ダン・オブ・サーズデイ

登録日:2013/11/29 (金) 00:02:58
更新日:2023/11/23 Thu 02:01:13
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ウェイクアップ…ダン!


Dann of Thursday



ガン×ソード GUN SWORD』に登場するヨロイ。
我らが童貞ヴァンが持つ唯一のヨロイであり、惑星《エンドレス・イリュージョン》の管理者《オリジナル7》に属する機体。


【機体概要】

白い外装とG-ER流体が満ちた藍色のボディを持つ人型ヨロイ。
背面の左寄りに巨大な剣の刀身を背負っており、両肩前面には大きな装甲が取り付けられている。手足の先は人間のような五本指。
オリジナル7の中でも最も古く、他の六機のベースにもなった。いうなればE・Iに存在するヨロイ達の始祖。

モチーフは「」で、対応する操作武器はヴァンが腰に巻いている流体金属製の蛮刀。ダン自体も待機形態では巨大な片刃の剣へと変形する。
ダンは普段この剣の姿でE・Iの衛星軌道にある人工衛星〈サテライトベース〉内に収納されており、ヴァンが蛮刀をV字に振うのを合図に地上に射出され短時間で彼の下に現れる。
そして戦闘が終われば自動で待機形態に戻りサテライトベースへと帰っていく。
あっさり描写されているが毎回毎回大気圏を行ったり来たりしていると考えると結構スゴイ技術力である。


ヴァンより以前の持ち主は不明。ヴァンがエレナに拾われテストパイロットになっていたことから既に死亡していたものと思われる。


“ダン”とはヘブライ語で『神は裁き』を意味する。



【性能】

オリジナル7故様々な面で並のレプリカヨロイを凌駕した能力を持つ。

G-ER流体制御システムによって完全な二足歩行が可能で膂力に優れ、運動性は極めて高い。
陸上行動能力に加えて各部に配置されたスラスターによって大気圏内での単独飛行や水中潜航、果ては宇宙空間での活動能力まで有しており高い汎用性も秘めている。


武装は背面の刀身に収められた一振りの太刀のみ。
この太刀は一部を取り外して小太刀として使える他、腕に装着して肘打ちの要領で使用することもできる。ヴァンは太刀を回転させて代わりにする場面が多かった。
また、ヴァンがコツを掴んでからは電磁シールドの発動が可能になり、ダリア戦では相手を真似て自身の流体を噴出させ対象を拘束する技も見せた。
ただし後者に関してはあくまで咄嗟の機転で使ったものであり、流体を多量に消耗してしまうため多用出来ない。

背面にある刀身は待機形態時に使われるものなので人型形態では半ば飾りである。
しかしヴァンは戦闘中に待機形態へと変形し剣の姿のまま空中を飛び回り相手に突撃するというとんでもない戦法でこの刀身を有効活用して見せた。


コクピットは胸部の球体。
操縦は他のオリジナル同様ヨロイインターフェイスインプラントシステムを用い、床に操縦者の持つ対応武器(ダンの場合は蛮刀)を突き刺し操作する。
ヴァンは操縦時蛮刀を変形させた右手の手甲を組み合わせており、片膝をついた姿勢をとっている。
また起動時に「ウェイクアップ…ダン」と言う。

カギ爪の組織による改良を受けていないため操縦者には従来のオリジナル同様の改造手術が必須(但しヴァンは改造以前にも僅かにだが動かせていた)。なのでヴァンも一定期間以上ダンに搭乗しなければ体調が悪化し最終的には死亡してしまう。
これに加えネオ・オリジナルのような光学兵器の追加なども無く、最も古いオリジナルということもあり「旧式」と呼ばれる場面が多い。
しかし潜在的なスペック自体は他のオリジナルに見劣りしているわけではないらしく、特にヴァンがオリジナルの扱いをマスターしてからは大幅なパワーアップを果たし、遂にはオリジナル最強のサウダーデすらも倒してしまっている。


戦闘で負った損傷の修復、流体や燃料の補給といった整備作業は全てサテライトベース内で自動で行われており、ベースに戻しある程度の時間待てば完全な状態に戻る。
逆に地上にはオリジナル7を扱えるほどの設備はほとんど無いためロクに弄ることも出来ない。

ちなみにヴァン(というかE・Iの住人の殆ど)は宇宙空間というものを理解していないため「空にある(らしい)倉庫に戻しときゃ勝手に直る」程度にしか思っていなかった。



【劇中の活躍】

カギ爪の男を追うヴァンの相棒として第一話から登場。

旅の中で騒動に巻きこまれたり騒動を起こしたりしつつ各地でレプリカヨロイ達と交戦。
基本性能の優秀さもあり毎回切り抜けるがヴァンがオリジナルの扱い方を理解していなかったため苦戦することが多かった。

中盤からは同じオリジナル7達とも交戦。
ゾネットではガドヴェドの操るディアブロに苦戦するが、カギ爪の男の姿を確認しオリジナル笑顔を見せたヴァンが一瞬だけオリジナルとしての性能を引き出し勝利。

だが完全に扱い切れていなかったため、裸族の駆るメッツァには完全敗北する。
しかしエレナへの愛で死への恐怖とか色々吹っ切れたヴァンがダンの扱い方をマスターしたことで電磁シールドなども使用可能になり勝利した。


終盤、月へ行くため宇宙に出たミハエルのサウダーデがダンのサテライトベースを破壊したことで整備不能に陥ってしまう。だが、仲間たちの協力でヴァンと共に宇宙へ打ち上げられ、ディアブロのサテライトベースに無理やり飛び込み登録することでなんとか乗り切った。
……しかし、その後ベースから出られなくなってしまい10日以上待ちぼうけを喰う。しかも飛び込んだ際の衝撃でベースが軌道を外れ恒星に向かって漂流し始めてしまうという絶体絶命の事態に。
だがE・Iに戻ってきたサウダーデが再びベースを破壊したことで脱出に成功。
その後戦闘中に月の流体と共にE・Iへと落下し生誕祭の場に到着。

スペック上オリジナル最強のサウダーデと交戦するが上記のトンデモ戦法で翻弄し勝利。
そしてヴァンはカギ爪の男が乗るバースデイと対峙するがその圧倒的なパワーと流体を自在に操る機能に追い詰められダンは左腕と背中の剣を破壊されてしまう。

だがヴァンがオーバーフロウとしての能力を発現。流体を巨大な剣に変えて攻撃を繰り出しカギ爪の計画を阻止することに成功する。
そしてプリシラやエルドラチームの助力とウェンディの意思を受けた最後の一撃でバースデイを両断。

遂にヴァンはカギ爪の男の下へと辿りつき……


戦いの後、ジョシュアによって別のサテライトベース(どの機体の物かは不明)に新たに登録されヴァンと共に仲間達の下から去っていった。

エピローグでヴァンが生存していることを考えるとダンも健在なようである。



◆立体化

プロポーションも劇中のイメージに近く小太刀のギミック等も再現されている(流石に変形は出来ないが)

  • 最小変形
一部パーツの差し替えで待機形態への変形を再現。ただし背面の剣がバカでかいので素立ちさせられない。
太刀以外に特典としてヴァンの蛮刀が付属した。

また、色違いのブラックバージョンも発売された。


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最終更新:2023年11月23日 02:01