ヴァン(ガン×ソード)

登録日:2011/02/21(月) 05:10:36
更新日:2020/02/28 Fri 20:39:50
所要時間:約 8 分で読めます




俺は童貞だ!


ヴァンは『ガン×ソード GUN SWORD』の主人公であり、我らが童貞であり、童帝である。
スペルは“Van”。



【概要】

普段から無気力で眠そうな目をしておりテンションが低い男。長身でやや猫背。あと童貞。
最強のヨロイ〈ダン・オブ・サーズデイ〉を操る。
戦闘時の決め台詞は「チェスト」

『カギ爪の男』を追って放浪中。

常にタキシードを着ているのはエレナとの結婚式の時のものをずっと使っているから。
帽子を被っている。この帽子は風呂でも決して脱がない(何度か脱げたが頭は映らなかった)。
しゃべり方は横柄だが、謝罪の際など妙なところで敬語を使うこともある。
これは、文明社会で生きて行く為の知識や礼節の大半をガドヴェドという恩師に教わったものの、
それまでの荒れた生活環境の影響が抜けなかったことと、受けた教育が短期間の半端なものだったため。
銀行の仕組みも知らない。

「すみません」

よく筒形のパズルをいじっているが、中盤まで一度も解けなかった。
かなり腕が立ち、そこかしこで暴れているらしく(自分から暴れることはほとんどないが、巻き込まれたり仕事たりするため)通り名を持っている。
……が、ころころ変わるため数がかなり多い。
基本的に『○○のヴァン』という形式だが派生形も多く、当人はその中で比較的新しく、かつ何となく気に入ったものを名乗る。


【人物像】

性格については、根は優しいものの基本的に薄情で、人助けはほとんどしない(結果的に人助けになることは多い)。
一緒に旅をし始めたウェンディにも、最初は「村へ帰れ」と言っていた。
だがこれはマシな方で、天然でウザくてKYで友達がいないジョシュアが怪我で入院した時は笑顔で「素晴らしいことじゃないか。このまま置いていこう」と言ってのける。

飲み物はミルクを好み、酒は一切飲めない。酒を飲むと一口でダウンし、翌日確実に二日酔いになる。
また、食べ物にはその場にあるだけの調味料を見境なしにかけまくる超味覚音痴。
その量は膨大で料理が見えなくなり皿からこぼれるまで続く(当然テーブルは悲惨な事になる)。マヨラーも真っ青である。
しかも調整しないため味はマチマチで「美味ーい!」「辛ーい!」「好きだー!」「緩ーい!」とか色々叫ぶ。
……好き?
そんな刺激物ばかり食べているので味覚が麻痺しているらしく、普通の人が食べると絶叫するくらい濃い味が好み。

ファンからは「改造手術が原因で味覚が壊れたんじゃないか」と言われていたが、実は昔から食事に不自由していたことによる「次の食べ物にありつけるまでの間、せめて味だけでも覚えていたい」という想いによるもの。

カギ爪の男』を憎悪しており、『カギ爪の男』の話になると激情する。
普段、カギ爪について聞き込みするときは普通だが、情報を知っている相手には刀を突き付けて脅迫する勢いで聞きだす。
某クソゲーのシナリオライターはこの印象だけ残っているのか、ヴァンを手当たり次第に恫喝しまくる男みたいに描いてしまった。

ちなみにあくまでカギ爪一人を仇として追ってるだけなので、組織関係者でも見逃す場合もあり、無駄な殺生を好んでいない*1


【生い立ちと旅の経緯】

両親を知らずに育ち、金と力だけで生きてきた無法者。
途中、居着いた町でオリジナル7の一機〈ダン・オブ・サーズデイ〉のテストパイロットに選ばれる。
そこでダンの調整を行っていたエレナという女性に生まれて初めて“優しさ”を与えられ、恋に落ちた。

エレナとは相思相愛となるが、結婚式の当日に恩師ガドヴェドが呼んでいた『カギ爪の男』の手によりエレナと共に重傷を負ってしまう。

延命の為に瀕死のエレナとガドヴェドにより改造を施され〈オリジナル〉となって生き長らえ、同時にダンの正式なパイロットとなる。
しかし手術後にエレナは死亡。

それ以降エレナを殺した(厳密には重傷を負わせたたが)『カギ爪の男』を殺すために旅を始めた。
念願かなって『カギ爪の男』を発見した時は素晴らしいオリジナル笑顔を披露し、
最終決戦では主人公とは思えないくらい死ね死ね連呼するなど、憎しみと殺意は半端ではない。
復讐を止める気は全くなく「復讐よくない」的な言葉や考え方を嫌っている。最初から最後まで復讐に生きた珍しい主人公である。
そうして、改造手術によって容易には長生きできないこととエレナを失ったことによる絶望感から、
「復讐を完遂したらどうせ長生きできないから死んでも良い」という捨て鉢な思考で生き永らえていた。

また、常にタキシード姿なのは、この結婚式のせい。
あと、エレナの死後も彼女を愛し続けてずっと童貞を貫いている漢。


ダンを召還する時には帽子の右端に付いた輪っかに指を入れ、帽子を180度回して普段後ろを向いている切れ目が入った部分を前に向ける。
この仕草がえらくカッコイイ。

エレナを以外の女性に興味が無い為に女性の名前を覚えるのが苦手で、ウェンディはおろか旧知の仲であるカルメンの名前もなかなか覚えなかった。
しかしプリシラは「面白い奴」と認識し、ヨロイの試合で腕を認めたためか自分から名前を聞いてそのまま覚えていた。
その際は名前を中々覚えてもられなかった上記の二人はムッとした反応を見せた。
カルメンなんて最終回でようやく名前を呼ばれたのに……。


戦闘センスに優れており、かなりの腕利き(だが頭は使わない)。
ダンのコントロールキーである硬柔自在の流体金属製の刀を武器としている。
この刀は普段は腰に布のように巻かれており、グリップは拳銃のように利き手側(右腰)に据えられている。
このため鍔のある帽子とあいまって、「ガンマンのような侍」という風貌をしている。
(一方で、共にカギ爪の命を狙うライバルのレイは「侍のようなガンマン」という真逆のデザイン。)
また、作中においては明言されないものの優れた音響感知能力をもっているという裏設定があり、彼の強さの一端を担っている。
(例:相手が銃の引き金を引く音を察知して即座に回避行動を取れる)


生い立ち故に斜に構えて生きてきたことや、復讐という激情、
エレナと死別した喪失感から自分の命を直視せずに自分の強さへの自信のみに依存して生きてきた彼だが、同じオリジナル7の機体であるメッツァとの戦いで変化を迎えることとなる。
圧倒的敗北を喫した上でそれを指摘された直後、ヴァンは“死ぬ恐怖”を理解し、それに負けて逃げ出してしまう。
しかし、呆然としながらガドヴェドから渡されたパズルをいじっているときに一度も解けなかったパズルが解けたため、
過去にガドヴェドから聞かされた「考えるな」という言葉を理解し、恐怖を吹っ切って自分が最も大切とするものが何かを体得した(そのあとパズルはウェンディにあげた)。


うああああああ!!


ああー!! あー!! あー!! うぉー!!


エレナぁああああ!!


愛してる!!


お前に夢中だ!!


エレナぁあああああああああ!!


……ここまでくると何か凄みが有る。


この時、「死んでエレナの元へ行く準備として復讐する」のではなく、
「エレナの想い出と共に生きて行く踏ん切りをつける為に復讐する」考え方へと変わり、生きる希望を見出した。
それ以降は、ダンの能力を完全に引き出せるようになる。

最終決戦にて、もともと改造しなくてもオリジナルを動かす素質があり、
オリジナル(改造必要)とネオ・オリジナル(改造不要)のハイブリッド、通称〈オーバーフロウ〉だと発覚した。

『カギ爪の男』を殺したあと、そのまま一人で旅にでた。

ガン×ソードはウェンディの語る過去話としての形式でもあるが、
数年後のエピローグで『黒衣の男の死体があがった』ことからこれがヴァンの死体ではないかと取材しにきた記者に、
ウェンディがヴァンについて語っている最中、偶然その場に現れた。


ヴァン「すみません、なにか食い物とミルクを……うわぁ!?(カメに驚いた)」

ウェンディ「? ……えッ!?」

ヴァン「あ……?」


その後、ウェンディが作ったヴァン用料理(めっちゃ辛い)を巨大に成長した亀のカメオと一緒にいただきました。


……実はそのカメが苦手。




ダン・オブ・サーズデイ


DANN of THURSDAY

ヴァンが使用するオリジナル7のヨロイ。白い装甲の細身の機体で、刀形態に変形する。
刀形態は待機状態だが、戦闘中に刀形態に変形して突撃するという使い方もある。
主武装は一振りの刀。この刀は一部を取り外して小太刀にできる。

普段はサテライトベースに収納されており、ヴァンが流体金属の刀でVの字斬りのアクションをすると大気圏外から射出され、ヴァンのもとに落下してくる。
ちなみに、物語の舞台エンドレス・イリュージョンの一般人は宇宙等の知識を持たないため、ヴァンもダンがなぜ空から降ってくるのか知らない。

オリジナル7の中で最も古い機体であり、オリジナル7のヨロイは全てダンがベースになっている。

ヴァンがオリジナルの本当の扱い方を理解していなかったため、
その全性能を発揮できずにいたが、メッツァ戦で恐怖を乗り越えて扱い方を修得、電磁シールド等を含めた全能力を解放した。

最終決戦では流体で作った巨大な刀を使用。これは設定上『神は裁き』と名付けられており、ダンの二つ名だとか。

途中でサテライトベースを破壊されて修理不能になってしまったが、既に倒されたガドヴェド(ディアブロ・オブ・マンデイ)のベースを使用して復活。
そのベースも破壊されてしまったが、最終決戦後にジョシュアによってまた別のベースが登録された(どの機体の物かは不明)。



【通り名一覧】

夜明けのヴァン
無職のヴァン
食い逃げのヴァン
地獄の泣き虫ヴァン
寝場所を選ばない男ヴァン
二日酔いのヴァン
鋼鉄のヴァン
縁の下の力任せヴァン
掃き溜めのプリティヴァン(略:掃きプリヴァン)
愛の囚われ人ヴァン
いい人ヴァン
悪魔の毒々タキシードヴァン
ヴァン・ザ・ナイスガイ(ナイスさん)
寝たまんまヴァン
百人撫でのヴァン
ダメのヴァン
不死身のヴァン




【名(迷)言集】


「俺は童貞だ!」
清々しく代表的な名言である。恥じることはない。
捧げる相手を見つけるまで純潔を保つのも良い。

「悪いな……俺、童貞なんだ。てめえに俺の純潔は渡せねぇな!!」
ファサリナに勧誘(っていうか誘惑)されて。
童貞なら一度は言ってみたい台詞No.1であるが、超エロ美人の誘惑を受けたうえで恋人への愛から負け惜しみでもなんでもなく純潔を優先させるというかなり厳しい条件。

「調味料を全部」
誰でも言えるが、言ったら食わなければならないので言わない方がいい。

「エレナは死んだ、お前が殺したんだ! 俺からエレナの死まで奪う気か!? 死んだ奴はなあ、絶対に生き返らねえんだ! 俺はそんな与太話を聞きに来たんじゃねえ! 俺は! お前をぶっ殺しに来たんだ!」
カギ爪の男から「エレナを生き返らせてやる」という話を聞かされて。
相手がただ仇だから、憎いからというだけではなく、ヴァンが「過去」ではなく「今」を選んだことを示した名台詞である。
エレナの死を受け入れ、彼女の想い出と共に生きていくことを決意したヴァンにとっては、カギ爪への復讐こそが最大の望みだったのだ。


よし、今日から俺は“夜明けのヴァン”だ

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