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テストパイロット

登録日:2012/01/02 Mon 20:39:25
更新日:2025/11/07 Fri 18:51:47
所要時間:約 5 分で読めます




テストパイロットとは、主に試作航空機の試験運用をし、そのデータを提供するパイロットの事。
ここでは主に戦闘機のテストパイロットについて述べるが自動車開発(特にスポーツカー)におけるテストドライバーも同等の技量が求められる。
それらに要求されるスキルは

テスト計画を理解出来る事。
◆非常に特殊、かつ長時間の飛行をやり遂げる程の技量・体力を持っている事。
◆テスト結果をきちんとまとめられる文章力を持っている事。
◆卓越した感覚を持ち、不審な挙動に敏感な事。
◆不意のトラブルにも即時対応出来る事。

等が挙げられる。戦線に出なくて済むから楽だと思っている人もいるが、勿論そんな事は無い。
むしろ、航空機の技術が発展途上だった時代には、1週間に1人の割合でテストパイロットが死亡していた。
地上から遠く離れた上空で、欠陥があるかもしれない飛行機に乗って無茶な飛行をさせられるんだから当然である。
だが、新型機を任されるとは非常にロマンある仕事であり、意外にも志望者は多かったらしい。
そして、彼ら彼女ら(女性も結構いた)の努力(と、犠牲)により、現代の航空機の発展に繋がったのだ。
中には、スピン状態からの最適な回復方法を模索し、何度も錐揉み飛行を試したと言う命懸けの大仕事をした方もいる。

そして現代、危機予測コンピューターの発達により、テストパイロットの負担はかなり減っているとされるが、それでも危険な仕事には変わりない。
エース中のエースであることが前提で、それ以上に前述の「テストの目的を適切に理解し結果を正確に伝える」というコミュニケーション能力が求められる。
そのため軍なら大尉前後、中堅のパイロットがこの職につく。

だが、今は、試作機の飛行は無人機で行う事も多いようである。



■創作におけるテストパイロット
主に、SF等の人型機動兵器のテストパイロット等が登場する。
現実と同じく、未知の動力源やシステム等を積んだ試作機を任されるので、やはりかなり操縦技量のあるキャラクターが出てくるようだ。

ただし名無しのモブテストパイロットは、
「ああ、あの機体は、テスト中にテストパイロットを殺しちまってな……。たく、とんだ疫病神だぜ」
「試験中にテストパイロットが何人も死んでいる程の代物なので『誰にも使えない機体』として封印された筈の機体だ」
とか言う感じで、機体の引き立て役にされたりする。哀れ。

また、「所詮は前線で戦わない身分」「戦場に出ない分、最前線で活躍するエースには劣る」などと不当に低く見られたり、
視聴者からそのような認識を受ける事もままある。
上述の通り、実際のテストパイロットは心技体が全て揃った者でなければ務まらないのでこの認識は誤りである。

またいわゆる巨大ロボが出てこない作品でも「機材のテスター」が設定として言及されることもあり、例えばニチアサ特撮の『特警ウインスペクター』香川竜馬や『仮面ライダーアギト氷川誠などは「機材・システムたる『ヒーロー』」のテスターとみなせるだろう。
実際に前者のファイヤーは直接の続編『特救指令ソルブレイン』にてスーツタイプ・自律ロボットタイプ・装備すべてに竜馬が実地テストを行ったものの発展形が登場しているし、氷川くんについてもG3無印の実践データから「アンノウンに対抗できるモデル」のG3-Xや「しっかり強い量産機」のG3マイルドが完成しているため、彼らによる…時として命を懸けた…テストの成果は出たと言える。

■主なテストパイロット

ご存知、口は災いの元な男。
これでも一応ガンダムMk-Ⅱのテストパイロット。
ある意味、彼の負の側面(威張り散らしているが実戦では弱い、機体の良さを悪い意味で自分の手柄のように扱う)が「ガンダムシリーズ、もっと言えばリアル系ロボット作品における『テストパイロット』」の扱いに大きく影響したと言えるかもしれない。


ガンダムNT-1のテストパイロット。
正確にはテストパイロットではなくシューフィッターという、機体の調整をする人間である。
士官学校を首席で卒業する程の腕を持つが、アムロ・レイ用に開発された機体は荷が勝ちすぎていたらしく(媒体によっては「操作への反応が過敏すぎる(からむしろ思ったように動かすことが困難)」とどこが変なのかはっきり述べている)、振り回される描写が多い。


歴代マクロスシリーズ屈指のバカにして天才。
多くの死傷者を出したYF-19を初飛行で完璧に乗りこなした上、単独でSDF-1 マクロスを攻略した。


ライトニング・カウント、ゼクス・マーキスの直属の部下。
ゼクスを敬愛しており、彼の為に非常識な性能を持つトールギスのテストパイロットを行うが……


借金まみれのスパロボ主人公。借金を肩代わりしてもらった代わりにトライア・スコートによって、ブラスタのテストパイロットに。
今日も肩代わりしてもらった借金返済の為に戦い、そしてまた借金を増やす。


ご存知アルトアイゼンのパイロットだが、OGではアルトアイゼンは元々軍の次期主力機トライアルに提出するつもりの試作機だったので、
その意味ではアルトのテストパイロットと言える(他にまともに乗れる奴がいなかったが)。
だがそれ以上に印象的なのは、変形機構のテスト中大破、墜落したビルトラプターに乗っていて、たいした怪我もなかったことだろう。


同作品の主人公、アスカ・シンの父。
光速での航行を可能とするゼロドライブ計画のテストパイロットとして選ばれ、プラズマ百式に搭乗する。
が、テスト航行中に謎の光に遭遇。
「あの光は俺を呼んでいるようだ…」の言葉を残し、ミシナの呼び掛けも振り切り光の中へと消えていった。

以降は行方も生死も不明であるが、公式小説(実質的なTVシリーズの公式ノベライズ)『未来へのゼロドライブ』で少しだけ彼がどうなったのかが「アスカはなぜダイナ≒自身がさすらいのヒーローであることを肯定したのか」と絡める形で語られた。


ユニオンのトップガンである乙女座の男。
ユニオンフラッグ制式採用の立役者であり、その後もマスラオブレイヴなどのテストパイロットを務めている。
最後は公の場から姿を隠し、刹那の推薦もあってソレスタルビーイングにマイスター職で加入。性格面や言動はともかく、技量に関しては一貫して「凄腕」「フツーじゃない機体や状況にも対応できるタイプの人材」と描写されてきたため、テストパイロットをこれだけ続けてきたのからすれば実は「グラハムを後任に推挙する」刹那のチョイスはけっこう理にかなっているとも解釈できる。


人呼んでスパロボ界のジョーカー。
凶悪兵器グランゾンの開発スタッフであり、テストパイロットも務めるスーパー科学者。

前作終了後トップガン教官職を志望するも僅か2カ月で辞退。
今作序盤では新型実験機のテストパイロットを務めていた。
前述されたイサムとは似たような立場となっている。


追記・修正は、欠陥機の起動実験で機体が爆発炎上して生き延びた方がお願いします

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最終更新:2025年11月07日 18:51