフォローしておくとこの辺りの回は竜の騎士同士の超絶な戦闘を描いており、作画、演出、声優の熱演が凄まじいことになった神回と呼べる回でもある。
      だがその結果、ダイとバランのセリフは叫ぶばかりになってしまい、それを読者(視聴者)に伝える手段がヒュンケルとクロコダインに割り振られてしまったのが主な原因である。

  • バランとの一騎打ちに割って入ってきたアルビナスのニードルサウザンドと無刀陣使用直後の無防備な状態に真魔剛竜剣の一刀をまともに喰らうもアルビナスを撃退。バランに「生きてはいるがもう戦う事はできない」と言われる。
    • 暫く昏睡状態だったが、親衛騎団との戦闘に入ったポップ達の元に駆けつける。しかも「立っているだけでも辛い」状態だがちゃんと戦えている。ヒムもよそ見しながらの裏拳でふっとばす。

  • 大魔王バーンとの敗戦後に行われた裏切り者の元六団長の処刑の日…ミストバーンに差し出された暗黒闘気のグラスを飲み干し、心まで暗黒に染まってしまうもクロコダインの檄で心の中にある光の闘気を取り戻す。しかしそれにより光と闇の相反する二つの闘気が激突し、身体がそれに耐えきれず生命エネルギーが消滅、その場に倒れる。皆がヒュンケルは死んだのだ……と諦めるも直後に立ち上がる。それも光の闘気を爆発的に高めて。
    • ミストバーンの誘いに乗ったのはあえて暗黒闘気をその身に供給することによって、それに対抗するため心の中になる光の闘気をさらに強く呼び起こせると踏んだから。見事、賭けは成功し、ヒュンケルの中にある暗黒闘気は光の闘気により完全に封じ込められパワーアップを果たす。
      力を得られるなら死にかけることすら厭わないそのドMな姿勢をロン・ベルクからは「生命すらヤツにとっては武器のひとつにすぎん」と評される。同じように生命を振り絞ろうとしたノヴァは必死に止めようとしたのに…

  • グランドクルスを連発し、HP1の状態でマキシマム&オリハルコン軍団と戦い続け、眠るように息絶える。
    • ナレーションやモノローグで散々煽り、燃え尽きたようにしか見えなかったが、眠ってた(気を失ってた)だけで回復魔法受けたら動き回れる程度には復活。
      ただ、流石に回復魔法受けてなかったらヤバかったそうだが。

  • 幼少期、至近距離でミストバーンの暗黒闘気入りの指弾を喰らっても即死しない
    • さすがに重傷を負って気絶したが、その前にミストを認識して何者だと尋ねてる。この件がミストがヒュンケルの肉体の特殊性に気が付く切っ掛けとなった。


このように、これらの状態から全て生還している。*16

犯した罪を償うため、そしてアバンの使徒の長兄たらんとした結果だが、さすがに無理をしすぎたのかもはや肉体はボロボロで最終的に二度と戦えない体になってしまい、終盤はマァムやチウに庇われながらの観戦状態となった。
しかし、その状態でも闘気を利用し魔王軍最高幹部のミストを撃破した。

バーンとの決戦時はダメージ受けすぎたゆえに戦う資格なしとして、「瞳」にされ封印された。そりゃそうだ。

後日談ではラーハルトやエイミと共に旅に出ているが、「ぶっちゃけこの時には既に戦えるまでに体が治っているだろう」と考えている読者が大半ではなかろうか。
一説では、ダイの探索ついでに、再び戦える手段を模索しているのではとも言われている。
ラーハルトに鎧の魔槍を返した以上、槍に拘る必要はなくなったので、仮に戦えるようになってしまえば思う存分得意武器の剣が使えるのでパワーアップ確定である。
物語が終わってもまだ伸びしろを残しているってどうなんだ

なお、「蒼天のソウラ」でメドローアが登場した際に「古代の英雄譚に出てくる大魔導師はメドローアを1人で使ったけど創作に違いない」「戦記物に誇張は付き物」なんて言われたため*17、特に作中話題に上がったわけでもないのに

  • ヒュンケルが何度も死にかけて何度も復活しているという事実は、後世で盛られた創作だと思われている
  • 途中で倒れた人物たちの活躍を統合して誕生した創作キャラだと思われている
  • 『ヒュンケル』は襲名制で、死にかけて復活するというエピソードはそこで代替わりをしているため
  • 趙雲のようにソースの怪しい民間伝承を取り入れた結果こうなった
  • 後世とはいうが、そもそも本当に死んでるのか?
  • 逆に名前の元となった魔界の剣豪ヒュンケルと同一人物扱いされている
  • 実はヒュンケルだけ小宇宙の異世界出身(確かに昔の中の人は一輝兄さんだけど)

などと読者から評された。さもありなん。いやさすがに最後の三つは怖い




たとえどんな償いをしようとも、このオレがネタによって項目を編集したという事実はぬぐいようがない

その罰だけはうけねばならん…。もはや思い残すことはない…

アニヲタ…あなたの手で項目にログインしてくれ…

この場で追記・修正させられても…オレはかまわん……


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最終更新:2026年09月11日 23:55

*1 ミストバーンに「アバンに憧れと感謝の念を持っていた」と指摘されるシーン。

*2 ヒムの場合は武器を媒体にせず自らの腕を交差させて発動したことも自壊してしまった原因。なお、アバンはこちらの特性も戦法として使用している

*3 本作のメガンテは神の祝福を受けた僧侶なら万が一の蘇生が可能だが、それ以外が使えば蘇生は不可能とされるシビアな呪文であり、最悪の場合は肉体がカケラも残さず完全に砕け散るとのこと。

*4 とは言うものの、ヒュンケル視点ではそう捉えるのが自然な状況であるし、アバン自身も事情は知っているのでバルトスの死の原因は自分にあるという認識だった。

*5 『勇者アバンと獄炎の魔王』にて、「生命を産み一族の未来を紡ぐことのできる女を殺すことで、戦の勝敗とは別の禍根を生んでしまうから」という理由が語られている。

*6 「顔向けができない」として後ろを向いたままでいたが

*7 襲い掛かる直前、一人称が「おれ」から「オレ」に変化している

*8 本編でも回想で描かれてる「剣に殺気を感じる」と上から目線で指摘してるシーン。

*9 地味にヒュンケルはハドラーの魔王としての絶頂期も、その後の転落していく様も、武人として再起していく姿も全て見届けている。

*10 新装彩録版5巻では亡くなられたとバダックが言っている

*11 ただしエイミは隠れながらついていっているので同行を申し出たものの断られたとみられ、ヒュンケルとラーハルトはエイミに気付いているが放置してるだけで同行している認識ではないと解釈されたのかもしれない。

*12 FC版は小文字、濁音、半濁音も一文字として扱われてたため

*13 ドラクエでは作品によっては溶岩はダメージ床扱いなのでこの解釈もできる。

*14 時間描写を追えばフレイザード決着は日没間近であるので、約半日意識が無かった模様

*15 ポップに渡していた薬草がまだ残っていたのかも知れないが、薬草でどうにかなる負傷かという問題と、持っててもメラゾーマやベギラゴンで焼失してそうだという問題と、自力で使える状態まではどうやって回復したんだという話が残る…。

*16 ヒュンケルが死んで退場したようなシーンが流れる度、中の人である梶裕貴氏のツイッターで「ヒュンケルを演じられて幸せでした…」と感謝のメッセージが呟かれるのが恒例行事となっている。

*17 蒼天のソウラでは魔法使い四人がメラ担当・ヒャド担当・調整担当・射撃担当と役割分担してようやく撃てる大魔法として描写されている。