登録日:2010/02/14 Sun 01:19:46
更新日:2024/09/10 Tue 21:41:17
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「負けるとわかっていても、戦わなきゃならんことがある!」
タカラトミーの『ZOIDS-ゾイド-』に登場する機体。
番号
RBOZ-004(旧)
RZ-008(新)
所属:ヘリック共和国
分類:恐竜型(旧)
ステゴサウルス型(新)
ロールアウト: ZAC2030年
全長:30.3m
全高:15.1m
全幅:9.3m
重量:199.0t
最高速度:80km/h
武装・
装備
(旧)
105mm高速キャノン砲×2
パノーバー20mm対空ビーム砲×2
銃座式マクサー30mmビーム砲
20mmビームランチャー
マクサー50mm砲×2
MAD磁気探知機
全天候3Dレーダー
その他レーダー
武装・装備
(新)
105mm高速
レールガン×2
TRZ20mmリニアレーザーガン
ARZ20mmビームガン
パノーバ20mm地対空ビーム砲×2
AMD30mm2連装ビーム砲
マクサー30mm多用途マシンガン×2
ハイパーバイトファング
チタンスパイク×4
GPS磁気探知機
ヘリック共和国軍の情報戦の要として活躍した
電子戦用大型ゾイド。
共和国初の大型ゾイド『
ビガザウロ』のフレームを流用した初期大型ゾイドの最終型であり、ビガザウロや
マンモスとは共通する部分が多い。
また、同じくビガザウロのボディフレームを流用している
ゴジュラスとも縁がある。
元々はマンモスなどと同じく輸送用として用いられていたが、開戦に合わせて偵察・電子戦用に改造された。
背びれがレーダーとなっており、機体の出力もサイズ相当に大きいため、その情報収集能力は高い。
確かに「電子戦用機」だが、この手の機体にありがちな、「装備がレーダー諸々中心で火力が貧弱」と言ったことがない珍しい機体でもある。
無論、本来前線に出る機体では無いが、戦力としてはそこそこ期待出来る。
ただ「装甲は大型ゾイドとは思えないほど貧弱」と言われており、共和国の戦力シミュレートによると単純な戦闘力は帝国側のレッドホーンのほぼ下位互換。
とは言ってもこの機体の役割はあくまで情報収集と索敵なのでそこは仕方がない。
また、レーダーと火器を連動させての精密かつ大火力な長距離砲撃や、部隊の指揮管制も熟すなど応用も効く。
ゴジュラスやマンモス、
サラマンダーなどに比べて格段に扱いやすく、生産台数(=野生体の数)も多いために、
特に大型ゾイドの数が減った新世紀シリーズでは
共和国軍の主力大型ゾイドとして大量に配備され、偵察・戦闘・指揮と
あらゆる戦場・状況で活躍した。
しかし、レーダー連動型の射撃兵装として最も有効な
ミサイルを一発も装備していない。コイツの精密飽和爆撃を喰らったら、サーベルタイガーだろうとフルボッコだと思うのだが……
強化タイプの一部として
ミサイル装備型は存在する。
一応、格闘用の武装もあるが重装備故に機動性はとにかく低いので使われることはまずない。そのため敵の接近を許すとほぼ一方的にボコられる。
旧大戦期には「歴史に名を残すような華々しい戦果はないが、共和国の命運を賭けるような大会戦には必ず参戦し、情報戦の要として活躍した」程度の扱いだが、
上述した通り新世紀シリーズでは共和国の主力ゾイドとして、裏方から前線まで多くの状況で活躍した。
もっともこの手の機体の宿命か、出番が増えるとともに沈められることも多くなってしまうのだが……
以下、バリエーションと関連機体
「ゾイド2−ヘリック共和国VSガイロス帝国−」に登場した改造機。
ZOIDS SAGAシリーズでは
「ゴルドス長距離射撃仕様」と呼ばれている。
特徴は、
レールガンを排して装備されたロングレンジバスターキャノンと、装甲強化を兼ねたショックカノン。
ゴジュラスMk-Ⅱの量産型と同様の武装が施され、火力と防御力がアップした砲撃戦タイプである。
アイアンコングにも効果を発揮する大口径砲を、背びれの
GPS磁気探知機の効果で精密に撃ち込めるため、非常に強力であり、
運動性の低下も元々格闘戦を想定していないゴルドスにとっては実質デメリット無し。というより、昔は輸送用に使われたゾイドなので重量増加も苦にならない。
指揮管制能力も高いため
重砲部隊の顔役となった。
ゴルドスの長所のみを伸ばせる良改造であり、ゴジュラス以上にバスターキャノンの真価を発揮できる改造である。
バトルストーリー本編でも活躍している。
ゴルドスキャノンが更にパワーアップした機体。
今度は限定型の武装になり、バスターキャノンやショックカノンに加えて両頬にはビームガン、前足にはミサイルポッドが装備されている。
さらに背中には大型エネルギータンクも背負っている。
ジャイアンではない
「シャイアン」である。
「ダイダロスアタックだ!!」
ZOIDS妄想戦記に登場。
キットはシャイアンの色変えで、武装も共通。本体は紺紫、背びれが金色。
ファイヤーフォックスとの連携を主眼に開発された電子戦ゾイド。
劇中ではバスタートータスを失ったバスター・アイソップ少尉の新たな愛機となる。
旧式化したゴルドスに代わる新たな電子戦機。
中型機となったことで生産性が向上し、取り回しも良くなった。
背びれに最新のクリスタルレーダーを取り付けることでゴルドスに引けを取らない性能を発揮した。
また武装も同クラスの相手にならそこそこ有効。
ただし重装甲のブラキオスには攻撃が通じずに踏み潰されてしまった。
大異変後はクリスタルレーダーの技術が失われたため生産が中止されていたが、ネオゼネバス帝国が中央大陸のほぼ全域を掌握した後に再配備される。
ダークスパイナーのジャミングウエーブを中和でき、共和国の反撃の一手となったが、セイスモサウルスの攻撃には一方的に殲滅されてしまう。
その後は飛行形態と電子戦形態を切り替えられるディメトロプテラが配備された。
ゴルドスの活躍によって電子戦機の重要性を思い知ったゼネバス帝国が開発した電子戦機。
「巨体故に敵に発見されやすく、動きも鈍い」ゴルドスの真逆を行く「小型で発見されにくく、移動スピードもそこそこ」という性能の機体。
武装は小口径のガトリング砲だけと貧弱だが、ガイサックのように脆い機体や歩兵が即席で作り上げた陣地程度になら十分に効果的。
性能で劣る分大量に配備され、多くの機密情報を盗み出した。
暗黒大陸に亡命したゼネバス帝国がガイロス帝国の支援を受けて開発した、初の大型電子戦用ゾイド。
索敵、呪法収集能力、電波妨害能力全てにおいてゴルドスを上回り、直接戦闘でもゴルドスを破壊している。
中央大陸を占領したネオゼネバス帝国にも配備され、その索敵能力と通信傍受によって共和国軍残党の拠点を次々に発見、当時無敵だったダークスパイナー以上に共和国軍に恐れられた。
さすがに直接的な戦闘力は貧弱で同クラスのゾイドには勝ち目がないが、ライガーゼロとの戦闘ではパイロットが金属のチャフが舞い上がったところにレーダーの出力を最大にすることで辺り一帯を巨大な電子レンジへと変え、自分諸共敵のパイロットを殺害して相打ちに持ち込んだ。
「ゴルドス!? 白いゴルドスだ!!」
共和国所属の機体が様々な戦場で登場しているが、やはり特に印象的なのは、第三話の「ホワイトゴルドス」だろう。
機体色は全身が白で、キャノピーのみ青い。
50年以上前の戦争で、城を放棄するときに「負傷していた脚ではついていけない」と見做され放置された、いわゆる野良ゾイドである。
しかし、自分が捨てられたとは知らず(薄々感付いていた節はあるが)、いつか仲間たちが帰ってくることを信じて、たった一匹でずっと基地を守り続けていた。
一途に主人を待ち続け、その場所をひたすら守るその姿に胸打たれた者は少なくないと思われる。
さらには、傷の手当てをしてくれたバンに対して二度までも助けに行き、
しかしそのバンから「お前の戦争は終わったんだ!」と真実を知らされてもなお振り切って基地へと走る、確固たる「意志」を最初から最後まで見せ続けた。
こう言った「ゾイド」と言うキャラクターを丁寧に描いたのも、無印の人気の秘密なのかも知れない。
何気に戦闘能力も高い。
右足を負傷し、パイロットもおらず、50年間メンテナンスも受けていない状態で、
アーバインの
コマンドウルフ相手に真っ向から格闘戦を展開するのだが、
全ての状況が不利に働いていながら互角に渡り合い、
「歴戦のゾイド」と言われるほど。
最終的に右足の傷からダウンするものの、コマンドウルフにもダメージを与えて撤退に追い込んでいる。
一方で無印の中盤以降は専らやられ役に回ることが多く、強化型コマンドウルフの大口径砲に簡単に倒されたり、
レイヴンの
ジェノザウラーには数の優位がありながらフルボッコにされるなど不遇な扱いを受けていた。
もっとも戦場ではいろんなところで力強い砲撃戦を展開しており、毎回のアバンタイトルでも派手にぶっ放しているので地味に優遇組ともいえる。
GF編では磁力誘導装置を装備した金色のゴルドスも登場し、バン達を翻弄した。
追記・編集は情報を収集してからお願いします
- 俺が初めて買ってもらったゾイドだ…懐かしい。 -- 名無しさん (2013-09-12 20:39:05)
- プレステのゲームでは強キャラ。シャイアンはガチ -- 名無しさん (2014-02-17 12:56:16)
- ホワイトゴルドスで見事に胸打たれた。大好きなゾイド。コカ・コーラのストラップは主にこいつ狙いだった -- 名無しさん (2014-06-21 08:33:31)
- 電子戦ゾイドで、格闘力は最底辺。しかし、索敵や天候を予測出来、味方を支える縁の下の力持ち。華は無いが居ないと困る。初期のディテール過多な機体であり、存在感抜群。大好き。 -- 名無しさん (2015-05-29 17:32:04)
- ニューバトストではウルトラザウルスが一匹しか戦闘に出せなくなったから”頭数の揃えられる砲撃戦用重ゾイド”としても重宝したんではなかろうか -- 名無しさん (2017-02-23 19:06:03)
- ゴルドスの小型版であるゴルヘックスはのちにダークスパイナーのジャミングを無力化できるようになってたな -- 名無しさん (2017-08-04 11:44:30)
- ホワイトゴルドスの話は3話目にしてあの世界観の雰囲気他のロボットアニメとの違いを視聴者に見せたよね -- 名無しさん (2018-03-01 04:57:16)
- HMMのゴジュラスがあんな化け物キット(褒め言葉)になって、ロングレンジバスターキャノンもすさまじい大きさになったけど、ゴルドスは一体どんなのになるんだろう。巨大バスターキャノンを積んだら貧相になるというのは困るけど、かといってゴジュラスより貫禄があってもちょっと違う……
まあそもそもゴルドスやマンモスがHMMに選ばれる可能性が低いけど。 -- 名無しさん (2020-12-26 22:19:51)
最終更新:2024年09月10日 21:41