危険な花びら

登録日:2010/01/12(火) 15:29:18
更新日:2023/09/27 Wed 14:04:04
所要時間:約 5 分で読めます




あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

「おれは迷宮の中で変な花に出会ったと思ったら

 何も出来ないまま全滅していた


な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…

毒アゲハに不意打ちされるとか、変なカマキリに斬殺されるとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

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危険な花びらは、『世界樹の迷宮』の第二階層に登場する敵モンスター。
名前の通り、花のような姿をした植物型のモンスターである。

+ 目次


概要


見た目は単なる花だが、世界樹の迷宮屈指のトラウマメーカー

項目 ステータス
HP 135
攻撃力 64
防御力 44
耐性 炎◎

能力的にはHP・攻撃力・防御力の全てが平均的で、これといった特徴はない。

しかし、なんとコイツ、
PT全員を眠らせる
という恐ろしい技を持っている。

「それだけなら他のRPGでもよく見かけるし、普通の雑魚敵なのでは?」
と思う人も居るかもしれないが、コイツの最大の特徴は、その独自の行動パターンにある。
このモンスターはいわば“催眠厨”であり、「プレイヤー側のパーティーメンバーが1人でも起きているなら、とりあえず全体睡眠技を出す」という悪意しかないルーチンで行動するため、場合によってはプレイヤーは開幕で眠らされ何もできないまま全滅まで追い込まれてしまうのだ。
(記事冒頭のポルナレフ状態はこれが原因)

コイツ1匹だけならまだいいが、他のモンスターも一緒だと最悪。
運悪く全員が眠らされたところに他モンスターの攻撃、起きたと思ったらまた眠らされ、気が付けばhageている
こちらは何もさせてもらえないまま一方的にリンチされる様子はまさに「ずっと花のターン!!」

危険な花びらが大群で現れる事もあり、その光景はまさに悪夢。
さらに、こちらが眠っている間も時間が経過するので、酷い時は途中でF.O.Eに乱入される場合もある。


対策


とにもかくにも、花びらを見かけたら最優先で全力で排除しよう。
植物らしく炎に弱いので、炎属性のスキルがあるなら出し惜しみはしないように。
行動速度の遅いキャラはどうしても花に先手を取られてしまうので、足の速いレンジャーやダークハンターがPTに居ると心強い。

ダークハンターは剣スキルの『ヒュプノバイト』で攻撃しつつ敵を眠らせることができるので、目には目を、催眠には催眠を、という意趣返しで危険な花びらを無力化できる。
レンジャーはスキル構成次第ではアタッカーとしても強いが、サポート型のスキル構成でも『アザーズステップ』を駆使してアルケミストやソードマンなどのアタッカーをターンの最初に行動させて敵を駆逐するムーブが強力。

一番恐ろしいのは、不意打ち(敵の先制攻撃)された時である。
PTにレンジャーがいるなら、不意打ちを封じる『先制ブロック』のスキルは是非欲しい。



派生種&他作品への出演


世界樹の迷宮

邪悪な花びら

初代・世界樹の迷宮で危険な花びらが出現する第二階層には、『邪悪な花びら』というよく似た(というか色違いの)モンスターも登場する。
こちらは頭封じや全体攻撃技を使うが、眠らせる能力を持っておらず、危険な花びらほど驚異ではない。
とはいえ全体攻撃や頭封じも地味に厄介なので、こちらもできるだけ早めに倒したいところ。


破滅の花びら

物語も終盤、花びらの恐怖をそろそろ忘れている頃であろう第五階層にて『破滅の花びら』という色違いのモンスターが登場する。

能力は相変わらずPT全員眠り。
行動ルーチンもほとんど同じ催眠厨。
攻撃力や防御力も当然、第五階層のモンスター相応のものに強化されている。

花びら「さぁ、オネンネの時間ですよ」

自重してください花びらさん…

破滅の花びらと一緒に某図鑑詐欺の超攻撃力アルマジロさんが現れたりしたらまさに最悪。

幸いこちらもスキルや武器が大分揃っている頃なので、出し惜しみせずに危険な花びら同様最優先で排除しよう。
やっぱり炎が効く。
『先制ブロック』も欲しい。


世界樹の迷宮Ⅱ 諸王の聖杯

サイミンフクロウ

第一階層に『サイミンフクロウ』という似たような能力を持ったモンスターが現れる。
催眠自体は相変わらず厄介だが、こちらは催眠攻撃の頻度が花びらよりも少し控えめ。
とはいえ驚異度は基本的には危険な花びらと一緒。対処法もだいたい一緒。

だがⅡからの新要素、採掘や採取中に敵と遭遇し先制攻撃される「!!ああっと!!」において、サイミンフクロウが3匹同時に出現する事がある。まさに悪夢。

ちなみに第二階層では色違いの『サクランフクロウ』というモンスターが登場する。
こちらは催眠能力は無いものの、PT全員を混乱状態にして自滅を誘ってくる
こちらもなかなかのトラウマメーカー。3匹同時出現も据え置き。


危険な花びら(世界樹Ⅱ)

Ⅱの第四階層では、満を持して危険な花びらが帰ってくる

前作のパスワードを入力してギルド名を引き継いでいる場合、17Fにて専用イベントが発生。
仰々しいテキストと共に“エトリアの悪夢”という肩書きを引っ提げた危険な花びらとエンカウントする、という謎の厚待遇?を受けている。
このイベントに吹いた前作経験者は多いはず。

このイベントの際、逃げるかそのまま戦うか聞かれるのだが、逃げても結局不意打ちを食らった状態から戦闘が始まってしまう。
アトラス鬼畜…

さらに19Fからは採掘や採取中に発生する「!!ああっと!!」とのメッセージと共に不意打ちで危険な花びらが現れ始め(しかも3匹)、20Fでは普通にランダムエンカウントで出現する
同じ階に超攻撃力で滅茶苦茶怖いイモムシさんも一緒に現れるのがまた厄介。
花びらさんとイモムシのコンビネーションに散っていったプレーヤーは数知れず。
おかげでⅡの20Fはシリーズ屈指のトラウマスポットとして有名。
第四階層の真のボスはハルピュイア(笑)でなく花びらさんだと言う人も。

20F以降には登場しないのがせめてもの救いか。

ちなみにⅡの危険な花びらにはレアドロップアイテムとして『危険なつぼみ』があり、即死攻撃で倒さないと入手できない。
とあるクエストでシトトたん(交易所の娘)が「一閃という剣技で──」と入手方法について言及しているが、『一閃』では即死以前にダメージで倒してしまいがち(こうなると斬属性で倒した事になる)なので、『首打ち』か『ジエンド』で狙おう。


超危険な花びら

四階層の隠しエリアには、F.O.Eである『超危険な花びら』というモンスターが登場する。
ついにF.O.Eにまでなったのか…

能力もF.O.E相応に強化されており、全体催眠も健在でそのウザさはもはや語るまでも無い。
しかも同じ場所に複数匹が密集しているため、一度眠ってしまうととその間に他の超危険な花びらがガンガン乱入してくる
おまけに、倒してもエリアを変更するとすぐに復活する
できれば全力で逃げて戦わないようにしたい。
戦うにしても1ターンで行動させる前に倒せるぐらい鍛えてからにしよう。

ちなみにこの『超危険な花びら』、レアドロップアイテムが通常の『危険な花びら』と全く同じという手抜き仕様。*1
ⅡのF.O.E共通の仕様上、頑張って倒したところで経験値が得られないのでプレイヤー側にほぼ旨味がなく、特にスルーすべき敵である。


世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者

危険な花びら(世界樹Ⅲ)

序盤に登場しないのでやっと自重してくれたかと思いきや、物語終盤の第五層にちゃっかり登場。

花びら「もう出てこないと思ったかい?」

もちろん全体眠りも健在。相変わらず鬼畜である。

何? 今回はLUCが高ければ何とかなる?
攻撃力低めで耐性高めだからウザいだけ?
正直 他の連中のが厄介?

花びら「うるせー花粉ぶつけんぞ」


世界樹の迷宮Ⅳ 伝承の巨神

危険な花びら(世界樹Ⅳ)

3Dになっても悪夢は終わらなかった…。

本作では第2迷宮「深霧ノ幽谷」で普通にランダムエンカウント。
その姿を見た瞬間、絶望した冒険者も多数。

今回の眠り花粉は単体攻撃で安心…と思いきや、攻撃を加えると開花しちゃっかり全体に花粉をまき散らす。
後列から花粉→前列の牛さん大暴れとかだと3ターンくらいでhageる


邪悪な花びら/破滅の花びら

初代世界樹に存在していた派生種も復活しており、混乱を振りまいてくる『邪悪な花びら』、そして石化を振りまいてくる『破滅の花びら』が登場する。
特に破滅の花びらは、とあるイベントと相まって多くの犠牲者を生み出し冒険者達のトラウマとなっている。

あれ、石像があるな触れてみ…→◆◆◆◆◆
やめてくださいメイガスさん花びらを殴らないで下さいしんでしまいます^o^

ちなみに、破滅の花びらは(設定ミスか意図的なものかは不明だが)隊列の一番後ろのキャラが石化すると花粉をばらまかなくなる。
ただし開花していると問答無用でばらまいて来るので注意が必要。

そして更に邪悪なのが攻撃が外れても何故か開花する点。
全体攻撃で一気に仕留めようとしたら攻撃が外れた上に開花し、相手ではなく自分達が一気に仕留められたという事も多々ある。

一方で特定の装備と料理を組み合わせると石化を完封できるため、破滅の花びらは事前準備さえしっかり整えておけばエンカウントの手軽さと経験値のわりに低い攻撃力から一転して自分が破滅する側に回るカモと化す
ダメージその物を防ぐ事はできないため安全性はやや劣るものの、ペンギンわるゆめさんもいないⅣでは貴重な道場要員である。



数々の冒険者を屠ってきたこの危険な花びらに関して、制作スタッフは「危険な花びらが危険で何が悪い」とのたまったそうな。

追記修正は花粉で眠らされてからお願いします。

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最終更新:2023年09月27日 14:04

*1 一応、通常ドロップアイテムには若干の違いがあり、超危険な花びらしか落とさないアイテムもある。