ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡

登録日:2011/09/09(金) 11:03:12
更新日:2019/11/05 Tue 22:47:06
所要時間:約 5 分で読めます




『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』はゲームキューブ専用SRPG。
ファイアーエムブレムシリーズ15周年目に当たる、2005年4月20日に発売された。

キャラクターデザインは北千里が担当。

■ストーリー

知の民「ベオク」と力の民「ラグズ」が住む、女神に祝福されし大陸テリウス。
そこでクリミア王国とデイン王国の間に戦争が勃発する。
アイクらグレイル傭兵団は、クリミア王都近郊を偵察中、倒れていた女性を助け傭兵団の砦に連れて帰る。
が、実は彼女はクリミア王国の隠された王女で…

この出会いが、アイクの運命を大きく変えることになる。


■主な登場人物

シリーズ初の平民主人公。
無愛想に見えるが実際はかなりの熱血漢。
のちに軍を率いる将軍となるが、自ら最前線に立ち敵にひたすら突っ込むというとんでもない作戦を用いる。だがそこが彼らしい。
成長率、上限値、専用武器、奥義に恵まれ、シリーズでも最強クラスの主人公である

ヒロインポジション。
クリミア王家の生き残りだが、ある理由から各国の王にしか存在を知らされていなかった。
離宮で暮らしていたためか王女でありながら家事や料理ができ、剣術の心得もある。
王女らしいおしとやかな性格だが、次第にアイク達に感化されて「ぶっとばして差し上げましょう!」と物騒なことを言うことも。

  • グレイル
グレイル傭兵団団長でありアイク、ミストの父親。
アイクとの修業では剣を扱うが実戦では戦斧を用いる。
ユニットとしての登場は序章の手加減モードのみ。実際のパラメータは不明。実は没データにあるんだけどね。
はたしてその正体とは…?

アイクの妹。シリーズでは珍しい健全な妹。
快活な性格。そして可愛い
母親の形見である青銅のメダリオンを肌身離さず大事に持ち歩いている。
序盤の数少ない回復役な上、CCすると馬に乗るのでかなり便利に。

グレイル傭兵団副長。綺麗なおば…お姉さん。密かにグレイルに思いを寄せている。
いわゆるジェイガンポジションだが、騎乗ユニットや斧が優遇されていることもあり、終盤でも普通に使っていける。

グレイル傭兵団の参謀見習い。冷徹で現実主義者。ファンからは「ホモリオ」「ホモ軍師」と呼ばれる(理由は彼の項目で)。
まだ生え際は平気。

デイン軍「四駿」の一人。
全身を黒の鎧で固めており、素顔は不明。
白銀の大剣エタルドを扱う。
ラスボス並のパラメータを持つにも関わらず、中盤のごく普通の民家から突然現れ、一躍初見殺しとして有名になった。


■システム
基本は歴代のシリーズと変わらないが、新たなシステムや変更点がある。

  • ラグズ
武器を用いて戦う人型種族(ベオク)に対する、化身して戦う種族。獣牙族、鳥翼族、竜鱗族が存在する。歴代のマムクートの様なユニット。
ゲージが満タンにならないと化身出来ないが、化身するとあらゆるパラメータが上昇する。

  • 体当たり
自分の体格より重量(体格+鎧等の補正)の低いユニットを体当たりで1マス移動させる。騎乗ユニットは体当たり出来ない。
「あと1マス移動出来たらトドメが刺せたのに!」なんて時に使える。

  • 拠点
戦闘マップ前に利用出来るシステム。
ここでアイテム売買、支援レベル上げ、スキル着脱などが行える。

  • ボーナス経験値
廃止された闘技場の代わりに追加された。
マップで特定条件(ターン数、敵の生存数等)をクリアすると入手出来る経験値をユニットに割り振ることができる。
このシステムの導入により、ボーナス経験値の最大値での入手を目指すプレイも誕生した。

  • マニアック
今作の難易度は初心者向けのノーマル、シリーズファン向けのハードに加えてその上のマニアックが存在する。
敵のパラメータや増援の数が凄まじいことになっており、『トラキア776』、ヘクトル編ハードに次ぐ難易度になっている。
後にルナティックモードというコレよりトチ狂った難易度が登場したが

  • 3D化、ムービー
マップが3Dになり、フルボイスムービーが搭載された。
ただ初の試みということかあまり良い評価は聞かない。特にエピローグムービーのやたらと爽やかなアイクはファンの間で語り草になっている。
次回作ではよりムービーに力が入れられ、出来が良くなっている。

  • 指南
封印から登場したチュートリアルを変えたもの。
味方ターン時ならいつでも見られる上、ノーマルでは必要な時に応じて「指南・〇〇を見ますか?」と表示される。そのためSRPG初心者でもとっつきやすくなった。

  • 武器の練成

各章の拠点で1つだけ、武器の威力や命中率を変えるなどした練成武器を作ることができる。
色や名前を変えることもでき、自分だけのオリジナルを作る楽しみがある。
ちなみに一部の武器のある数値をいじるとチートな武器が出来上がる。


主な変更点は

  • 武器の重さの相殺が体格から力のパラメータに
  • 魔道書の威力が下がった
  • 特効が従来の3倍から2倍になった
  • アイテムが無くてもクラスチェンジが出来る様になった(一部のユニットを除く)
  • クラスの必殺補正の廃止(海外版では復活)
  • 砦、山等の地形廃止
  • キラー系武器が非売品に

等がある。


■伝統の型破り

今作にもシリーズお馴染みのキャラやポジションが存在するが、それらが少し型破りになっている。
前述した平民主人公の他にも、

  • 女性のジェイガン
  • 赤騎士、マリクポジションが遅れて登場
  • 戦士ユニットが複数で登場しない
  • 自由に飛び回るラスボス
  • 後日談がない

等が存在する。




尚、今作は大量の伏線を残したままエンディングを迎えてしまう。
その伏線は続編の『暁の女神』でようやく明かされることになる。



「違わないさ。これまで立派にやってきたじゃないか、これからもやっていけるさ」
「はい!」
「さあ行こう。みんなが待っている。一人が嫌なら俺も一緒に追記・修正しよう」


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