5コス2000多色cipクリーチャー(DM)

登録日:2012/06/24 Sun 01:11:02
更新日:2024/11/26 Tue 11:02:48
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見ているだけでは、真の価値に気付けやしない。

心の隙間をにやりと笑ってこじ開ける。

次は何を奪えばいい?

闘志と野生が一つの体に宿る時、世界を変えるが生まれる。

おおっと!ここからが本番だぜ!

聖なる呪いで敵を蝕み、魔の加護で主を守る。

その流麗な動きは、敵の守りを打ち崩し、加えられた一撃を受け流す。

人、幾、脳。全てが一つとなる時、新たな勇者が生まれる。

超電脳と野生の息吹が、奇跡の融合を果たす!

一つ目の口から出るヨダレが大地を潤し、二つ目の口が心を揺さぶる咆哮をあげ、そして最後の口がお前を噛み砕く。


5コス2000多色cipクリーチャーとはDM-10で登場した友好色、DM-26で登場した敵対色の2色のクリーチャー、計10体のクリーチャー達のサイクルである。

正式な名称は公式から挙げられていないが、これらのクリーチャー達はコストが5でパワーが2000、それぞれ5つの効果のうち2つずつをもっているという共通点があるため、便宜上ひとくくりにさせていただく。


さて、各カード10枚のカードを一枚ずつ挙げていくその前に、それぞれの文明ごとの種族及びに効果を列挙していく。

  • 光文明
自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま自分のシールドに加える
種族:イニシエート

能力は単純ながら非常に強力な能力で、主に速攻系統のデッキ相手に活躍することが多い。
また、シールドを回収する(してしまう)デメリットを持つカードを躊躇なく使うことも可能となる。
シールド追加は大体3コスト程度の能力のためその点からも非常にパフォーマンスに優れている。
種族面では5コストなので、次のターンには強力な進化クリーチャー《聖天使クラウゼ・バルキューラ》につなげられる。
デュエプレではシールドが5枚以下の時のみ追加に弱体化、
《ホーリー・メール》がレアに昇格してるくらいなので無条件シールド追加はかなり警戒されたのだろう。それでも使い勝手が良い事には変わりないが。

  • 水文明
相手のシールドを1枚見てから元の場所に戻す
種族:リキッド・ピープル

能力はほかに比べるとかなり見劣りする、弱くないが周りを見るにバウンス効果と言わずとも1ドローをつけてくれても良かったと感じるスペック、ぶっちゃけかなり残念。
このカード群の登場当時は水文明が環境の中心であったためしょうがないといえばしょうがないが。
ただし、種族は周りと負けず劣らず強力であり、進化クリーチャーも豊富である。
流石に弱すぎると考えられたためかデュエプレでは1ドローに変更された。

  • 闇文明
相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる
種族:ゴースト

能力はこれらの中では最も効能の安定したハンデス。
序盤から終盤まで安定した効果を発揮するだろう。
種族的には種族間のシナジーは強いが周りに比べれば少々微妙か。

実は種族ゴーストで相手に選ばせないハンデスをcip(場に出した時の能力)で行えるのは、エピソード1時点ではこのサイクルと《嘲りの影マスクド・ホラー》のみ。

  • 火文明
「ブロッカー」を持つ相手のクリーチャーを1体破壊する
種族:ヒューマノイド

この中では唯一直接盤面に干渉する能力、主にブロッカーを並べるコントロールデッキに対して活躍することがある。
種族は速攻〜中速で組まれることの多い種族なので、効果とも相性がいい。

  • 自然文明
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く
種族:ビーストフォーク

自然のお家芸マナブースト、普通に出せば次のターンには強力な7コストのカードにアクセスできるのは強烈。
種族的には、進化クリーチャーもサポートも豊富なため、かなり便利な種族である。



さて、これを踏まえて各カードの評価をしてみよう。

  • 電脳聖者エストール
何度も使い回せば相手のシールドは丸裸で、こちらは堅牢な壁
色と種族のかぶっちゃう軽量ブロッカーがいるのでデッキと要相談。
デュエプレだと水文明担当の効果が1ドローに変更されたためコスト論をオーバーしたカードになっている

  • 腐敗電脳アクアポインター
正直猛烈に使いにくい、コストが低くてピーピングハンデスをするお人形がいたり
種族に注目しても安いアンブロッカブルのスレイヤーとかぶってたりする。
デュエプレだとピーピングが1ドローに変更されたおかげで実質《ブレイン・タッチ》内蔵クリーチャーに。

  • 腐敗勇騎ガレック
唯一の直接2枚アドバンテージが稼げる便利っ子
種族は微妙でも十分カバー可能であり、デッキによっては大活躍することも。

  • 無頼勇騎ウインドアックス
速攻〜中速のデッキであれば流れるようにフィニッシャーにつなげられるのが大きな魅力
文明がその速度の多いカラーであることも魅力。

  • 無頼聖者スカイソード
ウィンドアックスとは逆に防御を固めながらコントロールのフィニッシャーにつなげられるのが魅力
だがライブラリアウトには注意。
ベガやトリプルマウスと並んで多くのプレイヤーが愛用した名カード。

  • 腐敗聖者
あっかんベーガ!
コストパフォーマンスはこれらの中でも随一、コンボを考えずとも単体で非常に強力。
あっかんベーガ!

  • 勇騎聖者ジェット・アール・イー
対速攻の効果と対コントロールの効果、両方の相手を出来るのはいいが少し器用貧乏か
まぁ、特にブロッカーで殴るビートダウンに対しては強いだろう
文明色は種族デッキ的には若干難しい。

  • 電脳勇騎マグナス
ブロッカーを破壊しつつ攻撃先の安全確認という点で、水文明入のカードの中ではそこそこの強さ
しかし、文明的にもライバルが多いため、種族を活かせるデッキでないと少々厳しい。
なんか見た目がロックマンみたい。

  • 無頼電脳スプラッシュアックス
これらの中でも非常に採用理由の少ないであろう1枚、効果は悪くないが同コスト同文明ならもっとできることはあるはず
あくまで種族にこだわるなら採用されないでもないカード。
というか公式でもディスられる可哀想な奴。

両方タイミングを選ばず強力な効果なので文明さえ合えば何も考えなくても投入できるくらい強力な1枚。


今までこれらのクリーチャー群の種族は第一線級のドラゴンやコマンド群と比べてサポートが少なめだったが、最新弾「ゴールデン・エイジ」にてイニシエートリキッド・ピープルゴーストヒューマノイドビーストフォーク がまとめて強化された。
特にゴースト、リキッド・ピープル、そしてエピソード2の主役種族となったヒューマノイドのプッシュは強力で、これからは種族デッキを組む際にこのクリーチャー達が重要視されていくことが予想される。

関連サイクル

過去クリーチャーのリメイクが中心となる王道篇では友好色の5体がリメイクに抜擢。
いずれも単色のでコスト10のST獣となっている。

逆転の使徒エストール R 光文明 (10)
クリーチャー:イニシエート 5500
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、自分よりシールドの数が多い相手プレイヤー1人につき、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
自分のシールドがブレイクされる時、かわりに自分のクリーチャ―を1体タップしてもよい。
そのまま使っても盾を追加できる可能性があり、ブレイク置換効果の付与するクリーチャーだが、真の主戦場は多人数戦であるデュエパーティー。
対戦相手の数だけシールド追加出来る可能性があるかなり強力なクリーチャーとなる。

アクア・ギャクテンポインター R 水文明 (10)
クリーチャー:リキッド・ピープル 5000
S・トリガー
ブロッカー
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。
全員に《斬隠オロチ》の登場時効果を撃ち込む豪快なクリーチャー。
単純に所謂「ガチャカード」としての性能も中々だが、登場してすぐにループに使われる方法に注目が集まった。
デキストを見ればわかると思うが、ターン1制限なんかは付いていない為理論上デッキ内のクリーチャーをこいつだけにしておけばそれだけで無限ループする。
既に《絶望神サガ》のような2体並べばそれだけで無限ループするクリーチャーはあったが、そちらの規制からたった一年後に似たような動きが出来るカードが登場したのには衝撃が走った。
前例がある時点で何かがおかしいのは突っ込んではいけない

これによって相手に無限にクリーチャーを出させ続け、相手のデッキに山札を消耗させる効果を持つカードが1枚でも入っていればそれらを無限に出させて山札切れで勝利、そうでなくともやろうと思えば只管相手に山札をシャッフルさせ続け合法的に遅延行為を行える大会運営そのものに支障をきたしかねない問題児となってしまった。
裁定がまだ定まっていなかった事や、無限ループの処理の省略を行う場合それを証明する必要があるデュエマにおいて、相手のデッキが絡んでくる都合それが出来ない事も相まって、会場等では緊急でこのカードを使用禁止に指定する事態が多発した。

公式側も重く見たのか、発売からわずか10日でテキスト不備の名目でエラッタされる事が公式サイトで発表された。
アクア・ギャクテンポインター R 水文明 (10)
クリーチャー:リキッド・ピープル 5000
S・トリガー
ブロッカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。
召喚する事でしか登場時効果が発動しなくなった。
一応STでの使用は召喚扱いなので、単にトリガーで出すだけなら問題なく使える。
それでも、事実上デュエマ史上初のパワーレベルエラッタ*1の毒牙にかかったこのカードの存在には、ユーザーから制作体制を不安視される声も多い。

余談だがイラストの構図が少し卑猥と話題になっていた、というか発売前は効果にはあまり注目されず専らイラストの方に話題を持っていかれてしまった構図になっている。


逆転の影ガレック R 闇文明 (10)
クリーチャー:ゴースト 5000
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。(パワーが0以下のクリーチャーは破壊される)
▶自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
▶コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
「パワーマイナス3000」「3枚墓地肥やし」「コスト3以下リアニメイト」の中から合計3回使えるトリガー。
否が応でも《撃髄医 スパイナー》を思い出さざるを得ないスペックだが、あちらとの違いは素のコストが上がり、SSTの爆発力が無くなった代わりにより融通が利くようになった点。
単純に自身の効果で墓地肥やししてから適当に蘇生するだけでもかなりのスペック。

余談だがイラストを担当したyocky氏はDM-37「覚醒編 第2弾 暗黒の野望」以来14年振りのデュエマへのイラストレーターとしての参加となる。

逆転兵ウインドアックス R 火文明 (10)
クリーチャー:ヒューマノイド 5000
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
相手のクリーチャーが自分または自分のクリーチャーを攻撃する時、相手は自身のアンタップしているクリーチャーの中で、パワーが一番小さいクリーチャーを1体選び、破壊する。
出たときに《ミラクル・バーストショット》を放ち、相手のクリーチャーが攻撃するたびに生贄を要求する常在系効果も持つ。
一見するとインフレから取り残されたような火力範囲だが、真価は後半の能力との組み合わせで発揮される。
確実に攻撃前のクリーチャーを始末出来る為、相手からしてみれば生贄の為に残しておきたいであろう小型クリーチャーを事前に火力で焼かれている為、どうしても中型を生贄にするしかなくなる状況を誘発出来る。

逆転の剣(カウンターアタック)スカイソード R 自然文明 (10)
クリーチャー:ビーストフォーク 5000
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。その後、自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さいクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
生きた《大地門ライフ・ゲート》…と見せかけて踏み倒しの際に参照するのは自分のマナの総数。
あちらと違い場に相手のクリーチャーがいなくても踏み倒しが出来る為、確実性ではこちらに軍配が上がる。


デュエル・マスターズ プレイス


真理を導け。

見えるぞ!お前の心!

何もかも壊せばいい!

天地の構え!

熱風の陣!

デュエル・マスターズ プレイスでは、多色クリーチャーが初登場した第3弾の「英雄の時空 -ETERNAL RISING-」から有効色の5体が収録された。
上記の通り光文明はシールドが5枚以下の時にシールド追加、水文明は1ドローとなった。安定したドローcipを入手したため、水文明組を使用するメリットが大きくなっている。

またロックマンエグゼコラボでは、ロックマンイラストの《電脳聖者エストール》が、フォルテイラストの《腐敗勇騎ガレック》が販売された。ロックマンエグゼファンならばぜひとも入手したい。

貴様にくれてやろう!

break it!

俺の名はマグナス!

電子と野生しかと見よ!

狙った獲物は逃がさねえ!


その後、第9弾「武者聖戦伝 -ARCADIA OVERDRIVE-」にて敵対色組も全員参戦。
にじさんじコラボでは第1弾で友好色組の残りが、第2弾で敵対色組の内火文明を含まない3体がコラボカード化した。
その後、コラボカードの方針が変化した為残る二体は放置される事となった…まあそこまで使えるカードでもなかったけどさ

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最終更新:2024年11月26日 11:02

*1 「強すぎるからカードテキストを修正」するということ。遊戯王などでは頻繁に行われる。通常のエラッタは主に「誤植」や「ルール上正常に機能しないカード」などに対して行われる