メルツェル(ACfA)

登録日:2010/05/18 Tue 15:45:59
更新日:2025/04/18 Fri 23:05:43
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ORCA旅団メルツェルだ

ビッグボックスへようこそ

歓迎しよう、盛大にな!


ARMORED CORE for Answerに登場するORCA旅団所属のリンクス。
ORCAランクは7。
CV:速水奨


【概要】

企業連に敵対し、アルテリア施設を悉く制圧した反体制勢力、ORCA旅団において参謀を務めるリンクス。
旅団結成を担った「最初の五人」の1人。
優れた頭脳を持つ若き謀略家。その明晰さは殆どのメンバーが認めており、作戦の立案も全て彼が行っている。
旅団長のマクシミリアン・テルミドールですら指示を仰ぐ程でもあるが、AMS適正は低くリンクスとしては劣等である。
しかし、その事実を客観的に認め、自らの命さえ作戦達成の駒でしかないと考えているような達観した言動が目立つ。

ORCAランク6のヴァオーは彼に見出されてORCA入りしたり、ランク10のハリを懐柔する、企業連上層部の性格を見抜き裏取引を成功させるなど話術も優れている様子。
また自機のみならずヴァオーの機体のアーキテクトを担っていたり、そのヴァオーの乗機にGAの試作止まりパーツを使用していたり自らの乗機もGA系のパーツが多かったりと、AMS適性を除いたマルチな才覚やGAとの何らかの関係性を窺わせる。

余談だが、担当声優は『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』のライバルキャラ、スティンガーを担当していた。
冒頭の台詞はスティンガーの名台詞のセルフオマージュである。
その手の込んだ作戦を「やり過ぎだな」などと言って来たテルミドールに「よく言う 誰が手間を掛けさせたのか」などと愚痴りつつも、実際にやってのけたメルツェルは彼とは異なり面倒が嫌いでは無い様だ。


【搭乗機体】

オープニング


GA系のパーツが多用された漆黒の重量二脚機。
フレームはGAの新標準機体ニューサンシャインの頭部、旧式のSUNSHINE-Lの中量腕部、TYPE-HOGIREのコア、サンシャインの重二脚部という構築。
内装もサンシャイン一色。
コア以外はGA一色の見た目通り実弾に対してはかなりの硬さを持つがENには弱い。
ここにGA製ライフル「GAN02-NSS-WR」二丁、大グレに当たる「YAMAGA」、いわゆる核「BIGSIOUX」、垂直連動ミサイルを装備した高火力の機体。

ただ、メルツェル本人は前述通りにAMS適性は劣性なので対峙してもあまり脅威ではない。FRSメモリの総量も少なく、カラードランク20~30番台の機体と同程度、ORCA内では最も少ない。
GAライフルは総弾数が非常に豊富な以外に取り柄らしい取り柄が無く、驚異的な威力の核もこの機体構成では飛来速度を大幅に増加させるテクニック「加速撃ち」ができないため油断しない限りさしたる危険性は無い。
おそらくは本人の低いAMS適性を補うためのアセン、かつネクストではなく通常戦力を仮想的とした機体なのだろう。
「素早く動けなくても硬さで耐えられる重二」「弾数に任せて撃ちまくれるので多少狙いを外しても大丈夫なGAライフル」「同じく、高火力かつ攻撃範囲が広いので雑に使っても攻撃になる核とグレ」は、対ノーマルやMTや車両用・粗製リンクス向けネクストと考えれば理に適っている。

因みに、「バケツ頭の系譜」「核+連動」「中量コア+重二脚」「パイロットは作中屈指の策士」という点ではジャック・Oにも通じる面がある


各ルートでのスティ…メルツェルの活躍


【企業ルート】


旧GA本社、ビッグボックスを制圧していたメルツェルは、ORCA本隊掃討に来たウィン・D・ファンションと主人公をヴァオーと共に迎え撃つ。
場所が場所なので初見では結構手こずったリンクスも多いはず。
と言うかヴァオーが地味に強くて少佐をマッハで蜂の巣にしたりするので注意。

実際のプレイでは主人公vsヴァオー、ウィンvsメルツェルの構図になりやすいためメルツェル本人はあまり気にならないことが多い。
強力なEN武器を多用するウィンはEN系武器に極めて弱いメルツェルにとって正に天敵と言え、いつの間にか撃墜されていることが大半だろう。

かと言って甘く見ていると大型ミサイルを食らい、撃破されると言う終わり方も起こりかねない。
気になるなら僚機として出て来るヴァオーより先に倒した方が良い。

ついでに交戦の舞台「ビッグボックス」と呼ばれる旧GA本社は大型砲台の砲弾が飛び交う場所の為、ミサイル回避に気を回し過ぎるとこれに直撃する可能性が有るので注意。
しかし、大型砲台ビルの上で待機してたらENが足りずに勝手に落ちる

撃墜されると潔く自らの運命を受け入れ、ORCA旅団の理想成就を願いつつ散って行く。


潮時か…


まぁ良い…最早私も無用だ…


人類に…黄金の時代を…



【ORCAルート】


二週目以降追加される幕間にて、カブラカンを撃破した頃から主人公には目を掛けていたことが判明する。

終盤、主人公を迎え入れ、企業の出した『答』アンサラーを撃破出来るのは主人公しか居ないと判断してその撃破を依頼し、自らはビッグ・ボックスを、テルミドールはクラニアムをと役割を分担し、戦地へと赴く。

『クラニアムがお前、ビッグボックスが私だ』

『お前が?勝てるものか。相手は恐らく、ウィン・D・ファンションだぞ』

『まあ、そうだろうな。その時は、私が死ぬだけの話だ』

しかし敵として現れるのは恐らくランク3の最精鋭、ウィン。
メルツェルでは勝ち目はないとテルミドールに指摘されるが、それを承知でビッグボックスへと向かい、帰還を果たせずして終わった。
イケメン過ぎるぜ!!メルツェェェェェル!!


【虐殺ルート】


残念ながら空気。
主人公とオールドキングが行動を起こしたタイミング的に生存している可能性が高いが、全く言及されないためどこで何をしているかは完全に各々の想像に任される。



【余談】

エンブレムが「チェスのポーン」な辺り、名前の由来は18世紀から19世紀にかけてのドイツの発明家ヨハン・ネポムク・メルツェルと思われる。
全自動チェス差し機械人形(……に見せかけたイカサマ装置)、「トルコ人」を購入し、そのパフォーマンスによって大金を稼いだ事で有名。
作中でも意識されており、ウィンから「はしゃぎすぎたな、自動人形」などと吐き捨てられている。
「企業の支配する世界の裏で暗躍する反動勢力の、知略に長けた参謀」である彼の活躍を踏まえると意味深なネーミングである。

機体名の「オープニング」は直訳すれば「開始」だが、チェス用語では「序盤の定跡」を意味する。
そこに込められているのは、ORCAが切り開く新世界の一助という決意か、それとも「セオリー通り」の戦いしかできないだろうメルツェルの自嘲か。








「追記・修正できるものか、相手は恐らく粘着荒らしだぞ」

「そうだな・・・その時は私が死ぬだけの話だ」




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最終更新:2025年04月18日 23:05