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ウィン・D・ファンション

登録日:2010/05/18 Tue 11:22:35
更新日:2026/07/20 Mon 15:33:36
所要時間:約 3 分で読めます





殉ずるがいい


己の答えに

プロフィール

ARMORED CORE for Answer』に登場するインテリオル・ユニオン所属のリンクス。
カラードランクは3。
CV:田中敦子

説明書では「ファッション」になっているが間違い。正しくはファション


人物


GAの災厄と呼ばれた、インテリオルの女性リンクス
前線兵からは、ブラス・メイデンの蔑称で呼ばれることも多い
乗機レイテルパラッシュは、軽量ながら高い火力を誇り
容赦ない戦い振りと、完璧なミッション成功率で名高い

旧レオーネ・メカニカ社における最高位戦力と噂された霞スミカの後任というべきインテリオル・ユニオンの女性リンクス。
ランク3というだけあって実力は凄まじいものがあり、僚機選択画面の紹介文で「出撃数、成功率ともに完璧な、理想的な傭兵」とまで呼ばれているのは彼女くらいなもの。
EN系の高火力武器を巧みに扱い、『GAの災厄』とまで呼ばれ、前衛の兵士達からは蔑視も込めて「ブラス・メイデン」の異名で呼ばれる。
これは直訳すると“真鍮の乙女”の意で、レイテルパラッシュの真鍮(ブラス)色のカラーリングと、「ブラス(brass)」には“図々しい人”や“娼婦*1という意味のスラングでもあることに掛けたものと思われる。

性格としては責任感の強い人物と言われる。
カラードの傭兵のトップが開く集会「お茶会」には欠かさず参加し発言も積極的。
ACの傭兵では珍しいことに市民を守るための正義感に篤いという一面もあり、これは各ルート終盤で顕著。
リンクスは元々企業に所属する軍人であり、『fA』の時代でも名目上は傭兵だが実質的にはかつてのままであり、雇い主からの命令に従うのが仕事である。
その点ウィンは体制側の戦士として庇護下にある市民を守るために力を尽くすという異色な存在であり、まさに体制側と言えるような王小龍などとはまるで異なる思考をしている。

企業とORCA旅団との密約によりORCAを放置することが決定された際も「曲がりなりにも市民の庇護者」としての役割を放棄しようとする企業上層部に怒りを滲ませており*2
ローディーから「矜持が要るのか?」と問われて「…当たり前だろう そうでなければ、誰が殺しなど(ひさ)げるものか…」と、誇りを持てない仕事への不満を堂々とぶちまけている。
結局この後ウィンはクライアントの意向を無視して勝手に出撃するなど全く傭兵らしくない行動に出ており、
作戦参加率と成功率という意味では説明文の通り「理想的な傭兵」かもしれないが、本人の理想は「高潔な戦士」寄りなせいで精神的な適性という意味ではむしろ「傭兵」とは程遠い

全く歯に衣着せない率直な物言いもよく目立つ。
「お茶会」に全く出ないジェラルドの代役(?)として参加して来たダリオ・エンピオ「老人たちも存外不足か、とな」とダリオや彼を寄越したローゼン(オーメル)上層部を皮肉ったり、
明らかにネクストに乗り慣れていないドン・カーネル「あれでリンクスとはな 粗製とはこのことか」
前代未聞過ぎて大体みんな呆れ果てた反応を示す「パッチの命乞い」に対しても「阿呆だな」「まあいい、消えろ 興味もない」
ビッグボックスでウィンと主人公を待ち受けるメルツェルとヴァオーに「…火力だけか それでORCAとは、笑わせる」
その後メルツェルとヴァオーが巨大なビル群で撃破された事に対して「デカい墓標だ」
……などなど、辛辣な発言が多くこう見えて割と皮肉屋でもある。

口癖は「不足」と「存外」。
前者は「力不足」だったり「過小」だったり逆に「必要十分」だったりと場面によって様々な意味で使い分けられている。


ここまでだとまるで前作のメアリーとは別の意味でキツい女性を想像しそうになるが、一方企業ルートの終盤に協力関係になる主人公に対しては別にそこまで親密な関係でもないこともあってかかなり優し気な口調で語り掛けて来る。
ウィンからの二人称もなんと「あなた」に変更される。
僚機として出撃する機会も何度もあるが、何れも自分が先に落ちたら非常に申し訳なさそうに撤退するという高慢な者の多いトップランカーの中では珍しく(仲間には)礼儀正しい面もある。


独立傭兵における最高位戦力、ロイ・ザーランドとは面識が有るようで、お互い愛称で呼び合う仲でもある。
傭兵としての実力も互いにかなり信頼している模様。


因みにプレイヤーからの愛称は『少佐』。
理由は推して知るべし。


搭乗機体


ネクスト:レイテルパラッシュ


画像出典:ARMORED CORE for Answer ゲーム画面 オーダーマッチ選択
© フロム・ソフトウェア 2008年3月19日発売

部位 パーツ名 製造元
頭部 H11-LATONA インテリオル
コア C11-LATONA
腕部 A11-LATONA
脚部 L11-LATONA
右手武器 RG03-KAPTEYN
左手武器 LB-ELTANIN
右背武器 PC01-GEMMA
左背武器 HLC09-ACRUX
肩武器 -
メインブースター MB11-LATONA インテリオル
バックブースター BB11-LATONA
サイドブースター SB11-LATONA
オーバードブースター I-RIGEL/AO トーラス
FCS LAURA アクアビット
ジェネレーター I-RIGEL/G トーラス
「レイテル(Reiter)」はドイツ語で騎兵、「パラッシュ(Pallasch)」はハンガリー生まれの騎兵向けの片刃剣を指す。
ブロードソードの一種なのだがパラッシュは概ねサーベルと似た「護拳の付いた幅広の片刃剣」なので、エンブレムに描かれているのとは別。

インテリオルの最新鋭機Y11-LATONAをベースに軽レールガン「RG03-KAPTEYN」、レーザーブレード「LB-ELTANIN」、パルスキャノン「PC01-GEMMA」、そして忘れてはならない『少佐砲』こと、デュアルハイレーザーキャノン「HLC09-ACRUX」を装備している。
旧標準機からそのまま引き継いでいるFCSを除き全身『fA』の新作パーツ

「前進」と「攻撃」を意識した軽量機であるラトナに、その特徴の一つである豊富な積載量を活かして重火器を多数盛り込んだ重武装機。
積載量とジェネレータが軽いのもあって多くのネクストが重量過多になった後期レギュでも範囲内に収まっている。
遠距離では高火力の二連装ハイレーザーキャノン、距離を詰めれば瞬間火力の高いパルスとブレード*3が飛んでくる上、高い弾速とPA貫通力を併せ持つレールガンはどんな距離でも一定以上の脅威……攻撃面では距離に関わらず戦える万能機である。
主力武器は勿論少佐砲だがそれ以外の武器も馬鹿にならず、少佐砲を撃ち切らせても油断は禁物。

一方、攻撃に振り切った性能故に防御力、特に実弾防御力は非常に低いため高威力の実弾武器が直撃したら一撃で瀕死に追い込まれかねない。GAの災厄と呼ばれる彼女ではあるが、実のところは殺るか殺られるかの2択というとんでもないハイリスク・ハイリターンな相性なのだ。ワンダフルボディに近付き過ぎた結果散弾バズの直撃を貰ってしまいすごすご撤退という様は誰もが一度は見たことがあるだろう。
また軽量級ではあるものの実は機動力はそこまで高くない。ラトナがそもそも他の軽量級より機動性に劣る上、武器がENを消費するものばかりなためである。

戦闘面はお察しの通り、自身が前衛で戦うため、僚機は必然的に援護に回ることとなる。遠距離からのミサイル支援に長けたロイのマイブリスとの相性はかなり高い。



メインストーリーでの活躍

ルートによって立ち位置が大分変わるが、殆どのルートにおいて重要なポジションに居る。

チャプター1


ミッション「ワンダフルボディ撃破」

初めてのネクスト戦となることも多いこのミッションだが、僚機を雇うこともできる。その内の1人が彼女。GA所属のワンダフルボディにはEN系の兵装がよく刺さるので楽勝…かと思いきや前述したようにレギュが更新される度に強化されている散バズの直撃を貰ってあえなく撤退することも。

チャプター2


ミッション「不明ネクスト+ノーカウント撃破」

2度目の僚機としての登場。今度は実弾系で一発を狙ってくるリンクスはいないためかなり働いてくれる。コジマキャノンが直撃さえしなければの話ではあるが。ハードだとゴキブリが追加されてしまうため途端に苦しくなってしまうのだけが難点。ミサイル回避はNPCの苦手とするところであり、フレアを積んでいないレイテルパラッシュはコジマミサイルがクリーンヒットしやすい。
とはいえ、ブッパが事実上の指揮権を握っていることをあっさりと見抜くなど勘の良さが光るミッション。十分に背中を預けて戦える僚機であることは間違いなく、報酬の半分という雇用費も妥当といったところ。

チャプター4


・企業連ルート

ミッション「ORCA旅団本体撃破」⇒「アルテリア・クラニアム防衛」

ORCA旅団が旧GA本社「ビッグボックス」を拠点としていることが判明、これを壊滅させるミッション「ORCA旅団本隊撃破」にGA所属故に勝手知ったるローディーを差し置いて立候補、自らの手で片を付けるべく主人公と共に出撃する。
迎撃に出たメルツェルとヴァオーを撃破し、いよいよ残りも……という所で企業上層部はメルツェルとの裏取引によりORCA旅団を黙認することが決定されてしまう。

それに納得できないウィンは企業を無視して主人公に個人的に協力を依頼、独断で共にクラニアムに向かう。
その際、

もうすぐクラニアム中枢だ
貴方には…感謝している
嬉しかったよ

というらしからぬ優しい口調で主人公に語り掛けて来る。

ミッション中は真改は自機に突撃して来るので大抵テルミドールはウィンが相手取ることになる。アンサングやレイテルパラッシュの強さはレギュレーションによって異なるので、勝敗は予想しづらい。
オッツダルヴァ真改を倒してクレイドルの人々を救うと、ウィンと主人公は最悪のテロ組織から世界を救った英雄と讃えられるところで終幕。

「人類」を守ることを目指したテルミドールに「人類など、どこにもいないさ」と言い放った彼女が守りたかったのは「人類」などという漠然としたもののための生贄にされかかっている「今を生きる一般市民」だった。
そんな彼女が世界の真相をどこまで知っていたかは謎である。


ORCAルート

僚機の有無は不明だがこちらのルートでもビッグボックスでメルツェルを破っている。更にORCA旅団の最終目標、アルテリア・クラニアムを制圧すべく向かったテルミドールを討ち取ったと推測される*4。恐らくは企業連ルートと同様の動きをしたのだろう。唯一違う点は相方が首輪付きではなくロイであるということか。

ミッション「アルテリア・クラニアム襲撃」

最後はテルミドールに代わってクラニアムを手中に収めるべくやって来た首輪付きをロイと共に迎え撃つ。
なおロイがウィンに着いたのは曰く「美人の涙が最優先」。彼の言う通りウィンが美女ということなのか単なるいつもの軽口なのか。

お客さんだぜ、ウィンディー

貴様も、人類のためには人の死を厭わないか

ならば自分で、死を実践してみせろ テルミドールと同じようにな

なおこのミッション、普通にどころか結構難しい。
どちらも強烈な攻撃力のデュアルハイレーザーを装備した重武装機で、それ以外も高火力のミサイルにパルスキャノンの嵐と、まともな機体で「防御力で耐えて凌ぐ」のは難しい。
ハイレーザーには不向きな近距離に張り付いても、レイテルパラッシュにはパルスとブレード、マイブリスにはガトリングガンがあるので近付いても怖い。

……が、登場後にスタート地点の狭い通路に逃げ込むと、何故か入口でロイと共にウロウロする。スナイパーライフルやスナイパーキャノンのカモ。長距離狙撃アセンならノーダメ撃破は軽い。
中央の大きな段差の向こう側に行った場合も同様。
ハード時は水没王子が追加されるが、同じ戦術で楽勝。

正々堂々と挑むならEN防御力を高め、まずは動きの鈍いマイブリスを速攻で撃破しウィンとの一対一に持ち込むのがお勧め。
武装も、天敵とも言える散弾バズーカやそれに近い性質を持つスラッグガン等の瞬間火力に秀でた実弾武器を備えるのが良いだろう。

撃破された後、ウィンは「1つの生命を想う それを愚かと呼ぶか」と、一般市民を犠牲にしようとするORCA旅団とそれを野放しにすることを決定した企業上層部を歪んでいると称しながら事切れる。


・虐殺ルート

ミッション「アルテリア・カーパルス占拠

オールドキングと共に一般市民約1億人の虐殺を行った主人公は偽の依頼「アルテリア・カーパルス占拠」で呼び出され、リリウム、ローディー、ORCA旅団に戻ったオッツダルヴァ、そしてウィンというカラードのランク1から4まで勢揃いという豪華メンバーにて2人の抹殺に挑む。
ハード時は元ナンバー16、セレン・ヘイズも参戦する。

「危険極まりない殺戮者」の粛正というお題目を掲げる彼らをオールドキングは「選んで殺すのが、そんなに上等かね」と皮肉るが、ウィンは静かな口調で「殺しすぎる、お前等は」と言い放つ。

ウィンに撃墜されると「死んだか…慰めにもならん」と、静かな怒りを滲ませる。
このミッションでもやはりレイテルパラッシュの火力は脅威だが、今回は強力な実弾武器を持つローディーも参加しているのでE防に偏らせすぎる訳にも行かないのが悩ましい。
何にせよ4機の中でも特に火力が高く脆い本機は真っ先に落としたい。


余談

名前の由来はイギリスのファンタジー小説『魔法の国ザンス』の主人公の妻カメレオンと思われる。
月の満ち欠けと連動して知性・性格と容姿が反比例する魔法がかけられており、時期によってあまりに別人過ぎるので美しいが馬鹿な時は「ウィン」、中間時は「ディー」、醜いが賢い時は「ファンション」とそれぞれ名乗っている。

『fA』では{「人類の将来的な可能性」と「大多数の市民の今現在」が秤にかけられており、どちらも立場によって「美しいが馬鹿な決断」とも「醜いが賢い決断」とも受け取れる。
本作の3つのストーリーの結末の全てに関わるウィンにはぴったりとも皮肉気味な名前とも取れる。





言葉を飾ることに、意味はない

君の追記修正を待つだけだ


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最終更新:2026年07月20日 15:33

*1 正確には「brass nail」。

*2 理由の説明は受けていないのでメルツェルとの密約があったことは知らない筈だが、何かしらの取り引きがあったことを察しているかのような様子もある。

*3 FCS「LAURA」は射撃戦特化型FCSであり、ブレードの使用にはあまり向いていないが。

*4 ハードモードではオッツダルヴァが存命なため、断定はできない。