登録日:2011/03/15 Tue 19:04:32
更新日:2023/02/20 Mon 06:19:05
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■人物
本編より243年前の前聖戦時の
牡牛座の黄金聖闘士。アルデバランは本名ではなく、本名は「ハスガード」と言う。名前の由来は恐らくポルトガル語の「切り裂く」から。
豪放磊落な性格だが同時に几帳面で礼儀にうるさく、弟子達の指導にも厳しい。誰よりも弱者を労る心を持っており、弟子達にも弱き者を守る強さと優しさを持つように言っている。
アテナへの忠誠心は非常に高く、それゆえ聖戦にもかかわらず処女宮に引きこもるアスミタに不信感を抱いたことも。
アルデバランという名前は牡牛座α星の固有名で、ハスガード自身が「金牛の星のように生きたい」という聖闘士としての覚悟と誓いから本名を捨てて名乗っている。
■技
◆グレートホーン
腕を組んだ状態からの驚異的なスピードの掌打で放つ衝撃波。
◆タイタンズノヴァ
大地を返して敵を瓦礫と衝撃波で攻撃するアルデバランの最大技。
◆タイタンズブレイク
タイタンズノヴァの前身。外伝で熱い展開の後にノヴァにパワーアップする。
■作中での活躍
・金牛宮の守護者
アルバフィカの戦死後、金牛宮で初登場。アテナに対する強い忠誠心から、聖戦が始まっても自身の処女宮から動かない乙女座の
アスミタに対しての不信感を童虎に語る。
テンマが冥界から帰還後、童虎とともに蘇った冥闘士達を再び冥界送りにする。その後、童虎からアスミタが自分の死地へ向かったと聞き、話してみるべきだったかもしれんとつぶやく。
その時、天暴星ベヌウの輝火がアルデバランの前に颯爽と現れ、童虎の居場所を尋ねる。それに対し、アルデバランは名前を名乗らない冥闘士に礼儀を叩き込むと臨戦態勢に入る。
・巨星vs凶星
童虎を標的としていた輝火はアルデバランを無視して童虎を探そうとするが、アルデバランは礼儀を叩き込むと立ちはだかり、輝火の黒炎を物ともせず輝火を押さえつける
輝火はアルデバランの攻撃から逃れ、自身の名前を名乗る。アルデバランも納得し戦闘体勢となって本格的に戦いが始まった。
輝火とアルデバランはお互いに技を繰り出す。グレートホーンの直撃を受けた輝火は更に黒炎と殺意を燃やすが、アルデバランは黒炎から否定と敵意を感じとる。
輝火の放った拳をわざと受け、輝火の性根は凶暴で独りよがりではあるが邪悪ではないと称した。
三度目のグレートホーンでグレートホーンの性質を見抜いた輝火はアルデバランの最速の掌に自身の最速の拳で挑む
両者互角の攻防を繰り広げるが、グレートホーンを掻い潜り、最速の拳で輝火は徐々にアルデバランを追い詰め、黒炎で腕を焼き払う。
アルデバランは輝火のスピードは自身でも捉えられないと認めるが、逆に激しいだけで重みのない拳をいくら撃とうが効かんと言い放つ。
怒りに燃える輝火は炎の十字架クラシファイアンクでアルデバランを拘束し、コロナブラストを放つ。
ハーデス様……
巨大な木偶の棒……アルデバランは片付けました。
あいつは俺の拳を、『行き場のない虚無の拳』だと……
俺にとって、意味あるものはハーデス様だけ!
そう……ハーデス様だけ……!!!
OVA『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』
第10話「降臨」予告より
・不屈の巨星アルデバラン
輝火とアルデバランの小宇宙を感じ駆けつけた童虎が目にしたのは、クラシファイアンクとコロナブラストを受け、全身に火傷を負ったアルデバランだった。
アルデバランを愚弄する輝火に怒りを向ける童虎だが、アルデバランは童虎の参戦を止め、クラシファイアンクすらも破り、再び輝火と対峙する。
童虎が現れてすぐ、弟子のサロ、テオネ、セリンサが駆けつけていた。輝火は駆けつけていたアルデバランの弟子で最年少のサロを見て亡き弟・翠を思い出す。
アルデバランは弟子達の為なら何度でも立ち上がり戦うと言う、それが倒れぬ理由だと。
アルデバランの背負う覚悟に揺らぐが、自身の生き方を貫く輝火はアルデバランを完全に倒す為に全力のコロナブラストを同時に3つ放ち攻撃する。
輝火の渾身のコロナブラストに底なしの力を感じ取るが、背負う重さが違うアルデバランはタイタンズノヴァで輝火を大地と瓦礫に沈め、全身火傷に右目失明の重症を負いながらも勝利を収める。
なぜ止めを刺さないのか詰め寄る輝火。アルデバランはおまえが邪悪ではなく、守る者を探して荒れているだけだからと答える。
輝火はアルデバランの言葉に戸惑いを覚えながら、次に戦う時は必ず殺すと告げて飛び去った。
輝火撃退後、冥王ハーデスが聖域へ襲来する。撃退に向かうがハーデスの力でシジフォス共々押さえつけられてしまう。
しかし教皇セージのタリスマンケージによってハーデスの力が弱った事で解放される。解放後、ハーデスを追うテンマを天孤星ベヒーモスのバイオレートの奇襲から守りきる。
・強く生きろ!
ハーデスの襲撃後、処女宮でアスミタの遺品の黄金聖衣に選別の酒を置き、アスミタに「戦場で強さを見てみたかった」と告げた。
その後、弟子とテンマに修行をつけている最中に、テンマ暗殺のために冥闘士地陰星デュラハンのキューブ、地察星バットのウィンバーが襲撃をしかける。
キューブとウィンバーはテンマを殺そうとするが、そこへ自らの鼓膜を破りウィンバーの精神攻撃から抜け出したアルデバランがキューブにグレートホーンの一撃を与える。
しかしナイトメアソーンの身体能力低下効果をくらい、更に輝火戦での傷が開いた事で満足に動けなくなったアルデバランはキューブとウィンバーの猛攻を受けてしまう。
それでも二人に大した拳ではないなと言い、ウィンバーを一撃のもとに倒す。だが満身創痍の体にキューブのデスメッセンジャーを受け、心臓停止してしまう。
死の間際、シジフォスの言葉と弟子たちが彼の頭を巡る。
アルデバランは次代のために心臓の止まった体からタイタンズノヴァを放ち、キューブを倒す。死してなおテンマを守り、
立ち往生するのであった。
・過去
10年前、アメリカで過ごす先代獅子座のイリアスを聖域に戻るよう説得する。力づくでも連れ帰ろうとしたが、幼いレグルスに免じて一旦引く。
その後、天猛星のラダマンティスがイリアスを襲撃した際、彼の言葉に従い村人とレグルスを護衛し、天哭星ハーピーの
バレンタインと対峙する。
・死後
聖戦の最後で完全復活したハーデスに対し、他の黄金聖闘士と共に魂の姿でシオンと童虎に助成、「次代のため」にその力を発揮した。
・そして…
聖戦を生き残ったテネオはシオン一人だった聖域へと帰還。
アルデバランを名乗った師ハスガードの雄々しさと優しさを胸に秘め、未熟ながらも次代の牡牛座の黄金聖闘士へとなる。
最終決戦で見せたアルデバランの「次代のため」への想いが結実した結果となった。
■主な台詞
- だが、聖闘士でなくとも、戦場でなくとも、弱い者を守る強さと優しさを持って生きろ
- お前には敵はおろか守る者すら元からいない、お前の拳は常に行き場を持たない虚無の拳だ!!
- 命に限りはあっても、熱い心は途絶えはせん。受け継ぐ者がいる限りな!!
■付記
アルデバランは「後に続くもの」という意味がある。
アルデバランが東の空から昇るときプレアデス星団の後に続いてくることから名付けられたのであるが、常に次代を思うハスガードが名乗る名として考えると別のとらえ方ができはしないだろうか。
追記・修正は次代のために死力を尽くしてからお願いします。
- 噛ませとしてある意味あじゃぱー達よりも哀れな死に方しか出来なかった次代アルデバランが、もししっかり活躍できていたならこの雄々しい金牛のようになれたのだろうか -- 名無しさん (2013-11-07 00:47:59)
- 弟子は強く生きたよ、本当に。 -- 名無しさん (2013-11-07 10:58:46)
- こういう二次作品では、いかに本編で不遇だった星座をかっこよく描くかで評価が変わってくるよな。牛・魚・蟹あたりの爆上げっぷりは痛快だったw -- 名無しさん (2014-01-29 10:16:16)
- 牛の外伝面白かった。次代の為の 話だったから最高だ。 -- 名無しさん (2014-01-29 10:30:16)
- 外伝良かったよ。巨星はテネオに、 受け継がれていくんだなぁ -- 名無しさん (2014-01-29 10:37:16)
最終更新:2023年02月20日 06:19